紙のカルテから電子カルテへ移行する動きは、動物病院でも進んでいます。とくに、動物病院では経営課題のひとつに「人材不足」があるため、業務負担を軽減するうえで重要な取り組みだと言えます。
こうしたなかで、昨今注目を浴びているのが「ITツール」の利用です。しかし、なかには「どのITツールが自院に最適か分からない」と悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、電子カルテの作成・管理におすすめのソフト8選と、選定ポイントを中心にご紹介します。
- 獣医師・看護師・受付スタッフ間で、情報の行き違いがあり困っている
- 動物病院におすすめの電子カルテソフトを比較検討したい
- 動物病院での、カルテ管理をはじめとする情報共有を効率化したい
という方は今回の記事を読むと、動物病院のカルテ管理にITツールを導入するときのポイントを理解でき、自院に最適なツールを選べます。
目次
動物病院向け|電子カルテとは
電子カルテとは、従来手書きで書いていた医療記録をデジタル化したものです。紙カルテとは異なり、カルテを患者ごとに管理しやすくなるうえ、テキスト情報だけでなく画像や音声・動画を残せるといったメリットがあります。
厚生労働省の調査によると、電子カルテシステムを導入している一般病院は、2008年には14.2%でしたが、2年後の2020年には57.2%まで増えています。
このように、デジタル技術が進歩してきている今日において、電子カルテを導入している病院は増加傾向にあるのです。そして、電子カルテを導入した多くの病院では、カルテの作成・共有・管理をスムーズにおこない、業務の効率化を実現しています。
動物病院のカルテ管理に電子化が求められる理由
以下では、動物病院でのカルテ管理に電子化が最適な理由について解説します。アナログでのカルテ管理から脱却したい担当者の方は必見です。
(1)正確に情報共有するため
1つ目の理由は、正確に情報共有するためです。
農林水産省が発表している令和5年の「就業獣医師数別の施設の状況」によると、犬や猫などの小動物を診察する病院の就業獣医師は12,706人います。そのうち、獣医師を1人しか起用できていないのが7,963件で、2人起用できているのは2,525件しかありません。
つまり、多くの動物病院では、獣医師を十分に確保できておらず、人手不足な状態になっているのです。以上のような環境では、獣医師・看護師・受付スタッフ間で、情報の認識に齟齬が生まれやすく、いずれトラブルへと発展しかねません。
そこで、電子カルテがあれば、いつでも正確な情報を振り返られるだけでなく、情報へのアクセス性も向上が期待できるのです。なかでも、ChatGPTのように使える「自然言語検索(ゆらぎ対応)」が備わった「ナレカン」であれば、欲しい情報に即たどり着けます。
(2)診療情報へのアクセス性が高い
次に、診療情報へのアクセス性を高められます。
カルテを紙で作成する場合、情報の管理が大変です。具体的には、名簿順にカルテをファイリングしたり、多くの情報が書き込まれているカルテのなかから、目視で該当の情報を探し出したりしなければなりません。
一方、カルテを電子化すれば、わずかな工数でデータを整理できるようになるうえ、単語で検索をかければ欲しい情報がすぐに見つかります。以上のように、必要な情報にいつでもアクセスできる環境が整っていれば、より迅速に診察を進められるのです。
(3)破損・紛失のリスクをなくせる
最後に、ITツールの中でもクラウド型を利用すれば、情報の破損や紛失のリスクを軽減します。
診療記録・患者情報は動物病院運営において欠かせない重要な情報です。しかし、オンプレミス型では、自院でデータ管理していかなければならないため、停電など予期せぬ事態に対処しづらいと言えます。
一方、ITツールでは、サービスを提供する企業のサーバーでデータ管理がされるため、故障などの影響を受けることはありません。仮に何らかのトラブルがあった場合でも、バックアップ体制が整っているので、情報の破損・紛失のリスクを最小限に抑えられます。
動物病院でのカルテ管理におすすめのITツール7選
以下では、動物病院でのカルテ管理におすすめのITツール7選をご紹介します。
