プロジェクトを計画通りに進めるうえで工数管理は必須ですが、管理に手間がかかったり、工数を適切に見積もれなかったりするケースは少なくありません。そこで、工数管理の負担を軽減しつつ、適切に管理できるITツールが注目されています。
しかし、工数管理ができるITツールの種類が多く「どのツールを自社に導入すべきか分からない」と悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、工数管理の手順やおすすめのツール7選を中心にご紹介します。
- 正しい工数管理の手順が知りたい
- うまく工数管理を行いたい
- 誰でも簡単に工数管理が行えるツールが知りたい
という方はこの記事を参考にすると、自社に最適な工数管理ツールが分かり、プロジェクトの工数管理におけるストレスを解消できるようになります。
目次
工数管理とは
ここでは、工数管理の概要と工数の見積り方をご紹介します。これから本格的に工数管理をはじめる企業は必見です。
工数管理の概要
工数管理とは、プロジェクトにおけるタスク量や作業時間を把握して、計画通りに進んでいるかをチェックすることです。
そもそも工数とは、ある作業を完了するのに必要な「作業量」のことで、必要人員だけでなく、作業にかかる時間も含みます。
工数を適切に管理することで、プロジェクトにかかる人員や時間を把握し、作業速度の向上が期待できます。
工数管理が必要な理由
工数管理は、作業効率の向上や業務改善をするうえで必要です。
工数管理によって作業ごとにかかる時間が明確化されると、必要な人員を適切に配分できます。また、プロジェクトの遂行に必要な時間や人員が可視化されることで、工数見積もりとの差分を比較でき、業務改善にも役立ちます。
このように、作業時間や人員コストを把握できるため、プロジェクトを円滑に進めるうえで工数管理は必須なのです。
工数管理の手順・正しい見積もり方
以下では、工数管理の手順・正しい見積もり方を紹介します。工数管理の具体的なやり方が分からない方は必見です。
工数管理の手順
工数管理の手順は主に「工数表の作成」、「実際の工数を入力」、「工数の集計と改善を行う」の3ステップを踏みます。
- 工数表の作成
- 実際の工数を入力していく
- 工数の集計と改善を行う
まずはプロジェクト管理者が工数表の入力方法やルールを設定し、入力する従業員のスキルやスケジュールに合わせて作成していきます。そうすることで、ただ表を作るだけではなく、実際に入力する従業員が使いやすい表を作ることができます。
次に、作成した工数表へ実際にかかった工数をできるだけ正確に、業務した日ごとに入力していきます。このとき、工数の入力方法は勤務時間ぴったりにする場合と、勤務時間より少なく見積もる場合があるので、事前にルールを決めておきましょう。
最後に、管理者が工数の集計を行い、どのプロジェクトにどれだけ時間がかかっているのか確認していきます。このとき、工数管理システムを使うことで、従業員の時間単価と工数から利益率を自動算出でき、集計作業が効率化します。
このように、管理者が工数表を作成し、従業員が入力しやすい仕組みを整え、入力データを集計・改善しながら必要に応じて軌道修正をするのが基本の手順となります。
工数管理における見積もり方法
工数管理における作業時間の見積もりは、以下の手順で進めます。
- 作業項目の洗い出し
- 作業項目ごとの工数計算
- 工数の把握と調整
- 見積もりのレビューと見直し
プロジェクト管理に必要な作業を分類ごとに細かく洗い出し、一覧化します。過去の類似プロジェクトを参考にすると効率的に行うことができます。
洗い出した作業ごとに必要時間を算出します。例えば、週1回30分の会議に5人参加する場合、出席者(5人) × 時間(0.5時間) × 週(16週)=40時間という結果になります。
計算した工数を確認した後、不要な作業は削除し、足りない作業は追加して最適化していきます。
算出した工数をほかのチームや経験者とレビューを行い、精度を高めるために必要に応じて修正します。
このように、作業項目の洗い出しからレビューまでの流れを守ることで、管理工数を最適化し、プロジェクトの成功率を高められます。
工数管理のコツ・ポイント
工数管理のコツ・ポイントとして、「入力の手間の最小化」「負担にならない工数管理」「メリットの明確化」があります。
- 入力の手間を最小化する
- 従業員に負担にならない工数管理を心がける
- 工数の活用メリットを明確にする
