建設業では、複数の現場を同時に進行しながら工程・人員・資材を管理する必要があるため、進捗管理の重要性が高まっています。建設業における工事の進捗管理とは、現場の進捗を可視化して、計画とのズレがないかを確認する作業を指します。
しかし、「現場ごとの進捗状況を把握するのに時間がかかる」「工程表や現場写真、報告事項がバラバラに管理されている」と悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、建設業における進捗管理の課題や管理方法ごとの特徴、進捗管理ツールの選び方を中心にご紹介します。
- 現場監督として進捗状況の把握や共有に手間を感じている施工管理者
- 情報が分散して工程遅延や確認漏れが発生している建設会社の管理職
- 建設DXを進めたいが、ツール選定の軸が分からない業務改善担当者
上記に当てはまる方はこの記事を参考にすると、建設現場の進捗管理は「機能の多さ」ではなく「現場全員が継続して情報共有できる仕組み」で選ぶべきだと理解でき、自社に適した進捗管理の方法やツールを判断できるようになります。
目次
建設業における工事の進捗管理とは
はじめに、建設業における工事の進捗管理の基礎知識を解説します。工事進捗管理で記載すべき項目・工事進捗率の計算方法・工事進捗状況報告書の記入例を理解しましょう。
工事進捗管理で記載すべき項目
以下は、「建設業の4大管理」と呼ばれる施工管理の主要項目です。工事の進捗状況を正しく把握するには、工程管理だけでなく品質・原価・安全の観点もあわせて管理する必要があります。
| 品質管理 | 建築物の品質が保たれているかの管理 |
|---|---|
| 原価管理 | 資材費や人件費などの費用が予算内に収まっているかの管理 |
| 工程管理 | 工期内に完成させるためのスケジュール管理 |
| 安全管理 | 作業員の安全を確保し、事故を防ぐための管理 |
以上のように、「建設業の4大管理」は施工をするうえで、欠かせない要素です。そのため、工事を安全かつ計画通りに遂行するために、正確に進捗管理しなければなりません。
工事進捗率の計算方法
工事進捗率は、「完了した作業量 ÷ 計画上の総作業量 × 100」で計算します。全10工程の工事のうち6工程が完了している場合、「6÷10×100=60%」となります。
また、工程ごとに作業量が異なるため、基礎工事30%、躯体工事40%、内装工事20%、外構工事10%といった比率を設定し、「工程比率×完了率」で算出する方法もよく用いられます。この方法であれば、工事全体の実態に近い進捗率を算出できます。
工事の遅延や工程管理の課題を早期に把握するためにも、定期的に工事進捗率を算出し、計画進捗率と比較しましょう。
工事進捗状況報告書の記入例
以下は、工事進捗状況報告書の記入例です。進捗率だけでなく、実施した作業内容・遅延要因・今後の予定を記載することが重要です。
| 項目 | 記入例 |
|---|---|
| 工事名 | 〇〇ビル新築工事 |
| 工事場所 | 東京都千代田区〇〇1-1-1 |
| 報告日 | 2026年6月5日 |
| 工期 | 2026年4月1日~2026年8月31日 |
| 報告者 | 現場監督 山田太郎 |
| 工事進捗状況 |
全体進捗率:65%(計画68%) ・3階内装下地工事を実施 ・電気配線工事を実施 ・給排水設備配管工事を実施 ・資材搬入および整理を実施 |
| 工程別進捗率 |
仮設工事:100%(完了) 基礎工事:100%(完了) 躯体工事:100%(完了) 内装工事:65%(作業中) 設備工事:55%(作業中) 外構工事:0%(未着手) |
| 遅延要因 | 内装資材の納品遅延により、内装工事が計画より約3%遅延している。 |
| 安全管理 | 安全巡回実施済み。不具合・手直しなし。 |
| 品質管理 | 品質検査合格。不具合・手直しなし。 |
| 今後の予定 |
・3階内装工事完了(2026年6月21日まで) ・4階内装工事着手(2026年6月22日から) ・空調設備工事開始(2026年7月1日から) ・中間検査実施(2026年7月10日から) |
| 報告事項 | 現時点で工期全体への大きな影響はない。資材納入状況を確認し、工程を調整する。 |
