万が一、納期に遅れが生じれば各関係者に損害を与えるだけでなく、自社の信用を失う事態になりかねません。そこで、納期を厳守するための対策として、作業工程を可視化したり、納期管理システム・ソフトを導入したりする方法が効果的です。
しかし、納期管理システムを導入したいが「どれが自社に合っているのか分からない」と悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は「遅延対策におすすめの納期管理システム・ソフト5選」と「失敗しない選定のコツ」を中心にご紹介します。
- 納期遅れの対策方法を知りたい
- 価格や口コミを比較して、納期管理システムの導入可否を判断したい
- すべての社員が簡単に納期管理できるシステムを探している
という方はこの記事を参考にすると、自社に最適な納品管理システム・ソフトを見つけられます。
目次
脱Excel!納期遅れを防ぐ3つの改善策とは
ここでは、納期遅れを防ぐための対策をご紹介します。以下の対策を押さえておけば、自社での実践をイメージしやすくなります。
(1)生産体制を可視化する
1つ目は、生産体制を可視化する方法です。
社内の生産体制を一目で把握できる状態にすれば、誰がどの工程に関わって業務を進めているかが分かります。そのため、業務フローにおける無駄な作業を見つけやすくなり、納期の遅れにつながる原因を解明・改善できるのです。
このように、納期遅れのリスクを防ぐ観点から、生産体制の可視化は重要だと言えます。
(2)納期回答システム・アプリを活用する
2つ目は、顧客からの受注や注文に対して、出荷可能な時期を自動で回答できる「納期回答システム・アプリ」を導入する方法です。
納期を適切に管理するには、「製品の在庫・品質・受注状況」などを総合的に考慮しておかなければなりません。そこで、納期回答システム・アプリを活用すれば、あらゆる社内データから納期を自動計算できるので、無理のない出荷スケジュールが組めるのです。
以上のように、納期回答システム・アプリを導入すれば、回答の「正確さ」や「早さ」が改善されて人的ミスも減ります。
(3)納期管理システム・アプリを導入する
3つ目は「納期管理システム・アプリ」を導入する方法です。
納期管理システム・アプリでは、「仕入れ・生産・納期」までの情報を一元管理できるので、業務を効率的に進められます。また、メンバーにもアクセス権限を付与しておけば、進捗を確認するためにわざわざホワイトボード等で共有する必要もありません。
このように、納期管理システム・アプリを導入すれば、チーム全員が納期までの進捗を把握できるようになるので、結果的に納期が遅れることの予防につながります。
納期管理システム・ソフトの選び方のコツ
納期管理システム・ソフトの導入後に失敗しないためにも、以下で選定のコツを把握しておきましょう。
- 機能に過不足がないか
- 誰でも簡単に操作できるか
そもそも機能が足りないと適切な納期管理ができませんが、逆に機能が多くてもほとんど使わないので費用対効果が悪いです。そのため、自社が必要とする機能に過不足がないかを確認しましょう。
簡単に操作できないと、ITに苦手な現場メンバーは使いこなせず、最終的には活用されなくなります。とくに、多機能なシステム・ソフトは使いこなすのが大変なので、シンプルなシステム・ソフトを導入すべきです。
以上のように、「必要な機能に過不足がないか」「誰でも簡単に使えるか」の2つを慎重に検討したうえで、システム・ソフトを選定することが大切です。
【遅延対策】おすすめの納期管理システム・ソフト5選
以下では、おすすめの納期管理システム・ソフト5選をご紹介します。
現場に納期管理システム・ソフトを導入すれば作業のムダが軽減されて、最終的に納期が遅れることを防げます。しかし、多機能で操作が複雑なシステム・ソフトでは、ITに苦手意識のある従業員が使いこなせないので、かえって非効率になりかねません。
そのため、「必要な機能に過不足がないシンプルなシステム・ソフト」を導入すべきです。ただし、必要な情報へすぐにアクセスできなければ意味がないので、「納期に関する情報をサクサクと見つけられるか」もチェックしましょう。
結論、自社が導入すべきなのは、精度の高い検索機能が備わっており、メールを使える方であれば簡単に使いこなせるほどシンプルな「ナレカン」一択です。
ナレカンでは、納期管理したいデータを「記事(ノート)」へ簡単に残せるうえ、案件ごとに「フォルダ」で見やすく整理できます。また、「コメント」を使えば、記事に紐づけながら納期に関するやりとりができるので、情報が埋もれたり流れたりせず、納期遅れの防止につながります。
【ナレカン】納期管理を簡単に効率化できるシステム
「ナレカン」|最もシンプルなナレッジ管理ツール
