ビジネスでは、移り変わりの早いトレンドに合わせて自社の製品・サービスを進歩させるアイデアが必要です。活発なアイデア出しができれば新たな発見が生まれ、新しい施策による業績向上にもつなげられます。
一方、「効果的なアイデアの出し方が分からない」と悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、「効果的なアイデアの出し方」と「アイデア出しにおすすめのツール6選」を中心にご紹介します。
- 代表的なアイデア出しの手法を知りたい
- アイデア出しに役立つツールを比較検討したい
- アイデアを簡単に管理・共有できるツールがあれば使いたい
という方はこの記事を参考にすると、面白いアイデアを出す方法が分かるだけでなく、アイデアを簡単に管理・共有できるツールも見つけられます。
目次
企画担当者必見!アイデア出しの手法(フレームワーク)4選
以下では、効果的なアイデア出しの方法を4つご紹介します。それぞれのフレームワークを使いながら、活発なアイデア出しを実現しましょう。
(1)「ブレインストーミング」で案出しする
ブレインストーミングとは、複数人でアイデアを出し合い、それぞれのアイデア・発想を整理する方法です。
ブレインストーミングでは、アイデアの質より量を重視するのが大切です。そのため、アイデアの面白さやユニークさにこだわらず、時間内で多くのアイデアを出しましょう。アイデア出しが終わった段階で、出た案をグループ分けするなどして整理します。
また、ブレインストーミングにはアイデアを自由に共有する目的もあるので、他人の出したアイデアに対して否定的な意見を言うのは控えましょう。
以上のように、思いつくままにたくさんの案を上げ、出た案をグループ化したり、最適な案を選択したりするのがブレインストーミングです。
(2)「マンダラート」でアイデアを細分化する
マンダラートとは、3×3のマスの中心にテーマを書き、テーマの周りに関連する事柄を挙げていく方法です。
マンダラートには、アイデアの実現に必要なプロセスを可視化して、具体的な方法を整理できるメリットがあります。たとえば、「自社製品や社内の強み・弱み」などの項目を作り、関連事項として市場や競合の動きなどを書き込むやり方が一般的です。
このように、マンダラートでは一つのテーマから派生・細分化した内容を書き込んでいくことで、自社で打つべき施策を明確にできるのです。
(3)「マインドマップ」で関連アイデアを整理する
マインドマップとは、文字や絵などを使い、自由にアイデアを発想する手法です。
図や色分けを使って視認性を高めながら、中心に書いたテーマから枝分かれする形で「テーマに関連するアイデア」を書き出します。
マインドマップでは思いついたことを素早く書き出せるので、限られた時間でたくさんのアイデアを出したいときに向いています。
(4)「なぜなぜ分析」でアイデアを掘り下げる
なぜなぜ分析とは、一つの事象に対して複数回の「なぜ」を問い、アイデアを掘り下げていく方法です。以下の図のように、原因を深堀ることで事象の因果関係が明らかになり、有効な解決策を考えられます。
なぜなぜ分析は、課題に対する根本原因を把握・分析したいときにおすすめです。
アイデア出しにおすすめのツール6選
以下では、アイデア出しにおすすめのツール6選をご紹介します。
アイデア出しの方法は様々ですが、施策につなげるには「出したアイデアを適切に管理すること」が重要です。しかし、手書きのメモやチャットツールなどでアイデアを管理していると、過去の情報を探しづらく「出したアイデア」を振り返れません。
そこで、「情報を見やすく整理できるツール」を使えば、出したアイデアを活用しやすくなります。とくに、「操作が簡単なツール」であれば、ITツールに不慣れな社員でも使いこなせるので、社内に素早く浸透するのです。
結論、アイデアをはじめとした情報管理には、必要な機能に過不足がなく、わずかな操作で目的のアイデア・情報を見つけられる情報管理ツールの「Stock」が必須です。
Stockの「ノート」に書き残したアイデアは、直感的に「フォルダ」分けできるので、必要なときにすぐに探し出せます。また、ノートに紐づく「メッセージ」「タスク」を使えば、アイデアごとのやりとりや、アイデアが採用されてからの進捗管理も簡単です。
【Stock】アイデアを含む情報を最も簡単に蓄積・管理できるツール
「Stock」|最もシンプルな情報ストックツール
