暗黙知として個人の内部に蓄積されたナレッジやノウハウを形式知化し、業務効率化に役立てる手法としてナレッジマネジメントがあります。
 
ナレッジマネジメントを自社の業務プロセスへ効果的に反映させるためには「成功事例」を参考に、モデルケー
 
関連記事: ITIL(アイティル)とは?導入メリットや成功のポイントを解説!
 
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スと自社の差分を把握したうえで推進するのが近道です。しかし、「成功事例の情報収集に割く時間がない」と悩む方も多いのではないでしょうか。
 
そこで今回は、ナレッジマネジメントの成功事例5選と3つのポイントを中心にご紹介します。
 
という担当者の方はこの記事を参考にすると、事例からポイントを押さえつつ自社のナレッジマネジメントを成功に導けます。


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ナレッジマネジメントとは

ナレッジマネジメントとは、社員が持つ業務の知識や経験を蓄積・共有することで、企業の生産性向上や業務効率化に役立てることです。
 
具体例として、情報共有ツールを利用して「上司の業務ノウハウを部下に共有して役立てる」「業務マニュアルを蓄積し、社員が必要な情報に迅速にアクセスできるようにする」ことなどが挙げられます。
 
ナレッジマネジメントによって、社内の知識資産を活用でき、企業の競争力や企業価値の向上につながるのです。


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ナレッジマネジメントに成功している企業事例5選

ここからは、ナレッジマネジメントの成功事例5選をご紹介します。以下の事例から得たノウハウを自社の取り組みへ落とし込めば、成功の可能性を高められます。

富士フイルムビジネスイノベーション株式会社

富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
 
 
富士フイルムビジネスイノベーション株式会社は、オフィスプロダクトからソリューション事業を提供する企業です。
 
「製品開発プロセスの遅れ」を契機として、ナレッジマネジメントを推進する取り組みを始めました。この背景には「製品開発の最終段階で設計変更が発生し、製品開発が延期になる」という課題がありました。
 
課題の克服には、製品設計の初期段階で全担当者が持つ情報を共有する必要があったため、「全員設計」を掲げて独自の情報共有システムを導入しました。
 
同社の情報共有システムには設計者や技術者のナレッジが蓄積されており、各工程の担当者が有効活用できます。ナレッジマネジメントによって、「製品開発プロセスの改善」や「各製造過程における業務効率化」を実現したのです。
 

ニチバン株式会社

ニチバン株式会社
 
 
ニチバン株式会社は文具や医療用テープなどを製造・販売する会社です。
 
同社のお客様相談室では、顧客対応に必要な知識やノウハウがすべて各個人に蓄積されている課題がありました。
 
そこで、ITツールを導入し、顧客対応に関する膨大な情報をツール上で管理しました。とくに、個人がメモ書きとしてまとめていた内容をFAQとして管理したことで、新人でもスムーズに顧客対応ができるようになったのです。
 
このように、同社のお客様相談室ではITツールを使って情報を一元管理し、業務効率を改善しました。
 

NTT東日本法人営業本部

NTT東日本法人営業本部のホームページ
 
 
NTT東日本法人営業本部は電気通信事業を行う東日本電信電話株式会社の営業本部です。
 
ナレッジマネジメントの一環として、オフライン・オンラインの両方にナレッジを共有する場所を設置しました。
 
社員同士のリアルなコミュニケーションを重視して、社員のデスクを固定しないフリーアドレスの導入や、ドリンクコーナーを常備したリフレッシュゾーンの設置など、知識や経験を気軽に共有できる環境づくりを行いました。
 
また、営業本部に所属する全社員が個人のホームページを持つことで、日報やプロジェクトの記録など、業務に関する共有が気軽に行われるようになったのです。
 
オンライン・オフラインの両方において気軽にナレッジを共有できる環境を整備したことで、社員同士のインタラクティブな関係構築が可能となり、そのなかでナレッジ共有の文化が醸成されています。
 

磨き屋シンジケート

磨き屋シンジケートのホームページ
 
 
磨き屋シンジケートは新潟県の燕商工会議所が主催する金属加工業の共同受注組織です。
 
「下請け金属加工への危機感」を契機として、ナレッジマネジメントを推進する取り組みを始めました。まずは、本格的に事業が始まる前に、商工会議所が共同受注マニュアルを作成しました。
 
顧客の窓口と事務、債権管理、製造管理、品質管理などを提携する企業に分担することで、受注から納品までのプロセスを効率化したのです。
 
また、ハイテク産業への参入に向けて、新たな技術を生み出す必要がありました。そのため、関連する技術を持つ職人が集まり個人が持つ技術を表出化・標準化しながら新技術の開発に取り組みました。
 
新技術によって、家電製造業や建材メーカーなど新たな分野からの注文が殺到しました。ナレッジ共有による事業成長の結果、斜陽産業から脱却できたのです。さらに、知識や技術を共有することで事業が成功した経験が職人の連携やモチベーションの向上に繋がり、生産性の改善や品質の向上が実現しました。
 

