昨今、オンライン授業やリモートワークが広がった影響を受け、新たなOffice製品として開発されたのが「Microsoft Loop(マイクロソフト ループ)」です。
2023年3月22日からはパブリックプレビュー版の提供が始まり、一部の機能を試せるようになりました。しかし、Microsoft Loopがどのようなサービスなのか分からず、利用するか悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、Microsoft Loopの使い方や料金、始め方を網羅的に解説します。
- Microsoft Loopでどのようなことができるのか知りたい
- Microsoft Loopの使い方を実際の使用感とともに解説して欲しい
- タイムリーにナレッジを共有できるツールがあれば知りたい
という方はこの記事を参考にすると、Microsoft Loopの概要が詳しく分かり、自社に合うサービスかも判断できます。
目次
Microsoft Loopとは
以下では、Microsoft Loopの特徴や機能をご紹介します。これから導入を検討する担当者の方は必見です。
「Microsoft Loop」と「Notion」の違い
Microsoft Loopとは、2023年11月に正式リリースされたMicrosoftの社内コラボレーションアプリで、組織やチームの情報を一か所に集めて共同編集ができる点が特徴です。
また、類似のツールである「Notion」とは、Microsoftのアプリと綿密に連携できる点に違いがあります。たとえば、Microsoft LoopはOutlookに「コンポーネント(テキストやファイルなど)」を直接埋め込むなどの使い方が可能です。
したがって、社員全員が既にMicrosoft 365ユーザーであったり、WordやExcelで社内資料を作成したりする企業に向いているといえます。
Microsoft Loopの3つの機能
Microsoft Loopには、主に「Loopワークスペース」「Loopページ」「Loopコンポーネント」という3つの機能が備わっています。以下の表では、実際の画面とともに、機能の概要と使用感を説明します。
機能 | 詳細 |
---|---|
Loopワークスペース |
・Microsoft Loopにおけるワークスペースは「チーム内で情報を共有する範囲」を指します。
・ワークスペースを使えば、チームの情報が一か所に集約されるため、複数人での作業でも進捗を確認しやすいです。 |
Loopページ |
・Microsoft Loopにおけるページは「情報を記載するエリア」を指します。
・ページには、Wordのようにテキストやファイルなどの情報を残せます。また、ページに書いた内容にはコメントを残せるので、コミュニケーションをとるのも簡単です。 |
Loopコンポーネント |
・複数人で共同編集をするときに役立つ機能です。
・コンポーネント機能はほかのMicrosoftアプリにも紐づいており、横断的に情報を共有・編集できる点もメリットです。 |
このように、Microsoft Loopは3つの機能で構成されています。あらかじめ機能を確認しておけば、使い方を具体的にイメージできるので、導入後のミスマッチを防げます。
Microsoft Loopの始め方
Microsoft Loopをはじめるには、Loop ホームページを開くか、iPhone/Androidでアプリをダウンロードする必要があります。それぞれの詳細は以下の通りです。
- Webの場合
- iPhoneの場合
- Androidの場合
Microsoft Loopのホームページに移動し、職場で使うMicrosoftアカウントでのログインが必要です。
App Storeからダウンロードし、Microsoftアカウントでのログインが必要です。
Google Playからダウンロードが必要です。
このように、組織でMicrosoft Loopの利用をはじめるときは「管理者側の設定」と「利用メンバーのブラウザまたはアプリへのログイン」が必要です。
Microsoft Loopの使い方3選
ここでは、Microsoft Loopの使い方を3つご紹介します。実際のMicrosoft Loopの使用画面を、画像付きで解説するので必見です。
使い方1|業務に関する情報の一元管理
Microsoft Loopでは、業務に関する情報の一元管理ができます。
チームメンバーと共有したいファイルやテキスト、関連情報のリンクを「ワークスペース」に保存すれば、情報の分散を防げます。たとえば、ノートのように文字が入力可能な「ページ」にテキストを書き込むと、任意のメンバーが閲覧できるのです。
なお、ワークスペースはMicrosoft Loopにログインしたあと、画面上部の[新しいワークスペースの追加]をクリックすることで追加できます。
使い方2|離れた場所からの情報共有
離れた場所同士での情報共有ができるので、Microsoft Loopはリモートワークにも役立ちます。
たとえば、「コメント機能」や「リアクション機能」を使うと、メールよりも円滑なやりとりができます。以上の機能を使うには、画面下部の[吹き出しマーク]をクリックしましょう。
