Slackは社内コミュニケーションの活性化に役立つだけでなく、既存の機能を活用すれば顧客管理も可能です。また、Slackに外部ツールを連携させると、Slack上で顧客情報を追加したりミーティング議事録を作成したりできます。
一方、Slackでの顧客管理のやり方が分からず、連携ツールもどれを使うべきか迷っている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、顧客管理におすすめのSlack連携ツール6選やメリット、デメリットを中心に解説します。
- Slackを使っているが、チャットだけでなく顧客管理もしたい
- Slack連携ツールを活用し、顧客管理の工数を減らしたい
- Slackのデメリットを解消できる連携ツールを見つけたい
という方はこの記事を参考にすると、Slackで顧客管理をするメリットやデメリットが分かり、自社に最適な連携ツールも見つけられます。
目次
Slackのみで顧客管理するメリット
Slackの機能を応用的に活用すれば、顧客情報の管理ができます。以下では、Slackのみで顧客管理をするメリットをご紹介します。
リアルタイムでのコミュニケーションがしやすい
まずは、リアルタイムでのコミュニケーションがしやすいことが挙げられます。
たとえば、商談結果のサマリや顧客からの要望などを共有する場合、チャットができる「チャンネル」でリアルタイムのコミュニケーションがとれます。そのため、顧客の要望にもスピーディに対応できるのです。
また、社外のメンバーとも気軽にコミュニケーションがとれるので、電話やメールにありがちな”相手の返信を待つストレス”も解消されます。このように、Slackによって顧客の情報を円滑にやりとりできる仕組みを整えられるのです。
顧客ごとにチャンネルを分けてやりとりできる
顧客ごとにチャンネルを分けてやりとりできるのもSlackのメリットです。
Slackでは顧客ごとにチャンネルを分けられるので、資料を送る人を間違えたり情報が入り乱れたりするリスクを抑えられます。また、Slackの「ポスト機能」を活用すれば、顧客とのミーティング議事録も作成できます。
加えて、SalesforceなどのCRMと連携させれば、CRMで顧客情報が更新されたタイミングで通知をSlackで受け取れるため、確認漏れも防ぎやすくなるのです。
Slackのみで顧客管理をするデメリット
ここでは、Slackのみで顧客管理をするデメリットを3つご紹介します。Slackは円滑なやりとりができる反面、以下のような非効率な点もあるので注意しましょう。
チャンネルが乱立する
まずは、チャンネルが乱立するデメリットがあります。
Slackでは顧客ごとにチャンネルを際限なく作れるものの、チャンネルを作りすぎると該当のグループが分かりづらくなってしまいます。目的のチャンネルが見つからなければ、返信やリアクションも即座にできません。
そのため、あらかじめ作成するチャンネルを決めたり、チャンネルの作成者を固定したりとルールを設けておく必要があるのです。
ドキュメントを共有しにくい
ドキュメントを共有しにくいのもSlackのデメリットです。
顧客とのミーティング議事録や訪問履歴など、ドキュメントとして残すべき内容をチャットで共有すると、ほかのやりとりに埋もれて情報が流れてしまいます。このような管理方法では、画面を何度もスクロールして探し出さなければならず非効率です。
そのため、残しておくべき資料はSlackのチャットではなく、別の場所に保管して必要なときに素早くアクセスできる状態にするのが重要です。
情報が流れて適切に管理できない
Slackには情報が流れて適切に管理できないデメリットもあります。
Slackでは、チャットで発信した内容がほかの情報に混ざって流れてしまい、目的の情報を瞬時に探し出せません。つまり、フロー情報(その場限りの情報)のやりとりには適していますが、ストック情報(あとから見返す情報)の管理には不向きなのです。
そこで、フロー情報とストック情報を同時に管理できる「Stock」をSlackと連携すれば、大切な顧客情報が流れず確実に保存されます。
Slackと連携して顧客管理ができるおすすめのツール6選
以下では、Slackと連携して顧客管理ができるツール6選をご紹介します。
Slack単体での顧客管理では商談記録などを共有しても流れてしまい、あとから見返すときに素早くアクセスできません。このような状態から脱却するには「あらゆる情報が流れず、確実に蓄積できるツール」との連携が必須です。
ただし、情報を蓄積できても顧客情報が入り乱れていると、資料を送付する相手を間違えるといったトラブルも起こりかねません。そのため、ツールを選定するときは「顧客別に情報管理できるか」を重視する必要があるのです。
結論、Slackで顧客管理をする場合には、誰でも簡単に使いこなせて顧客情報を流さずに管理できる「Stock」が必須です。
Stockの「ノート」に顧客情報を書き残して「フォルダ」に格納すれば、Slackにありがちな”必要な情報を探す時間”がかかりません。また、ノートに紐づく「メッセージ」で顧客ごとに情報をまとめられるので、対応ミスなどのトラブルを避けられるのも特徴です。
最も簡単に顧客情報を管理できるツール「Stock」

