保育日誌は、より良い保育のために毎日欠かさずに書かなければなりません。保育日誌には、その日の活動を反省したり園児の様子を振り返ったりするだけでなく、子どもの成長を残す記録としての役割もあります。
しかし、保育日誌を作成したいが「どのように書けば良いのか分からない」と悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、保育日誌を書くコツとおすすめのアプリを中心に紹介します。
- 保育日誌を作成する目的や書くべき項目が知りたい
- 保育日誌を書くイメージがないので例文が知りたい
- 日々の子どもの成長をしっかり残せるアプリをが欲しい
という方はこの記事を参考にすると、保育日誌のコツが分かるだけでなく最適なアプリにも出会えます。
目次
保育日誌のねらいとは

保育日誌とは、園児の状態やその日の出来事を記録するものです。
当日の保育を振り返ることで、翌日以降の改善につなげる目的があります。そのため、保育日誌には「本日の保育のねらい」を記入する項目があり、一日の終わりに”ねらい”から外れていなかったかを確認するのです。
このように、より良い保育のために意味がある保育日誌ですが、毎日作成しなければならないうえに手書きなので大きな負担となっています。そのため、今日ではデジタルアプリを使っている保育園・幼稚園も増えているのです。
保育日誌に何を書けばいい?書き方のコツ3選

保育日誌に時間をとられて園児たちに手が回らない状態では本末転倒です。そこで以下では、保育日誌の書き方のコツを紹介します。
(1)記入項目を意識する
はじめに、保育日誌の記入項目を意識して仕事をしましょう。
「保育のねらい」や「園児たちの健康状態」など、勤めている保育園や幼稚園によって項目が若干異なります。一日の終わりにいきなり書き始めると、思い出すことで精一杯になるため、記入項目を頭の片隅において仕事をすればスムーズです。
このように、保育日誌の項目を把握しておくだけも日誌作成にかかる時間を短縮でき、さらに保育のねらいに沿った教育を意識せずにこなせるようになります。
(2)こまめにメモを取る
次に、1日を通して「園児たちの様子」などをメモしておけば、あとから簡単に保育日誌が書けます。
園児の健康状態や1日の様子を正確に思い出すのは難しいですが、こまめにメモをとれば些細なことでも忘れません。スマホは仕事中に使えない場合が多いため、手書きの小さなメモ帳を使いましょう。
また、日誌を作成するために自身が振り返られれば良いので、字のバランスや言葉遣いなどは気にせずメモするのがおすすめです。
(3)例文を用意する
最後に、保育日誌は項目が決まっているため、記載することを例文にしておきましょう。
毎回どのように書くか悩むと時間がかかりますが、あらかじめ基本的な例文を用意しておけば効率的です。一方、園児たちの様子や活動は毎日変わるため、例文をそのまま使い回すのではなく、あくまでも例文をもとに柔軟に書きましょう。
保育日誌を作成するときのポイント | 保育のねらい(例文) | |
---|---|---|
0歳児 |
子どもの成長や発達、健康状態などを中心に記載する。 |
・保育士とのスキンシップを通して、情緒の安定を図る |
1歳児 |
子どもによって、できることに個人差が生じてくる時期。子どもの変化や成長の種をすくいあげられるように観察する。 |
・生活のなかで、できることを増やしていけるように支援する
・自分の気持ちを自分伝えることができるようにする |
2歳児 |
公園などで遊ぶ機会が増えるとともに、行動範囲が広がっていく時期。そのため、子どもたちの個性や、好きな遊び、子どもたちが新たに発見したことを記録する。 |
・自分の好きな外遊びを発見を促す
・外遊びを通じて、季節の移り変わりを感じれるようにする |
3歳児 |
ごっこ遊びなど、遊びの種類が増えてくる時期。友だちと遊ぶなかで、コミュニケーションについて学ぶ様子を記録する。 |
・挨拶を動作や言葉で伝え、園内のルールを守りながら生活できるように援助する
・おままごとなどを通じて、役割分担について学べるようにする |
4歳児 |
身の回りのことができたり、ルールを守れたりする子が増えていく時期。ここでは、出来ること・難しいことの双方に目を向け、記録する。 |
・着替えや、手洗いうがいなどを自発的な行動を促す
・子ども同士で声をかけあって、次の行動を呼びかけ合えるようにする |
5歳児 |
日常的な準備や、低年齢の子のお世話などもできるようになっていく時期。子ども同士でけんかしたときにどのように解決していくか、学んでいく姿を記録する。 |
・あいさつや整列時に、元気に大きな声がだせるように声をかける
・準備や行事の練習を通じて、協力して成功させようという意識を持てるようにする |
以上は、園児クラスごとの「ねらい」の例文です。保育日誌を作成するときのポイントも併せて記載しているので、自身で「ねらい」を検討するときに役立てましょう。
保育日誌をアプリで管理する5つのメリット

