Evernoteはメモを管理するためのツールで、個人だけでなく法人でも利用されるほど普及しています。一方で、機能やプランの改変をきっかけに「使い勝手が変わった」という理由で乗り換えを検討するユーザーも増え、ユーザー離れが進んでいます。
そのため、自社でも「Evernoteが不便になったので代替ツールを探しているが見つからない」と悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、Evernoteの代替ツール10選と選定ポイントをご紹介します。
- Evernoteに感じていたストレスがすぐに解消されるツールが知りたい
- ツール導入に失敗したくないので、選定ポイントを把握しておきたい
- Evernote内のデータが膨大なので、データ移行が簡単なツールを探している
という担当者の方はこの記事を参考にすると、Evernoteの情報管理から脱却してすぐに利用開始できる代替ツールが見つかります。
Evernoteの代替ツールを選定する5つのポイント
Evernoteから別のツールへ乗り換える場合には、以下の5つのポイントを基準に選定をしましょう。適切な選定基準が分からない状態で検討をしても、自社が抱える課題は解消されません。
小規模チームで利用するのか、全社で利用するのか
はじめに、Evernoteの代替ツールを運用する規模を決めます。
Everenoteは個人利用や小規模なチームで使われることが多いですが、法人利用の場合には「社内で情報共有できる機能」が必要になります。また、利用人数によって料金が変動するツールも多く、経費を正確に把握するためにも利用規模を定めましょう。
以上のように、まずは代替ツールを利用する規模を想定して、必要な機能や経費を見積もることから始めます。
どのような職種のメンバーが利用するのか
次に、どの職種のメンバーが利用することになるのかを確認しましょう。
たとえば、エンジニアが利用する場合には「マークダウン記法に対応している」「コードが管理できる」などの、より専門的な機能が豊富に備わっているツールが最適です。しかし、ITに詳しくない部署に多機能ツールを導入しても、誰も使いこなせません。
そのため、Evernoteに代わるツールを全社で運用する場合には「ITが苦手な社員でも直感的に操作できるツール」がおすすめです。
どのような機能を使いたいのか
次に、「どのような機能を代替ツールに求めるのか」を考える必要があります。
とくに、Evernoteのデメリットを解消する機能があるかは必ず確認しましょう。たとえば、タスク管理で抜け漏れが発生していたなら「タスク管理機能」が、ノートに関するやりとりも一か所で管理したいのであれば「メッセージ機能」が必須です。
以上のように、チームの課題と照らし合わせて「本当に必要な機能は何か」を検討する必要があります。「ほかの企業が導入しているツールだから」「何でもできるツールだから」という理由で導入すると、結局社内に浸透せずにムダに終わってしまうのです。
セキュリティは万全か
次に、代替ツールでは社内情報を管理するので、万全なセキュリティ下で利用できるかは必ずチェックしましょう。
Evernoteには「公開リンク」の機能があり、ノートごとに公開リンクを発行すれば、Evernoteユーザー以外にも情報共有ができます。公開リンクは便利ですが意図せず流失し、第三者が社内情報へアクセス可能な状態になってしまう危険性があるのです。
そのため、法人利用の場合には公開リンク機能自体がリスクとなるので、許可されたメンバーのみが情報へアクセスできる代替ツールを選びましょう。ほかには、万が一にパスワードが流出しても第三者がアクセスできないようにする2段階認証もおすすめです。
動作が遅くならないか
最後に、利用中に動作が遅くならないかを確認しましょう。Evernoteのユーザーからは、以下のような不満が挙がっています。
ノートの数が増えて行くと露骨に処理速度が落ちる気がしています。パッと思いついたアイデア、未処理タスクなどを思い出した時にメモしておきたいので、処理速度が遅いのは地味にストレスです。 (投稿日:2022/02/03)
Evernoteなどの情報を書き残すツールは日常的に利用するので「起動したらすぐにメモできる」「目的の情報に瞬時にアクセスできる」など、ストレスなく利用可能かが重要になります。
つまり、ツールがサクサクと動くことは、業務をスムーズに進行させるためにも不可欠な要素なのです。たとえば、Evernoteの代替ツールに適している情報共有ツールの「Stock」はあらゆる情報を蓄積しても、すぐに起動して瞬時にメモできるほどサクサク動きます。
おすすめのEvernote代替ツール10選
以下では、おすすめのEvernote代替ツール10選をご紹介します。
Evernoteから代替ツールへの乗り換える際に見落としがちなのが「データ移行」です。Evernote内に蓄積した情報を一度に移行できる機能があれば、わざわざノートをコピー・アンド・ペーストする地道な作業は不要です。
また、「誰でも簡単に使えるか」を検討せずに導入して、結果的に社内に浸透しないケースもあとを絶ちません。Evernoteのような多機能ツールはITに詳しくない人が使いこなすのが難しく、かえって業務を圧迫する恐れがあるので注意しましょう。
結論、Evernoteの代替ツールに最適なのは、Evernoteからの移行がわずかな操作で完了するうえに、非IT企業の65歳の従業員でもすぐに使いこなせるほどシンプルな「Stock」一択です。
Stockの「ノート」にさまざまな社内情報を残しても動作が重くなることはなく、サクサクとメモができて目的の情報もすぐに見つかります。また、非IT企業を含む導入実績が100,000社を超えており、業界・業種問わず今注目されているツールです。
【Stock】チームの情報を最も簡単に残せるツール