「Stock」|チームの情報を最も簡単に残せるツール
Stockは、チームの情報を最も簡単に残せるツールです。「チャットツールだと情報が流れていき、ファイル共有だと面倒」という問題を解消します。
Stockを使えば、「ノート機能」を利用して、要件などのテキスト情報や、画像やファイルなどのあらゆる情報を誰でも簡単に残せます。
また、「タスク」や「メッセージ」の機能を利用すると、ノートに記載したテーマごとにコミュニケーションを取ることができるため、あちこちに情報が分散せず、常に整理された状態で業務を遂行できます。
<Stockをおすすめするポイント>
- ITに詳しくないチーム向けのツールITの専門知識がなくても問題なく、簡単に始められます。
- とにかくシンプルで、誰でも使える余計な機能は一切なくシンプルなツールなので、誰でも簡単に情報を残せます。
- 驚くほど簡単に「情報ストック」と「タスク管理」ができる社内の共有情報等の「情報ストック」が驚くほどしやすく、さらに直感的な「タスク管理」も可能です。
<Stockの口コミ・評判>
![]() 池本 健太郎さん きずな綜合会計事務所 |
「会計事務所内の『情報ストック』と『タスク管理』が、すべてStock上で完結しています」 ★★★★★ 5.0 少なくとも会計事務所であれば、どこの事務所であっても大幅に業務効率を改善できると思います。しかし会計事務所に限らず、フォルダ階層形式でサクサクと情報共有したり、または簡単にタスク管理したいチームであれば、どこにも強くオススメできます。 |
![]() 塩出 祐貴さん 松山ヤクルト販売株式会社 |
「強烈な『ITアレルギー』があるチームでも、Stockならば、一切混乱なく導入できました」 ★★★★★ 5.0 弊社の宅配部門のスタッフの半分近くは50代以上と高齢で、キーボード入力が苦手なスタッフもいるほど、ITツールへの強い抵抗感がありました。しかし、Stockは他ツールに比べて圧倒的にシンプルで、直感的に使えるため、予想通り非常にスムーズに使い始めることができました。 |
![]() 西尾 太初さん 株式会社ハピネス |
「LINEだと情報が流れていってしまう問題が、一気に解消されました!」 ★★★★★ 5.0 従来使っていた『LINE』だと、情報が流れていってしまうので、後から過去の『営業の打ち合わせ記録』を振り返ることはできませんでした。しかし、Stock(ストック)を導入した後は、すべての『営業の打ち合わせ記録』が『ノート単位』で整然と管理されており、過去の営業記録にも即座にアクセスできます。過去に『いつ・誰と・何を』話したかが明確に分かるようになったので、2回目、3回目の営業戦略を立てられるようになりました。 |
<Stockの料金>
https://www.stock-app.info/pricing.html
登録から30日間は、全ての機能を無料で試すことができます。
また、トライアル期間終了後も、累計20ノートまでは永年無料で利用できます。
無料トライアル終了後に有料プランに申し込むことで、そのままノートを制限なく作成できる他、「誤削除防止機能」や「編集履歴機能」などのビジネスに必須の機能も継続して利用できます。そして、大容量のファイルも引き続きアップロード可能です。
有料プランでも1人あたり月額300〜400円程度からという非常に手頃な価格で利用できます。
<Stockと連携する方法>
2.画面右上「設定」>「お名前」をクリックします。