株式会社アイシン

株式会社アイシンのホームページ
 
 
株式会社アイシンは自動車部品やエネルギー関連製品を製造・販売する会社です。
 
同社では、スタッフが資料作成に膨大な時間を費やしているという課題がありました。なかでも、資料に必要な情報を「探す・調べる」作業に時間がかかっており、社内に蓄積された情報へ素早く簡単にアクセスできることが求められていました。
 
そこで、同社はITツールを導入し、必要な情報へすぐにたどり着けるように情報を管理するようになりました。結果、1か月のうち情報の検索にかかっていた時間を1,039時間削減でき、業務効率の向上を実現したのです。
 
また、同社ではITツールの導入と併せて「検索のコツ」などを含めたマニュアルを社内に展開しており、利用率の向上に役立てています。
 
参考:株式会社アイシン様:エンタープライズサーチ導入事例


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ナレッジマネジメントにおける2つの失敗事例とは

ここからは、ナレッジマネジメントにおける2つの失敗事例を紹介します。以下の内容を把握していなければ、ナレッジマネジメントを推進しても浸透しなくなってしまうため注意しましょう。

唐突に全社で取り組もうとする

唐突に全社で取り組もうとすると、ナレッジマネジメントに失敗しがちです。
 
ナレッジマネジメントは、段階的に目標を設定して推進することが重要です。唐突に取り組もうとすると、新しいシステムやルールに従業員が戸惑い、結果としてナレッジが集まらないなどの事態に発展する可能性があるからです。
 
例として、管理者と現場との間にナレッジ共有に対しての温度差があることが挙げられます。現場社員が、ナレッジを共有する目的やメリットを理解したうえで進めなければ、運用を始めても形骸化してしまう可能性があるのです。
 
そのため、特定の部署やチームで仮運用を行ってから徐々に規模を拡大するなど、慎重な取り組みが求められます。

運用ルールの整備が不十分

運用ルールの整備が不十分な場合にも、ナレッジマネジメントは失敗しやすくなります。
 
たとえば、ツールを導入して情報を管理しても、入力方法や管理のルールが整備されていなければ、ツール上のさまざまな場所にデータが散らばる事態に陥ります。そして、必要な情報がすぐに取り出せず、不慣れな運用に業務スピードも低下し逆効果となってしまうのです。
 
したがって、従業員がナレッジの共有・閲覧をスムーズに行えるように「情報のカテゴリー分け」や「記事の作成方法」といった運用ルールを定めましょう。


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ナレッジマネジメントを成功させる3つのポイント

以下では、ナレッジマネジメントを成功させるための3つのポイントをご紹介します。社内のナレッジを有効活用するには、社員のやる気や高い目標設定に頼るだけでなく、正しいプロセスに則って適切な環境を整えることが重要です。

(1)「SECIモデル」を活用して暗黙知を形式知にする

ナレッジマネジメントで共有が困難な暗黙知を形式知に変換するためには「SECIモデル」の活用が有効です。
 
暗黙知とは、ノウハウや経験など他の人に伝えることが難しい知識のことで、反対に形式知は言語化や図式化して伝達できる知識を指します。そして、暗黙知から形式知へ昇華させるには、SECIモデルが示す以下4つのプロセスを踏襲する必要があります。
 
  • 共同化(Socialization)
  • 同じ体験を通して、暗黙知を共有する段階
  • 表出化(Externalization)
  • 共有された暗黙知を形式知に近づける段階
  • 連結化(Combination)
  • 形式知同士を組み合わせて、新しい知識体系を作る段階
  • 内面化(Internalization)
  • 新しい形式知を獲得して、新しい暗黙知が生み出される段階
上記4つのプロセスを回せる環境や仕組みを整備すると、暗黙知が共有されやすい形式知に変換されやすくなり、社内業務に有効活用できます。

(2)社内のナレッジを共有できる「場」を整備する

SECIモデルの4つのプロセスを加速させるためには、社内で自発的にナレッジを共有できる「場」を整備しなければなりません。
 
「場」とは、新たなナレッジが創出されて積極的に共有や活用が促進される環境を指します。暗黙知を形式知に変換して組織財産を社内に蓄積するためには、以下4つの場を整備して社員が気軽にナレッジに触れられる機会を作る必要があります。
 
  • 共同化の場
  • 社内チャットや休憩室など、気軽に想いや経験を交えたコミュニケーションができる環境
  • 表出化の場
  • ディスカッションや建設的対話など、共通のミッションを意識して共創できる環境
  • 連結化の場
  • 情報共有ツールやイントラネットなど、知識を共有、蓄積、整理できる環境
  • 内面化の場
  • 社内研修や企業大学など、社内の知識を実践できる環境
SECIモデルでプロセスを構築し、場で環境を整備することで、暗黙知を形式知化する際の抜け・漏れを抑えられます。

(3)有益なナレッジをすぐに発見できるように管理する

「SECIモデル」や「場」の整備によって社内で共有されたナレッジを有効活用するためには、求めるナレッジに素早くアクセスできる環境を整えることが重要です。
 
従来、ナレッジ管理では紙やエクセルが利用されてきました。ただし、紙は検索性が悪く従業員が利用しなくなる可能性があり、エクセルは情報の追記・変更に手間がかかるため非効率です。
 