Stockは、社内のあらゆる情報を、最も簡単に「ストック」できるツールです。「社内の情報を、簡単にストックする方法がない」という問題を解消します。
Stockを使えば、「ノート」の機能を利用して、要件などのテキスト情報や、画像やファイルなどのあらゆる情報を誰でも簡単に残せます。
また、「タスク」や「メッセージ」の機能を利用すると、ノートに記載したテーマごとにコミュニケーションを取ることができるため、あちこちに情報が分散せず、常に整理された状態で業務を遂行できます。
<Stockをおすすめするポイント>
- ITに詳しくない数人~数千人の企業向け
ITの専門知識がなくても問題なく、あらゆる企業が簡単に始められます。
- とにかくシンプルで、誰でも使える
余計な機能は一切なくシンプルなツールなので、誰でも簡単に情報を残せます。
- 驚くほど簡単に「情報ストック」と「タスク管理」ができる
社内の共有情報等の「情報ストック」が驚くほどしやすく、さらに直感的な「タスク管理」も可能です。
<Stockの口コミ・評判>
塩出 祐貴さん
松山ヤクルト販売株式会社 |
「強烈な『ITアレルギー』がある弊社にも、Stockならば、一切混乱なく導入できました」 ★★★★★ 5.0 弊社の宅配部門のスタッフの半分近くは50代以上と高齢で、キーボード入力が苦手なスタッフもいるほど、ITツールへの強い抵抗感がありました。しかし、Stockは他ツールに比べて圧倒的にシンプルで、直感的に使えるため、予想通り非常にスムーズに使い始めることができました。 |
加井 夕子 さん、海野 紘子 さん
SBIビジネス・イノベーター株式会社 |
「SBIグループの厳格なセキュリティ基準をも満たす、誰にでもお勧めの情報ストックツールです」 ★★★★★ 5.0 当社が導入するシステムには非常に厳格なセキュリティ基準を満たすことが要求されていますが、Stockのシステムは極めて高度なセキュリティ基準で開発・運営されているため、SBIグループのセキュリティ基準でも全く問題なく導入することができました。 |
江藤 美帆さん
栃木サッカークラブ(栃木SC) |
「ナレッジが属人化しやすいプロスポーツクラブには、Stockを非常に強くお勧めします!」 ★★★★★ 5.0 元々悩んでいた『ナレッジがブラックボックス化してしまう』という問題が、驚くほどうまく解消されました。 『Stockさえ見れば、すぐに必要な情報を把握できる』という状況を作り出すことに成功し、明らかに生産性が向上しました。 |
<Stockの料金>
- フリープラン :無料
- ビジネスプラン :500円/ユーザー/月
- エンタープライズプラン :1,000円/ユーザー/月
【Miro】ブレインストーミングに役立つツール
Miroはブレインストーミングに役立つオンラインホワイトボードツールです。
<Miroの特徴>
- 無制限のホワイトボード
- 外部ツールと連携可能
Miroのホワイトボードは、スペースに制限がなく、文字や図形を自由に書き込めます。また、ボード全体を保存したり、必要な部分のみ画像やPDFに変換して保存することも可能です。
Microsoft Teamsやzoom、Slackなどの外部ツールと連携して使用することができます。
<Miroの機能・使用感>
- 豊富なテンプレート機能
- 手書きでメモができる
- コメント機能がある
マインドマップやワークフローなど、様々な用途で使えるテンプレートが豊富に用意されています。そのため、一から作成するのに不安のある方や、効率よくアイデア出しを進めたい方に便利だといえます。
手書き入力が可能なため、イラストを使ってテキストでは伝えにくいアイデアもメモに残せるのです。
コメント機能では、ホワイトボード上の好きな場所にコメントを挿入できます。メンションもできるため、メンバー同士でコミュニケーションをとりながら企画を進められます。
<Miroの注意点>
- 日本語対応が不十分
- 動作が重い場合がある
Miroは海外製のツールのため、英語での表記が多く、日本語対応が充実していないと感じる可能性があります。
利用しているユーザーからは「画像を張り付けたときにボード自体が少々重くなることがあります。一定仕方ない部分でもありますが、貼り付けるときに圧縮するなどして軽くなると非常にありがたいです。」という声があります。(引用:ITreview)
<Miroの料金体系>
- Free:$0
