近年、リモートワークの普及とともにオンライン会議を実施する企業が増えています。とはいえ、どのように会議が開かれたとしても議事録の作成は欠かせません。
 
そのため、Sloos(スルース)のような、”自動文字起こしできるツール”の需要が高まっているのです。しかし、「Sloosの具体的な機能や安全性が分からず、導入に踏み込めないでいる」という方も多いのではないでしょうか。
 
そこで今回は、Sloosの機能や使い方・評判を中心にご紹介します。
 
という方はこの記事を参考にすると、Sloosの機能・使い方だけでなく、作成した議事録を効果的に活用する方法も分かります。


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Sloos(スルース)とは

以下では、自動文字起こしツール「Sloos」の特徴や機能を解説します。ツールを使用する前に、Sloosを使って何ができるのか確認しておきましょう。

Sloosの概要

SloosのHP
 
Sloosは、株式会社 QuantumCoreが提供する「話者ごとに文字起こしができるツール」です。Sloosでは、10秒程度の音声を登録するだけで、マイク1台で約10名の声を認識して文字起こしができます。
 
また、Sloosでの文字起こし結果は、話者ごとにチャットのような形式で表示されます。
 
Sloosで文字起こしをしている画面
 
Sloosは対面での会議のほか「Microsoft Teams」や「Zoom」を使ったWeb会議にも利用できます。以上のように、会議環境に合わせて柔軟に使えるのも特徴の1つです。
 

Sloosとほかの文字起こしツールとの違い

Sloosとほかの文字起こしツールとの最大の違いは「音声認識の精度」です。
 
一般的な音声認識では会話の内容をそのまま文字に起こせますが、「誰の話し声なのか」までは特定できないツールが多いです。しかし、Sloosでは、独自に開発した以下2つの技術により「話者の特定」が可能になったのです。
 
  1. 喋り方の癖などを含めた個人ごとの辞書モデルの作成
  2. 発言者に合わせての、辞書モデルの自動切り替え
自動文字起こしツールの”辞書登録”は手動でおこなうイメージが強いですが、Sloosの辞書モデルは「登録された音声」や「自動作成された議事録の修正履歴」をもとに自動で作成・切り替えがおこなわれます。
 
つまり、Sloosは独自の技術により「リアルタイムで話者ごとの発言を書き起こせる」ので、ほかのツールよりも正確かつスピーディーな議事録の作成が期待できるのです。

Sloosの機能

Sloosの特筆すべき機能は以下の2つです。
 
 
  • 話者の事後登録
  • 書き起こし開始後にも、話者の登録は可能です。また、音声の登録がされていない話者の発言も「Unknown」と表示されたまま文字起こしがおこなわれ、会議後に手動で編集できます。
     
    そのため、”話者登録済みのメインスピーカー”以外からでた質問等も、話者名付きで記録できます。また、リアルタイムで「Unknown」の話者名を編集していけば、手間はかかりますが、多人数での会議にも利用可能です。
     
  • リアルタイムテキスト編集
  • リアルタイムでの音声の文字起こしだけでなく、同時にテキストの編集も可能です。そのため、”同じ発音で意味が異なる文言”もその場で正確に修正できます。
     
    この機能により、会議後に内容を思い出しながら、まとめて修正を入れる必要がなくなります。また、文字起こし内容を「正式な議事録」にまとめ直す際の手順を短縮できるのです。
 
上記のように、Sloosには議事録作成に役立つ2つの機能があります。ただし、Sloos自体にWeb会議の機能はないので「Zoom」や「Teams」のWeb会議機能と併用する必要がある点に注意しましょう。


