近年、多くの企業が”業務効率を向上させるITツール”を開発しています。なかでも、開発国に本籍を置きながら各国へ導入を拡大する、グローバルなツールへの関心が高まっているのです。
たとえば、「Bitrix24(ビットリックス24)」は世界中で使われている多機能なツールです。しかし、「導入を検討しているが、自社に適しているかわからない」と悩む担当者の方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、Bitrix24の安全性や使い方・評判や料金、ユーザーの声まで幅広く紹介します。
- Bitrix24の使い方や特徴を知りたい
- Bitrix24を使ってみた様子を、実際の画面で確認したい
- 社内の情報共有を効率化したい
という方が本記事を参考にすると、Bitrix24の概要だけでなく、自社の業務を円滑に進める方法まで理解できます。
目次
Bitrix24(ビットリックス24)とは
以下では、Bitrix24の特徴や機能をご紹介します。まずは、Bitrix24の概要を確認しておきましょう。
「Bitrix24」と「Asana」の違い

Bitrix24は、アメリカのBitrix社が開発した「世界規模の導入実績を持つ、多機能な業務改善ツール」です。
Bitrix24には、グループウェアとして幅広い業務の効率化に役立つ機能が備わっています。とくに、業務の「視覚化」と「自動化」に優れているので、仕事の状況を明確化しつつ無駄な作業を解消します。
また、ソースコードが公開されていないAsanaと比べて、Bitrix24ではオープンソースコードにアクセスできるので、自社に合わせてソフトウェアを改良できる点が特徴です。
このように、Bitrix24は「設計の自由度の高い、多機能なグループウェア」と言えます。
Bitrix24の機能
Bitrix24の主要機能は、下記7つで構成されています。
<機能> | <内容> |
---|---|
コラボレーション |
「ビデオ通話」や「チャット」などの、社内の情報共有を円滑化する機能を備えています。 |
CRM |
「リードの獲得・管理」「顧客管理」「マーケティング分析」などをサポートして、収益の向上を図ります。 |
タスクとプロジェクト |
「かんばん」「カレンダー」「ガントチャート」などの形式でタスクを管理できます。正確なプロジェクト進行が可能です。 |
コンタクトセンター |
「問い合わせフォーム」や「ライブチャット」を設置して、顧客接点を持てます。顧客とのやりとりを分析して、マーケティングデータを集計することも可能です。 |
サイトとストア |
自社のWebサイトや、オンラインストアを作れます。 |
人事と自動化 |
従業員の管理や人事データの管理ができます。また、購買依頼、経費報告などの自動化も可能です。 |
CoPilot |
ツール内のAIアシスタント「CoPilot」を使って、チャットやCRM、社内掲示板などの幅広い業務を効率化できます。 |
このように、Bitrix24はあらゆる業務の効率化に役立つ多機能なツールと言えます。ただし、できることの幅が広いぶん、企業によっては使わない機能が生まれて、費用対効果が低くなる点には注意が必要です。
Bitrix24の安全性
Bitrix24では、以下の機能によって安全性が確保されています。
- 2段階認証
- SSL暗号化接続
- 自社サーバーでの運用
- データのバックアップ
「Bitrix24のワンタイムパスワード(一度限り有効なパスワード)」と「Google Authenticator(Googleが開発したワンタイムパスワードを生成するソフトウェア)」で2段階認証ができます。
SSL(データを暗号化して送受信する仕組み)での暗号化接続によって、転送中のデータが保護されます。
オンプレミスバージョンでは、Bitrix24を自社サーバーで運用できるので、データやユーザーを自社で完全に制御可能です。
ツール内データのバックアップは、毎日作成されています。そのため、社内の大切なデータを失うことがありません。
このように、Bitrix24では「データ保護」と「アクセス制御」によって、包括的なセキュリティ対策を実現できるのです。
【使ってみた画像あり】Bitrix24の操作方法
Bitrix24は、主に7つの機能を備えています。そこで以下では、Bitrix24の具体的な操作方法を5つに分けて紹介します。
(1)AI機能「CoPilot」を使いこなす
まずは、AI「CoPilot」の使い方を確認しましょう。AI「CoPilot」はBitrix24のあらゆる機能で利用できますが、以下では代表的な、「チャット」「CRM」「社内掲示板」での使い方を紹介します。
<チャットでの使い方>
はじめに、ホーム画面の左側にある[メッセンジャーのアイコン]をクリックします。

