保育日誌は、より良い保育のために毎日欠かさずに書かなければなりません。園児の様子や保育の反省だけでなく、連絡事項を共有することで、職員間の連携ミスを防ぎ、安全かつ一貫した保育が可能になります。
しかし、保育日誌を作成したいが「どのように書けば良いのか分からない」と悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、保育日誌を書くコツとおすすめのアプリを中心に紹介します。
- 保育日誌の書くべき項目や書き方が知りたい
- 例文やテンプレートを参考にして保育日誌を効率的に書きたい
- 園内での情報共有ミスを防げるアプリを探している
という方はこの記事を参考にすると、保育日誌のコツが分かるだけでなく最適なアプリにも出会えます。
目次
保育日誌のねらいとは

保育日誌とは、園児の状態やその日の出来事を記録するものです。
当日の保育を振り返ることで、翌日以降の改善につなげる目的があります。そのため、保育日誌には「本日の保育のねらい」を記入する項目があり、一日の終わりに”ねらい”から外れていなかったかを確認するのです。
また、けがや発熱など体調に変化のあった園児の情報は、他の保育士と共有するためにも記録されます。たとえば、発熱した園児の情報が共有されていないと、翌日に同じ園児へ通常通りの活動をさせてしまうといったリスクがあるためです。
何を書くべき?保育日誌の例文
保育日誌は記載する項目があらかじめ決まっているため、それに従って作成します。具体的には以下の項目です。
- その日の天気
- 園児の出席状況
- 園児の健康状態
- 保育のねらい
- 保育の内容
- 評価・反省
- 連絡事項
これらの項目を満たす保育日誌の例は、以下の通りです。
2025年9月26日(金) ひよこ組(@田中太郎)
<天気>
・晴れ
<園児の出席状況>
・欠席1名(Aくん:発熱)
<園児の健康状況>
・全体的に良好。Bちゃんが午前中に少し鼻水。
<保育のねらい>
・春の自然に親しむ。
<保育の内容>
・公園での散歩と草花観察
・折り紙でチューリップ作成。
<評価・反省>
・散歩中に列が乱れる場面があったため、事前の説明をより丁寧にする必要がある。
・折り紙は楽しんで参加していた。
<連絡事項>
・明日は遠足の予定、帽子・水筒の準備を再確認すること。
保育日誌には「活動の振り返り」だけでなく、「他の保育士との情報共有」という重要な目的もあります。そこで、上記のような項目を漏れなく記入することで、情報の共有忘れを防ぎ、スムーズな引き継ぎや連携に役立ちます。
保育日誌をアプリで管理する5つのメリット

