チームの生産性を向上するには、メンバーの仕事への意欲を管理するモチベーションマネジメントを適切に行い、メンバーの業務に対する主体性を向上しなければなりません。
しかし、メンバーのモチベーションを上げる具体的な手段が取れず、仕事への意欲が低いことに悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、メンバーのモチベーションが下がる理由、モチベーションマネジメントの実践的な手法を中心に解説します。
- メンバー同士の雰囲気が悪く、業務に支障が出ている状況を改善したい
- 部下に自発的に動いてもらえるような動機付けの方法が知りたい
- チームメンバーのモチベーションが高いまま維持したい
という方はこの記事を参考にすると、モチベーションが低くなる理由や実践的な改善方法がわかり、チームの生産性を上げられるようになります。
目次
モチベーションマネジメントとは
モチベーションマネジメントとは、チームメンバーが高い意欲を持って業務に取り組めるように、動機づけを行い管理することです。モチベーションマネジメントを行うメリットは、以下の3つが挙げられます。
- 生産性の向上
- メンバーの成長
- 離職率の低下
モチベーションマネジメントによってメンバーの意欲が高まると、メンバーが自発的に行動できるようになり、結果としてチーム全体の生産性が向上します。
メンバーの仕事に対する主体性が高まると、メンバーの行動の成果や貢献が数値的に現れやすくなります。そして、さらに高い目標に向けて挑戦し、メンバーの成長が促進される好循環が生み出されます。
モチベーションが高まるとチームへの帰属意識や仕事への愛着心が生まれ、メンバーの離職防止にも繋がります。
以上のように、適正なモチベーションマネジメントを行うと、メンバーのパフォーマンスが最大限に発揮されます。ただし、チーム全体ではなく個別のメンバーに焦点を当てたマネジメントをしなければ、効果が具現化しないので注意が必要です。
モチベーションが低い2つの大きな理由とは
ここでは、メンバーのモチベーションが低くなる2つの大きな理由を解説します。メンバーの業務への意欲的な行動が見られないときは、以下の点に該当しています。
高すぎる目標設定
メンバーの能力に対して高すぎる目標が設定されていると、モチベーションの低下につながります。
プロジェクトにかけられる予算や時間の都合のみを考慮し、メンバーの能力を無視した非現実的な目標が設定されているケースが当てはまります。とくに、メンバーが初めから目標に対してネガティブな感情を持ち、仕事への意欲が失われてしまうのです。
また、達成不可能な目標へ取り組ませ続けると、失敗経験が積み重なり、本来目標に備わるモチベーションを維持するための指標や自己成長の役割が果たせません。結果としてチームへの不満が積もり、長期的に続けられない原因になるので注意が必要です。
不適正な評価
メンバーの努力や成果に対する不適正で曖昧な評価は、仕事へのやる気を削ぎます。
業務の種類では定量的に現れる成果もあれば、貢献度が可視化しづらいものも存在します。しかし、目に見える形で達成される成果だけを高く評価し、目に見えないものを低く評価すれば、後者に対する努力量が少なくなります。
また、人事評価をする目的や基準がチーム全体へ周知されていなければ、メンバーが評価に対して懐疑的になり、モチベーションの低下につながってしまうのです。
モチベーションを高める方法とは
以下では、効果的に社員のモチベーションを高め、維持するマネジメント方法を4つご紹介します。マネジメントが上手く機能している企業は以下のポイントを押さえてチームの士気を高めています。
適切な動機づけ
メンバーの動機づけはモチベーションマネジメントを行ううえでは必須です。しかし、動機付けを行う際は、以下の両面からアプローチする必要があります。
- 外発的動機付け
- 内発的動機付け
外発的動機づけとは、報酬や評価など、外的要因による動機付けです。誰でも例外なく適用できるシンプルな方法で、短期的に効果が表れますが、メンバーの向上心や主体性などの内面的な成長には結びつかない点に注意です。
内発的動機づけとは「メンバー自身の関心」や「探求心から生まれる達成感」による動機付けです。メンバー自身の意志をもって行われるため持続性は高いですが、効果を発揮するまで時間がかかります。
とくに、メンバーの内発的動機付けを怠るとメンバーの内面的な成長が促進されません。結果として、高いモチベーションが維持できないので、重点的に行う必要があります。