ナレカンは、最もシンプルなナレッジ管理ツールです。
「数十名~数万名規模」の企業様のナレッジ管理に最適なツールとなっています。
自分でナレッジを記載する場合には「記事」を作成でき、『知恵袋』のような感覚で、とにかくシンプルに社内メンバーに「質問」することもできます。
また、ナレカンを使えば、社内のあらゆるナレッジを一元的に管理できます。
「マニュアル」 「社内FAQ」「議事録」「トークスクリプト」等、あらゆるナレッジを蓄積することが可能です。
更に、ナレカンの非常に大きな魅力に、圧倒的な「初期導入支援サポート」と「ご利用中サポート」があります。ナレカン導入担当者の方の手を、最大限煩わせることのないサポートが提供されています。
<ナレカンをおすすめするポイント>
- 【機能】 「ナレッジ管理」に特化した、これ以上なくシンプルなツール。
「フォルダ形式」で簡単に情報を整理でき、「記事形式」「(知恵袋のような)質問形式」でナレッジを記載するだけです。
- 【対象】 数十名~数万名規模の企業様で、社内のあらゆるナレッジを一元管理。
「マニュアル」 「社内FAQ」「議事録」「トークスクリプト」等、あらゆるナレッジを蓄積可能です。
- 【サポート】 圧倒的なクオリティの「初期導入支援」と「ご利用中」サポート。
圧倒的なクオリティのサポートもナレカンの非常に大きな魅力です。貴社担当者様のお手間を最大限煩わせることないよう、サポートします。
<ナレカンの料金>
- ビジネスプラン :標準的な機能でナレカンを導入したい企業様
- エンタープライズプラン :管理・セキュリティを強化して導入したい企業様
https://www.narekan.info/pricing/
詳しい金額は、下記「ナレカンの資料をダウンロード」ボタンより、資料をダウンロードしてご確認ください。
【Stock】タスクを紐づけながら納期管理できるシステム
Stockは、タスクを紐づけながら納期管理できるシステムです。
「Stock」の「ノート」には納期管理に関する情報を書き込んで、瞬時に共有できます。また、ノートに紐づく「タスク」では、期限を設定しておくと“本日まで期限のタスクが〇件あります”といった通知が送られてくるので、納期遅れを防ぎやすくなるのです。
「Stock」|最もシンプルな情報ストックツール
Stockは、社内のあらゆる情報を、最も簡単に「ストック」できるツールです。「社内の情報を、簡単にストックする方法がない」という問題を解消します。
Stockを使えば、「ノート」の機能を利用して、要件などのテキスト情報や、画像やファイルなどのあらゆる情報を誰でも簡単に残せます。
また、「タスク」や「メッセージ」の機能を利用すると、ノートに記載したテーマごとにコミュニケーションを取ることができるため、あちこちに情報が分散せず、常に整理された状態で業務を遂行できます。
<Stockをおすすめするポイント>
- ITに詳しくない数人~数千人の企業向け
ITの専門知識がなくても問題なく、あらゆる企業が簡単に始められます。
- とにかくシンプルで、誰でも使える
余計な機能は一切なくシンプルなツールなので、誰でも簡単に情報を残せます。
- 驚くほど簡単に「情報ストック」と「タスク管理」ができる
社内の共有情報等の「情報ストック」が驚くほどしやすく、さらに直感的な「タスク管理」も可能です。
<Stockの口コミ・評判>
塩出 祐貴さん
松山ヤクルト販売株式会社 |
「強烈な『ITアレルギー』がある弊社にも、Stockならば、一切混乱なく導入できました」 ★★★★★ 5.0 弊社の宅配部門のスタッフの半分近くは50代以上と高齢で、キーボード入力が苦手なスタッフもいるほど、ITツールへの強い抵抗感がありました。しかし、Stockは他ツールに比べて圧倒的にシンプルで、直感的に使えるため、予想通り非常にスムーズに使い始めることができました。 |
加井 夕子 さん、海野 紘子 さん
SBIビジネス・イノベーター株式会社 |
「SBIグループの厳格なセキュリティ基準をも満たす、誰にでもお勧めの情報ストックツールです」 ★★★★★ 5.0 当社が導入するシステムには非常に厳格なセキュリティ基準を満たすことが要求されていますが、Stockのシステムは極めて高度なセキュリティ基準で開発・運営されているため、SBIグループのセキュリティ基準でも全く問題なく導入することができました。 |
江藤 美帆さん
栃木サッカークラブ(栃木SC) |
「ナレッジが属人化しやすいプロスポーツクラブには、Stockを非常に強くお勧めします!」 ★★★★★ 5.0 元々悩んでいた『ナレッジがブラックボックス化してしまう』という問題が、驚くほどうまく解消されました。 『Stockさえ見れば、すぐに必要な情報を把握できる』という状況を作り出すことに成功し、明らかに生産性が向上しました。 |
