「Evernote(エバーノート)」は、あらゆる情報を書き込めるメモアプリとして、多くの企業で利用されています。しかし、2023年5月1日より実施された「個人向けプランの価格改定」を機に、各企業でEvernoteを解約する動きが見られています。
とはいえ、なかには「解約したいが、具体的な手順が分からない」と悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、Evernoteの解約方法を分かりやすく解説します。
- Evernoteを解約する方法を教えてほしい
- アカウントを解約・停止・閉鎖(退会)するにあたって注意点を押さえたい
- Evernoteに代わる情報共有・管理に適したツールを探している
という担当者の方はこの記事を参考にすると、Evernoteの解約方法や注意すべきポイントが分かるので、解約後のトラブルを未然に防げます。
目次
Evernoteが2023年5月1日から変更した点とは
2023年のEvernoteの動きとして、5月の「料金改定」に加え、12月には「無料プランの機能制限」が実施されました。詳細は以下のとおりです。
プラン価格の値上げ
2023年5月1日から改定された価格プランとその値上げ率は、以下の通りです。
- 価格プラン改定前の料金
- 2023年5月からの改定後の料金
・Evernote PERSONAL:900円/月
・Evernote PROFESSIONAL:1,100円/月
・Evernote PERSONAL:1,100円/月(22%値上げ)
・Evernote PROFESSIONAL:1,550円/月(41%値上げ)
今回、価格改定の対象となったのは「Evernote PERSONAL」「Evernote PROFESSIONAL」の2つのプランです。詳細は、公式HPのEvernoteの価格プラン改定と今後の機能強化に関するお知らせ(以下含む)から確認できます。
無料プランのノート数上限の変更
2023年12月4日より適用された、無料プランにおけるノート数上限とノートブック数上限の変更は以下の通りです。
- 改定前の上限
- 2023年12月4日からの改定後の上限
・ノート数:100,000個
・ノートブック数:25個
・ノート数:50個
・ノートブック数:1個
上記のように、無料プランで作成できるノート数とノートを分類するためのノートブックの数が減ったため、実質無料プランではフォルダ分類ができなくなりました。
【最新】Evernoteが2024年2月・3月から変更した点とは
Evernoteでは、2024年2月14日に無料プランで使用できる機能が増えた一方、同年3月26日にはEvernote Legacyアプリが廃止となりました。加えて、8月には無料プランで使用できる端末台数の変更もされています。
各変更点は以下のとおりです。
無料プランの機能増加
2024年2月14日から、有料プランで利用できる14種類の便利な機能を無料プランで利用できるようになりました。具体的な内容は以下の通りです。
旧Personal機能 | 旧Professional機能 |
---|---|
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上記のように、無料プランでも多機能な情報管理が実現できるようになりました。ただし、利用するにはv10.76へアップデートしなければならない点に注意が必要です。
レガシー版の廃止
2024年3月26日を以って、Evernote Legacyアプリが廃止となりました。
公式サイトでは、レガシー版を廃止した理由を「2020年以降はレガシー版のメンテナンスが実施されておらず、セキュリティ面でリスクがあったため」と発表しています。そのため、今までレガシー版を使っていたユーザーの中には、解約する人も出ました。
端末台数の制限
さらに、2024年の8月以降には、無料プランにおいて同期できる端末が「2台から1台」に改悪されました。ただし、1か月に10回、端末を切り替えることができます。
この制限により、スマホでメモを確認しながら、PCで情報を残すといったことができなくなります。以上のように、1つのアカウントを使用しているとき、片方のデバイスは利用できない状況は、UX(ユーザーが感じる使いやすさ)の低下につながってしまいます。
2016年と2024年の機能の比較表
以下は2016年(前回の値上げ時)の機能と2024年の機能の比較表です。
2016年 | 2024年 | |
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ノート編集 |
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生産性向上 |
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共同作業 |
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検索性 |
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Evernoteでは、値上げや機能の廃止が実施されてきたものの、2016年~2024年の8年間で、より便利なサービスを提供してきたことが分かります。
Evernoteの「解約」「停止」「閉鎖(退会)」する方法とは
以下では、Evernote Personalのアカウントを「解約」する手順から「停止」「閉鎖(退会)」までの3パターンを解説します。
アカウントを解約する(無料版に戻す)