- Starter:$10/月(月払い)
- Business:$20/月(月払い)
- Enterprise:要問合せ
【MindNode】マインドマップを簡単に作成できるアプリ
MindNodeは、場所や時間を問わずマインドマップが簡単に書けるツールです。
<MindNodeの特徴>
- データをインポートできる
- イラストを挿入できる
CSVなどの形式のファイルをインポートして、マインドマップを作り始められます。
有料プランのみの機能ですが、簡易的なイラストと文字情報を組み合わせた「ビジュアルタグ」やイラストのみの「ステッカー」を使って、内容を直感的に理解しやすいマインドマップを作れます。
<MindNodeの機能・使用感>
- スマホで編集できる
文字は小さめになりますが、iPhoneからでも詳細なマップを作れます。そのため、アイデアを思いついた時にすぐに書き留めておくことができるのです。
<MindNodeの注意点>
- 操作に慣れが必要
- AndroidやWindowsでは使えない
- 動作が重い場合がある
さまざまな見た目のマインドマップを作れますが、操作が複雑で慣れるまでに時間がかかる点に注意が必要です。
iPhoneやiPad、Mac専用のツールであり、AndroidやWindowsではインストールできません。
利用しているユーザーからは「PCのスペックが低い場合だと、かなり動作が重くなってしまうのでそれなりのスペックを要求してしまうと思う」という声があります。(引用:ITreview)
<MindNodeの料金体系>
- Free Editor:$0
- MindNode Plus:$2.99/月(月払い)
【ひとり会議】チャット形式でアイデアを整理できるツール
ひとり会議は、一人でチャットルームを作り、アイデアを整理できるツールです。
<ひとり会議の特徴>
- 客観的視点で物事が見られる
- 自由にカスタマイズできる
登場人物を作って一人二役でチャットができるので、主観的な思考に陥りづらくなります。また、AIによる自動返答機能もあるため、自分以外の発想や返答が欲しいときに役立ちます。
アイコンの画像や吹き出しの色、背景などは自由に変更可能なため、自分好みのデザインにカスタマイズできます。
<ひとり会議の機能・使用感>
- チャットの打ち分けに慣れが必要
- 気軽にアイデア出しできる
用意されたアイコンを使って登場人物を増やせますが、登場人物を切り替えながらチャットを打つ操作には慣れが必要です。
LINEなどのチャットを打つ感覚で書き込めるので、体裁などを気にせずアイデアをたくさん出すことができます。
<ひとり会議の注意点>
- アイデアの共有が面倒
- データが消えてしまうケースがある
ひとり会議で作成した対話はWEB公開機能で公開できますが、誰もが見れるようになってしまうため、特定の人にアイデアを共有したい場合は他のツールを使う必要があります。
利用しているユーザーからは「一点、データが消えやすいという、なかなか致命的な問題点があります」という声があります。(参考:App Store)
<ひとり会議の料金体系>
- 基本的には無料で利用可能です。
- 600円でアップグレードできます。
【マンダラート】簡単にマンダラートの作成ができるツール
「マンダラート」は、マンダラートをスマートフォンで作成できるツールです。
<マンダラートの特徴>
- サイトへのリンクを貼り付けられる
- ズーム機能がある
アイデアのきっかけとなったサイトのリンクを、マンダラートのマス内に貼り付けられます。
ズーム機能が搭載されているため、マスの数が増えてもアイデアを探しやすいです。
<マンダラートの機能・使用感>
- 目標管理ができる
マンダラートで考え出した項目はタスク化でき、タスクを「済み」にしていくことで、元となる目標の達成度が「%」で表示されます。案を出すだけではなく、実際の目標管理に結びつけられるため、ビジネス利用に適しているのです。
<マンダラートの注意点>
- 利用中に広告が流れる
- PCでは利用できない
無課金利用では使用中に広告が流れるので、円滑な操作のためには課金が必要です。
利用しているユーザーからは「出来れば、パソコンとリンクできるようにして欲しかった」という声があります。(参考:Google Play)
<マンダラートの料金体系>
- 基本的には無料で利用可能です。
- アプリ内課金があります。
【ひとりブレスト】個人でブレインストーミングできるサイト
