チャットツールを使うと、社内のさまざまなやりとりをオンライン上で完結できるため、多くの企業で導入されています。とくに、「Slack(スラック)」は無料で利用を開始でき、導入のハードルが低いツールです。
しかし、「Slackを無料で使いたいが、フリープランの制限が分からない」という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、Slackフリープランの制限や有料プランとの違いを中心に解説します。
- Slackのフリープランの制限を知り、有料化すべきか判断したい
- Slackを利用しているが、過去のやりとりが消えてしまった
- Slackを有料プランに移行するか、代替ツールを選ぶかで迷っている
という方はこの記事を参考にすると、Slackのフリープランにおける制限が分かり、無料で使い続けるべきかを判断できます。
目次
Slackのフリープランで使える機能
以下が2025年3月現在、Slackのフリープランで利用できる機能です。
機能 | 内容 |
---|---|
チャンネルの作成 | プロジェクトやチームごとにコミュニケーションの場を作成し、整理できます。 |
ダイレクトメッセージ | メンバー間で直接メッセージをやり取りできます。 |
絵文字リアクション | メッセージに絵文字で反応し、手軽なコミュニケーションが可能です。 |
検索機能 | 過去のメッセージやファイルを検索できます。 |
メッセージ履歴のアクセス | 過去90日間のメッセージとファイルにアクセスできます。 |
ファイルのアップロードと共有 | 1ファイルあたり最大1GBまでアップロードできます。 |
1対1のハドルミーティング | 音声・ビデオ通話が可能ですが、1対1に限定されます。 |
アプリ連携 | 最大10個の外部アプリを連携できます。 |
Slack Canvas | チャンネルやDMごとに1つ利用可能で、情報を整理・共有できます。 |
音声・動画クリップ | 音声や動画クリップを送信できます。 |
Slack Connect | 外部ユーザーとの1対1のメッセージ送信が可能です。 |
2要素認証 | セキュリティ向上のために2要素認証を利用できます。 |
以上のように、フリープランでは、「アクセス期間」や「利用人数」が制限されている機能があるので、注意しましょう。
Slackのフリープランで制限される5つのこと
Slackのフリープランでは主に以下の5つが規制されます。とくに、メッセージとファイルの保存期限に関しては2024年8月26日に変更があったため必ず確認しましょう。
- メッセージ・ファイルの閲覧可能期間
- メッセージ・ファイルの保存期間
- ハドルミーティングの参加人数
- Slackコネクトの参加人数
- 連携できるアプリの数
Slackのフリープランの場合、メッセージやファイルの閲覧可能期間が『過去90日まで』に制限されているため、重要な情報も90日が経過すると非表示となります。
メッセージやファイルの保存期間が1年に変更され、1年を過ぎたものは自動的に削除されます。以前は閲覧期限の90日経過後もプランをアップグレードすれば確認可能でしたが、現在は1年を過ぎるとアップグレードしても閲覧できません。
Slackには、音声やビデオで通話できる「ハドルミーティング機能」がありますが、フリープランでは参加人数が「2人まで」に制限されます。そのため、3人以上でミーティングしたい場合は、有料プランの導入や別ツールの利用を検討しましょう。
フリープランの場合、社外のメンバーとチャンネルを共有できる「Slackコネクト機能」を使えるのは、「1対1の場合のみ」に制限されます。組織単位で連携したい場合は、有料化が必須です。
フリープランの場合、連携できるアプリが10個に制限されます。利便性の高いアプリケーションは数多く存在しているので、上限に達した場合は不要なアプリを削除する必要があります。
このように、Slackのフリープランでは、「メッセージ・ファイルのアクセス期間」や「一部機能の利用人数」などに制限があります。そのため、過去のやりとりを確認したい方や、大人数で快適に利用したい方には、有料プランが必要です。
<比較表>Slackの無料プランと有料プランの違い
Slackの無料プランと有料プランの違いは以下の通りです。(※表は左右にスクロールできます。)