有料プランを解約する場合、支払方法によって操作が異なります。契約していた有料プランの有効期間が過ぎると、自動的にFreeプランへと変更されるため、「Evernoteを有料プランから無料版に戻す方法が知りたい」という方も以下の手順で進めましょう。
<クレジットカード、PayPal、SEPA支払いの場合>
- はじめに、Evernote Webにログインして[アカウント設定画面]を開きます。
- 次に、画面左側のサイドバーのメニューから[請求情報]を選択します。
- ページの下にある[Evernote 登録プランをキャンセル]を選択します。
- 一番下までスクロールしたら[Free にダウングレード]をクリックします。
- 最後に、登録プランのキャンセル理由を選択して[登録プランをキャンセル]をクリックすれば、解約手続きは完了です。
<iTunesでの支払いの場合(Windows)>
引用(以下含む):iTunesの公式サイト
- はじめに、PCからApple MusicアプリまたはApple TVアプリを開きます。
- サイドバーの下部にある自分の名前をクリックし、[マイアカウントを表示]を選択します。
- 「設定」セクションまでスクロールしたら、[サブスクリプション]の右側の[管理]をクリックします。
- 解約したいサブスクリプション(Evernote)を探して[編集ボタン]を押します。
- 最後に[サブスクリプションをキャンセルする]をクリックします。その後、[キャンセル]または[サブスクリプションをキャンセル]が表示されなければ、解約の手続きは完了です。
<Google Playでの支払いの場合>
まずは、Google Playのリンクに移動します。
すると、[定期購入を解約する]というボタンがあるので、そちらをクリックします。上記のボタンをクリックすれば、Googleのセルフヘルプフローの質問に回答していくだけで、定期購入を解約できます。
アカウントを利用停止する
アカウントを停止する手順は、以下の通りです。
- まずは、Evernoteにログインして、サイドバーの上部にある[アカウント]>[アカウント情報…]の順に選択します。
- 画面が切り替わったら、画面左下の[アカウントの状態]をクリックします。すると、青文字で[Evernote アカウントの利用を停止]が表示されるので、こちらもクリックします。
- 最後に、確認ボックスにチェックを入れて[eアカウントを停止する]を押せば完了です。
アカウントを閉鎖(退会)する
「閉鎖」の操作をすると、メールアドレスやパスワードは消失してしまい、カスタマーサポートを含めアカウントにもアクセスできなくなります。そのため、アカウントを閉鎖(退会)して問題ないか確認のうえ、以下の操作をしましょう。
アカウントを閉鎖する手順は、以下の通りです。ただし、有料プランに登録している場合、登録プランのキャンセル手続きから始める必要があります。
- まずは、Evernoteにログインして、サイドバーの上部にある[アカウント]>[アカウント情報…]の順に選択します。
- 画面が切り替わったら、画面左下の[アカウントの状態]をクリックします。すると、青文字で[Evernote アカウントを閉鎖]が表示されるので、こちらもクリックします。
- 表示される内容をよく読み、確認ボックスにチェックを入れてから[続行する]をクリックします。
- 最後に、パスワードを入力して[アカウントを閉鎖]を押せば、手順は完了です。
<iPhoneでアカウント削除する>
iPhone(スマホ版)でアカウントを停止する手順は、以下の通りです。
- まずは、Evernoteにログインして、左上のアイコンをタップして、[設定]<[その他の設定]を順に選択します。
- 画面が切り替わったら、画面右上の[≡]をクリックします。
- 最後に、[アカウント状態]を選択して、[Evernote アカウントを閉鎖]を押せば完了です。
【必見】Evernoteからの移行に最適なノートツール
以下では、Evernote解約後の移行先として最適なノートツールをご紹介します。
Evernoteは、ノート型メモアプリとして利用されている一方で、昨今の改定を機に解約し、ほかのツールへの乗り換えを検討する企業も少なくありません。
ただし、社内に馴染んでいたツールから乗り換えるときには「必要な機能が過不足なく備わっており、すぐに現場に浸透するようなツール」を選ぶことが必須です。操作感が全く異なるツールを導入しては、上手く使いこなせず業務に支障をきたしかねません。
したがって、Evernoteからの移行先に選ぶべきなのは「ノート」「タスク」「メッセージ」の機能が備わっており、誰でも簡単に情報を一元管理できるシンプルなツール「Stock」一択です。
Stockの「ノート」には、あらゆる情報を記載するだけで、簡単に社内に共有できます。また、ノートに紐づく「タスク」「メッセージ」を使えば、タスク漏れを防ぐだけでなく、話題の混ざらないやりとりが実現するのです。
誰でも簡単に情報の管理・共有できるツール「Stock」
/ 情報ストック、タスク管理、メッセージ機能 /
チームの情報を、最も簡単に管理できるツール「Stock」
Stockは、社内のあらゆる情報を、最も簡単に「管理」できるツールです。「社内の情報を、簡単に管理する方法がない」という問題を解消します。
Stockを使えば、「ノート」の機能を利用して、要件などのテキスト情報や、画像やファイルなどのあらゆる情報を誰でも簡単に残せます。
また、「タスク」や「メッセージ」の機能を利用すると、ノートに記載したテーマごとにコミュニケーションを取ることができるため、あちこちに情報が分散せず、常に整理された状態で業務を遂行できます。
<Stockをおすすめするポイント>
