Notes(ノーツ)は、1990年代から大企業を中心に導入されているグループウェアです。しかし、2019年に運営元のIBMがインドの会社(HCL)にNotesを売却したことで、旧バージョンのサポート終了が発表されました。
しかし、Notesを使っているが「どのバージョンがサポート終了するのか分からない」と悩む方も多いのではないでしょうか。
本記事では、Notesサポート終了の概要や移行先の選び方、注意点を中心に紹介します。
- Notesのサポート終了に関する情報を知りたい
- Notesの最新バージョンについて把握したい
- Notesから簡単にデータ移行できる代替ツールを探している
という方はこの記事を参考にすると、Notesのサポート終了について詳しく分かり、自社に最適な代替ツールも見つけられます。
目次
【注意】Notesのサポート終了は本当?
Notesの旧バージョン(v9.0.xおよびv10.0.x)は、2024年6月1日でサポートが終了となりましたが、v11.0.0以降のバージョンは現在もサポートが継続されています。
サポート終了の対象となっているバージョンは以下で確認しましょう。
サポート終了の製品バージョン | 現行バージョン |
---|---|
IBM Notes v9.0.x, v10.0.x | HCL Notes v11.0.1, v12.0.1, v12.02, v14.0 |
IBM Domino v9.0.x, v10.0.x | HCL Domino v11.0.1, v12.0.1, v12.02, v14.0 |
IBM Domino Designer v9.0.x, v10.0.x | HCL Domino Designer v11.0.1, v12.0.1, v12.02, v14.0 |
IBM Traveler v9.0.1, v10.0.1, v12.02, v14.0 | HCL Traveler V11.0.1, v12.0.1, v12.02, v14.0 |
IBM XWork Server v9.0.x, v10.0. | なし |
IBM Client Application Access v1.0.x, v2.0.x | HCL Client Application Access v3.0.x |
IBM Domino Connector for SAP Solutions v2.0.1 | HCL Domino Connector for SAP Solutions v2.0.2 |
IBM Enterprise Integrator for Domino v9.0.x | HCL Enterprise Integrator for Domino v11.0.1, v12.0.1, v12.02, v14.0 |
IBM Connections Content Manager Plugin for Notes v9.0.x, v10.0.x | HCL Connections Content Manager Plugin for Notes v11.0.1, v12.0.1 |
IBM Connections Files Plug-In v9.0.x, v10.0x (part of Connections packages) | HCL Connections Plug-ins for HCL Notes v11.0.1, v12.0.1, v12.02, v14.0 HCL Connections Plug-In |
IBM Mail Add-in (IMSMO Client) v2.0.x IBM Mail Add-on (Server) v2.0.x | HCL Traveler for Microsoft Outlook v3.0.x |
IBM Verse On-Premises v1.0.x | HCL Verse 2.0.x, v3.0.x |
IBM Sametime Community Server v9.0.x (9.0.1 FP1) | HCL Sametime Limited Chat v11.x and v12.x Community Server |
IBM C-API ToolKit v9.0.x | HCL C-API Toolkit, v11.0.1, v12.0, v12.02, v14.0 |
IBM HCL ODBC Driver for Notes/Domino 9.0 | ※ODBCドライバーに関する関連記事を参照 |
ただし、現在Notesを提供しているHCLSoftwareは、2024年6月2日から、v9.0.x および v10.0.x の延長サポートを開始しました。サポートは 2025年6月2日までなので、上記のバージョンを現在も利用している場合には、早急に移行先を検討しましょう。
