マークアップ言語のひとつであるMarkdownを使って、会議のメモや社内wikiを作成する企業は少なくありません。たとえば、「HackMD」を導入すると、Markdownで作成した社内文書を共有して、複数人で同時編集できます。
しかし、「HackMDの使い方や料金が分からず、導入に踏み込めない」と悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、HackMDの使い方や料金、評判を中心にご紹介します。
- HackMDの機能や使い方を知りたい
- HackMDの料金や評判を考慮して、導入するか否か判断したい
- 簡単かつスムーズに情報共有できるツールを探している
という方はこの記事を参考にすると、HackMDの特徴や評判が分かるだけでなく、自社に合ったツールか判断できます。
目次
HackMDとは
HackMDとは、Markdownで書かれたドキュメントをメンバーと同時編集できる社内情報共有ツールです。アプリのインストールは不要で、ブラウザからすぐに利用を始められます。
「HackMD」と「ほかのドキュメントツール」の比較
HackMDはほかのドキュメントツールと比べて、Markdownで書かれたドキュメントを複数人で同時編集できる点が特徴です。
HackMDを使えば、ドキュメントをリアルタイムで共同編集できるので、社内ナレッジや進捗のスムーズな共有が実現します。さらに、編集時にはプレビューが同画面に表示されるので、確認のたびにプレビューを開く手間もかかりません。
アプリのインストールは不要で、様々な端末のブラウザを通して手軽に使えます。また、「編集のみ」「閲覧のみ」「閲覧不可」などユーザーの権限を段階的に変えられるため、情報漏えいや改ざんのリスクも回避できるのです。
HackMDの機能
HackMDの主な機能として、以下の4つが挙げられます。
- Markdownドキュメントの同時編集
- Githubと同期
- スライド機能
- ブック機能
Markdownでメモやプレゼン資料など、すべてのドキュメントを作成できます。また、ドキュメントは複数人で同時編集可能です。
HackMDのドキュメントはGithubのMarkdownファイルと同期できます。
HackMDのMarkdownドキュメントから、簡単にプレゼンのスライドを作成できます。
Markdownを使って、関連するドキュメントを分類して管理できます。
以上の機能から、HackMDはスムーズな情報共有や効率的な資料作成に役立ちます。また、ブック機能を使えば、複数のドキュメントを分類して見やすく管理できるのです。
HackMDの使い方4選
ここでは、HackMDの基本的な使い方を紹介します。以下の手順を把握して、導入後スムーズに使い始められるようにしましょう。
(1)ドキュメントを作成する
ログイン後、トップページの左上または中央部の「メモを作成」をクリックします。
左にドキュメントの編集画面、右にプレビュー画面が表示されます。
左上に並べられたツールボックスをクリックするとコードが自動で入力されます。右のプレビューを見ながら、作成されたコードに沿って文章を書きましょう。
(2)ドキュメントに画像挿入をする
ドキュメントに画像を挿入してみましょう。
編集画面の「画像挿入」から挿入したい画像を選びます。
このように、「画像挿入」をクリックして画像を選ぶだけでドキュメント内に画像を挿入することができます。しかし、無料ユーザーは1 MBまでの画像しかアップロードできないことに注意しましょう。
(3)ドキュメントを保存する
ドキュメントを書き終えたら、ユーザーの権限を設定して保存しましょう。
画面右上の「Share」から、「閲覧可能」なメンバーと「編集可能」なメンバーをそれぞれ設定します。ユーザーは、「ドキュメントの所有者」「ログイン済みのユーザー」「全員」という3つの段階で区分されます。
最後に、「・・・」ボタンをクリックしてドキュメントを保存しましょう。DroboxやGooogle Driveに直接エクスポートできるほか、MarkdownファイルやHTMLファイルとしてダウンロードすることも可能です。
このように、ドキュメントごとにユーザー権限を設定して保存すれば、情報が盗まれたりむやみに書き換えられたりする事態を防げるのです。
(4)GitHubと連携する
最後にGitHubと連携する方法を紹介します。
まず、以下のようにHackMDアカウントの「設定」から自分のGitHubアカウントを連携する必要があります。
次にGitHubに保存したいドキュメントの編集画面「・・・」ボタンをクリックして、「バージョンをGitHubと同期」を選びます。
次に「GitHubからプッシュ」をクリックします。
次に「切り替え」をクリックします。改行ルールがMarkdown用に切り替わることによって、Enterボタンを押しただけでは改行されなくなることに注意が必要です。
最後に、「Repo」や「ブランチ」、「同期したいファイル」を選択して、「プッシュ」をクリックしましょう。
このように、GitHubと連携することによって、HackMDで作成したドキュメントをGitHubに保存できるようになります。
HackMDの活用例
ここでは、HackMDの活用例を3つ紹介します。
- 議事録作成
- 社内のナレッジ共有
- プレゼンの資料作成
HackMDでは、Markdownを使って見やすい構成の議事録を作成できます。会議中に、複数人で議事録を同時編集できる点も利点です。
