プロジェクトの計画やタスクの進捗を見える化する方法のひとつに「ガントチャート」があります。ガントチャートを作成すれば、プロジェクト全体の進捗が一目で分かるので、作業に遅れが発生しても速やかに対応できるのです。
しかし、「ガントチャートの作り方がわからない」と悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ガントチャートの概要や、作成に便利なツール7選を中心に紹介します。
- ガントチャートの作り方を把握したい
- ガントチャートツールを比較検討し、自社に合うツールを見つけたい
- ガントチャートがなくてもプロジェクト管理できる方法を探している
という方はこの記事を参考にすると、自社に合うガントチャート作成ツールが分かるだけでなく、プロジェクト管理に最適な方法も見つかります。
目次
【画像あり】ガントチャートの概要
ここでは、「ガントチャートとは何か」や「WBSとの違い」を解説します。画像付きで分かりやすく説明しているので、以下を参考にガントチャートについて理解しましょう。
ガントチャートとは
ガントチャートとは、プロジェクトを管理するときに使われるスケジュール表であり、ガントチャート工程表とも呼ばれます。
上記は、エクセル(Excel)で作成したガントチャートの一例です。縦軸に「タスク(作業内容)」、横軸に「時間」を設定しており、一目見ただけでプロジェクトのスケジュールが分かるようになっています。
このように、プロジェクトの状況を視覚的に把握できるのがガントチャートの特徴です。
ガントチャートとWBSの違い
ガントチャートはグラフ形式なのに対して、WBSはリスト形式です。
WBSとは「Work Breakdown Structure」の略であり、プロジェクトのタスクを並べて構造化したものを指します。WBSでは、タスクの担当者を明記するほか、開始日や終了日も明記します。
上図のように、ガントチャートはWBSをもとに構成されています。したがって、ガントチャートの作成にあたっては、事前にWBSを作る必要があるのです。
一方、プロジェクトの進捗を共有しながらタスクを一括管理できる「Stock」のようなプロジェクト管理ツールを利用すれば、手間のかかるガントチャートを作成せずに、効率的なプロジェクト管理が可能です。
ガントチャートの作り方
ここでは、ガントチャートの作り方を解説します。具体的な作成手順を把握したうえで、ガントチャートの導入可否を判断しましょう。
- タスクを洗い出す
- タスク間の依存関係を特定する
- タスクの担当者を決定する
- タスクにかかる所要日数を設定する
- ガントチャートに入力する
まず、プロジェクトに必要なタスクを洗い出します。このとき、粒度の大きなタスクから洗い出し、後で細分化していくと抜け漏れを防げますが、粒度が細かすぎたりばらばらだったりすると、管理が煩雑になるので注意しましょう。
次に、タスク間の依存関係を特定します。たとえば、「上司の承認を得てから、備品を購入する」といったケースが挙げられますが、依存関係を特定することで、どの順序で作業を進めればよいかを明確にできるのです。
依存関係を特定したら、タスクの担当者を決定します。このとき、個々のスキルやほかのプロジェクトの状況も考慮し、特定のメンバーに負担が偏らないよう割り振ることが大切です。
次に、タスクにかかる所要日数を設定します。このとき、トラブルが生じても対応できるように、余裕をもたせた期日を設定することがポイントです。
最後に、1~4の情報をガントチャートに入力します。具体的には、エクセルやGoogleスプレッドシート、ガントチャートツールなどを活用する手法があります。
以上のステップで、ガントチャートの作成は完了です。ただし、タスクの進行に遅れが生じたり、トラブルが起きたりした場合には、再度これらのステップを踏み、ガントチャートを組み直す手間がかかる点に注意しましょう。
ガントチャートを作成するメリット
ここでは、ガントチャートのメリットを解説します。ガントチャートを作成することで、以下のようなメリットを得られます。
視覚的にスケジュールが把握できる