工数管理は精度が大切ですが、入力に時間や手間がかかると意味が薄れてしまいます。作業内容を細分化しすぎず、効率的に入力できる仕組みを整えましょう。
工数をただ付けるだけでは従業員の負担になります。入力の手間を減らすと同時に、工数がプロジェクト改善や進捗分析に役立つことを実感できる仕組みにすることが大切です。
工数データを使って正確な進捗状況を把握し、プロジェクトをより効率的・効果的に進行できることを従業員に伝えることで、協力的に管理を行いやすくなります。
これらのポイントを意識することで、従業員に負担をかけず、かつ正確で活用可能な工数管理が実現できます。
工数管理にツールを使うメリットとは
工数管理にツールを使うメリットは、主に「管理フローの効率化」と「進捗共有のしやすさ」です。以下では、工数管理ツールとExcelの違いや工数管理ツールの種類を解説します。
Excelと工数管理ツールの違い
Excelと工数管理ツールには、以下2つの違いがあります。
- 管理フロー
- 共有方法
Excelはファイル形式なので、更新のたびに開いて保存しなければならず、編集履歴を追うためにバージョン管理も必要です。一方、工数管理ツールはファイルを開かなくても更新ができ、編集履歴もすぐに分かるのでバージョン管理が不要です。
Excelで共有する場合、作成したファイルをメールやチャットに添付して送信する必要があるので、手間がかかるうえにほかの話題と混ざりやすいです。一方、工数管理ツールにはメッセージ機能を備えたものが多く、スムーズに共有できます。
このように、Excelと工数管理ツールには「管理と共有のしやすさ」に大きな違いがあります。したがって、工数管理の負担をなくすためには、ツールの導入が不可欠なのです。
工数管理ツールの種類
工数管理ツールは大きく分けて「オンプレミス型」と「クラウド型」の2種類があります。それぞれのメリットとデメリットは以下の通りです。
| オンプレミス型 | クラウド型 | |
|---|---|---|
| メリット |
|
|
| デメリット |
|
|
以上の点を把握したうえで、自社にマッチしたツールを選びましょう。
無料あり|プロジェクトの工数管理におすすめのツール7選
以下では、プロジェクトの工数管理におすすめのツール7選をご紹介します。
Excelで工数管理すると、プロジェクトの進捗を確認するたびにファイルを開いたり、共有のために別ツールを使ったりする必要があり、管理の負担が大きいです。一方、工数管理ツールであればファイルを開く手間がないうえ、共有まで一か所で完結します。
ただし、多機能なツールは操作が複雑なものが多く、結果として管理の負担を軽減できません。したがって、「必要な機能に過不足がないシンプルな工数管理ツール」が不可欠なのです。
結論、自社で導入すべきなのは、ITに詳しくない65歳の方でも、直感的に使いこなせるツール「Stock」一択です。
Stockの「ノート」に工数管理表をストックしておけば、メンバーにリアルタイムで共有でき、ノートには「メッセージ」が紐づいているので連絡までとり合えます。また、ノートに紐づいた「タスク」を使うと、各メンバーのタスクの進捗も一目で分かります。
【Stock】ITに詳しくない65歳の社員でも使いこなせるツール
/ 情報ストック、タスク管理、メッセージ機能 /
チームの情報を、最も簡単に管理できるツール「Stock」
Stockは、社内のあらゆる情報を、最も簡単に「管理」できるツールです。「社内の情報を、簡単に管理する方法がない」という問題を解消します。
Stockを使えば、「ノート」の機能を利用して、要件などのテキスト情報や、画像やファイルなどのあらゆる情報を誰でも簡単に残せます。
また、「タスク」や「メッセージ」の機能を利用すると、ノートに記載したテーマごとにコミュニケーションを取ることができるため、あちこちに情報が分散せず、常に整理された状態で業務を遂行できます。
<Stockをおすすめするポイント>
- ITの専門知識がなくてもすぐに使える
「ITに詳しくない65歳の方でも、何の説明もなく使える」程シンプルです。
- 社内のあらゆる情報を、最も簡単に「ストック」できる
作業依頼、議事録・問い合わせ管理など、あらゆる情報を一元管理可能です。
- 驚くほど簡単に、「タスク管理」「メッセージ」もできる
直感的な操作で、「タスクの担当者・期日の設定」と「メッセージでのやりとり」が可能です。
<Stockの口コミ・評判>
塩出 祐貴さん
松山ヤクルト販売株式会社 |