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Sloos(スルース)の使い方

以下では、Sloosで議事録を作成する方法を3ステップで解説します。使い方を確認して、自社の会議形態に合うかを判断しましょう。

(1)ルームを作成する

議事録作成のために、まずは「ルーム」を作成します。会議のホストは、公式サイト[新規登録]から登録を進めましょう。
 
Sloosのトップページ画像
 
登録画面に遷移するので、メールアドレス認証を済ませます。次に、「パスワード」「氏名」「会社名」を入力して、[アカウント作成]を押します。
 
Sloosの新規登録画像
 
下図の画面が表示されるので、[ルームを作成する]をクリックします。
 
Sloosで作成したルームの画像
 
ルームのURLが発行されるので、メンバーがそれぞれの端末から会議に参加する場合はURLを共有しましょう。[ルームへ進む]をクリックすると以下の画面に移ります。
 
SloosのルームURLが表示された画面
 
作成したSloosのルーム画面
 
以上の操作で、ルームの作成が完了しました。2回目の会議以降は、ログインし直すことで新たなルームを作成できます。

(2)参加者の声を登録する

次に、参加者の音声を追加します。音声登録のパターンは、大きく分けて以下の3つに分かれます。
 
  1. 対面で会議をする場合
  2. 議事録作成用の1台のPCに、メンバーがそれぞれ音声を登録します。
  3. Web会議でホストだけが議事録を作成する場合
  4. ホストのPCのスピーカーから、メンバーそれぞれの音声を登録します。
  5. Web会議でメンバーそれぞれが議事録を作成する場合
  6. 共有URLから入室して、メンバーそれぞれのPCから各自の音声を登録します。
Sloosの音声登録のパターンを説明した画像
 
いずれのパターンでも、音声登録は[参加者を追加]からおこないます。
 
Sloosの参加者を追加ボタンの画像
 
以下の画面に遷移するので、氏名を記入してから[クリックで音声録音を開始します]を押します。音声登録は実際の会議と同じ環境でおこなうことがポイントです。
 
たとえば、登録時だけマイクに近づきすぎたり、声を張ったりすると文字起こしの精度が下がってしまうので注意しましょう。
 
Sloosで音声録音をする直前の画像
 
10秒ほど話し続けると自動で画面が遷移します。メンバーを登録するたびにルームに入室し直す必要がある点は手間に感じますが、入室し直すとメンバーが正しく登録されていることが確認できます。
 
Sloosで音声録音をした直後の画面
 
Sloosでメンバー登録ができていることを確認する画面
 
以上の操作を全メンバー分おこなえば、音声登録が完了します。
 
ただし、Sloosには登録した音声を保存する機能がないため、会議のたびに音声登録し直す必要がある点がやや不便です。
 
また、登録の途中で誤ってブラウザバック(「戻る」の操作)したり、ログアウトしたりすると、登録済みのデータも消えてしまいます。そのため、音声登録中の誤操作には十分に注意しましょう。

(3)会議を開始する

会議の準備は完了しているので、あとは会議を開始するだけです。ルーム右下の[Sloosを開始]をクリックし、画面が切り替わったら、会議を開始しましょう。
 
Sloosのルームで会議開始ボタンを押す画面
 
会議中の発言は、以下のように吹き出しの形式で自動出力されます。
 
Sloosで文字起こししている画面
 
また、発言の横の[・・・]をクリックすると、会議中でも発言内容を編集できるのです。漢字変換などに誤りがある場合には、会議中に修正を加えていきましょう。
 
Sloosの文字起こしを編集している画面
 
会議を終える際は、[Sloosを終了]をクリックします。
 
Sloosの会議終了ボタンの画面
 
会議を終了すると、議事録のテキストファイルやExcelファイルが自動でダウンロードされます。
 
Sloosで記録した議事録がテキストファイルで出力された画像
 
以上でSloosを使った議事録作成は完了です。ただし、Sloosを使って議事録を作成する場合、以下の課題の解消策を考える必要があります。
 
  1. ファイル形式にまとめられた議事録は、箇条書きに近いので読みづらい。
  2. 過去のデータは一切閲覧・再ダウンロードできない。
とくに、議事録の内容は、今後の業務に活かすべき「ナレッジ」となるため、すぐに振り返られなければ意味がありません。したがって、Sloosで議事録を作成するときは、ナレッジ管理に特化した「ナレカン」のようなツールとの併用を検討しましょう。


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Sloos(スルース)の料金プラン

現在、Sloosはサービス拡大のために無償で利用でき、有料化の可能性や時期については明言されていません。会議の時間制限や使用回数制限もないため、現在はSloosのすべての機能を無料で使えるのです。
 
ただし、無償提供のため問い合わせは受け付けていません。使用中に不明点が生じても、自身でヘルプページを読んで解決しなければならない点に注意しましょう。


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Sloos(スルース)のセキュリティ・安全性

なかには、Sloosを導入するにあたり、安全性を見極めたいとの声が見られます。結論として、QuantumCoreは「Sloos」で取得するユーザー情報を適切に管理するために、プライバシーポリシーが定められています。
 
6. 安全管理体制
 
当社は、ユーザー情報の漏えい、滅失⼜は毀損の防⽌その他ユーザー情報の保護のため、当社役員を含むすべての従業員に対する教育の実施や研修等を⾏い、さらにシステム⾯でもユーザー情報ファイルへのアクセス制限の実施、アクセスログの記録及び外部からの不正アクセス防⽌のためのセキュリティ対策の実施等、ユーザー情報の安全管理のための必要かつ適切な措置を講じます
 