記載すべき項目を押さえ、抜け漏れのない報告書にしましょう。
建設業の進捗管理でよくある失敗
ここでは、建設業の進捗管理でよくある失敗を紹介します。進捗状況の把握や共有に手間を感じている現場監督の方は必見です。
LINEや電話だけで管理する
1つ目は、LINEや電話だけで進捗管理することです。
LINEや電話は手軽に連絡できますが、過去の指示内容や進捗状況を確認することは難しいです。たとえば、「現場監督から電話で聞いた内容を協力会社へ伝え忘れた」「数日前のLINEが大量のやり取りに埋もれた」といった問題が発生します。
このように、LINEや電話のみだと言った・言わないのトラブルが発生しやすく、後から指示内容や対応状況を確認できなくなります。したがって、進捗管理では案件ごとに情報を記録し、関係者全員が確認できる仕組みを整えることが重要です。
Excelが現場ごとにバラバラ
2つ目は、現場ごとに異なるExcelファイルで進捗管理をすることです。
Excelは各自が手元で更新しがちなため、事務所にいる管理者が現場の最新情報をすぐに把握できません。たとえば、「現場ごとに管理項目が違って集計できない」「メール添付された古いExcelを更新してしまった」というトラブルが起こり得ます。
このように、ファイルがバラバラのままだと、誤った情報をもとに資材や人員の手配をしてしまうリスクがあります。そのため、進捗管理に利用するフォーマットや入力ルールを統一し、誰でも同じ基準で進捗を確認できる状態にするべきなのです。
写真・工程表・報告書が別管理
3つ目は、写真・工程表・報告書を別々に管理していることです。
進捗状況を正確に把握するには、工程表だけでなく、現場写真や日報もあわせて確認する必要があります。しかし、現場写真と工程表が紐づいておらず、「現場写真はあるが、どの工程時点で撮影したものか分からない」という状況が発生しがちです。
したがって、写真・工程表・報告書を案件単位で一元管理することが重要です。
建設業の進捗管理を改善する方法
建設業の進捗管理を改善するには、「情報の一元化→現場写真と作業内容を紐づけて記録する→現場と事務所で共有する」の3つのステップが重要です。

- 情報を一元管理する
工程表・現場写真・報告書・連絡事項を同じ場所で管理しましょう。進捗に関する情報を確認するときに、複数ツールを行き来する必要がなくなります。 - 現場写真と作業内容を紐づけて記録する
現場写真と作業内容を紐づけて記録する運用を徹底しましょう。進捗状況や作業履歴を後から確認しやすくなり、関係者間の認識統一にもつながります。 - 現場と事務所で共有する
現場で更新した進捗情報を事務所でも即座に確認できる環境を整えましょう。工程変更や課題の発生時にも迅速に情報共有できることで、認識ズレを防げます。
したがって、進捗管理の精度を高めるには、工程・写真・報告を一元管理し、関係者全員が同じ情報を確認できる環境を構築することが重要です。
【比較表】建設業の進捗管理方法4選を比較
建設業における進捗管理の方法として、広く使われている4つの手法を比較しました。現場での使いやすさや情報の管理のしやすさなど、5つの観点から比較しています。
| 進捗管理方法 | 現場の使いやすさ | 情報の探しやすさ | 写真・図面管理 | 導入ハードル | 適切な企業規模 |
|---|---|---|---|---|---|
| Excel | △ スマホでの閲覧・編集が難しく、現場向きではない |
△ ファイルが増えると最新版がどれか分からなくなる |
× 容量が重くなり、写真の貼り付けや管理が非効率 |
◎ 既に導入済みであることが多く、コストがかからない |
小規模・中規模 |
| LINE | ◎ 誰もが使い慣れており、チャット感覚で手軽 |
× トークが流れてしまい、過去の指示や図面を探せない |
△ 写真やファイルの保存期間に制限がある |
◎ アカウントがあれば今すぐ無料で始められる |
個人 |
| 施工管理システム | × 機能が多く、現場によっては操作の習得に時間がかかる |
◎ 案件ごとに綺麗に整理される |
◎ 黒板連携など専用機能が充実している |