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「強烈な『ITアレルギー』がある弊社にも、Stockならば、一切混乱なく導入できました」 ★★★★★ 5.0 弊社の宅配部門のスタッフの半分近くは50代以上と高齢で、キーボード入力が苦手なスタッフもいるほど、ITツールへの強い抵抗感がありました。しかし、Stockは他ツールに比べて圧倒的にシンプルで、直感的に使えるため、予想通り非常にスムーズに使い始めることができました。 |
竹原陽子さん、國吉千恵美さん
リハビリデイサービスエール |
|
「会社全体が、『Stock(ストック)さえ見ればOK』という認識に180度変わった」 ★★★★★ 5.0 特に介護業界では顕著かもしれませんが、『パソコンやアプリに関する新しい取り組みをする』ということに対して少なからず懸念や不安の声はありました。しかしその後、実際にStock(ストック)を使ってみると、紙のノートに書く作業と比べて負担は変わらず、『Stock(ストック)さえ見れば大半のことが解決する』という共通の認識がなされるようになりました。 |
江藤 美帆さん
栃木サッカークラブ(栃木SC) |
|
「ナレッジが属人化しやすいプロスポーツクラブには、Stockを非常に強くお勧めします!」 ★★★★★ 5.0 元々悩んでいた『ナレッジがブラックボックス化してしまう』という問題が、驚くほどうまく解消されました。 『Stockさえ見れば、すぐに必要な情報を把握できる』という状況を作り出すことに成功し、明らかに生産性が向上しました。 |
<Stockの料金>
- フリープラン :無料
- ビジネスプラン :500円/ユーザー/月
- エンタープライズプラン :1,000円/ユーザー/月
※最低ご利用人数:5ユーザーから
【Asana】目標達成を支援するプロジェクト管理ツール
<Asanaの特徴>
- タスク管理の方式を選択できる
- 連携先が豊富にある
タスクを一覧形式で管理する「リスト方式」と、付箋形式で管理する「かんばん方式」から選択できます。
ZoomやGoogleスプレッドシート、Salesforceなど数多くのビジネスツールと連携ができるので、何度も行き来する必要がなくなります。
<Asanaの機能・使用感>
- タスクの詳細設定が充実している
- To doリストの完了が分かりやすい
Asanaではタスクに登録者や期日だけでなく、優先度をつけたりリンク化して共有したりできます。また、タスクとプロジェクトを紐づけられるため「誰が、いつまでに、どのプロジェクトのタスクに対応するか」が分かりやすいです。
登録したTo doリストの左端に、空欄の〇があります。リストの中の内容が1つ終わる度に〇をクリックすると、アニメーションと共に完了を知らせてくれるため、視覚的に分かりやすいです。
<Asanaの注意点>
- 他社サービスとの連携がめんどくさい
- 無料プランでは10人までしか使えない
「アカウントを跨いでの連携がめんどくさい」というユーザーの声もあります。(参考:ITreview)
無料プランは10人のユーザー制限があるため、規模が大きなプロジェクトでは課金が必要です。
<Asanaの料金体系>
参考:Asanaの料金ページ
- Personal:0円
- Starter:1,475円/ユーザー/月(月払い)
- Advanced:3,300円/ユーザー/月(月払い)
- Enterprise:要問い合わせ
- Enterprise+:要問い合わせ
【Jira Software】課題管理ができる高機能なツール
<Jira Softwareの特徴>
- レポート機能が充実している
- 一元管理が可能になった
チームのパフォーマンスや作業データをレポートで出力でき、チームの作業効率を上げられます。
取り組んでいるプロジェクトの一元管理ができるようになったため、作業が可視化され、把握しやすくなりました。
<Jira Softwareの機能・使用感>
- タスクのラベルやステータスを自由に決められる
- バグの自動解析・自動解決機能
「どのプロジェクトのタスクか」を示すラベルや、タスクのステータスを自社のルールに合わせて自由に決められます。そのため、「既存の表示ではタスクの分類が分かりづらい」という場合でも安心です。
タスクやプロジェクト全体を分析し、バグを発見次第、自動で1箇所に収集します。これにより、膨大な情報の中からバグによる課題を探す手間が省かれます。
<Jira Softwareの注意点>