<Stockの料金>
- フリープラン :無料
- ビジネスプラン :500円/ユーザー/月
- エンタープライズプラン :1,000円/ユーザー/月
【楽楽販売】入力ミスを防げるシステム
<楽楽販売の特徴>
- 入力ミスを防げる
- 帳票を自動作成できる
自動で受注データを登録できるため、入力の手間が減るだけでなく、入力ミスがなくなります。
業務フローごとに情報が引き継がれ、登録データをもとに帳票が自動作成されます。
<楽楽販売の機能・使用感>
- データの集計・分析機能
- リレーショナルデータベース機能
登録した業務データはあらゆる軸で集計・分析できるので、業務改善のボトルネックを検知したい場合に適しています。
データ同士を紐づけることができるので、複数のデータベースを行き来しながら確認・作業する手間を軽減できる点が便利です。
<楽楽販売の注意点>
- 低コストで導入したい方には不向き
- UIが使いづらい
月額のコスト以外に、初期費用として150,000円かかるため、低コストで導入したい方は注意しましょう。
実際に使用しているユーザーからは「UIがかなり古臭く、直感的な操作ができません。店舗の販売管理システムならいいかもしれませんが、普通の企業には向きません」という声があります。(引用:ITトレンド)
<楽楽販売の料金体系>
初期費用150,000円 + 月額費用:70,000円~
【エムネットくらうど】バーコードで生産管理できるシステム
<エムネットくらうどの特徴>
- 製造業者目線のシステムである
- バーコード管理ができる
製造商社である「日本ツクリダス」が開発したシステムなので、製造業者目線に立った機能が搭載されています。
図面のバーコードを読み取れば、案件の詳細情報を把握できます。また、情報登録の手間を省ける点が特徴です。
<エムネットくらうどの機能・使用感>
- 5大管理機能が備わっている
- 案件を一覧で確認できる
「納期管理・工程管理・日報管理・文書管理・在庫管理」を標準機能として利用でき、費用対効果が高いシステムです。
「案件一覧」では、作業工程を期限までの日数によって色分け表示したり、作業工程の開始/終了日時を記録したりできるので、案件に関する情報をすぐに把握したい場合に役立ちます。
<エムネットくらうどの注意点>
- 最低利用期間が一年
- 大企業には不向き
解約する場合でも、利用開始から一年が経過していないと解約できません。
エムネットくらうどは、町工場向けのシステムになるため、大企業には不向きです。ユーザーからは「大きい企業さんにはおすすめできませんが、町工場には最適」という声があります。(引用:X)
<エムネットくらうどの料金体系>
初期費用として別途300,000円かかります。
- 月額利用料:50,000円/10ID/月(年払い)
- ユーザー追加料:3,000円/ID/月
- 追加オプション料:詳細はHPをご確認ください。
【TECHS-BK】中小企業向けの受発注管理システム
<TECHS-BKの特徴>
- 部品加工の企業向け
- クラウド対応の新バージョンを発売
中小企業の部品加工をする製造業向けに開発されたシステムです。
TECHS-BKでは、2024年1月1日に新バージョン(Ver.5.0)が発売されました。新バージョンでは、クラウド対応により初期投資やサーバー管理にかかる負担を軽減できるうえ、3つの料金プランからステップアップ導入が可能になりました。
<TECHS-BKの機能・使用感>
- 事務作業の自動化
- 豊富なオプション機能
「Excelなどのデータ取り込み機能」や「バーコードハンディターミナル(携帯端末)」の運用によって、事務的な作業にかかる時間を短縮できます。
オプションで機能を追加すると「生産スケジューラーの作成」や「AI画像認識」などを利用できます。たとえば、「AI画像認識」を使うとカメラ撮影するだけで”機械の稼働情報”を記録できるので、手動で稼働時間をまとめる業務負担を減らせます。
<TECHS-BKの注意点>
- 読み込み動作が遅いときがある
- 情報を一目で把握できない
なかには「読み込みやエクスポート・表示がパソコンの性能にもよるがかなり遅い」というようにシステムに不具合が生じるケースもあるようです。(引用:ITトレンド)
利用しているユーザーからは「画面が分かりづらい。欲しい情報があってもどこにそのデータがあるか直感的に把握できない」という声があります。(参考:ITトレンド)
<TECHS-BKの料金体系>
- Mini:21,000円/月~(月払い)
- Basic:32,000円/月~(月払い)
