売上は、企業の業績指標に直結する要素であるため、的確に把握しておく必要があります。また、「売上を前年度よりも伸ばす」「売上目標を確実に達成する」といった成果を出すには、売上管理表を作成して、あらゆる角度から分析することが重要です。
一方で、「売上管理表の作成や運用が上手くいかない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、Excelで使える売上管理表の無料テンプレート8選や作り方を中心にご紹介します。
- テンプレートを活用して、効率良く売上管理表を作成したい
- 売上管理表の作成方法や便利な関数を知りたい
- 売上管理表を正しく運用できる体制を整えたい
という方はこの記事を参考にすると、自社に合った売上管理表のテンプレートが見つかるだけでなく、売上管理表の作成・管理を効率化する手段まで押さえられます。
目次
売上管理表とは
売上管理表とは、名前の通り、自社の商品やサービスの売上を管理する表のことです。
表やグラフを用いて、数字にして見える化することで「どの商品の売れ行きが良いのか・売上目標を達成できているのか」が一目で把握でき、実績を元に分析しやすくなります。
また、売上管理をするときは、1つの軸だけで売上達成率を見るのではなく、あらゆる方向から売上を管理・分析していきましょう。たとえば、「部門別・顧客別・地域別」に売上推移を追うことで、その軸に合った商品の改良につながるのです。
【Excel形式】見やすい売上管理表の無料テンプレート8選
以下では、Excelで使える売上管理表の無料テンプレートを7つ紹介します。テンプレートを使えば、一から表を作成する手間が省け、作業が効率化するのです。
(1)セールス向け売上管理表のテンプレート
こちらは、Microsoftが提供する「セールス向け売上管理表のテンプレート」です。
項目ごとに表が色分けされており、視覚的に分かりやすいデザインとなっています。また、数値を入力すると売上実績のグラフが自動で作成されて、売上状況を直感的に把握できるのです。
(2)売上集計表のテンプレート
こちらは、業務用テンプレートが提供する「売上集計表のテンプレート」です。売上集計表とは、担当者や地域ごとに売上高を比較するための表です。
このテンプレートでは、売り上げた「商品」を「担当者」や「顧客」とまとめて記載できます。また、複雑なマクロや関数が埋め込まれていないシンプルなテンプレートなので、エクセルの操作に慣れていない方でも簡単に使えるのです。
(3)売上台帳のテンプレート
こちらは、業務用テンプレートが提供する「売上台帳のテンプレート」です。売上台帳には、商品またはサービスの販売で生じた収入の詳細が記載されます。
このテンプレートには関数が埋め込まれており【数量・標準単価・掛率】の項目を埋めるだけで、自動で「販売単価」「売上金額」「消費税」を計算できます。そのため、取引ごとの売上を計算するのに便利なテンプレートです。
(4)月別売上表のテンプレート
こちらは、ビズ研が提供する「月別売上表のテンプレート」です。
月別に一年間の売上を記載するテンプレートで、年間の売上状況を大まかに把握する場合に最適です。また、備考欄も設けられているので、補足情報もまとめて管理できます。
(5)日別売上表のテンプレート
こちらは、テンプレートの無料ダウンロードが提供する「日別売上表のテンプレート」です。
日別に一カ月間の売上を記載するテンプレートで、売上状況を細かに把握できます。また、個々の売上を記入すると、合計売上高が自動で計算されるので、計算ミスを防げるうえ作業も効率化します。
(6)商品別売上管理表のテンプレート
こちらは、業務用テンプレートが提供する「商品別売上管理表のテンプレート」です。
商品別に1年間の売上を記載するテンプレートで、”それぞれの商品が1年間にどれくらい売れたか”や”どの商品が1番多く売れたか”を把握するのに便利です。
(7)グラフで売上を分析できるテンプレート
こちらは、業務用テンプレートが提供する「グラフで売上を分析できるテンプレート」です。
「数量」と「単価」を入力するだけで、自動で「売上金額」が計算されるうえ、その売上金額をもとにグラフが生成されます。そのため、商品別の売上金額を簡単に視覚化でき、分析や資料作りに役立つ点が特徴です。
(8)顧客別に集計できる売上管理テンプレート
こちらは、無料テンプレートのダウンロードが提供する「顧客別に集計できる売上管理テンプレート」です。
各月の売上を顧客ごとに記載できる点が特徴です。1枚で2社分の情報がまとめられる仕様になっています。
Excel(エクセル)の売上管理表の作り方とは
ここでは、Excelを使った売上管理表の作り方を解説します。作業の効率化に便利な関数も紹介しているので、自社に合った管理表を作成したい方は必見です。
売上管理表の作成手順
売上管理表は、以下の手順で作成します。
- はじめに、売上管理表の項目を入力します。主な項目としては以下の通りです。
- 取引番号
- 取引日
- 取引先名、取引先番号
- 商品名、商品番号
- 単価
- 個数
- 売上金額
- 原価
- 粗利(売上金額-原価)