3.画面左側メニュー「Slack連携」から「連携する」をクリックします。

4.Slackとの連携画面で「許可する」をクリックします。

5.Slackとの連携設定が完了したら「Slack連携をテスト」をクリックします。

6.Slackにテストメッセージが表示されていれば連携完了です。

7.Slackのメッセージにカーソルを合わせて「︙」から「この発言をストックする」を選択します。

8.Stockの格納先の「フォルダ」と「ノートタイトル(任意)」を入力して「ストックする」をクリックします。

9.Stockでノートが作成された旨のメッセージが表示されるので「Stockで開く」リンクをクリックします。

10.Slackのメッセージが、Stockのノートとしてストックされました。

<Stockと連携するとできること>
「Slack」と「Stock」を連携すれば、「Slack」上のメッセージから「Stock」のノートを作成可能です。
そのため、「Slack」上で流れると困る情報を簡単に「Stock」にストックでき、あとから簡単に見返せるだけでなく、顧客ごとに情報をまとめられます。
多機能なセールスマーケティングツール「Senses」

<Sensesの特徴>
- カンバン方式での管理ができる
- GmailやGoogleカレンダーとの連携ができる
カンバン方式で進捗の管理ができるため、直感的に現状把握が可能です。
Chromeの拡張機能を使い、GmailやGoogleカレンダーとの連携ができます。
<Sensesの注意点>
- 予算に合わない可能性がある
最安値のプランでも月額2.75万円~であるため、本格的な運用を考えている大企業向けのツールです。
<Sensesの料金体系>
- Starter:27,500円/月(〜5ユーザー、追加1ユーザーあたり5,500円/月)
- Growth:110,000円/月(〜10ユーザー、追加1ユーザーあたり11,000円/月)
- Enterprise:330,000円/月(〜20ユーザー、追加1ユーザーあたり16,500円/月)
<Sensesと連携する方法>
1.Slack App DirectoryからWebhook URLを取得します。
2.Sensesの管理画面の「メニュー」>「設定」>「外部サービス連携」>「Slack Webhook URL設定」より、上記で取得したURLを貼り付けて「登録ボタン」をクリックします。

3.Slackに通知するNoticeを作成します。
<Sensesと連携するとできること>
SlackとSensesを連携させると、Senses上で管理されている案件情報や、各種アラートをSlackで受け取れます。
チャットの問い合わせ管理フォームが作れるツール「Intercom」

<Intercomの特徴>
- 適切なタイミングでメッセージ送信できる
- あらゆる情報を一元管理できる
ユーザーの行動や滞在時間を設定すれば、最適なタイミングでメッセージを送信できます。
あらゆる顧客情報を各案件に紐づけて一元管理できます。
<Intercomの注意点>
- 日本語対応していない
管理画面などがすべて英語のため、英語が苦手な方は使いづらいと感じる可能性があります。
<Intercomの料金体系>
- Starter:$74~/月(年払い)
- Support:要問い合わせ
- Engage:要問い合わせ
- Convert:要問い合わせ
<Intercomと連携する方法>
1.SlackのAppディレクトリのIntercomページにアクセスします。
2.「Slackに追加」をクリックします。

3.Intercomの画面に遷移するので「Sign in to install」をクリックします。
4.「Authorize access」をクリックします。

5.下記画面で「許可する」をクリックします。

<Intercomと連携するとできること>
SlackとIntercomを連携すれば、サポートに届いた質問をSlack上で確認できると同時に、よりリアルタイムでのサポートも可能です。
操作性を重視した国産の営業管理ツール「GENIEE SFA/CRM」

<GENIEE SFA/CRMの特徴>
- シンプルな機能
- Gmailと連携できる
必要な機能に絞っているため、ITに不慣れでも運用しやすいです。
Gmailの本文と添付ファイルを簡単にツール内へ取り込めます。
<GENIEE SFA/CRMの注意点>
- 少人数での利用ができない
最低でも10ユーザーからの申し込みが必要なうえ、最低利用期間が1年と定まっているなど、少人数での利用は難しい可能性があります。
<GENIEE SFA/CRMの料金体系>
以下の4プランはすべて10ユーザー分の料金を含んでいます。
- ライト:29,800円/月(追加1ユーザーあたり1,480円/月)
- スタンダード:29,800円/月(追加1ユーザーあたり2,980円/月)
- プロ:49,800円/月(追加1ユーザーあたり4,980円/月)
- エンタープライズ:98,000円/月(追加1ユーザーあたり9,800円/月)
<GENIEE SFA/CRMと連携する方法>
1.SlackのAppディレクトリのChikyuページにアクセスする。
2.「Slackに追加」をクリックします。