ガントチャートを作成する1つ目のメリットは、視覚的にスケジュールを把握できる点です。
ガントチャートは、プロジェクトのタスクごとのスケジュールをグラフ形式で表します。そのため、「プロジェクトの開始日・終了日」や「作業の進捗状況」「自身のタスクの所要日数」などをひと目で確認できるのです。
その結果、抜け漏れなくスケジュール通りに業務を進めることができます。また、進捗の遅れにも気づきやすくなり、迅速な対応が可能です。
タスク間の依存関係を可視化できる
ガントチャートを作成する2つ目のメリットは、タスク間の依存関係を可視化できる点です。
タスク間の依存関係とは、あるタスクの進捗がほかのタスクの進捗に関連する関係を指します。ガントチャートを作成する時に依存関係を明確にすることで、どのタスクを先に完了する必要があるのか、どの作業が他の作業に影響を与えるのかを一目で把握できます。
その結果、作業の順序を誤らずに効率よく進められるのです。また、チーム全体で作業の流れを共有できるため、コミュニケーションの円滑化にもつながります。
プロジェクト全体の計画がしやすい
ガントチャートを作成する3つ目のメリットは、プロジェクト全体の計画がしやすい点です。
ガントチャートには、タスクの内容や担当者、所要日数など、プロジェクト管理に必要な情報が揃っています。そのため、人や時間といったリソースの配分や調整がしやすく、計画の変更にも柔軟に対応できるのです。
このように、ガントチャートを作成することで、プロジェクトの全体像から各タスクの進捗状況までを簡単に把握でき、スムーズにプロジェクトを進められるようになります。
ガントチャートを作成するデメリット
ここでは、ガントチャートのデメリットを解説します。ガントチャートの作成が合わない場合もあるため、以下の内容を必ず確認しましょう。
初期作成に時間がかかる
ガントチャートを作成する1つ目のデメリットは、初期作成に時間がかかる点です。
ガントチャートの作成には、タスクの洗い出しや依存関係の特定、担当者や所要日数の決定など、複数の工数を踏む必要があり、多くの時間と労力を要します。また、初めて作成する場合、自社のニーズに合わせてテンプレートをカスタマイズしなければなりません。
ガントチャートは運用して初めて効果を発揮します。しかし、初期作成が面倒なために運用が滞り、そのまま頓挫してしまう可能性があるのです。
複雑なプロジェクトでは見づらくなる
ガントチャートを作成する2つ目のデメリットは、複雑なプロジェクトでは見づらくなる点です。
ガントチャートのメリットに、プロジェクトやタスクの把握のしやすさが挙げられますが、タスクの数が増えるとかえって視認性が下がってしまいます。その結果、タスクの抜け漏れが生じたり、作業の遅延に気づくのが遅れてしまう可能性があるのです。
また、進捗管理やスケジュールの変更にも時間を要するため、タスクの粒度を大きくしたり、関連するタスクをグループ化したりするなどの工夫が必要になります。
タスクの変更に手間がかかる
ガントチャートを作成する3つ目のデメリットは、タスクの変更に手間がかかる点です。
1つのタスクに変更が生じた場合、ほかの関連するタスクも一つひとつ調整する必要があり、非常に面倒です。また、エクセルなどのテンプレートでガントチャートを作成している場合は、変更があるたびにファイルを共有し直す手間もかかります。
その結果、次第にガントチャートが更新されなくなったり、どれが最新の情報か分からなくなったりする恐れがあるのです。一方、「Stock」のようなツールを使えば、常に最新の情報をチーム全員で把握できます。
<必見>ガントチャート不要でプロジェクト管理を効率化する方法
以下では、ガントチャートがなくてもプロジェクト管理できる方法をご紹介します。
「簡単にスケジュールを管理したい方」や「プロジェクトにおいて変更が多い場合」は、ガントチャートの利用は不向きです。なぜなら、ガントチャートを正しく運用するには、状況に応じて都度修正が必要になってしまうためです。