以上のことから、Sloosは安全対策にも徹底したサービスだと言えます。
 
ただし、Sloosの安全性が高くても、作成した議事録の保管先にセキュリティ不備があっては意味がありません。したがって、セキュリティ対策が万全に施されているツールで議事録を管理するのがおすすめです。


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Sloos(スルース)の評判

ここでは、Sloosを実際に使うユーザーからの口コミを紹介します。以下のように「文字起こしの負担が軽減される」という声が散見されます。
 
 
 
 
 
一方で、「精度は7割」「一部の発言が文節ごとなくなる」「固有名詞等は修正作業が必要」という意見もあったため、場合によっては修正作業に多くの時間が必要になります。
 
ただし、議事録を修正したとしても同ツール上では、保管できない点に注意しましょう。そこで、議事録をはじめとした文書管理に最適な「ナレカン」のようなツールで保管しておけば、議事録の量が増えても管理が煩雑になることがありません。


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Sloos(スルース)を利用する際の注意点

Sloosを利用する際は、動作環境に関して注意点があります。
 
Sloosの動作環境に関する画面
 
基本的にGoogle Chromeで作動しますが、Safariで使用したい場合には、音声認識オプションを設定する必要があります。また、AndroidやiOS向けにプレビュー版が提供されていますが、機種やOSバージョンによって動作が不安定になる恐れもあるのです。
 
そのため、PCあるいはMACを使用される方は問題ありませんが、そのほかの端末で利用を検討されている方は、操作がスムーズにいかない可能性がある点に注意しましょう。


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Sloosで作成した議事録の共有・管理に役立つITツール

以下では、Sloosで作成した議事録の共有・管理に役立つITツールを紹介します。
 
Sloosは、発言者ごとに文字起こしして議事録を正確に作成する機能に特化しています。しかし、議事録は作成して終わりではなく、社内で共有するところまで仕組み化させなければ、業務に役立ちません。
 
しかし、Excelなどのファイルで管理すると、議事録の保管場所がわからなくなり、必要な時にすぐ見つけられません。そのため、作成した議事録はテーマごとに整理し、「アクセス性」の高い場所に集約させることが重要です。
 
したがって、議事録の管理には、あらゆる情報を簡単かつ安全に共有・管理できるナレッジ管理ツール「ナレカン」が最適です。
 
ナレカンは、作成した議事録を任意のメンバーに即共有できるうえ、「フォルダ」で案件ごとに振り分けて管理できます。また、高精度の検索機能や生成AIによる「自然言語検索」で即座に情報へたどり着けるため、議事録を探し出す時間や手間を省けます。

議事録をはじめとした情報管理に最適なツール「ナレカン」

ナレカンのトップページ
 
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Sloos(スルース)の機能や料金・評判まとめ

ここまで、Sloosの機能や料金・評判など幅広く紹介しました。
 
Sloosは、発言者ごとに音声を識別して文字起こしできるツールなので、従来の議事録作成にかかる時間や手間を短縮できます。ただし、同ツール上では議事録を保管し続けることができない点に注意が必要です。
 
そこで、議事録は後で振り返られるように、他のツールと併用し「ナレッジ」として適切に管理しましょう。なかでも、「フォルダや検索機能を備えた安全性の高いツール」を導入すれば、議事録を漏れなく社員の業務に役立てられます。
 
結論、Sloosとの併用には、欲しい情報にすぐにたどりつけて、かつセキュリティ対策が万全な「ナレカン」を選択するべきです。ナレカンは「ISO27001」などの国際セキュリティ資格を2つ取得しているため、大企業でも安心して利用できます。
 
ぜひ「ナレカン」を導入して、作成した議事録の共有・管理を確実に行いましょう。


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代表取締役社長 澤村大輔
この記事の監修者
株式会社Stock
代表取締役社長 澤村大輔

1986年生まれ。早稲田大学法学部卒。
新卒で、野村総合研究所(NRI)に、経営コンサルタントとして入社。
その後、株式会社リンクライブ(現:株式会社Stock)を設立。代表取締役に就任。
2018年、「世界中の『非IT企業』から、情報共有のストレスを取り除く」ことをミッションに、チームの情報を最も簡単に管理できるツール「Stock」を正式ローンチ。
2020年、DNX VenturesEast Venturesマネーフォワード等のベンチャーキャピタル(VC)から、総額1億円の資金調達を実施。
2021年、東洋経済「すごいベンチャー100」に選出。
2024年、100名~数万名規模の企業のナレッジ管理の課題解決のために、社内のナレッジに即アクセスできるツール、「ナレカン」をαローンチ。

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