業務に必要なナレッジをHackMDに記載して、社内のメンバーと共有できます。ブック機能でマニュアルやWikiをまとめておけば、業務で困ったときにすぐに解決方法を探し出せるのです。
HackMDはプレゼンの資料作りに適しています。HackMDのスライド機能によって、簡単にMarkdownドキュメントからプレゼンのスライドを作成できます。
このように、HackMDは、「議事録や資料の作成」や「ナレッジ管理」に役に立ちます。ただし、HackMDはMarkdown記法を中心とした、エンジニア向けのツールです。
そのため、ITツールの操作に不慣れな社員が多い場合は、「Stock」のような、特殊な記法を使わずに「紙に書くような感覚で記載できるノートツール」を使いましょう。
HackMDの料金プラン一覧
HackMDには3つの料金プランが用意されており、無料で使い始められます。
無料プラン | プライムプラン | 企業プラン | |
---|---|---|---|
1ユーザーあたりの利用料金 |
無料 |
$8/月(月払い) |
要問合せ |
作成メモ数 |
上限なし |
上限なし |
上限なし |
メモ招待人数 |
3人まで |
上限なし |
上限なし |
カスタムテンプレート数 |
3つまで |
上限なし |
上限なし |
メンバーの権限設定 |
不可 |
可能 |
可能 |
内容検索 |
不可 |
可能 |
可能 |
このように、無料プランの場合、メモの招待人数に制限があり、4人以上で編集をするには有料プランで契約する必要があります。また、「権限設定」も無料プランではできないので、重要情報を扱う場合にも有料化は必須です。
参考:HackMDの料金プラン
HackMDの評判
ここでは、HackMDを実際に利用したユーザーの声や評判を紹介します。導入を考えている企業は、以下の口コミや評判を参考にして、自社に合ったツールか判断しましょう。
※こちらで紹介する口コミ・評判はCapterra(キャプテラ)より翻訳した内容とITreview(アイティーレビュー)より引用しております。
HackMDの良い評判・口コミ
はじめに、HackMDの良い口コミ・評判を紹介します。ユーザーからは「コードをスムーズに共有できる」「動作が軽いのでストレスなく作業できる」との声が挙げられています。
ユーザー名:認証済みレビュアー(認証済みLinkedInユーザー)投稿日:2023年4月HackMD は Markdown から非常に美しい出力を生成します。最高のものの一つだと思います。共同作業機能は非常に強力で、特に個々のドキュメントを匿名で共有して編集できる点が気に入っています。これにより、1 回限りの共同ドキュメントに参加するためだけにアカウントを登録する必要がない人々とドキュメントを共有するための障壁のない方法が実現します。
ユーザー名:匿名投稿日:2020年8月5日マークダウン記法で情報共有できるので、コードの共有がとても上手くできるようになりチーム内の作業効率が向上した。ノート共有のためのURLを簡単に発行でき、誰でもアクセスできるので気軽に共同作業ができて便利です。
ユーザー名:中本 達也投稿日:2019年4月12日マークダウン記法でメモを記載することができ、Gitと連携することも可能な点。プレビュー画面への適応がすばやく、ストレスなく利用できる点。
HackMDの改善点に関する評判・口コミ
次に、HackMDの改善点に関する口コミ・評判を紹介します。ユーザーからは「全てMarkdown形式なので一部操作が難しい」「セキュリティに懸念が残る」といった声が挙がっています。
ユーザー名:認証済みレビュアー(認証済みLinkedInユーザー)投稿日:2023年4月依然として実質的に純粋な Markdown を作成しているため、テーブルなどの作業は面倒です。HackMD には、この試練を簡素化するいくつかの優れたテーブル編集機能があるのは確かですが、それでも一日の終わりにはテキストファイルを編集していることになります。料金プランも、提供されるものに対してかなり高価です。他の文書/ナレッジ管理ツールは、低コストではるかに多くの機能を提供します。
ユーザー名:匿名投稿日:2020年8月4日セキュリティー大丈夫だろうか?と思うことも時々あるが、そもそもアクセスフリーで情報共有してるのだから気にしなくてもよいかと自分を納得させている。
ユーザー名:匿名投稿日:2020年3月21日Markdownに対する敷居が低いところは本製品の特徴だが、それでも細かい設定をしなければならない場合には、やはり色々と工夫が必要である。ヘルプ機能がもう少し充実しているとありがたい。例えば最近自分が引っ掛かったのは、URLを自動リンクにしない方法である。(本製品では、MarkdownでURLを記述すると自動的にリンクが張られる。)
ユーザー名:匿名投稿日:2019年12月18日ファイルを消す方法が見つからなくて困っています。ほかのドキュメントとの連携機能はScrapboxなどのほうが充実しており、用途にわけて使い分けるのがよさそうです。
HackMDの利用における注意点
HackMDの利用における注意点について3点紹介します。
- 一般公開してしまう場合がある
- タスク管理ができない
- Markdownに慣れていないと難しい
作成した文書を簡単に一般公開することができるので注意する必要があります。共有する場合は、「公開をキャンセル」する設定になっているか確認しましょう。