また、そもそもガントチャートに馴染みがない場合、仕組みや作り方をメンバーに教育するコストもかかります。そこで、「プロジェクトの情報や全タスクが確認できるITツール」を使えば、ガントチャートを作り込まずとも効果的にプロジェクトを管理できます。
ただし、多機能だと操作が複雑になりがちなので、シンプルなツールを選びましょう。したがって、自社のプロジェクト管理に必要なのは、必要な機能に過不足がなく、ITに詳しくない65歳の方でも簡単に使えるツール「Stock」一択です。
Stockの「ノート」には、プロジェクト概要やメンバーの進捗を簡単に残せるうえ、メンバーにリアルタイムで共有できます。また、ノートには「タスク」が紐づけられるため、プロジェクトの情報とやるべきことを一か所で管理可能な点が特徴です。
プロジェクトの情報とタスクを関連づけて管理できるツール「Stock」
/ 情報ストック、タスク管理、メッセージ機能 /
チームの情報を、最も簡単に管理できるツール「Stock」
Stockは、社内のあらゆる情報を、最も簡単に「管理」できるツールです。「社内の情報を、簡単に管理する方法がない」という問題を解消します。
Stockを使えば、「ノート」の機能を利用して、要件などのテキスト情報や、画像やファイルなどのあらゆる情報を誰でも簡単に残せます。
また、「タスク」や「メッセージ」の機能を利用すると、ノートに記載したテーマごとにコミュニケーションを取ることができるため、あちこちに情報が分散せず、常に整理された状態で業務を遂行できます。
<Stockをおすすめするポイント>
- ITの専門知識がなくてもすぐに使える
「ITに詳しくない65歳の方でも、何の説明もなく使える」程シンプルです。
- 社内のあらゆる情報を、最も簡単に「ストック」できる
作業依頼、議事録・問い合わせ管理など、あらゆる情報を一元管理可能です。
- 驚くほど簡単に、「タスク管理」「メッセージ」もできる
直感的な操作で、「タスクの担当者・期日の設定」と「メッセージでのやりとり」が可能です。
<Stockの口コミ・評判>
塩出 祐貴さん
松山ヤクルト販売株式会社 |
|
「強烈な『ITアレルギー』がある弊社にも、Stockならば、一切混乱なく導入できました」 ★★★★★ 5.0 弊社の宅配部門のスタッフの半分近くは50代以上と高齢で、キーボード入力が苦手なスタッフもいるほど、ITツールへの強い抵抗感がありました。しかし、Stockは他ツールに比べて圧倒的にシンプルで、直感的に使えるため、予想通り非常にスムーズに使い始めることができました。 |
竹原陽子さん、國吉千恵美さん
リハビリデイサービスエール |
|
「会社全体が、『Stock(ストック)さえ見ればOK』という認識に180度変わった」 ★★★★★ 5.0 特に介護業界では顕著かもしれませんが、『パソコンやアプリに関する新しい取り組みをする』ということに対して少なからず懸念や不安の声はありました。しかしその後、実際にStock(ストック)を使ってみると、紙のノートに書く作業と比べて負担は変わらず、『Stock(ストック)さえ見れば大半のことが解決する』という共通の認識がなされるようになりました。 |
江藤 美帆さん
栃木サッカークラブ(栃木SC) |
|
「ナレッジが属人化しやすいプロスポーツクラブには、Stockを非常に強くお勧めします!」 ★★★★★ 5.0 元々悩んでいた『ナレッジがブラックボックス化してしまう』という問題が、驚くほどうまく解消されました。 『Stockさえ見れば、すぐに必要な情報を把握できる』という状況を作り出すことに成功し、明らかに生産性が向上しました。 |
<Stockの料金>
- フリープラン :無料
- ビジネスプラン :500円/ユーザー/月
- エンタープライズプラン :1,000円/ユーザー/月
※最低ご利用人数:5ユーザーから
ガントチャートを作成できるツールの種類
ガントチャートを作成できるツールとして「エクセルやGoogleスプレッドシート」「ガントチャートツール」の2つがあります。以下では、それぞれの方法やメリット・デメリットを解説します。
エクセルやGoogleスプレッドシート