【無料】フリー | 【有料】プロ | 【有料】ビジネスプラス | 【有料】Enterprise Grid | |
---|---|---|---|---|
対象ユーザー |
小規模なチームや、まずはSlackを試してみたいユーザー |
中小企業や、チームのコラボレーションを強化したい組織 |
高度なセキュリティ機能や管理機能を必要とする中規模から大規模な企業 |
大企業や、複数の部門を統合して管理したい組織 |
料金 |
無料 |
・925円/ユーザー/月(年間払い)
・1,050円/ユーザー/月(月間払い) |
・1,600円/ユーザー/月(年間払い)
・1,800円/ユーザー/月(月間払い) |
要問い合わせ |
メッセージ・ファイルの履歴 |
過去90日間まで |
無制限 |
無制限 |
無制限 |
ストレージ容量 |
無制限 |
無制限 |
無制限 |
無制限 |
ハドルミーティング |
1対1のみ |
最大50人 |
最大50人 |
最大50人 |
Slackコネクト |
1対1のみ |
〇 |
〇 |
〇 |
連携可能なアプリ数 |
10個 |
無制限 |
無制限 |
無制限 |
ワークスペース数 |
1個 |
1個 |
1個 |
無制限 |
ワークフロービルダー※1 |
× |
〇 |
〇 |
〇 |
カスタム保存ポリシー※2 |
× |
〇 |
〇 |
〇 |
全メッセージの
データエクスポート |
× |
× |
〇 |
〇 |
サポート |
スタンダードサポート |
年中無休・24時間体制のサポート |
年中無休・24時間体制で、初期レスポンスタイムが4時間のサポート |
年中無休・24時間体制で、初期レスポンスタイムが4時間のプライオリティサポート |
※1:ワークフロービルダーとは、毎日のタスクやリクエストの収集といった仕事を自動化する機能です。
※2:カスタム保存ポリシーとは、ワークスペースのオーナーがメッセージ・ファイルの「保存期間」や「バージョンの保持」について選択できる機能です。
以上より、小規模で利用する方は「フリー」、メッセージやファイルを無制限に使いたい方は「プロ」、セキュリティを重視する方は「ビジネスプラス」、ワークスペースを複数持ちたい方は「Enterprise Grid」を選びましょう。
Slack無料プランの制約をカバーする方法
Slack無料プランでは、メッセージやファイルの閲覧可能期間が「過去90日まで」に制限されています。そこで、メッセージやファイルを外部ツールに保存して、Slackの制約をカバーしましょう。
外部ツールと連携させれば、90日後にSlack上で情報が消えても、外部ツールには保存されているため、いつでも振り返れます。しかし、ツールの連携には手間がかかる場合が多いので、外部ツールを選ぶときには、「簡単に連携できるか」を重視するべきです。
たとえば、「Stock」のようなツールを使えば、連携も簡単にできるうえ、「ノート」に過去のやり取りを蓄積できるため、情報を振り返れなくなるSlack無料プランの制約をカバーできるのです。
【90日経っても消えない】Slackより確実にやり取りを保存する方法
以下では、Slackよりも確実にやり取りを保存できるツールをご紹介します。
Slackのフリープランで閲覧できるメッセージやファイルは「過去90日間まで」に制限されており、ミーティングの人数も限られています。そのため、重要なやりとりをするビジネスにおいては、有料プランへのアップグレードや別ツールへの移行を検討しましょう。
ただし、有料プランに変更してもSlackの「メッセージが流れる・チャンネルが増えると確認漏れが起きやすい」欠点は解消されません。したがって、社内のやりとりにはSlackではなく、「メッセージやファイルが流れずに蓄積されるツール」を使いましょう。
結論、自社のコミュニケーションに最適なのは、重要なチャットやファイルが流れず、簡単に蓄積できる情報共有ツール「Stock」一択です。
Stockでは、社内情報を記した「ノート」に紐づく「メッセージ」でやりとりするので、話題が入り乱れることはありません。また、無料プランでも過去のメッセージが消えることはないほか、「タスク」機能でやるべきことの管理もできるのです。
過去のやりとりが流れずに蓄積される情報共有ツール「Stock」

/ 情報ストック、タスク管理、メッセージ機能 /
チームの情報を、最も簡単に管理できるツール「Stock」