HackMDでは、タスク管理をすることができません。複数人の共同作業をしている場合に、メンバーのタスク内容や進捗状況を把握するのに手間がかかります。
HackMDは、Markdownを使うことを前提としたツールです。Markdownに不慣れなメンバーが多い場合、HackMDを使いこなせず情報共有が滞る懸念があります。
このように、HackMDでは「公開設定の難しさ」「タスク管理用の別の手段の必要性」「Markdownになれる必要性」に注意する必要性があります。
【非IT企業でも使える】チームの情報共有におすすめのツール
以下では、チームの情報共有におすすめのツールをご紹介します。
HackMDを使えばMarkdownドキュメントを複数人で編集できるだけでなく、プレゼンのスライドも簡単に作れます。しかし、Markdownの知識が前提とされるため、ITに不慣れな人が多い現場には不向きです。
とくに、非IT企業では使いこなせるメンバーが限られやすく、ドキュメントの作成作業が属人化する恐れもあります。以上のことから、社内規模での共有にはHackMDとは別の、「ITに詳しくなくても簡単に情報共有できるシンプルなツール」が必要です。
したがって、自社が導入すべきなのは、非IT企業の65歳以上のメンバーでも簡単に情報共有できる「Stock」一択です。
Stockの「ノート」に社内のあらゆる情報を記載すれば、リアルタイムでメンバーに共有できます。また、「フォルダ」ごとにアクセス権を設定できるので、勝手に情報が書き換えられる心配もないうえ、「編集履歴」で誰がどこを編集したのかも分かります。
ITに詳しくない方でも簡単に使える「Stock」
/ 情報ストック、タスク管理、メッセージ機能 /
チームの情報を、最も簡単に管理できるツール「Stock」
Stockは、社内のあらゆる情報を、最も簡単に「管理」できるツールです。「社内の情報を、簡単に管理する方法がない」という問題を解消します。
Stockを使えば、「ノート」の機能を利用して、要件などのテキスト情報や、画像やファイルなどのあらゆる情報を誰でも簡単に残せます。
また、「タスク」や「メッセージ」の機能を利用すると、ノートに記載したテーマごとにコミュニケーションを取ることができるため、あちこちに情報が分散せず、常に整理された状態で業務を遂行できます。
<Stockをおすすめするポイント>
- ITの専門知識がなくてもすぐに使える
「ITに詳しくない65歳の方でも、何の説明もなく使える」程シンプルです。
- 社内のあらゆる情報を、最も簡単に「ストック」できる
作業依頼、議事録・問い合わせ管理など、あらゆる情報を一元管理可能です。
- 驚くほど簡単に、「タスク管理」「メッセージ」もできる
直感的な操作で、「タスクの担当者・期日の設定」と「メッセージでのやりとり」が可能です。
<Stockの口コミ・評判>
塩出 祐貴さん
松山ヤクルト販売株式会社 |
「強烈な『ITアレルギー』がある弊社にも、Stockならば、一切混乱なく導入できました」 ★★★★★ 5.0 弊社の宅配部門のスタッフの半分近くは50代以上と高齢で、キーボード入力が苦手なスタッフもいるほど、ITツールへの強い抵抗感がありました。しかし、Stockは他ツールに比べて圧倒的にシンプルで、直感的に使えるため、予想通り非常にスムーズに使い始めることができました。 |
加井 夕子 さん、海野 紘子 さん
SBIビジネス・イノベーター株式会社 |
「SBIグループの厳格なセキュリティ基準をも満たす、誰にでもお勧めの情報ストックツールです」 ★★★★★ 5.0 当社が導入するシステムには非常に厳格なセキュリティ基準を満たすことが要求されていますが、Stockのシステムは極めて高度なセキュリティ基準で開発・運営されているため、SBIグループのセキュリティ基準でも全く問題なく導入することができました。 |
江藤 美帆さん
栃木サッカークラブ(栃木SC) |
「ナレッジが属人化しやすいプロスポーツクラブには、Stockを非常に強くお勧めします!」 ★★★★★ 5.0 元々悩んでいた『ナレッジがブラックボックス化してしまう』という問題が、驚くほどうまく解消されました。 『Stockさえ見れば、すぐに必要な情報を把握できる』という状況を作り出すことに成功し、明らかに生産性が向上しました。 |
<Stockの料金>
- フリープラン :無料
- ビジネスプラン :500円/ユーザー/月
- エンタープライズプラン :1,000円/ユーザー/月
※最低ご利用人数:5ユーザーから
HackMDの使い方や評判まとめ
これまで、HackMDの使い方や料金、評判を中心にご紹介しました。
HackMDを使えば、MarkdownドキュメントをWeb上で簡単に共有して、メンバーと同時編集できます。しかし、すべてのドキュメントをMarkdownで書くので、ITに詳しくないメンバーへの共有は困難です。
したがって、非IT企業における社内規模の共有には、HackMDとは別の「IT知識がなくても簡単に使える情報ツール」が不可欠です。ただし、多機能なツールは複雑で使いこなせず、結果として、スムーズな共有を実現できません。
以上のことから、自社が導入すべきなのは、非IT企業の65歳以上の方でも使いこなせるシンプルな情報共有ツール「Stock」一択です。
ぜひ「Stock」を導入し、円滑な情報共有を実現しましょう。