- ITの専門知識がなくてもすぐに使える
「ITに詳しくない65歳の方でも、何の説明もなく使える」程シンプルです。
- 社内のあらゆる情報を、最も簡単に「ストック」できる
作業依頼、議事録・問い合わせ管理など、あらゆる情報を一元管理可能です。
- 驚くほど簡単に、「タスク管理」「メッセージ」もできる
直感的な操作で、「タスクの担当者・期日の設定」と「メッセージでのやりとり」が可能です。
<Stockの口コミ・評判>
塩出 祐貴さん
松山ヤクルト販売株式会社 |
「強烈な『ITアレルギー』がある弊社にも、Stockならば、一切混乱なく導入できました」 ★★★★★ 5.0 弊社の宅配部門のスタッフの半分近くは50代以上と高齢で、キーボード入力が苦手なスタッフもいるほど、ITツールへの強い抵抗感がありました。しかし、Stockは他ツールに比べて圧倒的にシンプルで、直感的に使えるため、予想通り非常にスムーズに使い始めることができました。 |
加井 夕子 さん、海野 紘子 さん
SBIビジネス・イノベーター株式会社 |
「SBIグループの厳格なセキュリティ基準をも満たす、誰にでもお勧めの情報ストックツールです」 ★★★★★ 5.0 当社が導入するシステムには非常に厳格なセキュリティ基準を満たすことが要求されていますが、Stockのシステムは極めて高度なセキュリティ基準で開発・運営されているため、SBIグループのセキュリティ基準でも全く問題なく導入することができました。 |
江藤 美帆さん
栃木サッカークラブ(栃木SC) |
「ナレッジが属人化しやすいプロスポーツクラブには、Stockを非常に強くお勧めします!」 ★★★★★ 5.0 元々悩んでいた『ナレッジがブラックボックス化してしまう』という問題が、驚くほどうまく解消されました。 『Stockさえ見れば、すぐに必要な情報を把握できる』という状況を作り出すことに成功し、明らかに生産性が向上しました。 |
<Stockの料金>
- フリープラン :無料
- ビジネスプラン :500円/ユーザー/月
- エンタープライズプラン :1,000円/ユーザー/月
※最低ご利用人数:5ユーザーから
<StockにEvernoteのデータをインポートする方法>
Stockには「Evernoteからのインポート機能」があるので、Evernoteに蓄積されたデータは簡単にStockへインポートできます。具体的な方法は以下の通りです。
1. Stockにログインしたあと、画面右上の[設定]>[ユーザー名]をクリックします。
2. 左側メニューの[Evernoteインポート]を選択して、[Evernoteにログイン]をクリックします。
3. Evernoteの画面に遷移するので[承認する]ボタンをクリックします。Evernoteにログインされていない場合には、一度ログイン画面に戻ります。
4. Evernoteのノートブック一覧が表示されるので、Stockにインポートしたいノートブックを選択します。ただし、連携する本人以外が作成したノートブックは、インポートの対象外となるので注意が必要です。
5. [インポート]ボタンをクリックします。
その後、通知メールが届けばインポートは完了です。
一方、Stockの利用プランの容量上限を超える場合は、インポートが失敗となる点に注意が必要です。その場合は通知メールが届くので、メールの指示通りに再度インポートを実行しましょう。
Evernoteを解約するときの2つの注意点とは
Evernoteを解約する場合、以下の点に注意しましょう。後先考えずに解約してしまうと、無駄な支払いが発生したり、業務が上手く回らなかったりするリスクがあるのです。
(1)解約するタイミングを考慮する
解約するときの1つ目の注意点は、解約するタイミングに気をつけることです。
Evernoteを解約する場合、解約するタイミングに気を付けましょう。たとえば、月払いでは2日以内、年払いでは60日以内に依頼を受けた場合のみの返金となります。
ただし、請求書支払いの場合は、次の請求期間に入る前でなければ解約できず、翌月も支払いが発生してしまうのです。
(2)解約後に使用するツールを決めておく
解約するにあたって2つ目の注意点は、解約後に使用するツールは決めておくことです。
Evernoteを解約したとしても、次に使うツールが決まっていなければ、スムーズな情報共有を継続することができません。とはいえ、操作が難しいツールでは、メンバーが慣れるまでに時間がかかってしまうので注意が必要です。
そのため、必要な機能が過不足なく備わっており、現場にすぐに浸透するほど簡単なツールを導入しましょう。たとえば、情報・タスク管理に使える「Stock」は、誰でも即日使いこなせるシンプルなノートツールなので、移行先としておすすめです。
Evernoteの解約方法と移行におすすめのツールまとめ
ここまで、Evernoteの解約方法と移行におすすめのツールを中心に紹介しました。
Evernoteは、人気のメモアプリです。しかし、2016年に引き続き2023年にも料金の改定が発生したことで、解約や乗り換えを検討する企業も見られます。
Evernoteを解約するときには「解約するタイミング」や「解約後に使用するツール」を社内で検討しておくべきです。とくに、メモアプリは業務の効率化を左右する重要な役割を果たすので「必要な機能が揃っており、すぐに現場に浸透するツール」を選びましょう。
結論、Evernoteの移行先には、あらゆる情報を一元管理できて、非IT企業の65歳の方でも簡単に使いこなせるノート型メモツール「Stock」が最適なのです。
ぜひ「Stock」を導入して、Evernoteの解約後もストレスフリーな情報共有を実現しましょう。