【最新バージョン】Notes/Domino v14がリリース
Notesの旧バージョンの延長サポート期間である一方、2023年12月7日には、Notes/Dominoの最新バージョンである「v14」がリリースされ、その後も新しいバージョンがリリースされています。以下では概要や新機能を紹介します。
Notes/Dominoとは
まず、前提として、Notes/Dominoは、HCLテクノロジーズによって開発されたグループウェアプラットフォームです。
Notesは、ユーザーが「メール、カレンダー、タスク、ドキュメント」などを管理するためのクライアントソフトウェアです。一方、Dominoは、グループ間での「情報共有」や「情報の管理」がメインのサーバーソフトだと言えます。
以上のように、両者はそれぞれ異なる機能を備えたシステムだと言えます。ただし、NotesとDominoを組み合わせて利用することから、システム全体を「Notes/Domino」と呼ぶことが多いのです。
Notes 14.0の新機能
以下では、Notes 14.0で追加された新機能を一部紹介します。
- メールの改善
- カレンダーの改善
- ワークスペースの改善
- Notes連携ログインの改善
「Outlookからの.msg ファイルのサポート」や「大規模グループにパーソナライズされた電子メールの送信機能」等が追加されました。
「カレンダーアラームの参加ボタン」や「オンライン会議のプロキシサポート」等が追加されました。
「長いDB名の全体表示」や「ワークスペースアイコンへの境界線非表示」等が可能になりました。
「複数のチェーンされたIDPプロバイダーのサポート」や「IDファイルによるログイン防止」等が追加されました。
Domino 14.0の新機能
Domino 14.0の新機能を一部紹介します。
- セキュリティ機能の強化
- 新しいAdminCentralアプリ
- ワンタッチセットアップの強化
- 最新の製品バージョンの自動通知
「デフォルトのTLS暗号の更新」や「IDファイル暗号化のセキュリティポリシー」等の機能強化が行われました。
Domino Administratorを起動しなくても、Notes StandardやNomad Webクライアントから直接AdminCentralを開けるようになりました。
「特定名称でのサーバー自動登録」や「回答文書の作成」等の機能強化が行われました。
管理者はDominoおよびDomino関連製品で利用可能な最新バージョンを確認できるようになりました。
Domino Designer 14.0の新機能
以下では、Domino Designer 14.0の新機能を一部紹介します。
- 一般的なアップデート
- 高度なプロパティ
- ソースコードの統合
「Designer Client/XPagesのJVMのJava 1.8からJava 17へのアップグレード」や「Eclipseのv4.6からv4.22へのアップグレード」等が行われました。
「簡単にスクロールできる機能」や「ダイアログ内の検索機能」等が追加されました。
Yamlベースのソース管理を使用した新しいソースコード統合が可能になりました。
Notesは時代遅れ?!移行するべき理由とは
結論、Notesを利用していること自体は、時代遅れではありません。2024年6月1日にNotesの旧バージョンはサポートを終了しますが
、新しいバージョンにアップデートすることでNotes自体は使い続けることができます。
しかし、Notesはオンプレミス環境での利用を前提に開発されているため、クラウド対応にコスト・工数面で大きな負担がかかってしまう点や、機能が豊富であるがゆえに直感的に操作できない点に注意が必要です。
そのため、旧バージョンのサービス終了を機に、他のITツールに移行することをおすすめします。例えば、非IT企業の65歳の方でも説明なしで簡単に使える「Stock」のような、機能に過不足のないツールを移行先として検討しましょう。
移行先ツールに必要な機能3選
@IT Specialによると、Notesの利用ユーザーが実務になくてはならないと回答した機能は「メール」「スケジュール管理」「掲示板」の3つです。
社内の連絡はメール機能でスムーズに行え、スケジュール管理機能でやるべきことやタスクの管理が可能です。さらに、掲示板を活用すれば、社内での情報を蓄積し共有することができます。
したがって、移行先ツールを選ぶ際は、「社内連絡ができる」「タスク管理ができる」「情報の蓄積と共有ができる」の3つを満たすものを選びましょう。
Notesの移行先を選ぶときの3つの注意点
ここでは、Notesの移行先を選ぶときの注意点を3つ解説します。ツールの運用を成功させるためにも、以下の点を意識しましょう。
(1)既存機能を完全再現しない
まずは、既存機能を完全再現しないツールを選ぶことがポイントです。
