Evernoteと言えば、一度は使ったことがある方も多いのではないでしょうか。
2016年のプラン内容改定から他サービスに移行される方も多く、一度は使ってみたものの、同様のサービスでどのようなものがあるか気になる方もいらっしゃるかと思います。
そこで今回の記事では、Evernoteの代替サービスを選ぶ際に検討したいポイントと、おすすめのサービスをご紹介させていただきます。
Evernoteからの乗り換えを検討中の方は、是非参考にしてみていただければと思います。
目次
Evernoteの代替サービスを選ぶ際に検討したいポイント
①個人で利用するのか、会社(チーム)で利用するのか
Everenoteは主に個人利用で使われることが多いですが、そのまま個人利用向けのサービスがいいのか、もしくは会社のメンバーと共有して使いたいのかによって選ぶサービスが変わってきます
情報を共有することを目的とする場合には、コミュニケーション機能などがついたものにすることで、ノートに記載した内容の共有が円滑になります。
②どのような職種の方が利用するのか
例えば、エンジニアが利用する場合、「Markdownに対応している方がいい」「コードが残せる方がいい」など、特徴的な要望があるかと思います。
その場合には、各機能が利用できる代替サービスを選ぶことで、よりパフォーマンスが発揮できす。
③どのような機能を使いたいのか
Evernoteは主にノート機能が中心となっていますが、メッセージ機能やタスク管理機能が使いたいということも多いのではないでしょうか。
Evernote自体にも似たような機能はありますが、あくまで付属的な機能なため、共有に適したそれぞれの機能が使えるサービスを選ぶことが大事です。
おすすめのEvernote代替サービス20選
チームの情報を最も簡単に残せるツール
「Stock」

「Stock」|チームの情報を最も簡単に残せるツール
Stockは、チームの情報を最も簡単に残せるツールです。
「チャットツールだと情報が流れていき、ファイル共有だと面倒」という問題を解消します。
Stockはノート型の情報共有ツールで、Evernoteに似たユーザーインターフェースのため、移行しても操作に迷うことなくスムーズに利用することができます。
また、ビジネス利用に必要な「タスク機能」「メッセージ機能」も使えることから、代替サービスの一番の候補となっています。
<Stockをおすすめするポイント>
- ITに詳しくないチーム向けのツール
ITの専門知識がなくても大丈夫。詳しくなくても簡単に始めることができます
- とにかくシンプルで、誰でも使える
余計な機能は一切なくシンプルなツールなので、誰でも簡単に情報を残すことができます
- 驚くほど簡単に「情報ストック」と「タスク管理」ができる
社内の共有情報等の「情報ストック」が驚くほどしやすく、また「タスク管理」も直観的に行うことができます
<Stockの料金>

40ノートまでは無料で利用することができます。
有料プランにすることで、ノート数が無制限になる他、「誤削除防止機能」や「編集履歴機能」などのビジネス利用には必須の機能が利用できます。
有料プランでも1人あたり月額400~500円程度という非常に手頃な価格で利用することができます。
https://www.stock-app.info/pricing.html
エンジニアやデザイナーなどの専門職向けの代替サービス
「Dropbox Paper」

Dropbox Paperは、チームのメンバー同士でメモを作り上げることができるノートツールです。
Dropbox内に保存されているファイルとの連携が強化されているので、関連した内容の紐付けが簡単になっています。
<Dropbox Paperのポイント>
- チェックリストやコメントなどの機能が豊富
チェックリストが入れれたり、特定の内容にコメントを付けれるなど、付加機能が豊富にあります
- Dropboxとの連携
Dropbox内のファイルを貼り付ければ、ダウンロードすることなく、すぐに開くことができます
<Dropbox Paperを使う上で気をつけておきたい点>
- 情報の整理が難しい
作ったものは作成順に表示されるため、それらをフォルダごとに分けるなどの操作に手間がかかります
- 各機能を覚えるのに時間がかかる
ほとんどの機能がアイコンのみで表示されているため、どのアイコンがどういった機能なのかを習得するのに時間がかかります

「Milanote」

Milanoteは、クリエイティブワークに特化したオンラインノートサービスです。
ボードと呼ばれる場所に、ドキュメントや画像・動画などを自由に配置することができるため、視覚的に把握することができます。
<Milanoteのポイント>
- ノートや画像を視覚的に関連づけられる
ボードと呼ばれる場所にノートや画像を貼り付けると関連するもの同士を線で結ぶことができます
- PDFやWordへのエクスポートが可能
ボードの内容をエクスポートでき、関連づけた情報がまとまって出力されます
<Milanoteを使う上で気をつけておきたい点>
- 日本語対応されていない
機能が豊富にあるにも関わらず日本語化されていないため、使い始めるにはハードルが高くなっています