たとえば、動機づけを内外の両面から行うため、1on1ミーティングなど対面の機会を定期的に設ける施策が挙げられます。コミュニケーションの場を設けることで、フィードバックを通してメンバーに評価を伝えられ、モチベーションの把握もできます。
評価制度の見直し
チームメンバーのモチベーション向上を図る際は、曖昧な評価制度の見直しが必要になります。評価を厳密にし、メンバーに納得してもらいやすくするためには、以下2つの評価軸を明確にする必要があります。
- 定量評価
- 定性評価
各メンバーの成果を評価する際に評価基準が不明瞭では、メンバーに評価が恣意的であると受け止められ、モチベーションを削いでしまいます。そこで、数値を根拠にした定量的な評価基準をメンバーに周知しておくと、評価の説得力が増します。
人事評価では成果だけでなく、プロセスや熱意などの定性情報も評価対象にする必要があります。しかし、評価する人によって努力に対する評価基準が異なると、メンバーの献身性が低下する恐れがあります。
評価基準を明確にし、仕事への意欲が高まる人事評価制度を設けなければ、人事評価制度を導入している目的が達成不可能になります。
適切な目標設定
各メンバーに適した目標設定を行うと、モチベーションの向上が期待できます。
メンバーの能力に適した目標設定をすると、メンバーの成長が促進されます。さらに、チームが積極的に人材を育成し、フォローアップする姿勢をメンバーに示せるので、チームへの帰属意識が強化されます。
ただし、適切な目標設定をするには、各メンバーの能力を正しく把握し活用しなければなりません。メンバーの数が多く扱う情報量が多い企業は、「Stock」のような情報管理ツールを用いるのがトレンドです。
適材適所への人員配置
各メンバーの長所が最大限生かせるように人員配置を行うのも重要です。
メンバーが各自のスキルを活用しながら働けると、モチベーションの向上に加え、チームにとっても人的資源の配分を最適化できます。
適切な人員配置は、メンバーの能力と業務に対するニーズを踏まえたうえで行われます。そのため、マネジメントがしやすくなるように、現場のメンバーが持つスキルが可視化させる仕組みが必要です。
モチベーションマネジメントの実践事例
ここでは、モチベーションマネジメントを実施し、生産性が向上した2つの企業の実践事例をご紹介します。以下の事例を参考にして、自社の環境に合ったモチベーションマネジメントを行いましょう。
サイボウズ株式会社
ソフトウェア開発企業のサイボウズ株式会社は、「モチベーション創造メソッド」を打ち出し、従業員がモチベーションをセルフコントロールする取り組みを実施しています。
サイボウズは自社のグループウェアを活用し、従業員が「できること」「やりたいこと」を、企業側が会社として「やるべきこと」を自由に書き込み、共有できるようにしました。
その結果、社員のやりたいことが実現でき、成長ができるようになったのです。
株式会社GA Technologies
AIを活用した不動産の総合プラットフォームを開発・運営する株式会社GA Technologiesは、自社のイントラネット内のツール「GA NEWS NETWORK(GNN)」を活用し、インナーコミュニケーションの活性化に成功しました。
GNNは急成長を遂げる当社に合わせ、増加する社員同士の交流の場として利用されています。また、社員一人一人にフォーカスした紹介記事や当社のカルチャーを語る取り組みなどを実施し、社員に対する企業への帰属意識を強化しました。
さらに、GNNはコンテンツを提供するだけでなく、収集したデータから社員のモチベーションの高さを分析しています。ネットワークへのアクセスが少ない社員から積極的にヒアリングを行うことで、社員のモチベーションの向上・維持を図るのがGNNの特徴です。
モチベーションマネジメントにおすすめなITツール
以下では、モチベーションマネジメントを行う際におすすめのITツールをご紹介します。
モチベーションマネジメントを行う際はメンバーの個性やチームへの要望、仕事への熱意などの「定性情報」を把握しつつ、定量的な成果を適切に評価するのが重要です。しかし、アナログな手法での管理では情報が散在し、アクセス性も低下するので、効率的なマネジメントができません。
そこで、ITツールを使った管理が必要になりますが、高性能で多機能なツールを用いても、社内に相応のITリテラシーがなければ、使いこなせず放置されてしまいます。したがって、シンプルな「情報管理ツール」を使って情報管理をするだけでも、マネジメントを効率化できるのです。
