日系企業での導入率が高いWindows10/11に、標準搭載されているツールのひとつが「メモ帳」です。「メモ帳」はメモをとることだけに特化していますが、備忘録や各種資料の下書きとしても使えます。
しかし、アナログな情報管理が中心の企業では、Windows10/11の「メモ帳」の使い方が分からず、仕事への利用に抵抗がある方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、Windows10/11の「メモ帳」の基本的・応用的な使い方やトラブルの対処法をご紹介します。
- Windows10/11のメモ帳を使って、仕事を管理する方法があれば実践したい
- パソコンの「メモ帳」は普段使わないので、唐突に使い始めるには抵抗がある
- 業務を効率化するために、メモの管理から見直したい
という方はこの記事を参考すると、メモ帳の使い方が理解できるのはもちろん、自社業務の効率化を見直すきっかけにもなります。
目次
【基本編】Windows10の「メモ帳」の使い方
はじめに、Windows10「メモ帳」の基礎的な使い方をご紹介します。メモ帳を利用した経験がある場合には、次項の【応用編】をチェックしましょう。
(1)「メモ帳」を開く
メモ帳を開く方法は以下の3つです。
(1-1)メイン画面から起動する
メモ帳をメイン画面から起動する方法をご紹介します。
はじめに、メイン画面を開いた状態で、マウスの場合は「右クリック」を、タッチパッドの場合は「二本指でタップ」をしましょう。

次に、上図のように項目欄が表示されるので「新規作成」→「テキストドキュメント」の順でクリックします。

以上の操作で、メモ帳が起動するので自由にメモをしましょう。
(1-2)検索から起動する
次は、検索からメモ帳を起動する方法です。
下図のように検索欄へ「メモ帳」と入力すると、検索結果にメモ帳が表示されます。


上図のようにメモ帳が表示されたら、クリックしてメモを自由に作成しましょう。
(1-3)タスクバーから起動する
スタートメニューからメモ帳を起動する方法もあります。
メイン画面左下にある「スタートメニュー(Windowsのマーク)」をクリックして、アプリ一覧を開きます。そして、「Windows アクセサリ」をクリックして「メモ帳」を選択すると起動します。

しかし、都度アプリ一覧から探すのは時間がかかるので、頻繁にメモ帳を使用する場合はショートカットを作ればすぐにメモ帳へアクセスできます。
(2)「メモ帳」を常に表示する
ショートカットを作成すれば、メモをすぐに呼び出せます。
日常的に「メモ帳」を使う場合、検索やタスクバーからでは開くまでに工数がかかり不便です。したがって、ショートカットを作り「起動までの作業」を短縮させましょう。
ショートカットの作成は簡単で、メモを「スタートメニューに表示させて、メイン画面へドラッグする(長押しして引っ張る)だけです。


上図のように、メイン画面にメモ帳のショートカットが表示され、以降はショートカットをクリックするだけでメモ帳を起動できます。
(3)メモを作成・保存する
メモを起動すれば、自由に文章を書いたり、タスクを書いたりできます。

メモを保存する際は「ファイル」→「名前を付けて保存」の順にクリックしましょう。


最後に、「ファイル名」と「保存先」を設定します。
Windowsのメモ帳は自動保存されず、保存せずにメモ帳を閉じてしまうと内容がすべて削除されてしまうので注意しましょう。また、メモを保存した場合は「.txt」の拡張子で保存されるため、すぐにメモにアクセスできるような管理が必須です。
【基本編】Windows11の「メモ帳」の使い方
次に、Windows11「メモ帳」の基礎的な使い方をご紹介します。Windows11でも使える機能は同じですが、メモの開き方が若干異なるので注意しましょう。
(1)「メモ帳」を開く
(1-1)メイン画面から起動する
はじめに、「Windowsボタン」をクリックし「すべてのアプリ」を選択します。

次に、検索窓に「メモ帳」と入力するか、スクロールしてメモ帳を探すと起動できます。

(1-2)検索から起動する
次は、検索からメモ帳を起動する方法です。
下図のように検索欄へ「メモ帳」と入力すると、検索結果にメモ帳が表示されます。

上図のようにメモ帳が表示されたら、クリックしてメモを自由に作成しましょう。
また、タスクバーへ「ピン留め」すると、都度メモ帳を探さずに済むので便利です。設定方法はメモ帳を検索した後に「タスクバーにピン留めする」を選ぶと、タスクバーから起動できるようになります。