保育日誌の作成・管理・共有がオールインワンになっている「アプリ」を使う保育園や幼稚園が増えています。そこで以下では、アプリを使って保育日誌を作成する5つのメリットを解説します。
(1)書く時間を減らせる
1つ目に、保育日誌を書く時間を短縮できます。
当たり前ですが、紙の保育日誌は手書きなのでどうしても書くのに時間がかかってしまいます。一方、アプリはスマホで使えるので慣れているフリック入力ができ、さらにパソコンに対応していればキーボード入力も可能です。
また、記入項目をあらかじめ登録しておける「テンプレート機能」を備えているアプリもあり、わずかな操作で呼び出せるので一から書く必要がありません。
(2)紙の管理に困らない
2つ目に、紙の管理に困らないメリットもあります。
紙の保育日誌を管理するには、少なからず保存場所が必要です。一方、アプリで管理すれば、物理的なスペースを準備せずに済むので何も心配することはありません。
また、保育日誌以外にも「園児の個人情報」や「お知らせ」などあらゆる情報をまとめられるアプリであれば、管理が楽になるだけなく、紙や印刷代を浮かすこともできます。
(3)簡単にチェックができる
3つ目に、保育日誌が手元になくても簡単にチェックできます。
紙の保育日誌では、「後輩保育士が持って帰ってしまった」「先輩保育士が急にお休みになり、当分見てもらえない」などの状況になった際に、確認できないので不便です。
一方、保育日誌をアプリで管理すれば、時間や場所を問わずにチェックできます。さらに、保育日誌はクラウド(インターネット上の保存場所)で管理されるため、仮に端末を紛失しても別の端末からアクセスできるので心配はありません。
(4)安心のセキュリティがある
4つ目に、保育日誌などのアプリは
大切な情報を外部から守るセキュリティがあります。
具体的には、アプリに記録されたメモや日誌は暗号化されるので、第三者が中身を知ることはできません。また、アプリにログインするためにメールアドレスとパスワード以外の認証コードを必要とする、「2段階認証」を備えているアプリもあります。
さらに、先生同士で共有する場合も、任意の先生にだけ見られるように設定することもできます。このように、セキュリティが充実した管理アプリが増えているので安心です。
(5)複数人で共有しやすい
5つ目に「複数人で共有しやすい」というメリットもあります。
紙の保育日誌だと、その場で持っている人しか読むことができず、確認に時間がかかってしまいます。そこで、アプリで保育日誌を記録・管理することで、同時に複数人が確認でき、スムーズな情報共有につながります。
ただし、操作が難しいと上手く使いこなすことができません。そのため、複数人で記録・管理・共有できるアプリを探している場合には、必要な機能に過不足がないので直感的に操作できる「Stock」のようなアプリが最適です。
【これ一択】保育日誌の作成・管理・共有に役立つアプリ
以下では、保育日誌の作成・管理・共有に役立つアプリをご紹介します。
保育園や幼稚園ではLINEなどのチャットアプリを使って、情報共有するケースがありますが、チャットが送られるたびに大切な情報が流れてしまうので不便です。そのため、保育日誌だけでなく、園内連絡や子どもの状況などを探すのに苦労します。
また、昨今では「保育園向けのアプリ」が提供されていますが、保育日誌を作成すること以外の機能が搭載されており、多機能で使いづらい可能性があります。それ故、デジタルが苦手な先生が使いこなせない恐れがあるので注意しましょう。
結論、これから利用すべきなのは、デジタルに詳しくない方でも使いこなせるほどシンプルな情報共有ツール「Stock」一択です。
Stockの「ノート」で保育日誌を作成すれば、任意の先生にのみ共有できるほか、ノートに紐づく「メッセージ」でLINEのようなテンポ感あるやりとりも可能です。また、ノートは「フォルダ」ごとに整理できるので、作成した日誌をきれいに整理できます。
デジタルが苦手な先生でも即日で使いこなせる「Stock」