既存機能をすべて満たすツールを検討したり、外部にツールの作成を発注したりするのは多くの時間と予算が必要です。また、@IT Specialの読者調査によると、6割程度のユーザーが機能の完全再現を重視していましたが、実際の移行段階では3割まで減少しています。
仮に「Notesの既存機能がすべて再現できるツールがない」ために移行を先延ばしにすると、代替ツールが用意できずサポート終了間近に社内で混乱が生まれてしまいます。そのため、自社に必要な機能を整理してからツールを検討することが重要です。
(2)すぐに検索できるツールを選ぶ
次に、見たい情報をすぐに検索できるツールであることが重要です。
Notesでは、アプリとデータの保存場所が1対1で対応しており、複数の自社開発アプリを横断した検索ができません。そのため、アプリの数だけ検索しなければならず、目的の情報をすぐに探し出せないのです。
したがって、効率よく情報を見つけ出すためには、あらゆる情報へ簡単にアクセスできることが必須条件になります。たとえば、「キーワードを検索するだけで、該当の情報が瞬時に見つかるツール」だと業務も円滑に進みます。
(3)誰でも簡単に使えるか確認する
最後に、誰でも簡単に使えるか確認する必要があります。
Notesの代替ツールを導入しても、多機能で操作が複雑すぎると、ITに詳しくない社員は使いこなすことができません。実際に、@IT Specialの読者調査でも、7割のユーザーが重視したのは「使いやすさ」であることが分かっています。
そこで、たとえば「Stock」のようにデジタルに不慣れな65歳の社員でも説明なしで使えるツールを導入・運用すれば、一切のストレスなく情報を管理・共有できるのです。
【重要】Notesの代替に最適なツール
以下では、Notesの代替に最適なツールをご紹介します。
@IT Specialの読者調査によると、Notesユーザーは「社内連絡ができる」「タスク管理ができる」「情報の蓄積と共有ができる」の3つの機能を重視しています。つまり、機能の完全再現ではなく、必要な機能に過不足がないかが大切なのです。
また、必要な機能に過不足がないツールであれば、ITに詳しくない社員でも簡単に使いこなすことができ、移行してもスムーズに運用することができます。
結論、Notesの移行先には、必要な機能が過不足なく揃っており、非IT企業の65歳の方でも説明なしで簡単に使えるツール「Stock」が最適です。
Stockには情報を流さずに管理できる「ノート」があり、社内のメンバーに瞬時に共有されます。さらに、各ノートには連絡がとり合える「メッセージ」や、仕事を管理できる「タスク」が紐づいているため、複数のツールを併用する必要もありません。
必要な機能に過不足がないシンプルなツール「Stock」
/ 情報ストック、タスク管理、メッセージ機能 /
チームの情報を、最も簡単に管理できるツール「Stock」
Stockは、社内のあらゆる情報を、最も簡単に「管理」できるツールです。「社内の情報を、簡単に管理する方法がない」という問題を解消します。
Stockを使えば、「ノート」の機能を利用して、要件などのテキスト情報や、画像やファイルなどのあらゆる情報を誰でも簡単に残せます。
また、「タスク」や「メッセージ」の機能を利用すると、ノートに記載したテーマごとにコミュニケーションを取ることができるため、あちこちに情報が分散せず、常に整理された状態で業務を遂行できます。
<Stockをおすすめするポイント>
- ITの専門知識がなくてもすぐに使える
「ITに詳しくない65歳の方でも、何の説明もなく使える」程シンプルです。
- 社内のあらゆる情報を、最も簡単に「ストック」できる
作業依頼、議事録・問い合わせ管理など、あらゆる情報を一元管理可能です。
- 驚くほど簡単に、「タスク管理」「メッセージ」もできる
直感的な操作で、「タスクの担当者・期日の設定」と「メッセージでのやりとり」が可能です。
<Stockの口コミ・評判>
塩出 祐貴さん
松山ヤクルト販売株式会社 |
「強烈な『ITアレルギー』がある弊社にも、Stockならば、一切混乱なく導入できました」 ★★★★★ 5.0 弊社の宅配部門のスタッフの半分近くは50代以上と高齢で、キーボード入力が苦手なスタッフもいるほど、ITツールへの強い抵抗感がありました。しかし、Stockは他ツールに比べて圧倒的にシンプルで、直感的に使えるため、予想通り非常にスムーズに使い始めることができました。 |
加井 夕子 さん、海野 紘子 さん
SBIビジネス・イノベーター株式会社 |
「SBIグループの厳格なセキュリティ基準をも満たす、誰にでもお勧めの情報ストックツールです」 ★★★★★ 5.0 当社が導入するシステムには非常に厳格なセキュリティ基準を満たすことが要求されていますが、Stockのシステムは極めて高度なセキュリティ基準で開発・運営されているため、SBIグループのセキュリティ基準でも全く問題なく導入することができました。 |