カルテ管理ツールを選定するときは、そのツールが「すべての職員が使いこなせるものかどうか」を見極めましょう。たとえ高性能だとしても、操作が難しく現場に馴染まなければ、かえって生産性を下げたり、職員のストレスになったりする恐れがあるからです。
したがって、必要な機能に過不足がなく、かつシンプルさを重視した選定が必要です。とくに、院内のITリテラシーには差がでやすいため、実際の利用者目線でツールを選び、ミスマッチを防いだ導入を実現しなくてはなりません。
たとえば、「ナレカン」は、ITに苦手意識のある職員でも使えるうえ、患者ごとのカルテ内容を”ナレッジ”として管理できるツールです。
ナレカンの「記事」には、テキストはもちろん、診察時の様子を撮影した画像や、レントゲンなどのデータもまとめて管理可能です。また、AIを活用した「自然言語検索」によって、個人の検索スキルに依存することなく、欲しい情報がすぐに見つかります。
【ナレカン】動物病院のカルテ作成・管理を効率化するツール

「ナレカン」|社内のナレッジに即アクセスできるツール
https://www.stock-app.info/narekan_document_request.html
「ナレカン」は、社内のナレッジに、即アクセスできるツールです。
「社内のあらゆる場所からナレッジが一元化」され、しかも、そのナレッジを「超高精度検索」できます。
自身の頭の中にあるナレッジを残すときは「記事」を作成でき、誰かにナレッジを尋ねたいときは、知恵袋のような感覚で「質問」することが可能です。また、ファイルを添付するだけで、AIが貴社のファイルの中身を全自動で、続々とナレッジ化していきます。
また、ナレカンを使えば、欲しい情報が即見つかります。
Google検索のように使える「キーワード検索」や生成AIを活用した「自然言語検索」によって、メンバーの検索スキルに依存することなく、誰でも簡単に情報を探し出せます。
更に、「初期導入支援サポート」と「ご利用中サポート」もあり、支援も充実しています。「すぐに使える状態にセットアップ」「月に1度のオンラインミーティング」など、実際に、社内のナレッジが動き出す仕組みを整えます。
<ナレカンをおすすめするポイント>
- 【ナレッジの一元化】 ナレッジ管理に特化した、これ以上なくシンプルなツール。
記事形式で書ける「社内版wiki機能」、質問形式で聞き出せる「社内版知恵袋」、メールやチャット内のやりとりは「転送機能」を使って、ナレッジを残していくだけなので、誰でも迷わず使えます。
- 【超高精度な検索機能】 誰もが簡単に欲しい情報を見つけられる検索性。
「複数キーワード検索」「添付ファイル内検索」「ゆらぎ検索」など、思い通りの検索が可能です。
- 【サポート】 圧倒的なクオリティの「初期導入支援」と「ご利用中」サポート。
初期導入支援だけでなく、ナレカンが定着するように、ご利用中も最大限サポートするので、貴社担当者様のお手を煩わせません。
<ナレカンの料金>
- ビジネスプラン:標準的な機能でナレカンを導入したい企業様
- エンタープライズプラン:管理・セキュリティを強化して導入したい企業様
- プレミアムプラン:「AI自然言語検索」も含めて導入したい企業様
各プランの詳細や金額は、下記「ナレカン資料の無料ダウンロード」ボタンより、資料をダウンロードしてご確認ください。
【Stock】電子カルテを実現するのに便利なITツール
Stockはナレカンと同じく、ノート形式でカルテを管理できるツールです。
「Stock」には、テキスト、ファイル、画像・動画を残せる「ノート」があり、メンバーにリアルタイムで共有できます。また、ノートに紐づいたメッセージ・タスク管理機能が備わっているため、カルテごとのやり取りや、タスクの抜け漏れ対策も可能です。

/ 情報ストック、タスク管理、メッセージ機能 /
チームの情報を、最も簡単に管理できるツール「Stock」
Stockは、社内のあらゆる情報を、最も簡単に「管理」できるツールです。「社内の情報を、簡単に管理する方法がない」という問題を解消します。
Stockを使えば、「ノート」の機能を利用して、要件などのテキスト情報や、画像やファイルなどのあらゆる情報を誰でも簡単に残せます。
また、「タスク」や「メッセージ」の機能を利用すると、ノートに記載したテーマごとにコミュニケーションを取ることができるため、あちこちに情報が分散せず、常に整理された状態で業務を遂行できます。