エクセルやGoogleスプレッドシートでは、関数やマクロ等を使ってガントチャートを作成できます。具体的な作成手順は以下の通りです。
- 縦軸にタスクを記入する
- 横軸に期間を記入する
次に、横軸に期間を記載しましょう。目安として、2,3ヶ月のプロジェクトの場合は1日単位で、半年を超える長期のプロジェクトの場合は週単位で記載する方法が一般的です。
- タスクの担当者を決める
- タスクにかかる日数を予測する
- 開始日と終了日を記入する
はじめに、プロジェクトに必要なタスクを洗い出したうえで、ガントチャートの縦軸に記載します。タスクを一通り書き出したあとは、タスクを時系列順に並び変えて、タスクに抜け漏れがないかを確認するのがおすすめです。
タスクが抜け漏れると調整する手間が生まれてしまいます。そのため、最初に「タスクの網羅性」を確認したうえで、次のステップに進みましょう。
次に、タスクの担当者を決めます。タスク量に大幅な差があると不満を生む恐れがあるので、メンバーの能力などを加味しながら適切に配分しましょう。
次に、担当者の能力を鑑みて、タスクにかかる日数や工数を計算しましょう。プロジェクトの期日に間に合わせるうえで重要な指標となるので、これまでの仕事ぶりなどを参考に妥当な期間を設定しましょう。
最後に、横軸に開始日と終了日を記入しましょう。具体的には、タスクにかかる日数をもとに、最初のタスクから順に開始日と終了日を設定していきます。
このとき、プロジェクトに遅延が発生する可能性を考慮して、余裕を持った期日を設定するようにしましょう。
エクセルやGoogleスプレッドシートは多くの企業で利用されているため、追加の導入コストがかからない点もメリットです。ただし、ITに慣れていないメンバーが多いと、複雑な関数やマクロを扱えるメンバーが限られてしまい、管理が属人化しやすくなります。
また、更新のたびにファイルを開いたり、最新のバージョンを管理したりする手間もかかります。そのため、手間をかけず簡単にガントチャートを運用したい場合は、エクセルやGoogleスプレッドシートの利用は不向きです。
無料で使えるシンプルなガントチャートのテンプレート
エクセルやGoogleスプレッドシートでガントチャートを作成する場合は、テンプレートを活用することも手法のひとつです。
テンプレートは、フォーマットがあらかじめ設定されているため、一からガントチャートを作成する手間がかかりません。また、インターネット上のテンプレートの中には無料で使用できるものもあるため、費用がかからない点もメリットです。
以下は、Microsoftが公開しているExcelのテンプレートです。フェーズごとに色分けされていて、プロジェクトの全体像が視覚的にも分かりやすくなっています。

ガントチャートツール
ガントチャートの作成に特化したツールを使えば、タスクや数値を入力するだけで簡単にガントチャートが作れます。
また、ガントチャートの作成以外にも「リマインダー」など便利な機能を搭載している点もメリットです。ただし、機能の豊富さゆえに比較的高い導入コストがかかるほか、シンプルにプロジェクトを管理したい企業にはオーバースペックとなるので注意が必要です。
ガントチャートツールを導入する場合は、さまざまなツールを比較検討して自社に最適なツールを選択しましょう。
ガントチャートでスケジュール管理できるツールの比較表
以下は、ガントチャートでスケジュール管理できるツールの比較表です。料金や注意点を確認して、自社に合うツールを比較検討しましょう。(左右にスクロールできます)
| Backlog | Jooto | Asana | |
|---|---|---|---|
| 特徴 |
エンジニア向けのタスク管理アプリ |
カンバンとガントチャートでプロジェクト管理するアプリ |
プロジェクト管理に役立つアプリ |
| メッセージ機能 |
【〇】
※ただし、外部サービスとの連携が必須。 |
【〇】
※タスクにコメントを残せる。 |
【〇】 |
| フォルダ管理 |
【〇】 |
【×】 |
【〇】 |
| 注意点 |
課題の整理に手間がかかる |
無料プランは個人利用のみ |
多機能ゆえに操作が難しい |