江藤 美帆さん
栃木サッカークラブ(栃木SC) |
「ナレッジが属人化しやすいプロスポーツクラブには、Stockを非常に強くお勧めします!」 ★★★★★ 5.0 元々悩んでいた『ナレッジがブラックボックス化してしまう』という問題が、驚くほどうまく解消されました。 『Stockさえ見れば、すぐに必要な情報を把握できる』という状況を作り出すことに成功し、明らかに生産性が向上しました。 |
<Stockの料金>
- フリープラン :無料
- ビジネスプラン :500円/ユーザー/月
- エンタープライズプラン :1,000円/ユーザー/月
※最低ご利用人数:5ユーザーから
【画像あり】StockにNotesデータを移行する手順
Stockは「CSVファイルのインポート機能」を実装しているので、Notesのデータをスムーズに移行できます。具体的な方法は以下の通りです。
1. パソコンのブラウザ版からStockにログインし、画面右上の設定から[チーム設定の変更]を開きます。
2. メニュー左側の[データインポート]から[入力用ファイルをダウンロード]をクリックします。
3. ダウンロードした「入力用CSVファイル」を開き、Stockに読み込みたい内容を記載します。記載後は、「CSV UTF-8」形式で保存しましょう。
4. [ファイルをアップロード]をクリックし、3で編集した「入力用CSVファイル」を選択します。ファイルの読み込みが終わればデータ移行は完了です。
Notesの評判・口コミ
以下では、Notesの口コミ・評判をご紹介します。導入前に実際の利用ユーザーの声を参考にしましょう。
※こちらでご紹介する口コミ・評判は、ITトレンド>Notes/Dominoより引用しています。
Notesの良い評判・口コミ
はじめに、Notesの良い評判と口コミをご紹介します。利用ユーザーからは「カスタムできる」「スケジュールの一括管理が便利」という声が寄せられています。
非公開のユーザー(投稿日:2023年11月14日)ワークスペースが自分使用にカスタムできるところが使いやすいです。また検索機能もあるので必要なものをすぐ見つけることができます。 メールに関して文章の中に添付ファイルを挿入できる機能も便利です。
非公開のユーザー(投稿日:2023年10月30日)文書や記録の保管場所としてタイル構造やツリー構造を採用しているので、直感的に必要な情報にアクセスし易い。
非公開のユーザー(投稿日:2023年10月30日)登録作業からメールの確認までnotesひとつにまとまっているので、デスクトップのファイルをいちいち探さずに作業ができるところです。
非公開のユーザー(投稿日:2023年09月03日)グループのスケジュールが一括で管理可能です。会議室の使用状況や予約まで対応しているので、非常に便利です。 スケジュールとメールの管理で出勤日は毎日使っています。
Notesの改善点に関する評判・口コミ
次に、Notesの改善点に関する評判・口コミをご紹介します。利用ユーザーからは「メールの保存容量が限られている」「複数のタイル(文書の保管場所)の同時検索ができず時間がかかる」といった声が寄せられています。
非公開のユーザー(投稿日:2023年11月14日)メールの保存容量が限られており、いちいち消さなければならないこと。また消すときに一括で選択が出来ないため効率が悪いため改善してほしいです。たまに強制終了します。
非公開のユーザー(投稿日:2023年10月30日)複数のタイルの同時検索ができないので、似たようなタイルがあると、一つずつ開いてから情報を探す必要があるので時間がかかるときがある。
非公開のユーザー(投稿日:2023年08月14日)長く利用しているので、特にありませんが、チャットなど最近よく使われる機能も実装されると良いかと思います。
Notesの移行先の選び方と注意点まとめ
これまで、Notesの移行先の選び方と注意点を中心にご紹介しました。
Notesの代替ツールには「情報を共有できるノート」「社内連絡ができるメッセージ」「仕事を管理できるタスク」の3つの機能が必須です。ただし、多機能で複雑すぎるツールでは、ITが苦手な社員が使いこなせない恐れがあります。
したがって、「ノート・メッセージ・タスク機能」の3つが過不足備わっているツールであれば、移行してもスムーズに運用することができます。
結論、Notesの移行先は、必要な機能に過不足がなくシンプルで、非IT企業の65歳の社員でも簡単に使いこなせるツール「Stock」一択です。
無料登録は1分で完了するので、ぜひ「Stock」を導入して、Notesに残していたデータをストレスなく管理しましょう。
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