(2)「メモ帳」を常に表示する
Windows10同様にWindows11でもショートカットを作成すれば、メモをすぐに呼び出せます。
手順は、「スタートメニュー→すべてのアプリ」で表示されたメモ帳を、メイン画面へドラッグする(長押しして引っ張る)だけです。

(3)メモを作成・保存する
Windows11でもメモを起動すれば、文章を自由に書けます。

また、Windows10とは異なり「+マーク」をクリックすると、タブで新しいメモを作成できます。

メモを保存する際は「ファイル」→「名前を付けて保存」の順にクリックしましょう。

最後に、「ファイル名」と「保存先」を設定します。

Windows11であっても、メモ帳は自動保存されないので注意です。一方で、保存せずにメモ帳を閉じようとすると、以下の忠告が出るので、残すべきメモの場合は忘れずに保存しておきましょう。

【応用編】Windows10「メモ帳」の使い方
ここでは、Windowsのメモ帳の応用的な使い方を5つご紹介します。以下の機能を駆使すると、分かりやすいメモを作成できます。
(1)フォントを変更する
メモ帳では、フォントの変更ができます。下図のように「書式」→「フォント」の順でクリックしましょう。


次に、上図のようにフォント一覧が表示されるので、好みのフォントをクリックすれば変更完了です。また、文字のスタイル(細字・太字)やサイズも変更できます。
注意点としては、変更したフォントはメモ全体に反映されるため、部分的なフォント変更ができない点です。
(2)日付と時刻を入力する
メモ上部の「編集]→「日付と時刻」もしくはF5キーを押すと、その時点での日付と時刻が自動入力されます。


また、文書ファイルの1行目に「.LOG」と記入すれば、該当のメモを開いた際の日時を、ファイルの最後に自動追加できます(閲覧履歴の確認)。



自動記録が反映されない場合は「.LOG」のピリオドの前にスペースがないか、文字はすべて半角大文字で入力されているかを確認しましょう。
(3)文字の大きさを変更する
小さい文字では文字が見にくく、メモの内容を確認しづらいので文字の大きさを変更しましょう。
メモ上部の「表示」→「ズーム」→「拡大」をクリックするか「Ctrl + プラス記号」で表示を大きくできます。


プラス記号を一度押すごとに「10%」の比率で拡大されます。
(4)書式を設定する
メモ帳は改行を上手く使いこなさなければ、一行で文字が入力されてしまいます。
そのため、任意のウィンドウ幅で折り返したいときには「書式設定」を変更しましょう。まずは、メモ帳を折り返したいサイズで表示します。

次に、「書式」から「右端で折り返す」を選択しましょう。


以上の操作で、任意のウィンドウ幅に合わせて文章が折り返されるように変更できます。
(5)文字コードを変更する
メモ帳の文字コードはANSIと呼ばれる形式が標準設定されていますが、変えることもできます。
はじめに、「上書き保存」もしくは「名前を付けて保存」をクリックしましょう。


次に、画面下部にある「文字コード」のリストから任意のものを選択するだけで、文字コードが変更されます。プログラミングなどで互換性を保ちたい場合は「Unicode」や「UTF-8」などの設定を適用させて保存するのがおすすめです。
【Windows向け】ビジネスに役立つおすすめのメモツール
以下ではWindows向けの、非IT企業の情報管理へ役立てられるメモツールを紹介します。
Windows10/11のメモ帳は直感的にメモができます。しかし、メモを編集するためにテキストファイルを探し出したり、共有する場合には別途メールに添付したりしなければならない点が非効率です。
つまり、個人用のメモとしては良いものの、ビジネスでの利用には向いていないのです。ビジネスではスピード感が重要なので「すぐに目的のメモを見つけ出し、簡単にメンバーへ共有できるメモツール」が必須です。
ただし、ビジネス適正があるメモツールでも、自社のITリテラシーにマッチしなければ定着しません。そのため、非IT企業における65歳以上の方でも使える、かつチーム内のメモ共有・管理を効率化できる「Stock」が最適です。
Stockの「ノート」で書き残したメモは、素早く任意のメンバーへ共有されます。また、直感的な「フォルダ」でメモを管理できることから、煩雑なメモ管理にありがちな「情報のありかがわからない」ストレスが発生しません。
チームのメモを最も簡単に共有・管理できる「Stock」