「Stock」|チームの情報を最も簡単に残せるツール
Stockは、チームの情報を最も簡単に残せるツールです。「チャットツールだと情報が流れていき、ファイル共有だと面倒」という問題を解消します。
Stockを使えば、「ノート機能」を利用して、要件などのテキスト情報や、画像やファイルなどのあらゆる情報を誰でも簡単に残せます。
また、「タスク」や「メッセージ」の機能を利用すると、ノートに記載したテーマごとにコミュニケーションを取ることができるため、あちこちに情報が分散せず、常に整理された状態で業務を遂行できます。
<Stockをおすすめするポイント>
- ITに詳しくないチーム向けのツールITの専門知識がなくても問題なく、簡単に始められます。
- とにかくシンプルで、誰でも使える余計な機能は一切なくシンプルなツールなので、誰でも簡単に情報を残せます。
- 驚くほど簡単に「情報ストック」と「タスク管理」ができる社内の共有情報等の「情報ストック」が驚くほどしやすく、さらに直感的な「タスク管理」も可能です。
<Stockの口コミ・評判>
![]() 池本 健太郎さん きずな綜合会計事務所 |
「会計事務所内の『情報ストック』と『タスク管理』が、すべてStock上で完結しています」 ★★★★★ 5.0 少なくとも会計事務所であれば、どこの事務所であっても大幅に業務効率を改善できると思います。しかし会計事務所に限らず、フォルダ階層形式でサクサクと情報共有したり、または簡単にタスク管理したいチームであれば、どこにも強くオススメできます。 |
![]() 塩出 祐貴さん 松山ヤクルト販売株式会社 |
「強烈な『ITアレルギー』があるチームでも、Stockならば、一切混乱なく導入できました」 ★★★★★ 5.0 弊社の宅配部門のスタッフの半分近くは50代以上と高齢で、キーボード入力が苦手なスタッフもいるほど、ITツールへの強い抵抗感がありました。しかし、Stockは他ツールに比べて圧倒的にシンプルで、直感的に使えるため、予想通り非常にスムーズに使い始めることができました。 |
![]() 西尾 太初さん 株式会社ハピネス |
「LINEだと情報が流れていってしまう問題が、一気に解消されました!」 ★★★★★ 5.0 従来使っていた『LINE』だと、情報が流れていってしまうので、後から過去の『営業の打ち合わせ記録』を振り返ることはできませんでした。しかし、Stock(ストック)を導入した後は、すべての『営業の打ち合わせ記録』が『ノート単位』で整然と管理されており、過去の営業記録にも即座にアクセスできます。過去に『いつ・誰と・何を』話したかが明確に分かるようになったので、2回目、3回目の営業戦略を立てられるようになりました。 |
<Stockの料金>

https://www.stock-app.info/pricing.html
登録から30日間は、全ての機能を無料で試すことができます。
また、トライアル期間終了後も、累計20ノートまでは永年無料で利用できます。
無料トライアル終了後に有料プランに申し込むことで、そのままノートを制限なく作成できる他、「誤削除防止機能」や「編集履歴機能」などのビジネスに必須の機能も継続して利用できます。そして、大容量のファイルも引き続きアップロード可能です。
有料プランでも1人あたり月額300〜400円程度からという非常に手頃な価格で利用できます。
StockにEvernoteのデータをインポート(移行)する方法
Stockは「Evernoteからのインポート(移行)機能」を実装しているので、Evernoteで作成したあらゆるデータをStockへインポートできます。以下ではその手法について解説します。
1. 画面右上の「設定」>「ユーザー名」をクリックします。
2. 左側メニューの「Evernoteインポート」を選択し、「Evernoteにログイン」をクリックします。
3. Evernoteの画面に遷移したら「承認する」ボタンをクリックします。※Evernoteにログインされていない場合には、一度ログイン画面に遷移します。
4. Evernoteのノートブックの一覧が表示されたら、Stockにインポートしたいノートブックを選択します。※連携者が作成したノートブック以外のノートブックは、インポート対象外となりますのでご注意ください。
5. 「インポート」ボタンをクリックします。
インポートに成功した場合は、その旨の通知メールが届きます。
一方、インポートによりご利用プランの上限を超えてしまう場合はインポートが失敗します。その場合も通知メールが届きますので、メールの指示に従って、再度インポートを実行してください。
インポートの際の注意点
EvernoteのデータをStockへインポートする際には以下3つの注意点があります。
- Evernote連携機能は、パソコンのブラウザ版(Google Chromeなど)でのみ利用できます。
- フォントや文字サイズの細かな変更、上付き下付き文字などEvernoteに特有の機能については、Stockに正常にインポートできない場合があります。
- インポート対象に指定したノートの数や、ノートに添付されている画像・ファイルの数が多い場合、インポートに長時間を要する可能性があります。
このようにEvernoteから簡単にインポートできるので、移行コストをかけずにStockの利用を始められます。そのため、ぜひEvernoteの類似アプリとしてシンプルに使える「Stock」で情報管理をしましょう。
【Dropbox Paper】クリエイティブな作業に特化したツール