また、画面上部の[共有]をクリックすると、ワークスペースやページのリンクを作成して、任意のアドレスへ共有できます。
使い方3|Microsoft製品との連携
Microsoft製品とMicrosoft Loopで情報を連携できる点も大きな特徴です。
たとえば、Microsoft Loopは、以下のMicrosoft製品に対応しています。
- Word(Web用)
- Teams
- Microsoft Whiteboard
- Outlook
上記のうち、Teamsであれば[チャット]のメッセージ入力欄に[Loop コンポーネント]があります。下図のように6種類のコンポーネントを利用でき、Teams上にToDoリストや表を呼び出せるのです。
さらに、Microsoft 365 Copilot(コパイロット)とも連携しているので、Microsoft 365 Copilotで自動生成した文章を「Microsoft Loop上で管理・共有」することもできます。
Microsoft Loopの正式リリース時期・料金
以下では、Microsoft Loopの正式リリース時期や料金を紹介します。2023年11月15日時点で、「法人利用の場合」と「個人利用の場合」で条件が異なるため注意が必要です。
法人利用の場合
2023年11月15日、法人向けにMicrosoft Loopの一般提供(正式版リリース)が開始となりました。
法人向けの有料プランにおいて、Microsoft LoopをWeb・スマートフォンアプリ(iPhone/Android)で利用できます。対象となるプランと料金は以下の通りです。(すべて年間契約)
料金 | |
---|---|
Microsoft 365-Business Standard |
1,560円/ユーザー/月 |
Microsoft 365 Business Premium |
2,750円/ユーザー/月 |
Microsoft 365 E3 |
4,500円/ユーザー/月 |
Microsoft 365 E5 |
7,130円/ユーザー/月 |
また、以下の新機能が、先述した4つの法人向けのプランに実装されました。
- 目次の作成
- Markdownの対応
- ページの複製・再利用
- 表のExcelデータ化
- 「Planner」との連携
- 「Copilot」との連携
メニューから目次の作成が可能になりました。
Markdown記法を用いた文章をLoopに貼り付けると、Markdown記法を反映したテキストが作成できます。
作成したページを複製し、再利用することが可能になりました。
Loopで作成した表をExcelデータとして出力できます。
「Microsoft Planner」のリンクをLoopに貼り付けると、情報を同期させることが可能になります。
「Microsoft Copilot」という生成AIシステムにより、AIの提案によるブレインストーミングや計画が可能です。
また、Microsoftは、2024年3月から「Microsoft 365 A3」と「Microsoft 365 A5」の学生・教職員向けプランにLoopを含める予定だと発表しています。
個人利用の場合
これまで、個人でMicrosoftアカウントを持っている場合は、 Loopのプレビュー版を無料で利用できました。
Microsoft社のサポートページによると、2024年以降もプレビュー版のまま、Microsoftアカウントを持つすべてのユーザーがすべての機能を利用できるようになったと発表しました。
なお、これまではワークスペースのデータは最大5GBまでと制限がかかっていましたが、「2024年の初め頃にこの制限が変更される」と発表されています。ただし、詳細については未定のため、最新の情報は以下の公式ページから確認しましょう。
Microsoft Loopの具体的な活用シーン
ここでは、実際の業務におけるMicrosoft Loopの具体的な活用シーンをいくつかご紹介します。
- 社内ナレッジや社内Wikiの共有
- アイデアの共有と決定
- リモートワークにおける情報共有
- チームでのタスク・進捗管理
- 個人のタスク・進捗管理
Microsoft Loopはコラボレーションツールなので、上記のように他のメンバーと協働しながら作業を進める場面において最適です。
【上手く使えない!?】Microsoft Loopの注意点
まず、Microsoft Loopは、非IT企業にとっては機能が多すぎるうえに操作が複雑だと感じられ、すぐに運用に載せられない恐れがあります。
また、Loop コンポーネント、 Loop ワークスペースおよびページは、社外との共有ができない点に注意が必要です。たとえば、「取引先や顧客に資料や議事録を共有したい」という場合は、メールやチャットツールなど、他のツールを介する必要があるのです。
したがって、社外でも、仕事の情報連携をスムーズに進めたい企業は、「Stock」のように「社外との情報共有ができてシンプルで過不足のない機能の備わったツール」を導入しましょう。