| 料金 |
・無料プランなし
・有料プランは2,970円/月~ |
・無料プランあり
・有料プランは500円/ユーザー/月(月払い)~ |
・無料プランあり
・有料プランは1,475円/月(月払い)~ |
| 公式サイト |
「Backlog」の詳細はこちら |
「Jooto」の詳細はこちら |
「Asana」の詳細はこちら |
| Notion | Redmine | Microsoft Planner | Jira Software | |
|---|---|---|---|---|
| 特徴 |
様々なアプリと同期できるタスク管理ツール |
プログラミングの自由度が高いフリーツール |
Teamsと連携して使えるツール |
テンプレートが豊富な開発者向けのツール |
| メッセージ機能 |
【〇】
※ページにコメントを残せる。 |
【×】 |
【〇】
※ただし、Microsoft Teamsとの連携が必須 |
【×】
※タスクへのコメントは可能 |
| フォルダ管理 |
【×】
※セクションを分けて管理する。 |
【〇】
※メッセージボックスからコメントを投稿。 |
【×】 |
【〇】 |
| 注意点 |
使い慣れるまでに時間がかかる |
導入に手間がかかる |
検索性が低い |
専門知識が必要 |
| 料金 |
・無料プランあり
・有料プランは2,000円/ユーザー/月(月払い)~ |
・無料 |
・無料プランなし
・有料プランは1,499円/ユーザー/月~ |
・無料プランあり
・有料プランは~1,130円/ユーザー/月~ |
| 公式サイト |
「Notion」の詳細はこちら |
「Redmine」の詳細はこちら |
「Microsoft Planner」の詳細はこちら |
「Jira Software」の詳細はこちら |
以上のように、ツールによって機能は異なりますが、とくに独立したメッセージでやりとりできないと、メンバー同士で円滑に意思疎通を図れません。また、タスクや添付ファイルを案件ごとに整理するには、フォルダ管理が必須です。
そのため、プロジェクトのスケジュールを管理する場合は、「Stock」のように「独立した内容のメッセージでやりとりできる」うえ、「情報をフォルダ管理できる」ツールを導入することが重要です。
【無料あり】おすすめのガントチャートツール・アプリ7選
以下では、おすすめのガントチャートツール・アプリ7選をご紹介します。自社の環境にマッチするツールを選ぶために慎重に比較しましょう。
【Backlog】エンジニア向けのタスク管理アプリ

Backlogの特徴
- チームでの利用に適している
- カンバン方式でタスクを適切に管理
Wikiの作成やファイルの共有、コメントに対してのスタンプ機能など、チームのコラボレーションを高める機能が多数備わっています。
“課題”と呼ばれるタスクが書かれたカードをドラッグ&ドロップするだけで、簡単に状態を変更できます。「未対応」「処理中」「処理済み」などの状態に振り分けられるので、タスクの進捗が一目で分かる点が特徴です。
Backlogの機能・使用感
- マイルストーンを設定できる
- 新しい表示機能の実装
ガントチャートを使うときにマイルストーン(中間目標や重要な期限)を設定できます。そのため、長期のプロジェクトでも目標意識を持って取り組めるのです。
2025年7月、ガントチャートに新たに「表示設定」が追加されました。これにより、親子関係を無視して課題を並び替え表示できるようになったほか、課題の件名の前に表示されている課題キーを非表示にすることも可能となり、プロジェクトの進行状況をより把握しやすくなりました。
Backlogの注意点
- エンジニア向けのツール
- 課題の整理に手間がかかる
エンジニア向けに開発されたツールのため、非エンジニアの方が使いこなすには時間がかかり、プロジェクトの進捗に影響を及ぼす可能性が高いです。
利用しているユーザーからは「課題が乱立すると整理に手間がかかり、不便に感じることがあります。」という声があります。(引用:ITreview)
Backlogの料金体系
- スターター:2,970円/月