ひとりブレストは、テーマに沿った質問に答えるだけで、個人でブレインストーミングできるツールです。
<ひとりブレストの特徴>
- 質問のクオリティが高い
企画の専門家が質問を考えているので、質の高い質問が用意されています。自問自答だけでは思いつかないような質問をしてくれるのが特徴です。
<ひとりブレストの機能・使用感>
- 回答は手書きする必要がある
画面に表示される質問に回答していく形式ですが、回答はメモを用意して手書きするか、別のメモツールを開いて記入する必要があります。そのため、書いたメモの保管や整理に手間がかかる点に注意が必要です。
<ひとりブレストの注意点>
- 情報の蓄積が難しい
ブラウザで簡単に利用できる一方、ナレッジの蓄積やシェアの機能はありません。したがって、基本的に他ツールとの併用が必須となります。
<ひとりブレストの料金体系>
- 無料で利用できます。
【比較表】ビジネスのアイデア出しにおすすめのツール6選
以下は、紹介したアイデア出しツール・サイトの比較表です。それぞれ特徴が異なるので、比較検討して自身に合うツールを見つけましょう。(左右にスクロールできます)
Stock【一番おすすめ】 | Miro | MindNode | ひとり会議 | マンダラート | ひとりブレスト | |
---|---|---|---|---|---|---|
特徴 |
ブレインストーミングに役立つツール |
アイデアを含む情報を最も簡単に蓄積・管理できるツール |
マインドマップを簡単に作成できるアプリ |
チャット形式でアイデアを整理できるツール |
簡単にマンダラートの作成ができるツール |
個人でブレインストーミングできるサイト |
メッセージ機能 |
【〇】 |
【〇】 |
【×】 |
【×】 |
【×】 |
【×】 |
写真・ファイルの貼り付け |
【〇】 |
【〇】 |
【〇】 |
【×】 |
【×】 |
【×】 |
注意点 |
アイデア出しのための、AIによる質問機能はない |
日本語対応が不十分 |
AndroidやWindowsでは使えない |
アイデアの共有には他のツールが必要 |
PCでは利用できない |
情報の蓄積や共有が難しい |
料金 |
・無料
・有料プランでも1人あたり500円/月〜 |
・無料プランあり
・有料プランは$10/月(月払い) |
・無料プランあり
・有料プランは$2.99/月(月払い) |
・基本無料
・アップグレード:600円(買い切り) |
・基本無料
・アプリ内課金あり |
・無料 |
公式サイト |
「Stock」の詳細はこちら |
【必見】アイデア管理にツールが必須の理由
アイデア管理にツールが必須な理由は「過去のアイデアを確認しやすいから」です。
アイデアを紙のノートなどに記録していると、「どこに何の情報があるか」が分からず、過去のアイデアを見返せません。そこで、情報管理に特化したツールを使えば、過去に書き出したアイデアをすぐに確認できるので、新たな発見が生まれやすくなるのです。
たとえば、アイデアが記載されたノートをカテゴリごとに分類する「フォルダ」、ノートを横断的に管理する「タグ」の機能を使えば、手書きノートよりも簡単にアイデアを整理できます。
ただし、操作が難しいツールでは社員が使いこなせない可能性があります。そのため、必要な機能に過不足がなくシンプルな操作性の「Stock」のように、誰もが直感的にアイデアを書き残せるツールを導入すべきです。
アイデア出しの方法やおすすめのツールまとめ
ここまで、アイデアを出すための手法や、おすすめのツール5選を中心にご紹介しました。
フレームワークを使って出したアイデアは、いつでも探しだせるようにツールを使って管理すべきです。そのためには、画像や表を直感的な操作で貼り付けられ、残したアイデアを任意のワードで検索できるツールを選びましょう。
ただし、操作が難しいツールでは、アイデアを記録するのが面倒になるので、「機能に過不足がないシンプルなツール」でなければなりません。
すなわち、自社が導入すべきツールは、強力な検索機能があり、非IT企業の65歳以上の方でも説明なしで使いこなせる「Stock」一択です。Stockには「メッセージ」と「タスク」機能があるため、アイデアの管理だけでなく、企画の進捗管理にも最適です。
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