昨今は、複数人で円滑にカスタマーサポートに取り組むため、ITツールを用いる企業が増えています。ITツール上で情報を一元管理するので、個別管理による属人化を解消できる点がメリットです。
たとえば、「Tayori(タヨリ)」は、カスタマーサポートに役立つ機能を備えたツールのひとつです。しかし、なかには、「導入を検討しているものの具体的な活用イメージがわからない」と悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、Tayori(タヨリ)の使い方や評判・料金を網羅的にご紹介します。
- Tayoriの基本機能や料金プランを知りたい
- Tayoriを使い方や実際の評判を参考にしたい
- チーム内の情報共有や顧客対応を効率化できるツールを探している
という方はこの記事を参考にすると、Tayoriの概要が分かるだけでなく自社に導入すべきかも判断できます。
目次
Tayori(タヨリ)とは

引用:Tayoriの公式サイト
Tayoriとは、株式会社PR TIMESが運営する無料で始められるカスタマーサポートツールです。
株式会社PR TIMESのカスタマーサポートチームの問題解決をきっかけに開発されたツールであるため、より現場の声に寄り添った機能が備わっています。現在までに70,000を超えるユーザーに利用されており、顧客対応の業務効率化をサポートしているのです。
Tayoriの特徴
Tayoriの特徴は、専門的な知識なしでカスタマーサポートに関するWebページを作成できる点にあります。
一般的に、問い合わせフォームやFAQを作成するにはHTMLを使ってWebページを構築する必要があります。しかし、Tayoriはドラッグ&ドロップやテンプレートを活用して体裁を整えられるので、非開発メンバーや非Webデザイナーでも利用しやすいのです。
したがって、気軽にカスタマーサポートに役立つWebページを作成したい企業にとってTayoriは有効なツールだと言えます。
「Tayori」と「ほかのカスタマーサポートツール」の違い
Tayoriとほかのカスタマーサポートツールの違いは、無料から始められる点です。
一般的にカスタマーサポートツールは、無料プランの用意が少なく、料金については問い合わせをする場合が多いです。しかし、Tayoriには無料プランがあるため、導入しようか迷っている場合に操作感を試せます。
また、ノーコードでフォームやアンケートを作成できるだけでなく、テンプレートも豊富なので、無料からでも安心して始められます。
Tayori(タヨリ)の料金体系
Tayoriでは、以下4つの料金プランが用意されており、無料から利用できます。
フリープラン | スタータープラン | プロフェッショナルプラン | エンタープライズプラン | |
---|---|---|---|---|
初期費用(税抜き) |
0円 |
0円 |
0円 |
50,000円 |
基本料金(税抜き) |
0円/月 |
3,800円/月 |
9,400円/月 |
25,400円/月 |
利用ユーザー |
1人 |
3人 |
10人 |
11~30名 |
フォーム・FAQ・アンケート作成数 |
1つまで |
3つまで |
無制限 |
無制限 |
チャット |
× |
1つまで |
3つまで |
3つまで |
とくに、フリープランは利用人数が1名のみと限定されています。したがって、複数人で利用する場合は有料プランの契約が前提となるため注意しましょう。
参考:Tayoriの料金プラン
Tayori(タヨリ)の主な機能5選
Tayoriでは、5つの機能を利用できます。以下では、各機能を紹介するので、Tayoriで、具体的に何ができるのか知りたい方は必見です。
フォーム作成機能
フォーム作成機能は、問い合わせフォームを作成できる機能です。
作成時はテンプレートを利用でき、問い合わせフォームのほかにも採用フォームなどが用意されています。そのため、フォーム作成に慣れていない方でも簡単に取りかかることが可能です。
また、フォームはリスト形式で受信され、問い合わせを一覧で確認できるのです。さらに、リスト形式で受信した問い合わせフォームは、同じ形態のまま顧客にメッセージ付きで返信できます。
参照:機能一覧(フォーム)
FAQ作成機能
FAQ作成機能は、顧客の疑問点の解消に役立つFAQを作成する機能です。
具体的には、質問と回答を入力し、ドラッグ&ドロップで体裁を整えるとFAQが完成します。
FAQの作成は無料プランでもでき、フォームと連携させて表示も可能です。そのため、お問い合わせ数の削減に役立てられ、顧客満足度の向上につながります。
参照:機能一覧(FAQ)
アンケート機能
アンケート機能は、アンケートの作成・配信・集計が可能な機能です。
アンケートの回答形式や項目が自由に選べるほか、回答を自動集計してグラフ化することもできます。また、テンプレートも豊富なので、体裁を統一し、効率的にアンケート調査が可能です。
また、アンケート結果はCSVでのエクスポートもされるので、エクセルやその他の分析ソフトを使って詳細な集計・分析もできるのです。
チャット機能
チャット機能は、チャット形式で顧客からの問い合わせに対応できる機能です。
Tayoriのフォーム・アンケート・FAQとの連携にも対応しているので、すぐに対応したいときはチャット、オンラインの場合はフォームといった使い分けもできます。
チャットを設置するには、管理画面で取得したコードをWebサイトに埋め込む必要がありますが、デザインを自由に変更できるので、サイトに合わせたカスタマイズが可能です。
参照:機能一覧(チャット)
AIチャットボット
AIチャットボットとは、昨年6月にリリースされた、AIがFAQを作成したり、顧客の質問に対するチャットボットの返答を分析したりする機能です。
AIチャットボットを使えば、FAQとチャットボットを一元管理できるようになるので、手動で反映させるなどの無駄な工数がかかりません。ただし、AIチャットボットの利用には月額1万円がかかるので、自社に必要かどうか検討しましょう。
また、チャットボットで常に最適な回答を得るには「ベースとなるFAQの作成」と「こまめな更新」が前提です。そのため、簡単に情報を集約でき、かつ情報の更新に手間がかからないか確かめておくことが大切です。
Tayori(タヨリ)のフォームの使い方
以下では、Tayoriのメイン機能である「フォーム」の使い方を画像付きで紹介します。
フォームは公式HPでサンプルが公開されており、Tayoriの主な機能より、フォームの「サンプルを試す」をクリックすると以下のように実際の操作感を確かめられます。