チャット画面に遷移するので、[CoPilotのアイコン]を選択します。

チャット欄に「生成してほしい内容」を入力して送信すると、AIからの回答を得られます。

以上の手順で、チャット機能のAIを利用できます。企画の内容を出力させるほかにも、「書類やひな形作成」「メールの返信文作成」「ブレインストーミング」などに使えるのです。
<CRMでの使い方>
次に、CRMでのAIの使い方を紹介します。
まずは、ホーム画面で[CRMのアイコン]を選択します。

かんばん形式の取引管理画面が開くので、左上の[作成]を押します。

顧客の情報を入力して、[保存]をクリックします。

以上の操作で顧客情報の入力が完了しました。以降、顧客情報に紐づいて、AIを使った「電話の文字起こし」「自動入力」などの機能を使えるようになります。

このように、CRMの機能においても、AIを使って文章入力の手間を省けます。
<社内掲示板での使い方>
最後に、社内掲示板でのAI機能の使い方を紹介します。
まずは、ホーム画面で[社内掲示板のアイコン]を選択します。

上部の投稿欄から、[CoPilotのアイコン]をクリックします。

内容を記載して、AIに依頼する内容を選択します。たとえば、[投稿を書く]を選択すると、AIが掲示内容を自動生成するのです。

掲示版で使えるAI機能の種類は多く、「投稿を書く」他にも、「テキストの要約」「テキストの訂正」「他人のコメントに対するコメントの生成」などができます。
(2)社内情報共有を活発化する

Bitrix24には、用途の異なる情報共有機能が数多く備えられています。
Bitrix24のチームコラボレーションには「社内掲示板」や「メッセンジャー」などの、複数のコミュニケーション手段が用意されています。そのため、業務内容や時間帯に応じて、連絡手段を使い分けられるのです。
また、Bitrix24は社内情報の共有にも適しています。テンプレートベースで簡単に情報をまとめられるうえ、プロジェクトや部署単位など細かく共有相手を選べるので、社内情報を蓄積し、情報資産として運用できるのです。
(3)ガントチャートでプロジェクト管理する
Bitrix24のガントチャートは、スケジュールを可視化して、プロジェクト進捗を正確に管理する際に便利な機能です。
ガントチャート(プロジェクトスケジュールを帯状に可視化したグラフ)を作成するにはまず、画面左側に用意されている[タスクとプロジェクト]をクリックして、以下の画面を開きます。

次に[作成]をクリックします。
以下の画面に移行したら、作成者や締め切り・優先度などのタスク詳細を記入します。タスクに紐づく情報の記入が終わったら、最後に画面左下の[タスクを追加する]をクリックします。

正しく情報が記載されていると、このようにスケージュール情報が可視化されたガントチャートが作成されます。また、作成されたガントチャートの両端をドラッグ&ドロップすると直接編集できるため、予定の調整もスムーズに進められるのです。

以上の操作で、プロジェクトのタスクをガントチャートで管理できます。さらに、入力したタスクは1クリックで、「リスト」「カレンダー」「かんばん」形式の表示に変更可能です。
(4)CRMで顧客を管理する

Bitrix24のCRMを使えば、円滑な顧客管理が実現します。
CRMとは「Customer Relationship Management」の略称であり、主に顧客情報を管理することを指します。Bitrix24のCVRは、「取引」「在庫」「顧客」「販売」管理に分かれていて、ぞれぞれの業務に適した機能が備えられています。
また、上記画像のように、SMSやメールで顧客への取引に関する通知を自動で送信するように設定することもできます。自動化の機能を活かせば、業務時間の削減にも役立つのです。
(5)タスクを管理する
Bitrix24には、タスクの管理に便利な機能が多く存在します。
タスクの期限を管理するには、[タスクとプロジェクト]から[作成]をクリックし、必要事項を記入してタスクを作成します。

次に、[期限]をクリックして、作成したタスクを該当する欄に移動させます。タスクをスライドさせるだけで、簡単に期限を管理できます。

また、[プランナー]をクリックして、タスクや予定を管理すれば、プロジェクトの進捗管理にも役立ちます。

Bitrix24は有料?料金プランを紹介
以下では、「Bitrix24の無料プランでできること」と「料金プラン表」を紹介します。自社に合うプランを検討するために、必ず確認しましょう。
Bitrix24の無料プランでできること
Bitrix24の無料プランでできることは、主に以下の6つです。
- コラボレーション
- CRM
- タスクとプロジェクト
- コンタクトセンター
- ウェブサイトビルダー
- AIアシスタント(回数制限あり)
このように、機能ごとに細かな制限があるものの、無料プランでも基本機能のほぼすべてを利用できます。また、無料プランでもAI機能を使えますが、使用回数に制限がある点には注意が必要です。