保育日誌の作成・管理・共有がオールインワンになっている「アプリ」を使う保育園や幼稚園が増えています。そこで以下では、アプリを使って保育日誌を作成する5つのメリットを解説します。
(1)書く時間を減らせる
1つ目に、保育日誌を書く時間を短縮できます。
手書きの保育日誌はどうしても書くのに時間がかかってしまいます。一方、アプリはスマホで使えるので慣れているフリック入力ができ、さらにパソコンに対応していればキーボード入力も可能です。
また、記入項目をあらかじめ登録しておける「テンプレート機能」を備えているアプリもあり、わずかな操作で呼び出せるので一から書く必要がありません。
(2)紙の管理に困らない
2つ目に、紙の管理に困らないというメリットもあります。
紙の保育日誌を管理するには、園児ごとや年度ごとに仕分けたり、保存場所を確保したりする必要が生じます。一方、アプリで管理すれば、ファイル名ごとに管理できるうえ、物理的なスペースを準備せずに済むので何も心配することはありません。
また、保育日誌以外にも「園児の個人情報」や「お知らせ」などあらゆる情報をまとめられるアプリであれば、管理が楽になるだけでなく、知りたい情報が一つの場所にまとまるので、情報を探す手間を削減できるのです。
(3)簡単にチェックができる
3つ目に、アプリの保育日誌であれば、保育日誌が手元になくても簡単にチェックできます。
紙の保育日誌では、「後輩保育士が持って帰ってしまった」「先輩保育士が急にお休みになり、当分見てもらえない」など、現物がその場に無い状況のときに確認できません。
一方、保育日誌をアプリで管理すれば、時間や場所を問わずにチェックできます。さらに、保育日誌はクラウド(インターネット上の保存場所)で管理されるため、別の場所でも複数の端末からアクセスが可能です。
(4)安心のセキュリティがある
4つ目に、保育日誌などのアプリは大切な情報を外部から守るセキュリティがあります。
保育日誌には園児の体調や行動などの個人情報が含まれるため、万が一紛失すれば、保護者からの信頼を失う恐れがあります。そこで、記録データが暗号化されるなど、セキュリティ対策が施されたツールを使用すれば、第三者による閲覧を防ぐことができます。
さらに、先生同士で共有する場合も、任意の先生にだけ見られるよう設定することもできます。このように、セキュリティが充実した管理アプリが増えているので安心です。
(5)複数人で共有しやすい
5つ目に「複数人で共有しやすい」というメリットもあります。
紙の保育日誌だと、その場で持っている人しか読むことができず、確認に時間がかかってしまいます。たとえば前日にけがをした園児の様子が翌日の担当に伝わらず、必要な見守りや配慮がされないまま活動させてしまう恐れがあるのです。
アプリで日誌を共有すれば、それぞれの端末で日誌の確認や重要な情報の周知ができ、スムーズな情報共有につながります。ただし、全職員が使いこなせないと記録や確認が滞ってしまうため、直感的に操作できる「Stock」のようなツールの導入が効果的です。
【これ一択】保育日誌の作成・管理・共有に役立つアプリ
以下では、保育日誌の作成・管理・共有に役立つアプリをご紹介します。
紙の保育日誌だと、その場で持っている人しか読むことができず、確認に時間がかかってしまいます。また、出先で書くことができないため、細かな状況の書き忘れにつながりかねません。
そこで、「保育園向けアプリ」を導入しましょう。特に、「スマホから入力可能」で「操作がシンプル」なアプリであれば、デジタルに不慣れな先生であっても気軽に園児の状況を記録でき、すぐに定着します。
したがって利用すべきなのは、デジタルに詳しくない方でも使いこなせるほどシンプルな情報共有ツール「Stock」一択です。
Stockの「ノート」では、テキストや画像・表を使った保育日誌を、シンプルな操作で簡単に作成できます。また、情報は指定したメンバーに即共有されるため、たとえば「園児ごとに保護者と先生のみのファイルで連絡事項を共有する」といった使い方もできます。
デジタルが苦手な先生でも即日で使いこなせる「Stock」
/ 情報ストック、タスク管理、メッセージ機能 /
チームの情報を、最も簡単に管理できるツール「Stock」
Stockは、社内のあらゆる情報を、最も簡単に「管理」できるツールです。「社内の情報を、簡単に管理する方法がない」という問題を解消します。
Stockを使えば、「ノート」の機能を利用して、要件などのテキスト情報や、画像やファイルなどのあらゆる情報を誰でも簡単に残せます。
また、「タスク」や「メッセージ」の機能を利用すると、ノートに記載したテーマごとにコミュニケーションを取ることができるため、あちこちに情報が分散せず、常に整理された状態で業務を遂行できます。
<Stockをおすすめするポイント>
- ITの専門知識がなくてもすぐに使える
「ITに詳しくない65歳の方でも、何の説明もなく使える」程シンプルです。
- 社内のあらゆる情報を、最も簡単に「ストック」できる
作業依頼、議事録・問い合わせ管理など、あらゆる情報を一元管理可能です。
- 驚くほど簡単に、「タスク管理」「メッセージ」もできる
直感的な操作で、「タスクの担当者・期日の設定」と「メッセージでのやりとり」が可能です。
<Stockの口コミ・評判>
塩出 祐貴さん
松山ヤクルト販売株式会社 |
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「強烈な『ITアレルギー』がある弊社にも、Stockならば、一切混乱なく導入できました」 ★★★★★ 5.0 弊社の宅配部門のスタッフの半分近くは50代以上と高齢で、キーボード入力が苦手なスタッフもいるほど、ITツールへの強い抵抗感がありました。しかし、Stockは他ツールに比べて圧倒的にシンプルで、直感的に使えるため、予想通り非常にスムーズに使い始めることができました。 |
竹原陽子さん、國吉千恵美さん
リハビリデイサービスエール |
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「会社全体が、『Stock(ストック)さえ見ればOK』という認識に180度変わった」 ★★★★★ 5.0 特に介護業界では顕著かもしれませんが、『パソコンやアプリに関する新しい取り組みをする』ということに対して少なからず懸念や不安の声はありました。しかしその後、実際にStock(ストック)を使ってみると、紙のノートに書く作業と比べて負担は変わらず、『Stock(ストック)さえ見れば大半のことが解決する』という共通の認識がなされるようになりました。 |
江藤 美帆さん
栃木サッカークラブ(栃木SC) |
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「ナレッジが属人化しやすいプロスポーツクラブには、Stockを非常に強くお勧めします!」 ★★★★★ 5.0 元々悩んでいた『ナレッジがブラックボックス化してしまう』という問題が、驚くほどうまく解消されました。 『Stockさえ見れば、すぐに必要な情報を把握できる』という状況を作り出すことに成功し、明らかに生産性が向上しました。 |
<Stockの料金>
- フリープラン :無料
- ビジネスプラン :500円/ユーザー/月
- エンタープライズプラン :1,000円/ユーザー/月
※最低ご利用人数:5ユーザーから
<例文あり>Stockで作成した保育日誌
Stockを活用することで、以下のような保育日誌を作成することができます。

Stockにはテンプレート機能があり、事前に登録したフォーマットを簡単に呼び出して、項目を埋めるだけで見やすい保育日誌を作成できます。また、日誌に紐づくメッセージ機能を使えば、内容に関するやり取りもスムーズにできます。
保育日誌の書き方のコツ3選