Stockは、社内のあらゆる情報を、最も簡単に「管理」できるツールです。「社内の情報を、簡単に管理する方法がない」という問題を解消します。
Stockを使えば、「ノート」の機能を利用して、要件などのテキスト情報や、画像やファイルなどのあらゆる情報を誰でも簡単に残せます。
また、「タスク」や「メッセージ」の機能を利用すると、ノートに記載したテーマごとにコミュニケーションを取ることができるため、あちこちに情報が分散せず、常に整理された状態で業務を遂行できます。
<Stockをおすすめするポイント>
- ITの専門知識がなくてもすぐに使える
「ITに詳しくない65歳の方でも、何の説明もなく使える」程シンプルです。
- 社内のあらゆる情報を、最も簡単に「ストック」できる
作業依頼、議事録・問い合わせ管理など、あらゆる情報を一元管理可能です。
- 驚くほど簡単に、「タスク管理」「メッセージ」もできる
直感的な操作で、「タスクの担当者・期日の設定」と「メッセージでのやりとり」が可能です。
<Stockの口コミ・評判>
![]() 塩出 祐貴さん
松山ヤクルト販売株式会社 |
「強烈な『ITアレルギー』がある弊社にも、Stockならば、一切混乱なく導入できました」 ★★★★★ 5.0 弊社の宅配部門のスタッフの半分近くは50代以上と高齢で、キーボード入力が苦手なスタッフもいるほど、ITツールへの強い抵抗感がありました。しかし、Stockは他ツールに比べて圧倒的にシンプルで、直感的に使えるため、予想通り非常にスムーズに使い始めることができました。 |
![]() 竹原陽子さん、國吉千恵美さん
リハビリデイサービスエール |
「会社全体が、『Stock(ストック)さえ見ればOK』という認識に180度変わった」 ★★★★★ 5.0 特に介護業界では顕著かもしれませんが、『パソコンやアプリに関する新しい取り組みをする』ということに対して少なからず懸念や不安の声はありました。しかしその後、実際にStock(ストック)を使ってみると、紙のノートに書く作業と比べて負担は変わらず、『Stock(ストック)さえ見れば大半のことが解決する』という共通の認識がなされるようになりました。 |
![]() 江藤 美帆さん
栃木サッカークラブ(栃木SC) |
「ナレッジが属人化しやすいプロスポーツクラブには、Stockを非常に強くお勧めします!」 ★★★★★ 5.0 元々悩んでいた『ナレッジがブラックボックス化してしまう』という問題が、驚くほどうまく解消されました。 『Stockさえ見れば、すぐに必要な情報を把握できる』という状況を作り出すことに成功し、明らかに生産性が向上しました。 |
<Stockの料金>
- フリープラン :無料
- ビジネスプラン :500円/ユーザー/月
- エンタープライズプラン :1,000円/ユーザー/月
※最低ご利用人数:5ユーザーから
Slackフリープランに関するよくある質問
ここでは、Slackのフリープランに関するよくある質問を解説します。以下を参考に、Slackに関する疑問を解消しましょう。
質問1|Slackのフリープランに人数制限はありますか?
Slackのフリープランに、ワークスペースやチャンネルの人数制限はありません。
Slackはフリープラン・有料プランともに、ワークスペースやチャンネルの参加人数が無制限です。ただし、フリープランでは、『ハドルミーティング(音声・ビデオ通話)』や『Slackコネクト(社外との連携機能)』の利用人数が2人までに制限されます。
質問2|Slackのフリープランではチャンネルに招待できますか?
Slackのフリープランではメンバーをチャンネルに招待することができます。
招待相手が内部メンバーの場合、ワークスペースに直接招待することができます。一方、招待相手が外部メンバーの場合は、Slack Connectを利用すれば招待が可能ですが、フリープランではSlack Connectの一部機能に制限があるため注意が必要です。
質問3|Slackの無料トライアル終了後はどうなりますか?
無料トライアル期間が終了すると、アップグレードを選択しなければ、自動的にフリープランに戻ります。
Slackのトライアルは、期間終了日に自動でキャンセルされるため、有料機能は利用できなくなります。したがって、有料機能を継続して使用したい場合は、ワークスペースを有料プランにアップグレードする必要があります。
質問4|Slackを一人だけ有料プランにすることはできますか?