Dropbox Paperの特徴
- メンバーにレビューできる
- 豊富なテンプレートが揃っている
Dropbox Paperの注釈機能を使えば、画像の特定の箇所にコメントができます。
議事録などのテンプレートのほかに、自社の業務にカスタマイズしたテンプレートを登録することもできます。
Dropbox Paperの注意点
- 共有リンクの管理には注意が必要
Dropbox Paperで作成したドキュメントは、共有リンクを発行することで外部へ共有できます。しかし、共有リンクが流出すると第三者からアクセスされる可能性があるので、徹底した管理が必要です。
Dropbox Paperの料金体系
- Dropboxアカウントを所持していれば、Dropbox Paperのすべての機能を無料で使えます。
【Confluence】知識を集約して共同作業をするツール

Confluenceの特徴
- 社内の知識をまとめる
- 豊富なテンプレートが利用できる
Confluenceは社内の知識を一か所にまとめて、共同編集ができるようにします。
一からページ作成もできますが、75以上のカスタム可能なテンプレートもあります。
Confluenceの注意点
- 動作が重いことがある
利用ユーザーのなかには「それぞれのページの行き来がスムーズではなく、全体的に動作が重い」と評価する人もいます。(参考:Confluenceの評判 | ITreview)
Confluenceの料金体系
- Free:¥0
- Standard:¥660〜/ユーザー/月(月間払い)
- Premium:¥1,250〜/ユーザー/月(月間払い)
- Enterprise:セールスチームに問い合わせが必要です
【Scrapbox】分類や整理が必要ないツール

Scrapboxの特徴
- 内部リンクで情報を管理する
- 画像や動画も管理できる
Scrapboxでは角括弧([])でテキストを囲むと、別のページに飛べるリンクが作成できます。
Scrapboxにはテキストだけでなく、画像や動画などの情報も保存できます。
Scrapboxの注意点
- 情報を階層で管理できない
Scrapboxのページはリンクで管理するため、一般的なフォルダの階層管理はできないので注意しましょう。
Scrapboxの料金体系
- PERSONAL/EDUCATION:¥0
- BUSINESS:¥1,000/ユーザー/月
- ENTERPRISE:要問合せ
【Kibela】多様な記法に対応するツール

Kibelaの特徴
- 記事作成から投稿まで完結する
- 記事を外部に共有できる
Kibelaで記事を作成してそのまま投稿もできます。
Kibelaで作成した記事は、共有リンクを発行することで外部に共有ができます。
Kibelaの注意点
- セキュリティに注意する必要がある
- スマホアプリは利用できない
共有リンクだけで外部に情報発信できますが、共有リンクの取り扱いについて従業員と確認しなければ、重大なセキュリティ問題に発展しかねません。
kibelaのスマホアプリはないため、Webブラウザから利用する必要があります。
Kibelaの料金体系
- コミュニティープラン:¥0
- スタンダードプラン:¥550/ユーザー/月
- エンタープライズプラン:¥1,650/ユーザー/月(年間契約)
【Docbase】複数人で同時編集できるツール

Docbaseの特徴
- 同時編集ができる
- セキュリティが充実している
Docbaseでは1つのメモを複数人で同時に編集できるので、効率的に作業を進められます。
シングルサインオンや2段階認証、操作履歴の保存など、セキュアな情報共有ができるようになっています。
Docbaseの注意点
- 文書が増えると管理が難しくなる
Docbaseはフォルダの階層管理ではなく、タグで文書を管理します。そのため、文書が増えるにしたがって、目的の文書をすぐに探し出せなくなる可能性があるので注意しましょう。
Docbaseの料金体系
- スターター:¥990/月(ユーザー数3人)
- ベーシック:¥4,950/月(ユーザー数10人)
- レギュラー:¥9,900/月(ユーザー数30人)
- ビジネス100:¥21,450/月(ユーザー数100人)
- ビジネス200〜:¥43,450〜/月(ユーザー数200人〜)
【Onenote】テキストや画像が自由に配置できるツール