基本の編集方法
フォームはブロックごとに分かれており、カーソルをのせるとブロックが青く表示されます。クリックするとサイドバーに編集項目が表示され、編集が可能になります。


たとえば、以下の画像のように「補足説明」に文字を入力すると、フォーム画面にも同様に情報が反映されます。

また、各項目は矢印ボタンで簡単に順番を入れ替えることが可能です。


各項目の編集
ここでは、フォームの各項目に関する具体的な編集方法を紹介します。
<見た目の変更>
サイドバーに表示される各項目を編集すれば、フォームの体裁を整えられます。たとえば、「デザイン設定」からカラーセットを選ぶとフォームの色の変更が可能です。

また、タイトルやボタンごとに自由に背景色やテキストの色を変更できるので、自社に合った雰囲気にフォームの見た目を変えられます。
<プレビューの確認>
サイドバーの「動作プレビュー」からは、フォームが外部からどのように見えるかを確かめることが可能です。動作プレビューをクリックすると、以下の画像のように疑似的な端末が表示されて、スクロールして見た目を確認できます。

動作プレビューからは、「スマホの縦・横の画面表示」と「デスクトップ表示」が確かめられます。
<公開設定の変更>
以下の設定で、フォームを「公開」「非公開」「期間限定公開」のいずれかに変更できます。期間限定公開では、公開する期間の具体的な指定が可能です。