- Standard:35,000円/月~(月払い)
ただし「Mini」と「Basic」は、5ID以下で利用する企業向けのプランです。いずれもTECHS-BKの新規導入、かつクラウド環境の場合のみ選択できます。
また、すべてのプランで別途、環境構築費や運用指導費を含む初期費用がかかります。
<これで解決>おすすめの納期管理システム・ソフト比較表
「システム・ソフトの導入を検討しているが、時間がなくて選定できずにいる」という方は、以下のおすすめの納期管理システム・ソフト比較表を参考にしましょう。
ナレカン【一番おすすめ】 | Stock【おすすめ】 | 楽々販売 | エムネットくらうど | TECHS-BK | |
---|---|---|---|---|---|
特徴 |
納期管理を簡単に効率化できるシステム |
タスクを紐づけながら納期管理できるシステム |
入力ミスを防げるシステム |
バーコードで生産管理できるソフト |
中小企業向けの受発注管理システム |
メッセージ機能 |
〇 |
〇 |
× |
〇 |
× |
PC・スマホ対応 |
〇 |
〇 |
〇 |
〇
※ただし、データ登録など、スマホでは実行できない作業もある |
×
※PCでのみ利用可 |
注意点 |
機能がシンプルなので、データを自動分析する機能はない |
情報の管理・共有がメイン機能である |
UIが使いづらい |
大企業には不向き |
読み込み動作が遅いときがある |
料金 |
・無料プランなし
・有料プランは資料をダウンロードして確認 |
・無料
・有料プランでも1人あたり500円/月〜 |
・無料プランなし
・初期費用150,000円+月額費用70,000円~ |
・無料プランなし
・初期費用300,000円+月額費用50,000円~ |
・無料プランなし
・21,000円/月~ |
公式サイト |
「ナレカン」の詳細はこちら |
「Stock」の詳細はこちら |
「楽々販売」の詳細はこちら |
「エムネットくらうど」の詳細はこちら |
「TECHS-BK」の詳細はこちら |
多機能なシステム・ソフトは使いこなせるのであれば便利ですが、操作が難しいので運用が頓挫するケースも少なくありません。そのため、初めてシステム・ソフトを導入するという場合には「誰でも簡単に使えるか」「手軽に始められるか」を注視すべきです。
製造業に求められるQCDSを保つには
最後に、製造業に求められる「QCDS」を保つための方法を紹介します。
納期を守ることはもちろん大切ですが、単純に納期を守るだけではほかの企業と差別化を図れません。たとえば、昨今の製造業では「Quality(品質)、Cost(コスト)、Delivery(納期)、Safety(安全)」という4つの要素を保つことが求められています。
とはいえ、これらの要素を管理するには、アナログや納期管理に特化したシステム・ソフトでは困難です。そこで、あらゆる情報を蓄積できる「ナレカン」のようなシステムであれば、以下のように活用できます。
<ナレカンの活用方法・効果>
活用方法 | 効果 | |
---|---|---|
Quality(品質) |
マニュアルを作成する |
作業クオリティの均一化を図るだけでなく、ベテランのノウハウを社内に展開できる |
Cost(コスト) |
チャットツールとしても活用する |
システムを併用するコストを削減できる |
Delivery(納期) |
一人ひとりの作業予定を共有して誰がどの工程を担当するのかを見える化する |
誰がどの工程を進めているのか、どの工程に時間がかかっているのかが一目で分かるので、トラブルが起きたときに対処しやすくなる |
Safety(安全) |
ヒヤリハット報告書を作成する |
事故やトラブルの原因を削減できる |
おすすめの納期管理システム・ソフトと選定ポイントまとめ
これまで、納期遅れの防止策や納期管理システム・ソフトを選ぶコツ、おすすめの納期管理システム・ソフトを中心にご紹介しました。
納期遅れを防ぐには「生産体制の可視化」や「納期回答、納期管理システム・ソフトの導入」が有効です。ただし、納期遅れの対策をしていても「品質・コスト・安全面」にまで気を配れていなければ、新たなトラブルが起きてしまいます。
そこで、納期管理に特化したシステムだけでなく、あらゆる社内情報を保存できるシステムもあれば、仕事をすべて管理できるのです。ただし、ITが苦手な方でも使えるように「必要な機能に過不足がないか」「簡単に操作できるか」に注意して選びましょう。
結論、自社が導入すべきなのは、あらゆる情報をストックできる”記事”があり、誰でも導入したその日から使いこなせるほどシンプルな「ナレカン」一択です。
ぜひ「ナレカン」を導入して、まずは納期遅れが起きない体制を整えましょう。