Onenoteの特徴
- 自由自在にノートをカスタマイズできる
- ほかのMicrosoftサービスを連携する
画像だけでなくテキストも自由に配置でき、カスタマイズの幅が広いのが特徴です。
ワードやエクセルファイルの印刷イメージを、Onenoteへ画像として添付できます。
Onenoteの注意点
- 使いこなすのが難しい可能性がある
Onenoteには情報をまとめて整理するために豊富な機能がありますが、デジタルに不慣れな人は使いこなすのが難しい可能性があります。
Onenoteの料金体系
- Onenoteは無料から利用できます。
【UpNote】Webクリッパー機能が利用できるツール

UpNoteの特徴
- 視覚的にノートブックを分類できる
- Webクリッパー機能が利用できる
UpNoteではノートブックごとに表紙へ画像を設定できるので「どのノートブックに、何が書かれているか」を一目で判断可能です。
UpNoteには、閲覧中のWebページをそのまま保存できる機能が備わっています。
UpNoteの注意点
- セキュリティに注意する
共有リンクだけで外部へ情報発信できますが、リンクが流出すれば第三者がアクセスする可能性があるので注意が必要です。
UpNoteの料金体系
- サブスクリプション:$0.99/月
- 買い切り:$19.99
【Simplenote】テキスト管理に特化したツール

Simplenoteの特徴
- テキストのみを保存できるアプリ
- ノートはタグで管理する
Simplenoteはテキスト情報だけを管理するのでサクサクと動作します。
Simplenoteで作成したノートにタグを付けて、目的のノートを検索で探し出せるようにします。
Simplenoteの注意点
- テキスト以外は保存できない
- ノートをフォルダで管理できない
画像やファイルなどのテキスト以外の情報は保存できないので、別のツールを併用する必要があります。
ノートはカテゴリごとにフォルダに分類できないので、ノートが増えるにしたがって目的の情報が見つかりづらくなる可能性があります。
Simplenoteの料金体系
- Simplenoteはすべての機能を無料で利用できます。
【Notion】エンジニア向けの高機能なツール

Notionの特徴
- 多種多様な機能が備わっている
- ページを外部公開できる
Notionにはタスク管理やプロジェクト管理、社内Wikiなどのあらゆる用途に対応できる機能があります。
共有リンクを発行すれば、Notionで作成したページを外部公開できます。
Notionの注意点
- 多機能ゆえに使いこなすのが難しい
- セキュリティに注意する
Notionには多種多様な機能が備わっていますが、ITに詳しくない人が使いこなすのは難しく、結果的に社内に浸透しない可能性があります。
ページは共有リンクを発行すれば簡単に外部へ共有できますが、情報セキュリティの観点からも、管理者以外が共有リンクを作成しないよう指導する必要があります。
Notionの料金体系
- パーソナル:$0
- パーソナルPro:$5/月(月間払い)
- チーム:$10/ユーザー/月(月間払い)
- エンタープライズ:詳細な料金は問い合わせが必要です。
Evernoteの代替ツールまとめ
これまで、Evernoteの代替ツールと5つの選定ポイントをご紹介しました。
代替ツールの選定ポイントのなかでも「動作が遅くならないか」は重要です。情報を管理するツールは日常的にアクセスするので、ストレスなく利用できることは仕事のパフォーマンスにも影響を及ぼします。
また、Evernoteで作成したノートは公開リンクで外部に共有できましたが、不特定多数にアクセスされる危険があります。そのため、社内のメンバーやゲストとして許可された関係者だけがアクセスできるツールを導入しましょう。
たとえば、Evernoteの代替ツールに必要な基準をすべて満たす情報共有ツール「Stock」であれば、あらゆる社内情報を保存しても動作が重くならずにサクサクと動き、厳格なセキュリティ基準と機能で大切な情報を保護できます。
無料登録は1分で完了するため、ぜひ「Stock」でEvernoteのデメリットを一気に解消して、目の前の仕事に集中できる環境をつくりましょう。

1986年生まれ。早稲田大学法学部卒。
新卒で、野村総合研究所(NRI)に、経営コンサルタントとして入社。
その後、株式会社リンクライブ(現:株式会社Stock)を設立。代表取締役に就任。
2018年、「世界中の『非IT企業』から、情報共有のストレスを取り除く」ことをミッションに、チームの情報を最も簡単に残せるツール「Stock」を正式ローンチ。
2020年、ベンチャーキャピタル(VC)から、総額1億円の資金調達を実施。
2021年、東洋経済「すごいベンチャー100」に選出。