Tayoriのメリット・デメリット
以下では、Tayoriのメリット・デメリットについて解説します。
Tayoriは機能が制限されるものの、無料プランもあるため、導入するか迷っている場合に試せるのがメリットです。また、フォーム・FAQ・アンケート・チャット作成などの多様な機能が備わっているため、ツールの併用を減らせます。
しかし、ベースとなるFAQを構築するのに、時間と手間がかかる点がデメリットだと言えます。とくに、一から作成を考えている企業の場合は、運用までの段階で躓いてしまう恐れがあるので注意しましょう。
そのため、一からFAQの作成を考えている企業には、情報を集約するのに便利な機能が備わっており、既存データの移行支援も受けられる「ナレカン」のようなツールが最適です。
【必見】Tayoriよりもスムーズな顧客対応を実現できるツール
以下では、過不足の無い機能で顧客対応を円滑化するツールをご紹介します。
Tayoriは、フォーム・FAQ・アンケート・チャットにより顧客からの情報を収集するのには便利ですが、社内でのノウハウ共有には機能が不足しています。しかし、顧客対応を円滑化するには、社内で対応方法などのノウハウを共有しておく必要があります。
また、ノウハウを属人化させないためには、ナレッジを蓄積しつつ、こまめに更新できるツールが必須です。したがって、顧客対応のやり方を残しつつ、目的の情報をすぐに探せる「検索性に優れたツール」の利用が適しているのです。
結論、カスタマーサポート業務をはじめとする”社内ナレッジ”の共有には、社内の情報を一元管理し、高精度の検索機能で即確認できるツール「ナレカン」を導入しましょう。
ナレカンに「記事」に顧客対応のノウハウを、ナレッジとしてまとめておけば、業務に不慣れな新人社員でも自力で対応できるようになります。また、AIによる「自然言語検索」で、会話をするように目的の情報を見つけられるので、対応までの時間も短縮できます。
社内のナレッジを簡単に集約でき、すぐに見つけられる「ナレカン」