- スタンダード:17,600円/月
- プレミアム:29,700円/月
- プラチナ:82,500円/月
【Jooto】カンバンとガントチャートでプロジェクト管理するアプリ

Jootoの特徴
- タスクの進捗状況が一目で分かる
- 外部ツールとの連携
タスクに追加する「完了」「未完了」「保留」「中止」という4種類のステータスに応じて、タスクに表示される色・記号を切り替えられるので、タスクの進捗状況を明確に把握できます。
たとえば、Googleカレンダーと連携すると、Jootoで設定したタスクがGoogleカレンダー上にも表示されます。
Jootoの機能・使用感

- 複数プロジェクトのガントチャートを一覧表示できる
- API連携支援サービス
自身が所属する複数プロジェクトのガントチャートを、ひとつの画面に一覧表示できます。画面を切り替えずに、自身のタスクやスケジュールを確かめられます。
API連携支援サービスを利用すると、外部サービスと連携して、タスクの作成・リマインド・分析などの業務を自動化できます。ただし、無料版では使えないので注意が必要です。
Jootoの注意点
- 無料プランは個人利用のみ
- 管理しているタスクが見づらい
無料プランの上限人数は1名であるため、チームで利用する場合は有料プランの契約が必要になります。
ユーザーからは「看板方式で管理できるのは良いのですが、アイコンや文字が小さくなりがちで見にくい。たくさんのカードを管理するほど操作性が落ちるように感じるので、UIの改善が必要。」という声があります。(参考:ITreview)
Jootoの料金体系
- 無料プラン:無料
- スタンダードプラン:500円/ユーザー/月(月払い)
- エンタープライズプラン:1,300円/ユーザー/月(月払い)
- タスクDXプラン:要問い合わせ
【Asana】プロジェクト管理に役立つアプリ

Asanaの特徴
- 豊富な連携機能
- プロジェクト全体を見える化できる
SlackやGitHubなど多くのツールと連携可能です。エンジニアツールとの連携が多いため、IT企業での導入に向いています。
タイムライン(ガントチャート)によってタスクの依存性を可視化できるので、スケジュールを立てやすくなります。ただし、ガントチャートは無料プランでは利用できません。
Asanaの機能・使用感

- スマートエディター
- スマートサマリー
タスクの説明やコメントを入力したあと、AIによって誤字を修正したり、長さを調整したりして、適切な文章を作成できます。
AIによって自動的に、タスクの内容を要約してコメントとして投稿したり、サブタスクを作成したりできます。
ただし、「スマートエディター」も「スマートサマリー」も無料版では利用できないので注意しましょう。
Asanaの注意点
- 多機能ゆえに操作が難しい
- 他社サービスとの連携が複雑
Asanaは機能が豊富なので、ITに慣れていないメンバーが使いこなせるまでに時間がかかる恐れがあります。
利用しているユーザーからは「Googleカレンダーとの連携など、少し他社サービスとの連携、特にアカウントを跨いでの連携が少しややこしいです。」という声があります。(引用:ITreview)
Asanaの料金体系
- Personal:無料
- Starter:1,475円/月(月払い)
- Advanced:3,300円/月(月払い)
- Enterprise:要問い合わせ
- Enterprise+:要問い合わせ
【Notion】様々なアプリと同期できるタスク管理ツール

Notionの特徴
- タスクの依存関係を明確にできる
- さまざまなツールと同期できる
タスクの依存関係や重要度が見える化するので、優先順位の高いタスクから取り組めます。
GithubやAsana、Jiraなどのさまざまなツールからのデータを同期できます。
Notionの機能・使用感

- タスクにアイコンを設定できる
- カレンダー上でプロジェクト管理できる
タスクの先頭にアイコンを設定できるので、文字情報だけの場合よりも、パッと見たときにタスクのイメージを掴みやすくなります。