- AI機能が使えるのはPremiumプラン以上
- 操作するのが難しい
AI機能はデフォルトで備わっておらず、利用するにはPremiumプラン以上でなければなりません。
「多機能であるがために、初心者には使いこなすのが難しい」という声もあります。(参考:ITreview)
<Jira Softwareの料金体系>
- Free:0円
- Standard:〜1,130円/ユーザー/月(月払い)
- Premium:〜2,220円/ユーザー/月(月払い)
- Enterprise:要問い合わせ
【Lychee Redmine】1つ1つ細かく情報を管理するツール
<Lychee Redmineの特徴>
- チームの状況や会社の情報が可視化される
- テンプレートが充実している
チーム全体の進捗や情報をグラフや表、ガントチャートなどを使って見える化することで計画を立てることができます。
1から構築する必要がなく、洗い出した工数を整理することが簡単です。
<Lychee Redmineの機能・使用感>
- 工数管理とタイムマネジメントが同時にできる
- EVM(出来高管理)機能付き
項目ごとに予定時間と実績時間を同時に把握できるので目標に対するギャップを埋めるのに適しています。
プロジェクトの進捗を確認できることはもちろん、コストの予測に役立ちます。これにより、大幅なコストオーバーを防ぐことが可能です。
<Lychee Redmineの注意点>
- 連携機能がない
「Microsoft Teamsのようなコミュニケーションツールとの連携や、同じくPlannerなどとの連携ができると嬉しい」という声があります。(参考:ITreview)
<Lychee Redmineの料金体系>
- クラウド版
- オンプレミス版
・フリー:0円
・スタンダード:900円/月(月払い)
・プレミアム:1,400円/月(月払い)
・ビジネス:2,100円/月(月払い)
購入は10ユーザー単位
・スタンダード:800円/月(月払い)
・プレミアム:1,500円/月(月払い)
・ビジネス:2,300円
※購入は10ユーザー単位
【CrowdLog】集計作業の手間を省けるツール
<CrowdLogの特徴>
- 入力作業が簡単にできる
- 他ツールとの連携
よく使う工数パターンを記憶するため、次に入力するとき、非常に楽になる。
GoogleカレンダーやMicrosoft Outlookとも連携しているため、予定の入力なども簡単です。
<CrowdLogの機能・使用感>
- タイムライン表示
- 強固なセキュリティ機能
プロジェクトごとに工数の予算と実績を一覧で把握可能なため、予算消化状況をリアルタイムに把握し、事前に工数の調整ができます。
IP制限で外部からの不正アクセスを防いだり、システムの操作ログでログインした人や時間を確かめたりできます。そのため、強固なセキュリティを保てるのです。
<CrowdLogの注意点>
- 短期利用はできない
- 外部連携機能が少ない
CrowdLogの最低利用期間は12か月となっているため「1か月だけ使い勝手を試したい」などの場合は不向きです。
「外部システムとの連携が勤怠系とカレンダー系のみであるため、やや不満」との声があります。(参考:ITreview)
<CrowdLogの料金体系>
- ベーシックプラン:要問い合わせ
- プレミアムプラン:要問い合わせ
- 無料トライアルあり
【Backlog】エンジニア向けのタスク・プロジェクト管理ツール
<Backlogの特徴>
- プロジェクト全体を管理できる
- バージョン管理もできる
カンバンボードやガントチャート、ToDoリスト機能も搭載されているため、プロジェクト全体の管理を一元化できます。
バージョン管理システムのGitやSubversionが備わっているので、ソースコードを管理したいエンジニアの方でも使いやすいです。
<Backlogの機能・使用感>
- ガントチャートの作成負担を省ける
- ファイルの一元管理
作業の開始日と完了日を設定すれば、ガントチャートが自動で作成されるので、わざわざ手入力をする必要がありません。また、ガントチャート上では進捗がステータスごとに色分けされるため、視覚的にも分かりやすいです。
ファイルを一元管理することができるため、多重で管理してしまうことがないです。
<Backlogの注意点>
- エンジニア向けに開発されたツール
- 外部連携機能が充実してほしい
Backlogはエンジニア向けの高度な機能が多く、ITに詳しくない場合は、操作に慣れるまで時間がかかる恐れがあります。