「ナレカン」|社内のナレッジに即アクセスできるツール
https://www.stock-app.info/narekan_document_request.html
「ナレカン」は、社内のナレッジに、即アクセスできるツールです。
「社内のあらゆる場所からナレッジが一元化」され、しかも、そのナレッジを「超高精度検索」できます。
自身の頭の中にあるナレッジを残すときは「記事」を作成でき、誰かにナレッジを尋ねたいときは、知恵袋のような感覚で「質問」することが可能です。また、ファイルを添付するだけで、AIが貴社のファイルの中身を全自動で、続々とナレッジ化していきます。
また、ナレカンを使えば、欲しい情報が即見つかります。
Google検索のように使える「キーワード検索」や生成AIを活用した「自然言語検索」によって、メンバーの検索スキルに依存することなく、誰でも簡単に情報を探し出せます。
更に、「初期導入支援サポート」と「ご利用中サポート」もあり、支援も充実しています。「すぐに使える状態にセットアップ」「月に1度のオンラインミーティング」など、実際に、社内のナレッジが動き出す仕組みを整えます。
<ナレカンをおすすめするポイント>
- 【ナレッジの一元化】 ナレッジ管理に特化した、これ以上なくシンプルなツール。
記事形式で書ける「社内版wiki機能」、質問形式で聞き出せる「社内版知恵袋」、メールやチャット内のやりとりは「転送機能」を使って、ナレッジを残していくだけなので、誰でも迷わず使えます。
- 【超高精度な検索機能】 誰もが簡単に欲しい情報を見つけられる検索性。
「複数キーワード検索」「添付ファイル内検索」「ゆらぎ検索」など、思い通りの検索が可能です。
- 【サポート】 圧倒的なクオリティの「初期導入支援」と「ご利用中」サポート。
初期導入支援だけでなく、ナレカンが定着するように、ご利用中も最大限サポートするので、貴社担当者様のお手を煩わせません。
<ナレカンの料金>
- ビジネスプラン:標準的な機能でナレカンを導入したい企業様
- エンタープライズプラン:管理・セキュリティを強化して導入したい企業様
- プレミアムプラン:「AI自然言語検索」も含めて導入したい企業様
各プランの詳細や金額は、下記「ナレカン資料の無料ダウンロード」ボタンより、資料をダウンロードしてご確認ください。
Tayori(タヨリ)の口コミ・評判
ここでは、Tayoriを実際に利用したユーザーの声を紹介します。第三者の客観的な意見を参考に、自社導入可否の判断材料にしましょう。
※こちらで紹介する口コミ・評判はITreview(アイティーレビュー)より引用しております。
Tayoriの良い口コミ・評判
はじめに、Tayoriの良い口コミ・評判を紹介します。ユーザーからは「低価格で利用できる」「コードの知識が不要なので、自身で修正できる」との声が挙げられています。
非公開のユーザー、投稿日:2024年12月20日社内外でのコミュニケーションを円滑にしてくれるツールであり、当方では主にメンバーに対する業務フローのQ&Aや各種フォームなどを中心として活用している。
非公開のユーザー、投稿日:2024年09月07日利用目的としては自社サイトやスラックといった連絡ツールと連携させて、問い合わせフォームを設置したく利用しました。一番良い所は、クリック1つでサイト内に問い合わせタブを追加できることや、分析ツールのタグを設置できるところです。
非公開ユーザー、投稿日:2023年05月22日とにかく低価格で作成が可能。分析などもGoogleAnalitics経由で、どのページが見られているかもわかります。ページも色合いなど若干自社サービスのトンマナに合わせることも可能です。管理画面も、使いやすい訳ではないですが、使いにくい訳でもないです。
渡邉 浩基、投稿日:2023年04月11日フォーム管理機能をメインで使用しており、以前であれば細かい修正もweb制作会社さんに依頼する必要があったがカスタムフォーム項目をいじるだけであればコードの知識も入らずに修正が行えるので問い合わせに至らない方に対しての改善スピードが上がった。またアンケート作成ではGoogleフォームズよりも簡単にテンプレートから作成が行え、設置項目も多いのでカスタム性の高いアンケートが作成できる。
Tayoriの改善点に関する口コミ・評判
次に、Tayoriの改善点に関する口コミ・評判を紹介します。ユーザーからは「無料版で使える機能が少ない」「内容を確認するのに工数がかかる」といった声が挙がっています。
非公開ユーザー、投稿日:2024年12月20日フォームに回答期限を設ける事ができるようになるといいのかと思った。
非公開ユーザー、投稿日:2024年09月09日無償版では、画像などの取り扱いが不可。無償版では同時に1つしか作成できない。
非公開のユーザー、投稿日:2024年06月05日シンプルなところがとてもいいところですが、アンケート作成で複数に連動した設問等の作成ができないので、内容が濃いアンケート作成には不向きかもしれない。デザインのカスタマイズの幅が狭い
非公開ユーザー、投稿日:2022年09月13日メッセージの受け取り手のセキュリティー設定等により返信メッセージを受信しないことがあるようなので、 PC端末、スマートホン端末などあらゆる状況下でも受信いただけるようなものになるとさらに良くなると思います。また、内容確認をすぐに頂けるようなメッセージ受信ではないので工数がかかってしまうのも開封にかかわるところなのではないかと思っております。
Tayori(タヨリ)の使い方や口コミ・評判まとめ
これまで、Tayori(タヨリ)の使い方や口コミ・評判を網羅的にご紹介しました。
Tayoriは、専門的な知識がない人でも簡単な操作でカスタマーサポートに関するWebページを作成できるツールです。ただし、ユーザーからは「思うような使い方ができていない」というような声も見られるので、注意が必要です。
また、結局のところ、顧客対応をスムーズに進めるには「問い合わせの対応履歴を蓄積する」「蓄積したデータを素早く確認できる」ことが欠かせません。ただし、複雑なツールは教育コストがかかるので「誰でも簡単に使えるツール」を選びましょう。
結論、カスタマーサポートなどの業務において導入すべきツールは、社内のノウハウをナレッジとして一元管理できる検索性に優れたツール「ナレカン」一択です。
無料の導入支援も受けられるので、ぜひ「ナレカン」を導入し、迅速なカスタマーサポート体制を実現しましょう。
関連記事: Tocaroとは?使い方や料金・評判まで紹介