「Stock」|チームの情報を最も簡単に残せるツール
Stockは、チームの情報を最も簡単に残せるツールです。「チャットツールだと情報が流れていき、ファイル共有だと面倒」という問題を解消します。
Stockを使えば、「ノート機能」を利用して、要件などのテキスト情報や、画像やファイルなどのあらゆる情報を誰でも簡単に残せます。
また、「タスク」や「メッセージ」の機能を利用すると、ノートに記載したテーマごとにコミュニケーションを取ることができるため、あちこちに情報が分散せず、常に整理された状態で業務を遂行できます。
<Stockをおすすめするポイント>
- ITに詳しくないチーム向けのツール
ITの専門知識がなくても問題なく、簡単に始められます。
- とにかくシンプルで、誰でも使える
余計な機能は一切なくシンプルなツールなので、誰でも簡単に情報を残せます。
- 驚くほど簡単に「情報ストック」と「タスク管理」ができる
社内の共有情報等の「情報ストック」が驚くほどしやすく、さらに直感的な「タスク管理」も可能です。
<Stockの口コミ・評判>
![]() 池本 健太郎さん
きずな綜合会計事務所 |
「会計事務所内の『情報ストック』と『タスク管理』が、すべてStock上で完結しています」 ★★★★★ 5.0 少なくとも会計事務所であれば、どこの事務所であっても大幅に業務効率を改善できると思います。しかし会計事務所に限らず、フォルダ階層形式でサクサクと情報共有したり、または簡単にタスク管理したいチームであれば、どこにも強くオススメできます。 |
![]() 塩出 祐貴さん
松山ヤクルト販売株式会社 |
「強烈な『ITアレルギー』があるチームでも、Stockならば、一切混乱なく導入できました」 ★★★★★ 5.0 弊社の宅配部門のスタッフの半分近くは50代以上と高齢で、キーボード入力が苦手なスタッフもいるほど、ITツールへの強い抵抗感がありました。しかし、Stockは他ツールに比べて圧倒的にシンプルで、直感的に使えるため、予想通り非常にスムーズに使い始めることができました。 |
![]() 西尾 太初さん
株式会社ハピネス |
「LINEだと情報が流れていってしまう問題が、一気に解消されました!」 ★★★★★ 5.0 従来使っていた『LINE』だと、情報が流れていってしまうので、後から過去の『営業の打ち合わせ記録』を振り返ることはできませんでした。しかし、Stock(ストック)を導入した後は、すべての『営業の打ち合わせ記録』が『ノート単位』で整然と管理されており、過去の営業記録にも即座にアクセスできます。過去に『いつ・誰と・何を』話したかが明確に分かるようになったので、2回目、3回目の営業戦略を立てられるようになりました。 |
<Stockの料金>
- フリープラン :無料
- ビジネスプラン :5人で1,980円/月〜
- エンタープライズプラン :5人で4,800円/月〜
Windows10/11「メモ帳」に関する4つのトラブルと対処法
ここからは、メモ帳に関する4つのトラブルを解決する方法をご紹介します。
以下の内容が全社で浸透していなければ、トラブル発生時に適切な対応がとれなくなり、業務スピードを停滞させる原因になるため注意しましょう。
Q1.メモ帳はどこにある?
メモ帳はWindowsアクセサリにあります。Windowsアクセサリを探し出して、メモ帳を開くための手順は以下の通りです。
- [スタートメニュー(Windowsのマーク)]もしくは[Windowsキー]を押す
- アプリ一覧から[W]の項目が表示されるまで、下にスクロールする
- [Windowsアクセサリ]をクリックする
- ツールが表示されるので[メモ帳]を探してクリックする