- 次に、別のシートに、取引先と商品の情報をまとめた「取引先マスタ」と「商品マスタ」を作成します。
- 売上管理表に戻って、データをドロップダウンリストから選択して入力できるように設定します。たとえば、取引先名の場合、取引先名のセルを選択して [データ] タブから [データの入力規制] を選択します。
- 設定画面より、「入力値の値」をリスト、「元の値」を「取引先マスタ」の取引先名のセルに設定して、 [OK] をクリックすると、ドロップダウンリストから取引先名を選択できます。
- 次に、実際に売上実績を記入しましょう。なお、「取引先番号」「商品番号」「単価」「原価」はVLOOKUP関数を使えば、マスタから自動で入力できます。
- さらに、表頭の色を変えると、以下のような見やすい売上管理表の完成です。
売上管理表の作成に便利な関数
以下の関数を使うと、Excelで売上管理表を作るときに便利です。
- IF関数|=IF(論理式,TRUE値,FALSE値)
- COUNTIF関数|=COUNTIF(範囲, 条件)
- VLOOKUP関数|=VLOOKUP(検索値,範囲,列番号,検索方法)
- RANK関数|=RANK(検索値,範囲,順序)
- SUMIF関数|=SUMIF(範囲, 条件, [合計範囲])
- AVERAGE関数|=(平均範囲)
IF関数とは、セルの値が与えられた論理式の条件を満たしているかを判断し、設定された値を返す関数です。売上管理では、売上目標の「達成」「未達成」などの把握に便利です。
COUNTIF関数とは、設定した範囲内に、定められた条件を満たすセルがいくつあるかを数える関数です。売上管理では、担当者ごとの契約件数を把握したり「〇〇万円以上の売上日」が何日あるかを数えたりするときに便利です。
VLOOKUP関数とは、表の中からセルを検索して、一致したセルと同じ行にある、任意の列のデータを返す関数です。売上管理では、取引番号の入力時にマスターデータを参照して、商品名や売上金額を自動で入力したいときに便利です。
RANK関数とは、設定した範囲内における、検索した値の順位を返す関数です。売上管理では、売上が高い月順に並べたり、契約件数で社員に順位付けしたりするときに便利です。
SUMIF関数とは、条件を指定して条件に一致した範囲のセルを合計する関数です。売上管理では、顧客別の売上金額の合計を出したり、商材別の販売個数の合計を出したりするのに便利です。
AVERAGE関数は、範囲内のセルの平均値を算出できる関数です。売上管理では、担当者全員の平均受注金額や顧客全体の平均売上金額を算出するのに便利です。
関数を使えば、手計算の手間を省きつつ売上管理表を作成できるのです。ただし、関数の知識は属人化しがちなので、誰でも正しく管理表を作れるようにするには「ナレカン」のように「社内情報をまとめられるツール」で書き方をマニュアル化すべきです。
【必見】売上管理表を管理しやすくする方法とは
以下では、売上管理表を管理しやすくする方法を紹介します。
Excelで売上管理表を作ると「ほかのファイルに埋もれて見つからない」「ファイルを開くのが面倒」などの事態が起こりがちです。、売上を表形式でまとめたとしても、最新の情報が反映されていなくては営業活動の改善につなげられません。
そこで、”検索機能が充実したツール”でExcelファイルを管理すれば、情報を探す手間が省けます。また、”ファイルの概要がすぐに分かる機能”が備わったツールを選べば、情報を更新すべきファイルなのかもすぐに分かります。
結論、Excelと併用すべきツールは超高精度な検索機能が備わった、ファイルをはじめとした情報管理ができるツール「ナレカン」一択です。
ナレカンの「記事(ノート)」に添付した売上管理表ファイルは、AIが自動で内容を要約することが可能です。また、多階層の「フォルダ」で情報を整理できるうえ、ファイル内まで調べられる超高精度な「検索機能」で知りたい情報が見つからない事態を防げます。
売上表をはじめとしたファイル管理に最適のツール「ナレカン」
「ナレカン」|社内のナレッジに即アクセスできるツール
https://www.stock-app.info/narekan_document_request.html
「ナレカン」は、社内のナレッジに、即アクセスできるツールです。
「社内のあらゆる場所からナレッジが一元化」され、しかも、そのナレッジを「超高精度検索」できます。
自身の頭の中にあるナレッジを残すときは「記事」を作成でき、誰かにナレッジを尋ねたいときは、知恵袋のような感覚で「質問」することが可能です。また、ファイルを添付するだけで、AIが貴社のファイルの中身を全自動で、続々とナレッジ化していきます。
また、ナレカンを使えば、欲しい情報が即見つかります。
Google検索のように使える「キーワード検索」や生成AIを活用した「自然言語検索」によって、メンバーの検索スキルに依存することなく、誰でも簡単に情報を探し出せます。
更に、「初期導入支援サポート」と「ご利用中サポート」もあり、支援も充実しています。「すぐに使える状態にセットアップ」「月に1度のオンラインミーティング」など、実際に、社内のナレッジが動き出す仕組みを整えます。
<ナレカンをおすすめするポイント>