/ 情報ストック、タスク管理、メッセージ機能 /
チームの情報を、最も簡単に管理できるツール「Stock」
Stockは、社内のあらゆる情報を、最も簡単に「管理」できるツールです。「社内の情報を、簡単に管理する方法がない」という問題を解消します。
Stockを使えば、「ノート」の機能を利用して、要件などのテキスト情報や、画像やファイルなどのあらゆる情報を誰でも簡単に残せます。
また、「タスク」や「メッセージ」の機能を利用すると、ノートに記載したテーマごとにコミュニケーションを取ることができるため、あちこちに情報が分散せず、常に整理された状態で業務を遂行できます。
<Stockをおすすめするポイント>
- ITの専門知識がなくてもすぐに使える
「ITに詳しくない65歳の方でも、何の説明もなく使える」程シンプルです。
- 社内のあらゆる情報を、最も簡単に「ストック」できる
作業依頼、議事録・問い合わせ管理など、あらゆる情報を一元管理可能です。
- 驚くほど簡単に、「タスク管理」「メッセージ」もできる
直感的な操作で、「タスクの担当者・期日の設定」と「メッセージでのやりとり」が可能です。
<Stockの口コミ・評判>
![]() 塩出 祐貴さん
松山ヤクルト販売株式会社 |
「強烈な『ITアレルギー』がある弊社にも、Stockならば、一切混乱なく導入できました」 ★★★★★ 5.0 弊社の宅配部門のスタッフの半分近くは50代以上と高齢で、キーボード入力が苦手なスタッフもいるほど、ITツールへの強い抵抗感がありました。しかし、Stockは他ツールに比べて圧倒的にシンプルで、直感的に使えるため、予想通り非常にスムーズに使い始めることができました。 |
![]() 加井 夕子 さん、海野 紘子 さん
SBIビジネス・イノベーター株式会社 |
「SBIグループの厳格なセキュリティ基準をも満たす、誰にでもお勧めの情報ストックツールです」 ★★★★★ 5.0 当社が導入するシステムには非常に厳格なセキュリティ基準を満たすことが要求されていますが、Stockのシステムは極めて高度なセキュリティ基準で開発・運営されているため、SBIグループのセキュリティ基準でも全く問題なく導入することができました。 |
![]() 江藤 美帆さん
栃木サッカークラブ(栃木SC) |
「ナレッジが属人化しやすいプロスポーツクラブには、Stockを非常に強くお勧めします!」 ★★★★★ 5.0 元々悩んでいた『ナレッジがブラックボックス化してしまう』という問題が、驚くほどうまく解消されました。 『Stockさえ見れば、すぐに必要な情報を把握できる』という状況を作り出すことに成功し、明らかに生産性が向上しました。 |
<Stockの料金>
- フリープラン :無料
- ビジネスプラン :500円/ユーザー/月
- エンタープライズプラン :1,000円/ユーザー/月
※最低ご利用人数:5ユーザーから
保育日誌の例文・書き方・テンプレート
以下では、保育日誌に必要な項目や例文、アプリを使った書き方の例を紹介します。要点をおさえて、保育日誌をうまくまとめるイメージを掴みましょう。
保育日誌の例文
保育日誌は記載する項目があらかじめ決まっているため、それに従って作成します。具体的には以下の項目です。
- その日の天気
- 園児の出席状況
- 園児の健康状態
- 保育のねらい
- 保育の内容
- 評価・反省
- 連絡事項
また、以下は「保育の内容」に記載する例文です。
(例文)新しいおもちゃが増えて初めはケンカをしていましたが、子どもたちが譲り合っている光景を見て成長を感じました。
(例文)歌に合わせて鈴や太鼓を使って遊んだ。ケンカすることもなく楽しそうに遊んでいたので良かった。
(例文)お昼寝の時間に布団を敷いていたら、「先生、手伝ってあげる」と何人かが一緒に手伝ってくれました。
アプリ「Stock」を使った保育日誌の書き方・テンプレート
ここでは、アプリを使った保育日誌の書き方やテンプレートを紹介します。以下は、デジタルアプリ「Stock」で作った保育日誌の例です。
まず、はじめに今後繰り返し使用する保育日誌のテンプレートを作成します。ノートの下部にある[テンプレート]をクリックします。


以下の画面が表示されるので、[+新規作成]を押します。また、テンプレートを作成したら、次回以降、同画面に作成したテンプレートが表示されるようになります。
最後に、ノートに保育日誌に必要な項目を記載し、保存すれば完了です。

以上のように、「Stock」のようなデジタルアプリで保育日誌を作成するときは、テンプレートをあらかじめ登録しておけば、必要な項目のみを空いた時間に入力できます。また、スマホにも対応しているので、PCの操作に不慣れでもフリック操作が可能です。
なお、以下のテンプレートは、コピー&ペーストすれば「Stock」のノートに貼り付けることが可能なので、活用しましょう。
2024年〇月〇日(〇) ひよこ組()
<天気>
・
<園児の出席状況>
・
<園児の健康状況>
・
<保育のねらい>
・
<保育の内容>
・
<評価・反省>
・
<連絡事項>
・
保育日誌を書くコツとおすすめアプリまとめ
ここまで、保育日誌を書くコツやメリット、おすすめのアプリを紹介しました。
保育日誌は報告の意味合いだけでなく、子どもの成長を記録する大切なものです。そのため、より充実した日誌が書けるように、非効率な部分はアプリで改善するのが最も良い対策になります。
ただし、園内で使うアプリは「誰でも使えるほどシンプルか」を確認すべきです。逆に、高度な機能を備えているアプリでは使いこなせずに、次第に放置されることになります。
そのため、とにかく簡単に保育日誌などを管理したい場合は、必要な機能に過不足がないので、ITに不慣れな先生でも説明なしで操作できる「Stock」一択です。
「Stock」で保育日誌の作成から管理までして、園児たちと関わることに集中できる環境を整えましょう。
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