回数の上限に達すると、上図のように利用不可のメッセージが表示されます。
Bitrix24の料金プラン表
Bitrix24には、クラウド型とオンプレミス型の2種類があり、それぞれ以下のようなプランに分かれています。
<クラウド型の料金プラン>
Bitrix24には、下記5種類のクラウド型の料金プランが用意されています。
Free | Basic | Standard | Professional | Enterprise | |
---|---|---|---|---|---|
基本料金(月額) |
無料 |
61ドル/月 |
124ドル/月 |
249ドル/月 |
499ドル~/月 |
ユーザー数 |
無制限 |
5ユーザー |
50ユーザー |
100ユーザー |
250ユーザー~ |
容量 |
5GB |
24GB |
100GB |
1,024GB |
3TB |
<オンプレミス型の料金プラン>
以下は、自社サーバーで運用するオンプレミス型の料金プランです。
Business50 | Business100 | Business250 | Business500 | Enterprise1000+ | |
---|---|---|---|---|---|
料金(買い切り) |
3,590ドル |
5,990ドル |
10,990ドル |
17,990ドル |
24,990ドル |
以上がBitrix24の料金プラン表です。クラウド版、オンプレミス版両方に「試用期間(無料トライアル)」が設けられているので、必要な機能に過不足がないか実際に試してから導入しましょう。
Bitrix24の評判
ここでは、Bitrix24を実際に導入したユーザーの声や評判を紹介します。第三者の客観的な評価を確かめ、メリットや懸念される問題を想定しましょう。
※こちらで紹介する口コミ・評判はCapterra(キャプテラ)より引用し、翻訳しております。
Bitrix24の良い口コミ・評判
はじめに、Bitrix24の良い口コミ・評判を紹介します。ユーザーからは「すべて一か所で完結する」「柔軟性が高い」との声が寄せられています。
Nonjabulo(南アフリカのMarketing Officer)投稿日:2024/12タスク管理、チームとのチャット、そして顧客対応まで、すべて1か所で行えます。とても便利で、たくさんのアプリを使わずにすべてを整理できます。
Christopher(フィリピンのCEO)投稿日:2024/09ほぼすべてのソーシャル メディア プラットフォームおよび Web サイト ビルダーとのオープン チャネルおよびメッセージング統合。
認証済みレビュアー(認証済みLinkedInユーザー)投稿日:2025/01これは、企業のソーシャル メディアのような完全な Web サイトであり、フィードでは企業のすべての発表を確認でき、CRM ではさまざまなワークフローを編集できます。
Lukasz(ポーランドのIT Specjalist)投稿日:2024/08プログラムの柔軟性が高く、多くのモジュールに独自の機能を追加できます。
Bitrix24の改善点に関する口コミ・評判
次に、Bitrix24の改善点に関する口コミ・評判を紹介します。ユーザーからは「機能が多すぎる」「料金が高い」との声が寄せられています。
Nonjabulo(南アフリカのMarketing Officer)投稿日:2025/01Bitrix24で一番気に入らなかったのは、機能が多すぎて最初は少し圧倒されてしまうことです。インターフェースは必ずしも使いやすいとは言えず、すべてを理解するのに時間がかかることもあります。
Christopher(フィリピンのCEO)投稿日:2024/09業務に合わないという理由だけで、必要のない機能まで含めたプランに加入させられ、料金を支払わされるのは困りものです。必要な機能、本当に使う機能だけを選択できるよう、プランをカスタマイズできるようになってほしいです。本当に必要のない機能、使いたくない機能がたくさん含まれているので、お金がもったいない気がします。また、顧客からの注文に使っているCognitoFormsのように、Formsも多様でカスタマイズ可能なものになってほしいと思っています。Bitrix24 FormsはCognitoFormsのような柔軟性がないため、使えません。この点ではCognitoFormsの方がはるかに優れています。
認証済みレビュアー(認証済みLinkedInユーザー)投稿日:2025/01他の CRM と比較すると少し高価です。
Lukasz(ポーランドのIT Specjalist)投稿日:2024/08仕事の基盤となる非常に基本的な機能が不十分に開発されています。 休暇申請 – 残りの休暇日数がカウントされません チャット – ステータスをたとえば homeoffice に変更することはできません (Slack の場合と同様)。 タスクに自動保存がありません。 メール クライアントがまったく開発されていません。
社内の情報共有を効率化するツール
以下では、社内の情報共有を改善するツールを紹介します。
社内の情報共有を改善するには、「社員全員が簡単に情報を共有できるツール」が必要です。多機能なツールや操作が難しいアプリは、導入しても社員が使いこなせず、情報が滞る恐れがあります。
Bitrix24は、1,200万社を超える導入実績を持つ多機能なITツールですが、多機能ゆえに操作性とUI(デザイン)が複雑であり、実際に口コミでも「機能が多すぎる」といった指摘の声が挙がっているのです。
結論、自社の情報共有には、社員全員が簡単に情報を共有できるツール「Stock」一択です。
Stockの「ノート」には、簡単にテキストや画像・ファイルを残せるうえ、シンプルな「フォルダ」で情報ごとに整理できます。また、ノートに紐づいた「メッセージ」で、話題が混ざることなくやりとり・周知ができて便利です。
最も簡単に使える情報共有ツール「Stock」