Notionカレンダーと連携すると、「タスクの期限」「タイムライン(ガントチャート)」「Notionの資料」などをビジネスの予定と合わせて確認できます。
Notionの注意点
- 使い慣れるまでに時間がかかる
- 情報を検索しづらい
ユーザーからは「操作や画面に慣れるまで少し迷うことがありました。テンプレートがたくさんあるのですが、初心者向けの使い方ガイドなどがわかりやすくあれば助かります。」という声があります。(参考:ITreview)
利用しているユーザーからは「使っていて不便に感じたのは検索精度です。大量のページを作ると情報が埋もれてしまい、検索で目的の情報にたどり着きにくい場面があります。」という声があります。(参考:ITreview)
Notionの料金体系
- フリー:無料
- プラス:2,000円/ユーザー/月(月払い)
- ビジネス:3,800円/ユーザー/月(月払い)
- エンタープライズ:要問い合わせ
【Redmine】プログラミングの自由度が高いフリーツール

Redmineの特徴
- オープンソースで自由に使える
- 複数人で同時編集できる
ガントチャート作成など、プロジェクト管理に役立つ機能が搭載されています。Redmineはオープンソースのツールなので、これらの機能を無料で使えるのです。
webブラウザに複数人がアクセスして、同時に編集できます。
Redmineの機能・使用感
- 業務に合わせてカスタマイズできる
- 作成したチケットのメール通知を自動で受け取れる
自社の業務に合わせてツールをカスタマイズできます。ただし、カスタマイズにはプログラミングの知識が必要で、FAQは掲載されていますが問い合わせには対応していないので注意しましょう。
自分が作成したチケット(タスク)には自動でウォッチ機能が設定されるので、チケットの内容が更新されるとメール通知を受け取れます。
Redmineの注意点
- 導入に手間がかかる
- 海外製の仕様になっている
サーバへのインストールが必要で導入までの手順も多いため、運用までに手間がかかります。
利用しているユーザーからは「UIUXがよくある海外製の仕様になっているため、もう少し直感的な操作ができるようになると良いと感じています。」という声があります。(引用:ITreview)
Redmineの料金体系
- オープンソースソフトウェアなので、無料で利用できます。
【Microsoft Planner】Teamsと連携して使えるツール

Microsoft Plannerの特徴
- Microsoft社製のアプリ
- AI機能が備わっている
「Excel」や「Microsoft Teams」と同じMicrosoft社製のアプリなので、操作感が似ている部分があります。
Microsoft Copilot(AIアシスタント機能)を活用して、プロジェクト計画などの案を得ることができます。
Microsoft Plannerの機能・使用感
- Plannerからガントチャートを利用
- 他のMicrosoft 365アプリから操作できる

2024年4月から新しいMicrosoft Plannerが順次一般提供されており、新バージョンではPlanner上でガントチャート(タイムラインビュー)を見ることができます。タスク同士の依存関係を確認することもできますが、Premiumプランの利用が前提となります。(参考:Microsoft|新しいMicrosoft Plannerが一般提供を開始)
「Teams」や「Excel」、「Outlook」などの画面にタスクリストを表示して操作できます。そのため、タスクを確認するために都度画面を切り替える必要がありません。
Microsoft Plannerの注意点
- 操作が複雑で使いこなせない恐れがある
- 検索性が低い
Microsoft Plannerは、ほかのMicrosoft製品と連携ができるなど多機能なツールです。しかし多機能な分、操作が複雑な傾向にあるため、使いこなせない恐れがあります。
利用しているユーザーからは「outlookもそうだが検索機能が向上すればもっと円滑に業務を行えるかと思います。」という声があります。(参考:ITreview)