<Stockをおすすめするポイント>
- ITの専門知識がなくてもすぐに使える
「ITに詳しくない65歳の方でも、何の説明もなく使える」程シンプルです。
- 社内のあらゆる情報を、最も簡単に「ストック」できる
作業依頼、議事録・問い合わせ管理など、あらゆる情報を一元管理可能です。
- 驚くほど簡単に、「タスク管理」「メッセージ」もできる
直感的な操作で、「タスクの担当者・期日の設定」と「メッセージでのやりとり」が可能です。
<Stockの口コミ・評判>
![]() 塩出 祐貴さん
松山ヤクルト販売株式会社 |
「強烈な『ITアレルギー』がある弊社にも、Stockならば、一切混乱なく導入できました」 ★★★★★ 5.0 弊社の宅配部門のスタッフの半分近くは50代以上と高齢で、キーボード入力が苦手なスタッフもいるほど、ITツールへの強い抵抗感がありました。しかし、Stockは他ツールに比べて圧倒的にシンプルで、直感的に使えるため、予想通り非常にスムーズに使い始めることができました。 |
![]() 竹原陽子さん、國吉千恵美さん
リハビリデイサービスエール |
「会社全体が、『Stock(ストック)さえ見ればOK』という認識に180度変わった」 ★★★★★ 5.0 特に介護業界では顕著かもしれませんが、『パソコンやアプリに関する新しい取り組みをする』ということに対して少なからず懸念や不安の声はありました。しかしその後、実際にStock(ストック)を使ってみると、紙のノートに書く作業と比べて負担は変わらず、『Stock(ストック)さえ見れば大半のことが解決する』という共通の認識がなされるようになりました。 |
![]() 江藤 美帆さん
栃木サッカークラブ(栃木SC) |
「ナレッジが属人化しやすいプロスポーツクラブには、Stockを非常に強くお勧めします!」 ★★★★★ 5.0 元々悩んでいた『ナレッジがブラックボックス化してしまう』という問題が、驚くほどうまく解消されました。 『Stockさえ見れば、すぐに必要な情報を把握できる』という状況を作り出すことに成功し、明らかに生産性が向上しました。 |
<Stockの料金>
- フリープラン :無料
- ビジネスプラン :500円/ユーザー/月
- エンタープライズプラン :1,000円/ユーザー/月
※最低ご利用人数:5ユーザーから
【アニレセクラウド】シェアNo.1の動物病院向け顧客管理システム

<アニレセクラウドの特徴>
- 多機能ツール
アニレセクラウドは、顧客管理機能、会計機能、電子カルテ機能を持つクラウド型顧客管理システムです。血液検査機器連携サービスなどのオプションがあり、診察室での業務だけでなく、検査室での業務効率にも役立つ機能があるのが特徴です。
<アニレセクラウドの機能>
- 顧客管理機能
- 電子カルテ機能
- スケッチ機能
「種別・年齢・性別・ワクチン接種歴」などの診療に不可欠な情報を患者ごとに記録でき、一目でわかるように一覧表示可能です。
IPadで撮影された写真をシンプルな電子カルテに即座に取り込むことができ、往診先でも簡単にカルテを残せます。
撮影した写真やシェーマ(図)には、手書きメモが可能です。画像とテキストをまとめて残すことで、視覚的にも見やすくなります。
<アニレセクラウドの注意点>
- パソコンとiPadからのみ利用できる
対応デバイスはパソコンとiPadのみであり、スマートフォンからは利用できません。
<アニレセクラウドの料金体系>
- 基本料金:4,290円/月~
- オプション料金:1,100円/月~
なお、オプション料金は種類が豊富にあるためHPにてご確認ください。
【パトラCloud】自動受付システムにも対応できるカルテ管理ツール

<パトラCloudの特徴>
- 動物病院に特化したツール
パトラCloudは動物病院専用の電子カルテシステム「パトラ」のクラウド型ツールです。カルテ管理のみではなく、個別の診察券発行ができるうえ、診察券を利用した自動受付システムにも対応可能なのが特徴です。
<パトラCloudの機能>
- 顧客管理機能
- 会計機能
- SmartPetKarte「スマペ」
投薬管理や健康診断の履歴を管理する欄があり、予防接種証明書や抗体検査結果などを即座に印刷して患者に渡すこともできます。
電子カルテと連動しているため、自動的に会計データを作成できます。