/ 情報ストック、タスク管理、メッセージ機能 /
チームの情報を、最も簡単に管理できるツール「Stock」
Stockは、社内のあらゆる情報を、最も簡単に「管理」できるツールです。「社内の情報を、簡単に管理する方法がない」という問題を解消します。
Stockを使えば、「ノート」の機能を利用して、要件などのテキスト情報や、画像やファイルなどのあらゆる情報を誰でも簡単に残せます。
また、「タスク」や「メッセージ」の機能を利用すると、ノートに記載したテーマごとにコミュニケーションを取ることができるため、あちこちに情報が分散せず、常に整理された状態で業務を遂行できます。
<Stockをおすすめするポイント>
- ITの専門知識がなくてもすぐに使える
「ITに詳しくない65歳の方でも、何の説明もなく使える」程シンプルです。
- 社内のあらゆる情報を、最も簡単に「ストック」できる
作業依頼、議事録・問い合わせ管理など、あらゆる情報を一元管理可能です。
- 驚くほど簡単に、「タスク管理」「メッセージ」もできる
直感的な操作で、「タスクの担当者・期日の設定」と「メッセージでのやりとり」が可能です。
<Stockの口コミ・評判>
![]() 塩出 祐貴さん
松山ヤクルト販売株式会社 |
「強烈な『ITアレルギー』がある弊社にも、Stockならば、一切混乱なく導入できました」 ★★★★★ 5.0 弊社の宅配部門のスタッフの半分近くは50代以上と高齢で、キーボード入力が苦手なスタッフもいるほど、ITツールへの強い抵抗感がありました。しかし、Stockは他ツールに比べて圧倒的にシンプルで、直感的に使えるため、予想通り非常にスムーズに使い始めることができました。 |
![]() 竹原陽子さん、國吉千恵美さん
リハビリデイサービスエール |
「会社全体が、『Stock(ストック)さえ見ればOK』という認識に180度変わった」 ★★★★★ 5.0 特に介護業界では顕著かもしれませんが、『パソコンやアプリに関する新しい取り組みをする』ということに対して少なからず懸念や不安の声はありました。しかしその後、実際にStock(ストック)を使ってみると、紙のノートに書く作業と比べて負担は変わらず、『Stock(ストック)さえ見れば大半のことが解決する』という共通の認識がなされるようになりました。 |
![]() 江藤 美帆さん
栃木サッカークラブ(栃木SC) |
「ナレッジが属人化しやすいプロスポーツクラブには、Stockを非常に強くお勧めします!」 ★★★★★ 5.0 元々悩んでいた『ナレッジがブラックボックス化してしまう』という問題が、驚くほどうまく解消されました。 『Stockさえ見れば、すぐに必要な情報を把握できる』という状況を作り出すことに成功し、明らかに生産性が向上しました。 |
<Stockの料金>
- フリープラン :無料
- ビジネスプラン :500円/ユーザー/月
- エンタープライズプラン :1,000円/ユーザー/月
※最低ご利用人数:5ユーザーから
Bitrix24の使い方や口コミ・評判まとめ
ここまで、Bitrix24について解説しました。
Bitrix24は、企業の業務効率化に役立つ多機能ツールです。一方で、多機能がゆえに操作性が複雑で、実際にユーザーからも「機能が多すぎて圧倒される」との声が挙がっているため、導入しても社内に浸透しない恐れがあるのです。
したがって、ツールを選ぶ際には「必要な機能に過不足がないツール」を選びましょう。ただし、操作が難しいアプリは社員が使いこなせない可能性があるため、「直感的に操作できるか」も重視しましょう。
結論、タスク管理や情報共有には、直感的な操作で誰でも使いこなせるうえに、必要な機能に過不足のないツール『Stock』一択です。
ぜひ「Stock」を導入して、タスク管理や情報共有を効率化しましょう。