Slackはチーム向けのツールであるため、一人だけ有料プランにすることはできません。
Slackを有料化する場合、ワークスペースそのものをアップグレードする必要があり、メンバー全員にプランの変更が反映されます。ただし、28日以上利用していないメンバーは「非アクティブメンバー」とみなされ、請求の対象外となる場合があります。
「フリープランの社外メンバー」とSlackコネクトを使う方法
Slackコネクトとは、社外のメンバーとチャンネルを共有し、スムーズに連携できる機能です。
フリープランでは、30日間のSlackプロプラン無料トライアルを利用すれば、Slackコネクトを利用できます。ただし、社外と組織単位でチャンネルを連携するには、自身のチーム・相手チーム双方の有料化が必須です。
有料プランでは、以下の手順で他社のメンバーと連携できます。
- 招待先のチャンネルを開き、会話のヘッダーのチャンネル名をクリックします。
- 「設定」タブを選択し、 「Slack コネクト」で、「メンバーを追加する」をクリックします。
- 招待するメンバーのメールアドレスまたは名前を入力してから、「追加」をクリックします。
- 「外部のオーガナイゼーション」を選択後、権限の設定を行い招待を送信します。





以上の操作で、社外メンバーとチャンネルを共有できます。ただし、Slackを使っていない相手ともスムーズに情報共有するには、「Stock」のように無料で何人でも社外から招待できるツールの利用が適しています。
フリープランからの有料プランへ移行するには
以下では、Slackのフリープランから有料プランへ移行する方法や注意点を解説します。「フリープランでは制限が厳しく、有料化を検討している」という方は必見です。
有料プランへ移行する手順
フリープランから有料プランへアップグレードする手順は以下の通りです。
- はじめに、有料化したいワークスペースを開き、ワークスペース名をクリックして [アップグレード] を選択しましょう。
- 下のような料金プランページに移動したら、移行したいプランを選んで、[今すぐアップグレード] をクリックします。なお、Enterprise Gridプランの場合のみ、別途問い合わせが必要です。
- 次に、プラン変更に必要な情報を入力して、画面下部の購入ボタンをクリックします。たとえば、ビジネスプラスを契約する場合は、[Slackビジネスプラスを購入する] と記載されたボタンを選択しましょう。



以上の操作で、Slackをフリープランから有料化できます。
また、「いきなり有料化するのは抵抗感がある」という方は、下記の [トライアルを開始] から、有料プランの使用感を把握したうえでアップグレードしましょう。

有料プランへの移行に関する注意点
有料プランへの移行を検討している方は、以下の3つの注意点を把握しておきましょう。
- 有料プランの料金が改定されている
- 有料プランでも情報が流れて探しにくい
- 通知を見逃すリスクがある
2022年9月1日より、フリープランの内容変更と同時にプロプランの料金が改定されています。月間払いの場合、ユーザー1人あたり960円から1,050円に変更されました。
Slackはチャットツールなので、過去のやりとりは流れていきます。そのため、有料化しても、後から振り返りづらく、確認漏れが起きやすいというデメリットは解消されません。
2023年8月にUI(デザイン)が変更され、参加しているワークスペースの通知が、すべて1か所で確認できるようになりました。しかし、関連のないメッセージの通知が一箇所に集約されるため、大切な連絡を見落とす可能性があります。
このように、Slackは利用料金が比較的高いうえ、大切なメッセージが流れやすいので注意しましょう。そのため、Slackからの乗り換えを検討している方は、1人あたり500円で使えて、大切な情報をまとめられる「Stock」のようなツールが最適です。
Slackのフリープラン制限と有料化の方法まとめ
ここまで、Slackのフリープランの制限を中心にご紹介しました。
現在、Slackのフリープランにおける最大の課題は、「閲覧できるメッセージが過去90日間に制限されること」です。そのため、3ヶ月以上前のやりとりを見返すことはできず、長期プロジェクトには不向きです。
そこで、Slackを有料プランに移行すれば全メッセージを閲覧できますが、『メッセージやファイルが流れる』というデメリットは解消されません。したがって、後から見返したいやりとりがある場合は、『情報を簡単に見つけ出せるツール』に乗り換えるべきです。
結論、Slackの代替ツールに最適なのは、あらゆる社内情報を簡単にストックできる「ノート」があり、ITに不慣れな方でも簡単に使えるツール「Stock」一択です。
ぜひ「Stock」を導入して、スムーズなコミュニケーションを実現しましょう。