しかし、メモをするたびに上記の手順を踏むのは面倒なので、ショートカットを作成するのがおすすめです。
Q2.メモ帳が起動できない
デスクトップからメモ帳が起動できない場合、本体に不具合が生じている可能性が高いので、以下の方法を試してみましょう。
- 起動しているほかのアプリをすべて終了する
- PCをシャットダウンして、再起動する
- Windows 10/11をアップデートする
- Windows 10/11をセーフモードに切り替える
- Windows 10/11を再インストールする
上記で解決できない場合には、Windowsアカウント自体が破損している可能性もあります。破損が判明した場合は、公式ドキュメントの「Windowsの破損したユーザープロファイルを修復する」を参考にアカウントを復旧させる必要があります。
Q3.メモが保存できない
メモ帳では、ファイル名に特定の文字が入っていると保存できない場合があります。
保存できない特殊文字としては以下のものが挙げられます。
- *(アスタリスク)
- \(円マークまたはバックスラッシュ)
- /(スラッシュ)
- :(コロン)
- ?(クエスチョンマーク)
- “(ダブルクォーテーション)
上記の文字を含んでいる場合はファイル名を変更して保存しましょう。
Q4.ファイルが文字化けする
メモ帳では、テキストファイルが文字化けして表示されるケースがあります。
たとえば、文字コード「UTF-8」で作成された文書ファイルを「ANSI」で開いた場合には、文字コードが一致せず文字化けしてしまうのです。
文字化けしたデータを修復するためには、下図のようにメモ帳のファイルタブから「開く」をクリックし、文字化けしたファイルを選択しましょう。


そして、文字コードのリストを選択して、自動検出から「保存されている文字コードに合わせた文字コード」を選択します。
以上のように操作すれば、文字コードが変換されるので文字化けが解消されます。
Windows10「付箋(旧名:Sticky notes)」の使い方
ここからは、Windows10で利用できる「付箋」の起動方法や使い方をご紹介します。「付箋 (旧名:Sticky notes)」はメイン画面上にメモを貼り付けられるアプリで、以下の内容を把握しておけば、メモ帳と上手く使い分けられるようになります。
「付箋」の起動方法
Windows10の「付箋」は簡単に起動できます。
下図のように、メイン画面の検索欄に”付箋”と入力しましょう。そして、表示された「付箋」をクリックすれば、付箋画面が開きます。

付箋はメモ帳よりも気軽に利用できるので、日々の業務で生じた些細な気づきを備忘録として記録しておくのに向いています。
「付箋」の使い方
「付箋」を起動すると、黄色い付箋とツールバーが表示されます。
起動時には付箋は一枚しかありませんが、付箋とツールバーにある「+」ボタンをクリックすることで、付箋を複数作成できます。

また、不要になった付箋は「右クリック」→「メモの削除」で削除できます。ただし、一度消してしまった付箋は復元できないので、削除する際は注意しましょう。

「付箋」を閉じたりシャットダウンしたりしても、メモ内容が自動保存されます。そのため、途中でアプリを終了しても、再度起動すればメモが表示されるので便利です。
Windows11「付箋(旧名:Sticky notes)」の使い方
Windows11の「付箋」の起動方法や使い方は、Windows10とはUI(見た目)が異なるものの、基本的には同じです。
「付箋」の起動方法
下図のように、メイン画面の検索欄に”付箋”と入力しましょう。そして、表示された「付箋」をクリックすると付箋が開きます。

あとは自由にメモができるので、日々のタスクや仕事のノウハウをメモできます。
「付箋」の使い方
「付箋」を起動すると、ツールバー付きの付箋が表示されます。
Windows10同様に、付箋とツールバーにある「+」ボタンをクリックすることで、付箋を複数作成できます。

Windows11でも、付箋に残した内容は自動保存されるので、誤って画面を閉じてしまっても安心です。
Windows10/11のメモ帳と付箋の使い方まとめ
ここまで、Windows10/11の「メモ帳」と「付箋」の起動方法から使い方まで網羅的にご紹介しました。
Windows10/11に標準搭載されている「メモ帳」と「付箋」は、個人利用を想定したツールです。そのため、チームでの営業活動が基本のビジネスで、運用するのは避けるべきです。
ビジネスでは個人のメモであっても、貴重な情報価値を持つことが多く、組織力の向上につながります。そのため、社内外で発生した情報を書き留めたメモは、どのような内容であっても「情報共有ツール」を使って適切に共有・管理しましょう。
そして、メモの共有・管理を効率化してチームの組織力向上を図るには、Stockのように、情報共有・管理に必要な機能が過不足なく備わった、シンプルな情報共有ツールが必須です。
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