オプション機能として、スマホで受付したり、診察の順番をスマホで確認したりできるようになりました。これにより、自宅で診察の順番待ちができるので、ペットに与える待機時間のストレスを軽減します。
<パトラCloudの注意点>
- 活用には資料の読み込みが不可欠である
- 新規申し込みの受付停止をしている
公式ホームページ上にFAQがないため、ツールを使いこなすには資料の読み込みは不可欠です。
2024年7月時点では、新規申し込みの受付停止をしています。新規申込は年内(2024年)に再開される予定ですが、期間が空いてしまう点に注意しましょう。
<パトラCloudの料金体系>
- 詳細な料金については問い合わせが必要です。
【ハロペH】カルテ管理だけでなく飼い主との連携もできるITツール

<ハロペHの特徴>
- 飼い主側に寄り添うツール
ハロペHは、電子カルテ作成だけでなく、来院管理や会計としても活用できるクラウドシステムです。飼い主向けのアプリ提供を行っており、院内での業務効率化だけでなく、患者の囲い込みとしても活用できる機能があるのが特徴です。
<ハロペHの機能>
- カルテ管理機能
- 会計処理機能
飼い主やペットの情報、診療や検査の履歴を管理できるのでカルテを電子化したい際に便利です。
各会計の明細や、入金履歴、未入金情報の確認ができる会計機能も備えています。
<ハロペHの注意点>
- ノート型ツールとの連携が不可欠
ハロペHには「電子カルテ機能」は搭載されていないため、電子カルテの作成には、Evernoteと連携が必要です。ただし、別途月額2,980円が発生してしまいます。
<ハロペHの料金体系>
- 基本料金:2,980円/月~
- オプション料金:500円/月~
【ミニイク】動物病院向けの会計や電子予約ができる多機能ソフト

<ミニイクの特徴>
- 動物病院向け多機能ツール
ミニイクは、オンライン予約、電子カルテシステム、勤怠管理、シフト管理、データ分析といった動物病院の運営に必要な機能が備わった多機能ツールです。
<ミニイクの機能>
- 連動機能
- 手書きメモ機能
ミニイクでは、「オンライン予約、CRM、電子カルテ、レセプト」を連携できます。そのため、予約から診察、会計までスムーズに診察を回すのに便利です。
ミニイクには、手書きメモ機能が備わっているため、手書きのペット情報を電子カルテに残すことも可能です。
<ミニイクの注意点>
- 複数プランの用意がある
ミニイクは、一般病院向けのプランが3つ、往診専門物病院向けプランが2つ用意されています。各プランによって利用できる機能が異なるため、どのプランが最適か慎重に検討しましょう。
<ミニイクの料金体系>
- 詳細な料金については問い合わせが必要です。
【Vetty】AIを使った次世代型の動物病院電子カルテシステム

<Vettyの特徴>
- データを有機的に活用できるツール
Vettyは、単純にデータを蓄積するだけでなく、そのまま活用される仕組みをつくりだします。たとえば、院内スタッフが入力した診察情報から、概算金額を自動算出するなど、一連の流れを完結できます。
<Vettyの機能>
- AI生成機能
- メッセージ機能
診察カルテの作成時、獣医師と飼い主との会話を文書化し、要約してくれる機能です。そのため、手書きで文字に書き起こす手間を省いたり、情報の聞き漏れを防いだりできます。
処方内容に対して、メッセージを送ったり、画像を共有したりできます。浄法共有が1つのツール上で完結するので、院内コミュニケーションの活性化にも役立ちます。
<Vettyの注意点>
- 検索性の良し悪しが判断できない
Vettyには「オーナー/ペット台帳」や「メッセージ」などの基本機能のほか、診療管理機能やレセプト会計機能などが充実しています。一方で、検索機能に関しては公式サイトでは確認できず、問い合わせが必要です。
<Vettyの料金体系>
- 詳細な料金については問い合わせが必要です。
<比較表>動物病院でのカルテ管理におすすめのITツール7選
以下は、動物病院でのカルテ管理におすすめのITツール7選の比較表です。自院に適したツールを探しているという方は、以下の比較表を参考に、導入可否を検討しましょう。
