昨今、働き方改革などの影響を受け、在宅勤務を取り入れる企業が増えています。在宅勤務によって、時間の制約がなくなったり、場所を問わずスムーズに業務を進められたりするメリットがあります。
しかし、税理士事務所では「在宅勤務が違法行為になるのでは」という懸念から、導入に踏み切れていない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、税理士事務所での在宅勤務は違法なのかという点から在宅勤務を導入するメリット・デメリットを解説します。
- 税理士事務所を構えているので、在宅勤務に懸念がある
- 税理士業が在宅勤務を行うメリット・デメリットを理解したうえで、導入を進めたい
- 税理士業の在宅勤務に役立つおすすめのITツールが知りたい
という方は今回の記事を参考にすると、税理士事務所で在宅勤務を取り入れるメリット・デメリットを理解でき、税理士業と親和性の高いおすすめのITツールもわかります。
目次
税理士事務所での在宅勤務は違法なのか
在宅勤務を取り入れる企業が増えている一方、税理士事務所では「税理士が在宅勤務をするのは違法ではないか」という声があります。
税理士法第40条第3項によれば、税理士は2箇所以上の事務所の設立が禁じられています。しかし、在宅勤務を実施すると、事務所と自宅の2か所で作業を進めることになるため、違法行為にあたるのではないかという疑いが出てきたのです。
このような状況に対し、東京税理士会総会は以下のように明言しています。
「臨時的に仕事を自宅に持ち帰り税理士業務を執行する、あるいは自宅への来客に対し一時的な税務相談に応じるなどの行為を行なっても、自宅が客観的事実により税理士事務所と判断される状態でなければ2か所事務所の問題は生じない」
つまり、税理士事務所における在宅勤務は、2か所事務所には当たらず違法行為ではないため、昨今では多くの税理士がテレワーク導入に取り組んでいるのです。
税理士事務所が在宅勤務を導入するメリット
ここからは、税理士事務所が在宅勤務を導入するメリットを解説します。以下を把握しておけば、在宅勤務での働き方を具体的にイメージしながら導入を進められます。
通勤時間の削減
在宅勤務を導入すると、通勤時間を削減できる点がメリットのひとつです。
在宅勤務では自宅で業務が完結するので、従来のように通勤に時間がかかりません。その結果、社員は通勤にかかっていた時間を有効に使えるので、時間に余裕を持って業務へ取り組めるのです。
さらに、渋滞や電車の運行障害といったトラブルが発生した場合でも、通常通り業務を進行できます。このように、在宅勤務を導入すれば通勤時間がなくなり、業務を円滑に進められるメリットがあります。
新規顧問先の拡大
新規顧問先の拡大にもつながることが、在宅勤務を導入するメリットです。
在宅勤務では、対面で行う必要があった会議などはオンライン会議ツールを使って進めます。そのため、これまで対応できなかった遠方の相談者や海外からの依頼も受けられるようになるのです。
結果、物理的な距離が原因でアプローチできなかった層にもコミュニケーションをとれるようになり、新規顧問先の拡大につながります。
人手不足の解消
在宅勤務の導入は、人手不足の解消にも役立ちます。
在宅勤務が可能になれば、税理士の採用範囲も拡大します。そのため、居住地の関係で採用が難しかった候補者にも対応できるようになるのです。
また、在宅勤務を導入し「テレワーク可」を条件として採用を進めれば、リモートワークでしか働けない新規人材の流入が見込めるだけでなく、事情により退職せざるを得ない社員の定着率向上にも役立ちます。
税理士事務所が在宅勤務を導入するデメリット
以下では、税理士事務所が在宅勤務を導入するデメリットを解説します。デメリットを把握したうえで事前に対策をとらなければ、在宅勤務の導入が失敗する可能性があるので注意しましょう。
情報漏えいのリスクがある
税理士事務所が在宅勤務を導入するデメリットは、情報漏えいのリスクがあることです。
税理士事務所で管理している個人情報が漏洩すれば、顧問先からの信頼を失うだけでなく、賠償責任が発生する恐れもあるのです。しかし、在宅勤務を導入した場合、書類や顧問先データは自宅へ持ち帰らなくてはならず、流出や紛失の可能性が高まります。
このように、在宅勤務には情報漏えいのリスクが高まるデメリットがあるので、導入時には書類やデータの取扱いについての指導を徹底しましょう。
社員が作成する書類の管理・監督ができない
在宅勤務を導入すると、社員が作成する書類の管理・監督ができないこともデメリットです。
税理士法第41条によると、税理士は「委嘱者別に、かつ、1件ごとに、税務代理、税務書類の作成又は税務相談の内容及びそのてん末を記載しなければならない。」と記載されています。そのため、リモートワークでは、社員がしたすベての業務の管理・監督が重要になるのです。
通常勤務のように対面で確認できないので、書類管理・監督には別の手段を講じなくてはなりません。WebカメラやITツールの導入などが対策として挙げられますが、所長税理士がITに慣れていない場合は実施できず、在宅勤務の導入が難しくなります。
顧問先との接点の減少
在宅勤務を導入すると、顧問先との接点が少なくなるのもデメリットです。
オンライン会議ツールの利用によって、対面でなくてもコミュニケーションがとれるメリットがあります。一方、ITに不慣れな顧問先の場合は、ツールの利用自体が難しい可能性もあるのです。