Microsoft Plannerの料金体系
Microsoft Plannerは、無料から使えます。なお、有料化する場合は「サブスクリプションプラン」もしくは「買い切り」から選べます。
<サブスクリプションプラン>
- Planner Plan 1 :1,499円/ユーザー/月
- Planner and Project Plan 3:4,497円/ユーザー/月
- Planner and Project Plan 5:8,245円/ユーザー/月
<買い切り型>
- Project Standard 2024:120,780円
- Project Professional 2024:201,490円
- Project Server:要い問合せ
【Jira Software】テンプレートが豊富な開発者向けのツール

Jira Softwareの特徴
- ボードでタスクを管理する
- テンプレートがある
Jira Softwareでは、「スクラムボード」や「カンバンボード」を使ってタスクを見える化できます。
タスク管理に役立つ「カンバン」「タイムライン(ガントチャート)」などの主要機能には、テンプレートが用意されています。
Jira Softwareの機能・使用感

- タイムライン機能
- 開発者向けの機能が多い
「タイムライン」では、チームやプロジェクトごとに作業計画やタスクの依存関係を可視化させることができるため、作業の全体像を把握するのに便利です。
「コード」や「デプロイ」などの開発者向けの機能が豊富で、ITに慣れていない方には使いこなすのが難しい可能性があります。
Jira Softwareの注意点
- 専門知識が必要
- 操作の流れが直感的でない
「スクラムボード」と「カンバンボード」の違いや、「バックログ」といった単語などの知識が必要です。
利用するユーザーからは「一部の画面で操作の流れが直感的でないと感じることがあります。画面を移動するたびに操作方法を探してしまうことがあるため、全体的なデザインと操作性を統一してほしいです。」という声があります。(参考:ITreview)
Jira Softwareの料金体系
- Free:無料
- Standard:~1,130円/ユーザー/月
- Premium:~2,220円/ユーザー/月
- Enterprise:要問い合わせ
プロジェクト管理に役立つツールの選定ポイント3選
以下は、プロジェクトで活躍するツールを選ぶための3つのポイントです。
- スマホでも使える
- 簡単に検索できる
- 必要な機能に過不足がない
パソコンからしか使えないツールでは不便です。移動中や外出先でもスマホで簡単に操作できるツールを選びましょう。
目的の情報へすぐにアクセスできるツールでなければ意味がありません。キーワード検索で瞬時に探し出せるツールが必須です。
多機能なツールは使いこなすのが難しいので、最終的に放置されるケースが少なくありません。そのため、必要な機能に過不足がないシンプルなツールを選びましょう。
以上の選定ポイントを基準にして、業務環境にマッチするツールを見つけましょう。
プロジェクト管理におすすめのガントチャートツール・アプリまとめ
ここまで、プロジェクト管理ができるガントチャートの概要やおすすめのツールを中心にご紹介しました。
ガントチャートはプロジェクト全体の進捗管理に役立ちますが、計画に変更が生じた場合は一から組み直す必要があるため、管理に手間がかかります。また、タスク数が多い複雑なプロジェクトでは見づらくなり、かえって効率を下げる恐れもあるのです。
そのため、シンプルにタスクを管理できるITツールの導入も検討しましょう。たとえば「プロジェクトでやるべきことを一覧で確認できるタスク管理ツール」であれば、ガントチャートのデメリットを解消しつつ、進捗を簡単に把握できます。
結論、プロジェクト管理には、必要な機能に過不足がなく、ITに詳しくない65歳の方でも簡単に使えるツール「Stock」が最適です。
ぜひ「Stock」を導入して、プロジェクト管理のストレスを解消しましょう。