「Teamsなどのチャットツール、Googleカレンダーなどとの連携が乏しい」という声もあります。(参考:ITreview)
<Backlogの料金体系>
- スターター:2,970円/月(月払い)
- スタンダード:17,600円/月(月払い)
- プレミアム:29,700円/月(月払い)
- プラチナ:82,500円/月(月払い)
【freee工数管理】働き方を見える化するツール
<freee工数管理の特徴>
- 分析レポートの自動作成機能がある
- カレンダー形式で分かりやすい
工数情報を分析して、タスク別の工数に関するレポートなどを自動作成します。
Googleカレンダーのようなカレンダー形式なので、直感的に利用できます。
<freee工数管理の機能・使用感>
- 工数入力が直感的で分かりやすい
- 連携機能でタスクの登録作業を効率化できる
カレンダーから直接工数を取り込み、時間調整などはマウスだけで直接的操作できるため、初心者でも扱いやすい。
GoogleカレンダーやOutlookと連携すれば、あらかじめ登録したタスクがfreee工数管理に反映されます。そのため、工数入力を減らしたい方におすすめです。
<freee工数管理の注意点>
- メンバーの使える機能が限られる
- あくまで工数管理に特化したツール
freee工数管理では「メンバー」「プロジェクトマネージャー」「システム管理者」で権限が異なっており、メンバーの権限は工数入力のみとなっています。
工数を入力・確認したり、工数データを分析したりするのに特化している反面、ほかのメンバーと円滑にやりとりしたい場合などは別のツールが必要です。
<freee工数管理の料金体系>
- 年額プラン
- 月額プラン
・メンバー:500円/ユーザー/月(税抜)
・管理者:2,000円/ユーザー/月(税抜)
・メンバー:600円/ユーザー/月(税抜)
・管理者:2,400円/ユーザー/月(税抜)
<比較表>プロジェクトの工数管理におすすめのツール一覧
以下は、プロジェクトの工数管理におすすめのツール7選の比較表です。(左右にスクロール可)
| Stock【一番おすすめ】 | Asana | Jira Software | Lychee Redmine | Crowdlog | Backlog | freee工数管理 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 特徴 |
ITに詳しくない65歳の社員でも使いこなせるツール |
目標達成を支援するプロジェクト管理ツール |
課題管理ができる高機能なツール |
1つ1つ細かく情報を管理するツール |
集計作業の手間を省けるツール |
エンジニア向けのタスク・プロジェクト管理ツール |
働き方を見える化するツール |
| シンプルor多機能 |
シンプル |
多機能 |
多機能 |
多機能 |
多機能 |
多機能 |
多機能 |
| タスク機能 |
【〇】 |
【〇】 |
【×】※課題機能で代替可能 |
【〇】 |
【〇】 |
【〇】 |
【×】※カレンダーツールと連携すれば利用可 |
| マルチデバイス対応 |
【〇】 |
【〇】 |
【〇】 |
【〇】※スマホアプリはなし |
【〇】※スマホアプリはなし |
【〇】 |
【〇】 |
| 注意点 |
シンプルなので、工数データを自動集計する機能はない |
無料プランで使えるのは10人まで |
モバイル端末では動作が不安定 |
学習する必要がある |
最低利用期間は12か月 |
エンジニア向けのツールなので、ITに不慣れな人は使いづらい |
メンバーが使える機能は工数入力のみ |
| 料金 |
・無料
・有料プランでも500円~/ユーザー/月 |
・無料プランあり
・有料プランは1,475円~/ユーザー/月(月払い) |
・無料プランあり
・有料プランは〜1,130円/ユーザー/月(月払い) |
・無料プランあり
・有料プランは~900円/ユーザー/月(月払い) |
・無料プランなし
・詳細は要問い合わせ |
・無料プランなし
・2,970円~/月(月払い) |
・無料プランなし
・有料プランは500円~/ユーザー/月(税抜) |
| 公式サイト |
「Stock」の詳細はこちら |
「Asana」の詳細はこちら |
「Jira Software」の詳細はこちら |
「Lychee Redmine」の詳細はこちら |
「CrowdLog」の詳細はこちら |
「Backlog」の詳細はこちら |