3.GENIEE SFA/CRMに会員登録またはログインします。
4.GENIEE SFA/CRMの画面右上「設定」>「外部サービス連携」をクリックします。

5.「Slack」を選択し「Slackにログインして、GENIEE SFA/CRMからSlackに投稿できるようにする」をクリックします。

6.下記画面で「許可する」をクリックします。

7.連携完了画面が出たら終了です。

<GENIEE SFA/CRMと連携するとできること>
SlackとGENIEE SFA/CRMを連携すれば、ワークフローなどの更新がSlackに通知されたり、Slack上からGENIEE SFA/CRMにデータ登録できたりします。
カスタマーサービスのためのソフトウェア「Zendesk」

<Zendeskの特徴>
- 一画面で管理できる
- 定型文を自動で送信できる
電話とメールなど、別々の方法で届いた問い合わせでも一画面で管理できます。
一定時間が経過した問い合わせに対して自動で定型文を送信できます。
<Zendeskの注意点>
- 機能が多すぎる
多くの機能があるため、シンプルに顧客管理をしたい方には向いていない可能性があります。
<Zendeskの料金体系>
- Zendesk for Service
- Zendesk for Sales
Suite Team:$59/ユーザー/月(月払い)
Suite Growth:$99/ユーザー/月(月払い)
Suite Professional:$125/ユーザー/月(月払い)
Suite Enterprise:$199/ユーザー/月(月払い)
最小価格$215/ユーザー/月で、さらに機能を拡張できます。
Suite Team:$25/ユーザー/月(月払い)
Suite Growth:$59/ユーザー/月(月払い)
Suite Professional:$125/ユーザー/月(月払い)
Suite Enterprise:$199/ユーザー/月(月払い)
<Zendeskと連携する方法>
1.SlackのAppディレクトリのZendeskページにアクセスします。
2.「Slackに追加」をクリックします。
3.下記画面で「続行」をクリックします。

4.投稿先となるチャンネルを選択し、「インストール」をクリックします。

<Zendeskと連携するとできること>
SlackとZendesk Supportを連携させると、ステータスの変更や更新内容の通知をSlackで受信可能です。
マーケティングを自動化するツール「Adobe Marketo Engage」

<Adobe Marketo Engageの特徴>
- 別のツールと併用する必要がない
- マーケティング業務を自動化できる
マーケティングに必要なさまざまな機能が用意されているため、ひとつのツールで情報を管理できます。
担当者のアサインやウェビナーの告知を自動化し、マーケティング業務の負担を軽減できます。
<Adobe Marketo Engageの注意点>
- 英語力が必要
日本語のマニュアルも用意されていますが、機能に関する詳細なドキュメントは英語のみとなっています。
<Adobe Marketo Engageの料金体系>
以下3つのプランがありますが、詳細料金は問い合わせが必要です。
- Select
- Prime
- Ultimate
<Adobe Marketo Engageと連携する方法>
1.SlackのAppディレクトリのMarketoページにアクセスする。
2.「Slackに追加」をクリックします。

<Adobe Marketo Engageと連携するとできること>
SlackとMarketoを連携すれば、リアルタイムで見込み客にアプローチできるだけでなく、マーケティング活動に関する営業部とのコミュニケーションが円滑になります。
Slackで顧客管理するメリット・デメリットや連携ツールまとめ
これまで、Slack単体で顧客管理をするメリットやデメリット、おすすめの連携ツール6選を中心に紹介しました。
Slackは、チャット機能を活用して円滑なコミュニケーションがとれる一方、情報を共有しても流れてしまい、あとから目的の情報を探すのに時間がかかって面倒です。また、議事録や面談記録などのストック情報の管理にも不向きなデメリットがあります。
そのため、適切な顧客管理には「フロー情報とストック情報を同時に管理できるツール」が欠かせません。また、顧客の情報が入り乱れるとトラブルの原因にもなりかねないので、”顧客ごとに情報をまとめられるか”も重要な判断材料となるのです。
つまり、Stockのように、あらゆる情報を確実に蓄積して、顧客ごとにフォルダに分類できるがSlackの連携ツールとして最適です。
無料登録は1分で完了するので、ぜひ「Stock」をSlackと連携させて重要な情報を蓄積し、顧客管理を効率化しましょう。