「Confluence」

Confluenceは、JIRAなどのプロジェクト管理ツールを連携して利用することができるノート型ツールです。
プロジェクト管理ツールと連携できるため、開発関連のドキュメントを共有するのに適しています。
<Confluenceのポイント>
- プロジェクト管理ツールとの連携
プロジェクト管理ツール「JIRA」との連携ができるため、開発関連のドキュメントをスムーズに共有することができます
- 細かい権限設定が可能
Wikiの閲覧や編集を細かく制限することが可能です
<Confluenceを使う上で気をつけておきたい点>
- エンジニア向けツール
JIRAとの連携やMarkdownでの記載など、エンジニア向けの仕様になっているため、非エンジニアの方には難易度が高くなっています

「Scrapbox」

Scrapboxは、あらゆる情報を自動で整理することができるノート型の知識共有サービスです。
同一ページで、複数名がリアルタイムで編集をすることが可能で、書いた内容はリアルタイムで保存されます。
<Scrapboxのポイント>
- 開発者のための機能
プログラミングコードの共有や、CSSによるカスタマイズが可能です
- Gyazoとの連携
Gyazoと同じ会社が作っているため、GyazoのURLを貼り付けるだけで画像がプレビューされます
<Scrapboxを使う上で気をつけておきたい点>
- スマホの公式アプリがない
公式アプリがないため、スマホでの操作ができません。そのため、外出先でのメモなどには向いていません
- エンジニアやデザイナー以外の人には必要ない機能がある
Markdownでの記載など、エンジニアやデザイナー以外の人が使うには機能が多いです

「Inkdrop」

Inkdropは、エンジニアやデザイナーのための、Mac、Windows、Linuxで利用できるノートツールです。
<Inkdropのポイント>
- エンジニアやデザイナーに嬉しい機能が充実
マークダウンやコード共有に対応しているため、エンジニアやデザイナーに取って使いやすいものになっています
- 60日間の無料お試し期間
1週間や30日間でないため、十分な検討期間を設けることができます
<Inkdropを使う上で気をつけておきたい点>
- 日本語対応していない
メニューなどが全て英語のため、抵抗がある方はうまく使いこなすのが難しいです
- エンジニアやデザイナー以外の人には必要ない機能がある
Markdownでの記載やコード共有など、エンジニアやデザイナー以外の人には使わない機能が多いです

「Qiita:Team」

Qiita:Teamは、日報や議事録、開発要件などのドキュメント作成・共有ができるノート型のツールです。
Markdown記法に対応していたり、他アプリとの連携が豊富なため、主にエンジニアを中心としたチームで利用されています。
<Qiita:Teamのポイント>
- Markdown記法に対応
テンプレート機能などを利用して、ノウハウを簡単に蓄積・共有することができます
- Slack、HipChat、ChatWorkなどのチャットツールと連携
ドキュメントの作成やコメントがあった通知をチャットツールで受け取ることができます
<Qiita:Teamを使う上で気をつけたい点>
- 情報の整理が難しい
タグでの分類ができるものの、フォルダ構成がないため、多くの情報が溜まった時に整理が難しいです
- エンジニア向けのツール
エンジニアの方が使いやすいツールになっているので、非エンジニアの方との記載ルールを統一するのに苦労するかもしれません

「Boostnote」

Boostnoteは、プログラマー向けのノートツールです。
開発者向けにマークダウンへの対応をしており、ダウンロードすればユーザー登録などもせず使うことができます。
<Boostnoteのポイント>
- プログラマー向けのアプリ
Markdownの対応やJavascript、HTML、CSS等への対応など、プログラマーをが使いやすい機能が豊富です
- ローカル環境で動く
インストールの手間があるものの、ローカル環境で動かすことができるため、ネットワークに依存せず使うことができます
<Boostnoteを使う上で気をつけておきたい点>
- 非プログラマーには使いにくい
あくまでプログラマー向けに特化したツールのため、非プログラマーには使いにく仕様になっています