「freee工数管理」の詳細はこちら |
上記のうち、とくに非IT企業でツールを浸透させるには「シンプルで誰でも簡単に工数管理できるか」を軸に選びましょう。
工数管理ツールの比較ポイント
ここでは、工数管理ツールの3つの比較ポイントをご紹介します。ツールの導入後に「思っていた仕様と違っていた」とならないためにも、以下の点を必ず押さえましょう。
(1)予算内に収まっているか
はじめに、料金プランが予算内に収まっているかをチェックしましょう。
工数管理ツールには、大きく分けて「買い切り型」と「サブスクリプション型」の料金プランがあり、自社の運用方法や用途に合わせた選択が重要です。たとえば、サブスクリプション型の場合、利用人数や使える機能ごとに料金が異なるので導入範囲を事前把握しておきましょう。
やみくもに導入して無駄なコストをかけないためにも、導入前に料金プランを必ず確認し、適切な見積もりをすることが大切です。
(2)必要な機能に過不足がないか
次に、必要な機能が備わっているかも重要な点です。
たとえば、工数だけでなくプロジェクト全体を管理する場合、予実管理やレポート機能なども備わったツールを選びましょう。一方、シンプルな管理を求めるのであれば、必要な機能に過不足がないツールが最適です。
そのため、導入目的と照らし合わせて、自社に必要な機能を見極めましょう。
(3)誰でも簡単に使いこなせるか
最も重要な比較ポイントは、メンバーがツールを簡単に使いこなせることです。
工数管理は日常的に実施する業務のため、メンバーが簡単に使えるツールでなければ、かえって負担になってしまいます。また、多機能なツールを全ての人が使いこなすには、機能や運用方法を一から勉強し、教育する必要があるので手間がかかります。
したがって、誰でも即日で使いこなせるシンプルなツールを導入しましょう。たとえば、非IT企業の65歳でもすぐに使える「Stock」のようなツールがベストです。
工数管理を行う上での失敗例
工数管理はプロジェクトの成功に欠かせない重要な要素で、適切に行うことで進捗を正確に把握し、リソースを効率的に配分できます。しかし、多くの企業やプロジェクトマネージャーは工数管理に苦戦しており、事前に代表的な失敗例を学ぶことで回避が可能です。
過度に楽観的な見積もり
プロジェクトの初期段階では、タスクの難易度や潜在的な問題を軽く見積もってしまうことがあります。その結果、実際にかかる時間が予想より大幅に増え、全体のスケジュールに影響を及ぼしてしまうのです。
この問題を解決するには、過去のプロジェクトデータを参考に現実的な見積もりを行い、必要なバッファを設けつつ、チームメンバーの意見も取り入れて多角的に見積もることが効果的です。
不適切なタスク分割
タスクが大きすぎたり、逆に細かくなりすぎたりすると、工数管理が難しくなります。
効果的なタスク分割のためには、タスクを1〜2日で完了可能な大きさに分け、各タスクに明確な成果物を設定するとともに、依存関係を整理して適切な順序で配置することが重要です。
適切なタスク分割は進捗管理をスムーズにし、チームメンバーのやる気維持にもつながります。
リアルタイムな進捗把握の欠如
プロジェクト進行中に進捗状況をリアルタイムで把握できないことも大きな失敗要因です。
進捗状況が分からなければ問題の早期発見や迅速な対応が難しくなり、プロジェクト全体に悪影響を及ぼす可能性があります。
この問題に対処するには、日次・週次でのステータス更新を義務付け、プロジェクト管理ツールでリアルタイムの進捗共有を行い、さらに定期的なチームミーティングで状況や課題を共有することが効果的です。
プロジェクトの工数管理におすすめのツールまとめ
これまで、プロジェクトの工数管理におすすめのツール7選や比較ポイントを中心にご紹介しました。
プロジェクトを円滑に進めるには、見積もった工数をこまめに管理する必要があります。そこで、管理や共有に手間がかかる紙やExcelではなく、工数管理ツールを導入すれば日々の管理作業にかかる負担を軽減できるのです。
そして、工数管理ツールを比較するときは、自社の目的に合った機能が過不足なく備わっているかをチェックしましょう。さらに、社内に浸透させるためには「誰でも簡単に使いこなせるシンプルなツール」であることも必須条件です。
結論、自社の工数管理には、必要な機能に過不足がなく、非IT企業の65歳の方でも説明なしで使いこなせる「Stock」が最適です。
ぜひ「Stock」を導入し、プロジェクトにおける工数管理の負担を減らしましょう。