ナレカン【一番おすすめ】 | Stock【おすすめ】 | アニレセクラウド | パトラCloud | Halope | ミニイク | Vetty | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
特徴 |
動物病院のカルテ作成・管理を効率化するツール |
電子カルテを実現するのに便利なITツール |
シェアNo.1の動物病院向け顧客管理システム |
自動受付システムにも対応できるカルテ管理ツール |
カルテ管理だけでなく飼い主との連携もできるITツール |
動物病院向けの会計や電子予約ができる多機能ソフト
|
AIを使った次世代型の動物病院電子カルテシステム |
シンプルで簡単or多機能 |
シンプルで簡単(大手~中堅企業向け) |
シンプルで簡単(中小規模の企業向け) |
多機能 |
多機能 |
多機能 |
多機能 |
多機能 |
スマホ・タブレット対応 |
【〇】 |
【〇】 |
【×】※iPadには対応 |
【〇】 |
【〇】 |
【〇】 |
【〇】 |
電子カルテ機能 |
【〇】 |
【〇】 |
【〇】 |
【〇】 |
【×】※ノート型ツールとの連携が必要 |
【〇】 |
【〇】 |
注意点 |
電子予約機能はない |
会計機能はない |
スマホからは使用できない |
活用には資料の読み込みが不可欠である |
ノート型ツールとの連携が不可欠 |
使いこなすのに時間がかかる場合がある |
検索性の良し悪しが判断できない |
料金 |
・有料プランは資料をダウンロードして確認 |
・無料プランあり
・有料プランでも1人あたり500円/月〜 |
・無料プランなし
・有料プランは4,290円/月~ |
・無料プランなし
・問い合わせが必要 |
・無料プランなし
・有料プランは2,980円/月~ |
・問い合わせが必要 |
・問い合わせが必要 |
公式サイト |
「ナレカン」の詳細はこちら |
「Stock」の詳細はこちら |
「アニレセクラウド」の詳細はこちら |
「パトラCloud」の詳細はこちら |
「ハロペH」の詳細はこちら |
「ミニイク」の詳細はこちら |
「Vetty」の詳細はこちら |
動物病院のカルテ管理ツールを選ぶポイント
以下では、動物病院のカルテ管理ツールを選ぶポイントについて解説します。導入後のトラブルを防ぐためには、以下のポイントは確実に押さえておくべきです。
(1)安全に情報を残せるか
まずは、安全に情報を残せるかという点です。
動物病院ではペットの既往歴やワクチン接種歴などをはじめとする多くの情報を管理する必要があります。それだけでなく、飼い主の個人情報の管理もしなければならないため、セキュリティ対策の施されたツールを導入するのがおすすめです。
いくら多機能なツールを導入しても、セキュリティが低いと個人情報漏洩のリスクにもつながりかねません。したがって、セキュリティ機能の万全なツールを導入しましょう。
(2)必要な情報にアクセスできるか
最後に、必要な情報にアクセスできるかという点です。
電子カルテは作成して完了ではなく、必要に応じてすぐに確認できる状態で保管できていなければなりません。とくに、人手が足りていない動物病院では、情報を確認するのに時間を要していては、ほかの業務に手が回らなくなってしまいます。
したがって、必要な情報にすぐにアクセスできることが重要なのです。たとえば、視覚的に見やすい「情報構造」や、超高精度な「検索機能」を備えた「ナレカン」のようなツールであれば、導入後に情報が見つからないストレスがありません。
動物病院のカルテ管理にITツールが必要な理由まとめ
ここまで、動物病院のカルテ管理にITツールが必要な理由とおすすめのツールをご紹介しました。
ITツールを利用したカルテを作成・管理すれば、正確に情報を共有でき、さらに情報へのアクセス性が向上するなど、動物病院でのカルテ活用に最適です。また、データはクラウド上で管理されるので、従来のように故障により情報が消失するリスクも軽減できます。
しかし、「便利そうだ」という理由で多機能なツールを導入すると、職員がうまく使えず業務は非効率的なままになってしまいます。そのため、誰でもカルテの情報を活用できるように、シンプルな機能で構成されたツールを選びましょう。
したがって、自院が導入すべきなのは、あらゆる情報を蓄積でき、検索性に優れた「ナレカン」が必須です。
ぜひ「ナレカン」を導入して、自院のカルテ管理の効率化を図りましょう。