× 初期費用・月額ともに高額で、運用ルール構築が必要 |
大手・メガゼネコン |
| 情報共有ツール | ◎ シンプルな操作で現場にも導入しやすい |
◎ 「ノート」単位で情報が固定され、検索性も抜群 |
〇 写真や図面をノートに貼るだけで、期間制限なく残せる |
〇 手頃な価格帯で、設定もシンプルなので即日運用可能 |
少数〜中小企業 |
「施工管理システムは難しすぎて挫折した」「LINEだと情報が流れて管理しきれない」と悩む中小規模の建設会社にとって、最も確実かつ定着しやすいのが「Stock」のような情報共有ツールといえます。
【脱アナログ】工事現場の進捗管理に最適なツール
以下では、工事現場の進捗管理におすすめのツールをご紹介します。
建設業では、工程表・現場写真・報告事項・協力会社とのやり取りなど、多くの情報を管理する必要があります。しかし、ExcelやLINE、電話を中心とした運用では、情報が分散して進捗状況を正確に把握できず、工程遅延や伝達漏れが発生しがちです。
実際に、Excelのフォーマットを統一したり共有ルールを整備したりしても、最新情報の確認に手間がかかるケースは少なくありません。また、高機能な施工管理システムを導入しても、操作が複雑で現場に定着せず、結局LINEや電話に戻ってしまいます。
そこで重要なのが、現場担当者でも直感的に使えて、進捗情報・写真・報告事項を一元管理できるツールを導入することです。誰でも最新状況を確認できる環境を整えることで、情報共有の手間を減らしながら、進捗管理の精度を高められます。
こうした条件に最も当てはまるのが、必要な機能に過不足がなくシンプルで、非IT企業の65歳の方でも直感的に使いこなせる進捗管理ツール「Stock」です。Stockなら、案件ごとに進捗状況や現場写真、報告事項を「ノート」にまとめて管理し、パソコン・スマホを問わず必要な情報をすぐに探せます。
必要な機能に過不足がないシンプルなツール「Stock」
https://www.stock-app.info/stock.html
<Stockをおすすめするポイント>
- ITの専門知識がなくてもすぐに使える
「ITに詳しくない65歳の方でも、何の説明もなく使える」程シンプルです。
- 社内のあらゆる情報を、最も簡単に「ストック」できる
作業依頼、議事録・問い合わせ管理など、あらゆる情報を一元管理可能です。
- 驚くほど簡単に、「タスク管理」「メッセージ」もできる
直感的な操作で、「タスクの担当者・期日の設定」と「メッセージでのやりとり」が可能です。
<Stockの口コミ・評判>
塩出 祐貴さん
松山ヤクルト販売株式会社 |
|
「強烈な『ITアレルギー』がある弊社にも、Stockならば、一切混乱なく導入できました」 ★★★★★ 5.0 弊社の宅配部門のスタッフの半分近くは50代以上と高齢で、キーボード入力が苦手なスタッフもいるほど、ITツールへの強い抵抗感がありました。しかし、Stockは他ツールに比べて圧倒的にシンプルで、直感的に使えるため、予想通り非常にスムーズに使い始めることができました。 |
竹原陽子さん、國吉千恵美さん
リハビリデイサービスエール |
|
「会社全体が、『Stock(ストック)さえ見ればOK』という認識に180度変わった」 ★★★★★ 5.0 特に介護業界では顕著かもしれませんが、『パソコンやアプリに関する新しい取り組みをする』ということに対して少なからず懸念や不安の声はありました。しかしその後、実際にStock(ストック)を使ってみると、紙のノートに書く作業と比べて負担は変わらず、『Stock(ストック)さえ見れば大半のことが解決する』という共通の認識がなされるようになりました。 |
江藤 美帆さん
栃木サッカークラブ(栃木SC) |
|
「ナレッジが属人化しやすいプロスポーツクラブには、Stockを非常に強くお勧めします!」 ★★★★★ 5.0 元々悩んでいた『ナレッジがブラックボックス化してしまう』という問題が、驚くほどうまく解消されました。 『Stockさえ見れば、すぐに必要な情報を把握できる』という状況を作り出すことに成功し、明らかに生産性が向上しました。 |
<Stockの料金>
- フリープラン :無料
- ビジネスプラン :650円/ユーザー/月