「Kibela」

Kibelaは、個人の発信を組織の力にする情報共有ツールです。
Markdownやwebhook、シングルサインオンに対応していることから、エンジニアが多い組織で利用されています。
<Kibelaのポイント>
- 個人用と共有用とで整理できる
個人的なBlogと、共有用のWikiで情報を整理することができます。
- 各メンバーの特徴を把握しやすい
基本プロフィールだけでなく、それぞれの「得意なこと」が分かるようになっています。
<Kibelaを使う上で気をつけておきたい点>
- BlogとWikiの使い分けが難しい
個人用と共有用を別々に書けるメリットはありますが、どのようなものを共有用にするかなど、ルール決めをしないと使い分けが難しいです

「Docbase」

DocBaseは、様々な人やツールに分散していた情報を一元管理できるドキュメント共有ツールです。
柔軟な権限設定とシンプルな機能で、誰でも簡単にドキュメントを作ることができます。
<DocBaseのポイント>
- 同時編集機能に対応
複数人での同時編集に対応しているため、リアルタイムでドキュメントを作り上げることが可能です
- 高い安全性
2段階認証への対応のほか、アクセス制限や操作履歴の保存に対応しています
<DocBaseを使う上で気をつけておきたい点>
- 開発者が使いやすいツール
Markdownでの記載など、開発者が情報を残しやすい仕様になっているため、別の職種の方が使うと難しく感じてしまう可能性があります。

個人利用向けの代替サービス
「Onenote」

OnenoteはMicrosoftが提供するノートツールです。
テキストを書くだけでなく、画像や動画、ファイルを任意の場所に自由自在に貼り付けることができます。
<Onenoteのポイント>
- テキストや画像の自由な配置が可能
テキストや画像を、ノート内の任意の箇所に自由に配置できるため、自由度が高いメモを作れます
- Office製品との連携
ExcelやWordのファイルを貼り付ければ、ダウンロードすることなく、すぐに開くことができます
<Onenoteを使う上で気をつけておきたい点>
- 情報構造の概念が難しい
「セクション」や「ページ」など情報構造を把握するのが難しいため、気軽にサクッと情報を残すようなことができません

「Google Keep」

Google Keepは、Googleが提供しているメモアプリです。
Googleアカウントと連動しているため、保存されたメモは全てGoogleアカウントに管理されます。
<Google Keepのポイント>
- Googleアカウントと連動
Googleアカウントを持っていれば、端末に関係なく、どこからでも自分のメモにアクセスすることができます
- パネル形式での表示
保存したメモは、パネル形式で表示されるため、一覧性が高く、どのようなメモが保存されているか把握しやすくなっています
<Google Keepを使う上で気をつけたい点>
- フォルダではなくラベルでの管理
ラベルでの管理となり、フォルダ階層化できないため、メモの整理をするのが難しく感じます
- あくまで個人向けのメモツール
個人のメモをどんどん蓄積するのには向いていますが、それらを共有することには向いていません

「Bear」

Bearは、Markdownなどのさまざまなマークアップに対応したノートアプリです。
タグ検索できたり、添付ファイルがあるメモだけ検索できるなど検索性に優れているのが特徴です。
<Bearのポイント>
- 複数のメモの相互リンクが可能
ノート内にテキストリンクを貼り、別のノートへのリンクを簡単に作れます
- デザイン性に優れている
自分好みのテーマにカスタマイズできるなど、遊び心のあるインターフェースです
<Bearを使う上で気をつけたい点>
- デバイス間で同期するには有料プランにする必要がある
複数デバイスで情報を同期して使いたい場合には、有料プランへの加入が必要です
- 共有には向いていない
あくまで個人的にノートを蓄積していくアプリなので、共有には向いていません

「Simplenote」

Simplenoteは、簡単にメモやアイディアなどを残しておけるノートツールです。
ノートをフォルダではなく、タグで管理するのが特徴的なツールです。
<Simplenoteのポイント>
- Markdownが使える
ノートアプリながら、Markdown記法にも対応しています
- 完全無料で使える
全ての機能を無料で使うことができます
<Simplenoteを使う上で気をつけたい点>
- 多くのノートを整理するのが難しい
フォルダ階層で管理できないため、ノートが多くなった際の整理が難しいです
- 共有には向いていない
あくまで個人的にノートを蓄積していくアプリなので、共有には向いていません

まとめ
Evernoteの代替となるサービスは多く存在しますが、使い方によってはかなり絞り込むことができるますので、どのようにして使いたいのかを明確にすることが大事ではないでしょうか。
ツールをうまく活用することで、個人としても会社としても情報共有が円滑になるため、是非今回ご紹介させていただいたものを参考にしていただければと思います。