したがって、有益なナレッジをすぐに発見できるようにするには「ナレカン」のような「情報共有ツール」での管理が最適です。オンライン上で情報を蓄積・共有でき、変更した情報は自動で保存されるうえ、必要な情報へのアクセスもスピーディになります。


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ナレッジマネジメントに役立つおすすめのツール

以下では、ナレッジマネジメントに役立つおすすめのツールをご紹介します。
 
事例にもあるように、ナレッジマネジメントを成功させるには「場の構築」や「情報管理を適切に行う」取り組みが有効です。なかでも、ITツールを活用して社内の情報を一元管理することがナレッジマネジメントの成功につながります。
 
ただし、社内のナレッジを集約しても、必要な情報をすぐに見つけ出せなければ、結局情報を探す手間と時間がかかってしまいます。そのため、”検索機能を使って簡単に情報を探し出せるツール”を導入しましょう。
 
結論、ナレッジマネジメントには、社内に散在するナレッジを一元管理でき、高精度な検索機能で情報をすぐに見つけ出せるツール「ナレカン」一択です。
 
ナレカンの「記事」にはテキストやファイル添付でナレッジを簡単に蓄積でき、リアルタイムで共有できます。また、ヒット率100%の「超高精度検索」や、上司に質問するように探せる「自然言語検索」で、必要な情報を即座に見つけられます。

ナレッジマネジメントに最適なツール「ナレカン」

ナレカンのトップページ
 
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「ナレカン」は、社内のナレッジに、即アクセスできるツールです。
「社内のあらゆる場所からナレッジが一元化」され、しかも、そのナレッジを「超高精度検索」できます。
 
自身の頭の中にあるナレッジを残すときは「記事」を作成でき、誰かにナレッジを尋ねたいときは、知恵袋のような感覚で「質問」することが可能です。また、ファイルを添付するだけで、AIが貴社のファイルの中身を全自動で、続々とナレッジ化していきます。
 
また、ナレカンを使えば、欲しい情報が即見つかります。
Google検索のように使える「キーワード検索」や生成AIを活用した「自然言語検索」によって、メンバーの検索スキルに依存することなく、誰でも簡単に情報を探し出せます。
 
更に、「初期導入支援サポート」と「ご利用中サポート」もあり、支援も充実しています。「すぐに使える状態にセットアップ」「月に1度のオンラインミーティング」など、実際に、社内のナレッジが動き出す仕組みを整えます。

<ナレカンをおすすめするポイント>

  1. 【ナレッジの一元化】 ナレッジ管理に特化した、これ以上なくシンプルなツール。
    記事形式で書ける「社内版wiki機能」、質問形式で聞き出せる「社内版知恵袋」、メールやチャット内のやりとりは「転送機能」を使って、ナレッジを残していくだけなので、誰でも迷わず使えます。
  2. 【超高精度な検索機能】 誰もが簡単に欲しい情報を見つけられる検索性。
    「複数キーワード検索」「添付ファイル内検索」「ゆらぎ検索」など、思い通りの検索が可能です。
  3. 【サポート】 圧倒的なクオリティの「初期導入支援」と「ご利用中」サポート。
    初期導入支援だけでなく、ナレカンが定着するように、ご利用中も最大限サポートするので、貴社担当者様のお手を煩わせません。

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ナレッジマネジメントの成功事例まとめ

ここまで、ナレッジマネジメントの成功事例5選と3つのポイントをご紹介しました。
 
ナレッジマネジメントを成功させるには「SECIモデル」や「場」の整備によって暗黙知を確実に形式知化し、ナレッジに素早くアクセスできる環境を整えることが重要です。
 
また、成功事例からも分かるように、ナレッジの情報を活用するには「情報の蓄積に適したITツール」の導入・運用が必須です。しかし、必要な情報をすぐに見つけ出せなければ活用が難しいため、欲しい情報をすぐに見つけ出せるツールを選びましょう。
 
結論、ナレッジマネジメントには社内のあらゆる情報を一元管理し、欲しい情報が即座に見つけられるツール「ナレカン」一択です。
 
ぜひ「ナレカン」を導入し、ナレッジマネジメントを成功させましょう。


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代表取締役社長 澤村大輔
この記事の監修者
株式会社Stock
代表取締役社長 澤村大輔

1986年生まれ。早稲田大学法学部卒。
新卒で、野村総合研究所(NRI)に、経営コンサルタントとして入社。
その後、株式会社リンクライブ(現:株式会社Stock)を設立。代表取締役に就任。
2018年、「世界中の『非IT企業』から、情報共有のストレスを取り除く」ことをミッションに、チームの情報を最も簡単に管理できるツール「Stock」を正式ローンチ。
2020年、DNX VenturesEast Venturesマネーフォワード等のベンチャーキャピタル(VC)から、総額1億円の資金調達を実施。
2021年、東洋経済「すごいベンチャー100」に選出。
2024年、100名~数万名規模の企業のナレッジ管理の課題解決のために、社内のナレッジに即アクセスできるツール、「ナレカン」をαローンチ。

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