結論として、非IT企業における65歳以上のメンバーでも簡単にマネジメントに必要な情報を扱える「Stock」一択です。
Stockの「ノート」に各メンバーの情報をスムーズに管理でき、リアルタイムで任意のメンバーへと共有できます。また、ノートに紐づく「タスク」「メッセージ」を活用すると、テーマごとに進捗管理やコミュニケーションが取れる点もポイントです。
あらゆる情報を最も簡単に共有・管理できるツール「Stock」
/ 情報ストック、タスク管理、メッセージ機能 /
チームの情報を、最も簡単に管理できるツール「Stock」
Stockは、社内のあらゆる情報を、最も簡単に「管理」できるツールです。「社内の情報を、簡単に管理する方法がない」という問題を解消します。
Stockを使えば、「ノート」の機能を利用して、要件などのテキスト情報や、画像やファイルなどのあらゆる情報を誰でも簡単に残せます。
また、「タスク」や「メッセージ」の機能を利用すると、ノートに記載したテーマごとにコミュニケーションを取ることができるため、あちこちに情報が分散せず、常に整理された状態で業務を遂行できます。
<Stockをおすすめするポイント>
- ITの専門知識がなくてもすぐに使える
「ITに詳しくない65歳の方でも、何の説明もなく使える」程シンプルです。
- 社内のあらゆる情報を、最も簡単に「ストック」できる
作業依頼、議事録・問い合わせ管理など、あらゆる情報を一元管理可能です。
- 驚くほど簡単に、「タスク管理」「メッセージ」もできる
直感的な操作で、「タスクの担当者・期日の設定」と「メッセージでのやりとり」が可能です。
<Stockの口コミ・評判>
塩出 祐貴さん
松山ヤクルト販売株式会社 |
「強烈な『ITアレルギー』がある弊社にも、Stockならば、一切混乱なく導入できました」 ★★★★★ 5.0 弊社の宅配部門のスタッフの半分近くは50代以上と高齢で、キーボード入力が苦手なスタッフもいるほど、ITツールへの強い抵抗感がありました。しかし、Stockは他ツールに比べて圧倒的にシンプルで、直感的に使えるため、予想通り非常にスムーズに使い始めることができました。 |
加井 夕子 さん、海野 紘子 さん
SBIビジネス・イノベーター株式会社 |
「SBIグループの厳格なセキュリティ基準をも満たす、誰にでもお勧めの情報ストックツールです」 ★★★★★ 5.0 当社が導入するシステムには非常に厳格なセキュリティ基準を満たすことが要求されていますが、Stockのシステムは極めて高度なセキュリティ基準で開発・運営されているため、SBIグループのセキュリティ基準でも全く問題なく導入することができました。 |
江藤 美帆さん
栃木サッカークラブ(栃木SC) |
「ナレッジが属人化しやすいプロスポーツクラブには、Stockを非常に強くお勧めします!」 ★★★★★ 5.0 元々悩んでいた『ナレッジがブラックボックス化してしまう』という問題が、驚くほどうまく解消されました。 『Stockさえ見れば、すぐに必要な情報を把握できる』という状況を作り出すことに成功し、明らかに生産性が向上しました。 |
<Stockの料金>
- フリープラン :無料
- ビジネスプラン :500円/ユーザー/月
- エンタープライズプラン :1,000円/ユーザー/月
※最低ご利用人数:5ユーザーから
モチベーションマネジメントの概要まとめ
これまで、メンバーのモチベーションが低くなる理由や高める手法、実践事例をご紹介しました。
モチベーションマネジメントはチームの生産性向上や離職防止などに不可欠であり、実現できていないチームは、高すぎる目標を設定しているか、不適正な評価が原因として挙げられます。そこで、人員配置を最適化し、適切な動機づけを行いましょう。
また、事例ではITを活用し、円滑にモチベーションのマネジメントを行っていたことからも、効率的なマネジメントには情報管理ツールの導入が必須です。ただし、ITリテラシーの低いチームが多機能なツールを導入しても浸透しません。
そこで、Stockのように、マネジメントに必要な「ノート」「タスク」「メッセージ」の過不足のない機能を備え、簡単に情報管理ができるツールを使って、メンバーのモチベーションも正しく管理すべきです。
無料登録は1分で完了するので、ぜひ「Stock」を導入してモチベーションマネジメントを効率化しましょう。
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