したがって、リモートワークでも顧問先との接点を増やすために、誰でも簡単に使いこなせるツールを使って、コミュニケーションをとる対策が必要です。
税理士事務所での在宅勤務をサポートするおすすめのツール
以下では、税理士事務所での在宅勤務をサポートするおすすめのツールをご紹介します。
税理士業の在宅勤務を実践するには顧問先情報をはじめ、申請書や日報、現在の進捗状況など、業務に関するあらゆる情報を適切に管理できるツールが不可欠です。
しかし、それぞれの情報を異なるツールで管理すると横断して情報を確認しなければならず、生産性が下がる原因となるうえ、誤操作による情報漏洩のリスクも上がります。したがって、誰でも簡単に使えるツールに情報を一元管理させる必要があるのです。
結論、自社が導入すべきツールは、非IT企業の65歳以上のメンバーでも使えるほど簡単であり、情報漏洩のリスクを無くしながら情報管理ができる「Stock」一択です。
Stockの「ノート」は、テキスト入力だけでなく写真・ファイルの添付もできるので、顧問先情報から業務日報、書類の格納などあらゆる情報の管理が可能です。さらに、ノートに紐づく「タスク」を利用すれば、テーマごとにタスク管理ができるので抜け漏れも発生しません。
高いセキュリティ基準で情報を安全かつ簡単に残せる「Stock」

/ 情報ストック、タスク管理、メッセージ機能 /
チームの情報を、最も簡単に管理できるツール「Stock」
Stockは、社内のあらゆる情報を、最も簡単に「管理」できるツールです。「社内の情報を、簡単に管理する方法がない」という問題を解消します。
Stockを使えば、「ノート」の機能を利用して、要件などのテキスト情報や、画像やファイルなどのあらゆる情報を誰でも簡単に残せます。
また、「タスク」や「メッセージ」の機能を利用すると、ノートに記載したテーマごとにコミュニケーションを取ることができるため、あちこちに情報が分散せず、常に整理された状態で業務を遂行できます。
<Stockをおすすめするポイント>
- ITの専門知識がなくてもすぐに使える
「ITに詳しくない65歳の方でも、何の説明もなく使える」程シンプルです。
- 社内のあらゆる情報を、最も簡単に「ストック」できる
作業依頼、議事録・問い合わせ管理など、あらゆる情報を一元管理可能です。
- 驚くほど簡単に、「タスク管理」「メッセージ」もできる
直感的な操作で、「タスクの担当者・期日の設定」と「メッセージでのやりとり」が可能です。
<Stockの口コミ・評判>
![]() 塩出 祐貴さん
松山ヤクルト販売株式会社 |
「強烈な『ITアレルギー』がある弊社にも、Stockならば、一切混乱なく導入できました」 ★★★★★ 5.0 弊社の宅配部門のスタッフの半分近くは50代以上と高齢で、キーボード入力が苦手なスタッフもいるほど、ITツールへの強い抵抗感がありました。しかし、Stockは他ツールに比べて圧倒的にシンプルで、直感的に使えるため、予想通り非常にスムーズに使い始めることができました。 |
![]() 加井 夕子 さん、海野 紘子 さん
SBIビジネス・イノベーター株式会社 |
「SBIグループの厳格なセキュリティ基準をも満たす、誰にでもお勧めの情報ストックツールです」 ★★★★★ 5.0 当社が導入するシステムには非常に厳格なセキュリティ基準を満たすことが要求されていますが、Stockのシステムは極めて高度なセキュリティ基準で開発・運営されているため、SBIグループのセキュリティ基準でも全く問題なく導入することができました。 |
![]() 江藤 美帆さん
栃木サッカークラブ(栃木SC) |
「ナレッジが属人化しやすいプロスポーツクラブには、Stockを非常に強くお勧めします!」 ★★★★★ 5.0 元々悩んでいた『ナレッジがブラックボックス化してしまう』という問題が、驚くほどうまく解消されました。 『Stockさえ見れば、すぐに必要な情報を把握できる』という状況を作り出すことに成功し、明らかに生産性が向上しました。 |
<Stockの料金>
- フリープラン :無料
- ビジネスプラン :500円/ユーザー/月
- エンタープライズプラン :1,000円/ユーザー/月
※最低ご利用人数:5ユーザーから
税理士事務所における在宅勤務についてのまとめ
ここまで、税理士事務所での在宅勤務は違法なのかという点から、在宅勤務導入のメリット・デメリットを解説しました。
税理士事務所での在宅勤務は違法ではなく、導入すれば通勤時間の削減や人手不足解消などのメリットが得られます。在宅勤務を浸透させるためにも、情報漏えいのリスクというデメリットを解消できるITツールを導入し、情報管理の徹底を実現しましょう。
しかし、強固なセキュリティがあっても、ITツールの操作が難しければ社員が使いこなせません。在宅勤務ではメンバー間の距離が離れているので、操作方法も確認できずに、該当社員の業務に遅れが生じる可能性もあるのです。
したがって、Stockのように、ITに不慣れなユーザーでも直感的に操作できるほど簡単な情報共有ツールが必須です。実際に非IT企業を中心に200,000社以上の企業が導入しており、自社業務のIT化を実現しています。
ぜひ「Stock」を使い、税理士の在宅勤務を実現させましょう。
関連記事: 司法書士事務所に最適なクラウドツール9選を紹介!