- 【ナレッジの一元化】 ナレッジ管理に特化した、これ以上なくシンプルなツール。
記事形式で書ける「社内版wiki機能」、質問形式で聞き出せる「社内版知恵袋」、メールやチャット内のやりとりは「転送機能」を使って、ナレッジを残していくだけなので、誰でも迷わず使えます。
- 【超高精度な検索機能】 誰もが簡単に欲しい情報を見つけられる検索性。
「複数キーワード検索」「添付ファイル内検索」「ゆらぎ検索」など、思い通りの検索が可能です。
- 【サポート】 圧倒的なクオリティの「初期導入支援」と「ご利用中」サポート。
初期導入支援だけでなく、ナレカンが定着するように、ご利用中も最大限サポートするので、貴社担当者様のお手を煩わせません。
<ナレカンの料金>
- ビジネスプラン:標準的な機能でナレカンを導入したい企業様
- エンタープライズプラン:管理・セキュリティを強化して導入したい企業様
- プレミアムプラン:「AI自然言語検索」も含めて導入したい企業様
各プランの詳細や金額は、下記「ナレカン資料の無料ダウンロード」ボタンより、資料をダウンロードしてご確認ください。
<ナレカンでの売上管理表作成・管理のイメージ>
- あらゆる情報を残せる記事
- 精度の高い検索機能
ナレカンの記事では、テキスト情報はもちろん、ファイルや画像・動画を残せます。あらゆる情報をナレッジとして残せるため、売上管理表だけでなくマニュアル作成にも利用可能です。
ナレカンでは、AI機能を用いた「自然言語検索」があり、上司に質問するような感覚で情報を探せます。そのため、社員のITスキルにばらつきのある大企業でも、簡単に情報へアクセスできます。
Excel(エクセル)で売上管理表を作成するときの注意点
以下では、Excelで売上管理表を作成するときの注意点を紹介します。「せっかく導入したのに上手く運用できていない」というトラブルを防ぐためにも、以下の注意点を押さえておきましょう。
(1)最新版を確認しづらい
1つ目の注意点は、最新版を確認しづらいことです。
Excelは共同編集ができないので、編集作業をしているメンバーがいる場合、ほかのメンバーには「読み取り専用」のExcelが表示されます。読み取り専用ファイルには、編集内容を保存する前のデータが表示されるので、最新データが反映されません。
そのため、Excelで管理すると、最新だと思っていたデータが古いデータだったという事態が起こりかねないのです。したがって、メンバー全員がリアルタイムで情報を共有できる体制をつくることが重要です。
(2)作業が属人化しやすい
2つ目に、作業が属人化しやすいことが挙げられます。
Excelでは、関数やマクロを使って計算を自動化したり、作業を省略したりできます。一方で、関数やマクロを組み込むと、操作に慣れていない社員が使いこなせなくなり、結果として作業が属人化するリスクがあるのです。
そのため、Excelを使う場合は、社員全員が理解できるマニュアルを整備して、一人ひとりが対応できる状態にしておきましょう。
(3)管理が面倒である
3つ目に、管理が面倒な点に注意しましょう。
Excelで管理する場合、フォルダやファイルに分かりやすい名前を付けて「どこに何の情報があるのか」を明らかにしなければなりません。また、情報を更新したら、どれが最新版のファイルか分かるようにバージョン管理する必要があるのです。
そこで、階層化されたフォルダと超高精度な検索機能で必要なファイルにすぐアクセスできる「ナレカン」のようなツールを導入すると、ストレスなく管理できます。また、ナレカンはリアルタイムで情報が更新されるため、バージョン管理の必要もありません。
(4)ほかのツールとの連携が乏しい
4つ目の注意点は、ほかのツールとの連携が乏しい点です。
売上記録を適切に運用するにあたって、顧客管システムや請求書作成システムと連携できると便利です。しかし、Excelは、ほかのビジネス向けツールとの連携機能が乏しいため、情報を再度入力する必要があり、二度手間となってしまいます。
以上のように、Excelを含む、複数のシステムを活用するのであれば、情報を一元化できる環境が不可欠です。したがって、あらゆる情報を一元化し、情報が重複しないように適切に管理できるソフトと併用しましょう。
Excel(エクセル)の売上管理表テンプレート8選や注意点まとめ
ここまで、Excelの売上管理表のテンプレート8選や注意点を中心に紹介しました。
Excelには、テンプレートや関数などの便利な機能が備わっており、売上管理表の作成には便利です。しかし、ほかのExcelファイルに管理表が埋もれないようにしなければ、正しい売上管理につながりません。
そこで、「ファイルをはじめとしたあらゆる情報を、簡単に共有・確認できるツール」を使うべきです。常に最新の情報が分かる環境が整っていれば、古いデータを誤って閲覧するリスクも回避できます。
結論、自社が導入すべきなのは、あらゆる情報を「記事(ノート)」にストックでき、必要な情報に即アクセスできるツール「ナレカン」一択です。
ぜひ「ナレカン」を導入して、売上管理表の作成・管理の効率化を図りましょう。
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