保育日誌に時間をとられて園児たちに手が回らない状態では本末転倒です。そこで以下では、保育日誌の書き方のコツを紹介します。
(1)記入項目を意識する
はじめに、保育日誌の記入項目を意識して仕事をしましょう。
「保育のねらい」や「園児たちの健康状態」など、勤めている保育園や幼稚園によって項目が若干異なります。一日の終わりにいきなり書き始めると、思い出すことで精一杯になるため、記入項目を頭の片隅において仕事をすればスムーズです。
このように、保育日誌の項目を把握しておくだけでも日誌作成にかかる時間を短縮でき、さらに保育のねらいに沿った教育を意識せずにこなせるようになります。
(2)こまめにメモを取る
次に、1日を通して「園児たちの様子」などをメモしておけば、あとから簡単に保育日誌が書けます。
園児の健康状態や1日の様子を正確に思い出すのは難しいですが、こまめにメモをとれば些細なことでも忘れません。スマホは仕事中に使えない場合が多いため、手書きの小さなメモ帳を使いましょう。
また、日誌を作成するために自身で振り返りができれば良いので、字のバランスや言葉遣いなどは気にせずメモするのがおすすめです。
(3)例文を用意する
最後に、保育日誌は項目が決まっているため、記載することを例文にしておきましょう。
毎回どのように書くか悩むと時間がかかりますが、あらかじめ基本的な例文を用意しておけば効率的です。一方、園児たちの様子や活動は毎日変わるため、例文をそのまま使い回すのではなく、あくまでも例文をもとに柔軟に書きましょう。
| 保育日誌を作成するときのポイント | 保育のねらい(例文) | |
|---|---|---|
| 0歳児 |
子どもの成長や発達、健康状態などを中心に記載する。 |
・保育士とのスキンシップを通して、情緒の安定を図る |
| 1歳児 |
子どもによって、できることに個人差が生じてくる時期。子どもの変化や成長の種をすくいあげられるように観察する。 |
・生活のなかで、できることを増やしていけるように支援する
・自分の気持ちを自分伝えることができるようにする |
| 2歳児 |
公園などで遊ぶ機会が増えるとともに、行動範囲が広がっていく時期。そのため、子どもたちの個性や、好きな遊び、子どもたちが新たに発見したことを記録する。 |
・自分の好きな外遊びを発見を促す
・外遊びを通じて、季節の移り変わりを感じれるようにする |
| 3歳児 |
ごっこ遊びなど、遊びの種類が増えてくる時期。友だちと遊ぶなかで、コミュニケーションについて学ぶ様子を記録する。 |
・挨拶を動作や言葉で伝え、園内のルールを守りながら生活できるように援助する
・おままごとなどを通じて、役割分担について学べるようにする |
| 4歳児 |
身の回りのことができたり、ルールを守れたりする子が増えていく時期。ここでは、出来ること・難しいことの双方に目を向け、記録する。 |
・着替えや、手洗いうがいなどを自発的な行動を促す
・子ども同士で声をかけあって、次の行動を呼びかけ合えるようにする |
| 5歳児 |
日常的な準備や、低年齢の子のお世話などもできるようになっていく時期。子ども同士でけんかしたときにどのように解決していくか、学んでいく姿を記録する。 |
・あいさつや整列時に、元気に大きな声がだせるように声をかける
・準備や行事の練習を通じて、協力して成功させようという意識を持てるようにする |
以上は、園児クラスごとの「ねらい」の例文です。保育日誌を作成するときのポイントも併せて記載しているので、自身で「ねらい」を検討するときに役立てましょう。
【無料ダウンロード】保育日誌テンプレート2選
ここでは、無料でダウンロードできる保育日誌テンプレートを2つご紹介します。テンプレートを活用して日誌を書きたい方は必見です。
<Excel>シンプルな保育日誌のエクセルテンプレート

本テンプレートでは、「時刻」や「保育内容」ごとに園児の様子を記録できます。また、「家庭への連絡事項」「園への連絡事項」の欄がそれぞれあるため、保護者との連絡帳としても機能します。
<Word>書き方例付きの保育日誌テンプレート

本テンプレートには各項目に記入ポイントが記載されており、新人保育士でも迷わず保育日誌を作成できます。また、「保育のねらい」と「反省」の項目もあるため、PDCAサイクルを意識した業務改善にも役立ちます。
保育日誌を書くコツとおすすめアプリまとめ
ここまで、保育日誌を書くコツやメリット、おすすめのアプリを紹介しました。
保育日誌は報告の意味合いだけでなく、子どもの成長を記録する大切なものです。そのため、より充実した日誌が書けるように、非効率な部分はアプリで改善するのが最も良い対策になります。
ただし、園内で使うアプリは「誰でも使えるほどシンプルか」を確認すべきです。逆に、高度な機能を備えているアプリでは使いこなせずに、次第に放置されることになります。
そのため、とにかく簡単に保育日誌などを管理したい場合は、必要な機能に過不足がなく、ITに不慣れな先生でも説明なしで操作できるほどシンプルな情報共有ツール「Stock」一択です。
「Stock」で保育日誌の作成から管理までを効率化して、園児たちとの関わりに集中できる環境を整えましょう。
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