【これで解決】Microsoft Loopの代替に最適な情報共有アプリ
以下では、Microsoft Loopの代替に最適な情報共有アプリをご紹介します。
Microsoft Loopは、業務に関するあらゆる情報を一元管理するサービスであることに加え、ほかのMicrosoft製品のTeamsやWordなどと簡単に連携できるのがメリットです。ただし、共有は社内のメンバーのみに限定されている点に注意しましょう。
さらに、機能が豊富なため利用方法を覚えられず、社内メンバーが上手く使えないリスクもあるのです。そこで、「シンプルで情報共有に過不足のない機能のツール」があれば、ITに詳しくない企業でもストレスなく運用をはじめられます。
結論、Microsoft Loopよりも簡単に情報共有できるアプリは、マニュアルを見ずとも、直感的に操作できる情報共有ツール「Stock」一択です。
Stockでは、「ノート」に紐づいた「メッセージ」でやりとりしながらナレッジやアイデアを共有できます。また、1フォルダゲスト権限機能により、1つのフォルダには社外のメンバーを無料で何人でも招待できるので、社内外問わずストレスなく情報共有できます。
誰でも即日で使いこなせるアプリ「Stock」
「Stock」|最もシンプルな情報ストックツール
Stockは、社内のあらゆる情報を、最も簡単に「ストック」できるツールです。「社内の情報を、簡単にストックする方法がない」という問題を解消します。
Stockを使えば、「ノート」の機能を利用して、要件などのテキスト情報や、画像やファイルなどのあらゆる情報を誰でも簡単に残せます。
また、「タスク」や「メッセージ」の機能を利用すると、ノートに記載したテーマごとにコミュニケーションを取ることができるため、あちこちに情報が分散せず、常に整理された状態で業務を遂行できます。
<Stockをおすすめするポイント>
- ITに詳しくない数人~数千人の企業向け
ITの専門知識がなくても問題なく、あらゆる企業が簡単に始められます。
- とにかくシンプルで、誰でも使える
余計な機能は一切なくシンプルなツールなので、誰でも簡単に情報を残せます。
- 驚くほど簡単に「情報ストック」と「タスク管理」ができる
社内の共有情報等の「情報ストック」が驚くほどしやすく、さらに直感的な「タスク管理」も可能です。
<Stockの口コミ・評判>
塩出 祐貴さん
松山ヤクルト販売株式会社 |
「強烈な『ITアレルギー』がある弊社にも、Stockならば、一切混乱なく導入できました」 ★★★★★ 5.0 弊社の宅配部門のスタッフの半分近くは50代以上と高齢で、キーボード入力が苦手なスタッフもいるほど、ITツールへの強い抵抗感がありました。しかし、Stockは他ツールに比べて圧倒的にシンプルで、直感的に使えるため、予想通り非常にスムーズに使い始めることができました。 |
加井 夕子 さん、海野 紘子 さん
SBIビジネス・イノベーター株式会社 |
「SBIグループの厳格なセキュリティ基準をも満たす、誰にでもお勧めの情報ストックツールです」 ★★★★★ 5.0 当社が導入するシステムには非常に厳格なセキュリティ基準を満たすことが要求されていますが、Stockのシステムは極めて高度なセキュリティ基準で開発・運営されているため、SBIグループのセキュリティ基準でも全く問題なく導入することができました。 |
江藤 美帆さん
栃木サッカークラブ(栃木SC) |
「ナレッジが属人化しやすいプロスポーツクラブには、Stockを非常に強くお勧めします!」 ★★★★★ 5.0 元々悩んでいた『ナレッジがブラックボックス化してしまう』という問題が、驚くほどうまく解消されました。 『Stockさえ見れば、すぐに必要な情報を把握できる』という状況を作り出すことに成功し、明らかに生産性が向上しました。 |
<Stockの料金>
- フリープラン :無料
- ビジネスプラン :500円/ユーザー/月
- エンタープライズプラン :1,000円/ユーザー/月
Microsoft Loopの使い方・料金・始め方まとめ
これまで、Microsoft Loopの使い方や料金、始め方を網羅的にご紹介しました。
Microsoft Loopは「ワークスペース」「ページ」「コンポーネント」で構成された、業務情報を共有するためのサービスです。あらゆる情報がLoop上で一元化されるほか、離れた場所からの情報共有やMicrosoft製品との連携もできます。
ただし、Microsoft Loop独自の仕様を覚えなければならず、非IT企業では運用しづらいと言えます。また、取引先と直接、情報共有できないので「Microsoft Loopで作成した資料をメールで共有する手間」がかかってしまうのです。
結論、情報共有に最適なのは、非IT企業の65歳以上の社員でも、即日で使いこなせる情報共有ツール『Stock』です。Stockは「ノート」に記録した情報が瞬時に社内外の任意のメンバーへ共有されるため、業務の連携が滞りません。
無料登録は1分で完了するので、ぜひ「Stock」を導入し、Microsoft Loopよりも簡単に情報を蓄積・共有しましょう。