- エンタープライズプラン :1,200円/ユーザー/月
※最低ご利用人数:5ユーザーから
Stockの活用事例

- 「工事中」案件の管理
案件ごとに進捗報告・現場写真・変更履歴をまとめて管理し、工事の進み具合を関係者全員が把握しやすいです。そのため、電話やチャットで都度確認する必要がなくなり、現場と事務所の情報共有を効率化できます。
建設業におけるStockの導入事例

株式会社Kibacoでは、同時並行で多く発生する注文住宅の案件管理(進捗管理)や協力会社とのやり取りに「Stock」を活用しています。
同社では、案件が同時並行で動くなかで、チャットツール特有の「重要度に関わらず情報がどんどん流れてしまい、管理が煩雑になる」という課題を抱えていました。また、進捗ステータスごとに階層を作れないことも懸念材料となっていました。
そこで、「情報が流れない形で整理整頓しやすく、シンプルに階層を作ることのできるツール」としてStockを導入しました。施工現場からスマホでも簡単に操作できたため、スタッフ全員が迷わず使い続けられると確信しました。
その結果、フォルダとノートによる分かりやすい階層管理によって、各案件の進捗ステータスを直感的に把握できるようになりました。後から振り返りたい情報だけをノートに集約でき、直感的な操作性は社内だけでなく外部の協力会社からも高く評価されています。
建設業における進捗管理ツールの選び方
ここでは、建設業における進捗管理ツールの選び方を4つ解説します。「想定よりもツールが社内に浸透しなかった」事態を防ぐために、以下のポイントを押さえましょう。
自社の業界・業種に最適か
まずは、自社の業界・業種に適したツールかを確認しましょう。
建設業では、工程管理・現場写真の共有・協力会社との情報共有など、一般的な業務管理とは異なる運用が発生します。そのため、「自社の求めているツールの機能が何か」を最初に確認し、建設現場で必要な情報を管理しやすいツールを選ぶ必要があります。
したがって、業務フローに適した機能を備えているかを確認することが重要です。
操作がシンプルか
次に、ツールを選ぶときには操作がシンプルかも確認しましょう。
「さまざまな用途に使えるから」と安易に多機能なツールを導入すると、ITが苦手な従業員は使いこなせない恐れがあります。また、また、多機能なツールは操作を覚えるまでに時間がかかるため、現場で定着しない恐れがあります。
したがって、新たな進捗管理の方法を現場に浸透させるには「シンプルで誰でも使えるか」を基準にしましょう。たとえば、必要な機能が過不足なく備わっている「Stock」であれば、非IT企業の65歳の方でも直感的に進捗管理ができます。
写真・報告・進捗を一元管理できるか
最後に、写真・報告・進捗を一元管理できるツールを選びましょう。
現場写真は写真管理アプリ、報告書はExcel、連絡事項はチャットというように情報が分散すると、進捗確認のたびに複数ツールを確認しなければなりません。案件ごとに写真・報告・進捗状況を管理できるツールであれば、関係者全員が同じ情報を共有できます。
したがって、情報の確認や共有を効率化するためにも、一元管理できる仕組みを重視して選ぶべきです。
建設業の工事進捗管理まとめ
これまで、建設業における工事の進捗管理の基礎知識や進捗管理でよくある失敗、工事進捗管理ツールの選び方を中心にご紹介しました。
建設業では、工程表・現場写真・報告書・連絡事項など多くの情報を管理する必要があります。しかし、ExcelやLINE、電話を中心とした運用では情報が分散しやすいため、関係者全員が同じ情報を確認できる環境を整えなければなりません。
そこで、工事の進捗管理ツールの活用が求められます。進捗管理ツールを選ぶときは現場担当者でも継続して利用できる操作性や、写真・報告・進捗を案件単位で管理できる仕組みが備わっているかを確認しましょう。
なかでも、建設業における現場と事務所の情報共有に最適なのは、工事の進捗状況・現場写真・報告事項を案件ごとに一元管理できる情報共有ツール「Stock」です。
無料登録は1分で完了するので、ぜひ「Stock」を導入して、進捗状況をリアルタイムで把握できる管理体制を構築しましょう。


