企画書は、社内外でのアイデア共有をしたり、既存の問題解決をしたりするために作成します。企画書の分かりやすさは、提案の実現を左右することもあるので、内容が一目で伝わる書類を作らなければなりません。
しかし、「企画書に何を書けば良いか毎回迷う」「企画書の体裁を整えるのに時間がかかる」と悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、「分かりやすい企画書を作成するコツ」や「すぐに使えるテンプレート9選」を中心にご紹介します。
- テンプレートを使って効果的な企画書を作りたい
- 企画書を作成するコツを押さえて提案したい
- 簡単に企画書を作成・管理できるツールがあれば知りたい
という方はこの記事を参考にすると、Word/Excelで使える企画書のテンプレートが分かり、分かりやすい企画書を作れるようになります。
目次
企画書とは
ここでは、企画書を作成する目的や提案書との違いを解説します。これまで、ビジネスにおける企画書の役割が曖昧だった方は必見です。
企画書を作成する目的
企画書を作成する目的には、大きく以下の2つが挙げられます。
- 企画の内容を正確に伝えること
- 企画の内容に対する相手の理解を得ること
このように、企画書には読み手との認識をすり合わせる役割があります。たとえば、新商品を提案する企画書の場合、既存商品の売り上げや問題点などをまとめつつ、新商品の予算や売り上げ予測などのデータを記載します。
その結果、上司は明確な根拠をもとに「商品開発の可否」を判断できるのです。
「提案書」との違い
企画書と提案書の大きな違いは、記載される情報の粒度です。
企画書は企画内容に賛同してもらう目的で作成するので、読み手がイメージしやすいように、具体的な予算やスケジュールを記載する必要があります。一方、提案書は「顧客の課題解決の方向性をまとめた書類」のため、企画書よりも具体性は低いです。
つまり、提案書で大まかな方向性を提案し、提案書が通った後に企画書で具体的なフローを詰めていく、という流れになるため、両者を混同しないようにしましょう。
以上の内容をまとめると、以下の表になります。
<企画書> | <提案書> | |
---|---|---|
目的 |
企画内容への賛同 |
顧客の課題整理 |
内容 |
具体的な企画概要 |
大まかな提案概要 |
【1枚構成】企画書に書くべき7つの要素とは?
企画書の基本構成は以下の通りです。実際の例文フォーマットの構成から、書くべき基本項目を紹介します。
また、各項目で記載する内容の詳細と書き方は以下の通りです。
<項目> | <書き方> |
---|---|
(1)タイトル |
一目で分かるよう、簡潔に書きます。 |
(2)目次 |
複数ページにまたがる企画書を作成する場合は、全体の構成が分かるように書きます。 |
(3)企画概要 |
企画する目的や背景など、要点をかいつまんで具体的に記載します。 |
(4)提案内容 |
「誰に」「何を」「どのように」提案するのか、明記します。 |
(5)目標 |
企画によってもたらされる目標数値を記載します。 |
(6)予算 |
期間や費用を見積もります。 |
(7)参考資料 |
現状分析や予算の見積もりなどに使った資料を掲示します。 |
企画書を書くうえでは、情報に過不足がなく、企画者の考えを正しく伝えられる内容になっていることが重要です。したがって、企画書の用途によって項目を追加したり、数値データを使って定量的に根拠を表したりしましょう。
<Word>おすすめの企画書無料テンプレート・フォーマット3選
以下では、企画書作成を効率化させるテンプレート・フォーマットをご紹介します。すべてWordファイルとして保存できるので、自社に適したひな形へカスタマイズしたい方も必見です。
(1)新規商品の企画書テンプレート
こちらは、「テンプレートの無料ダウンロード」が提供している新規商品の企画書テンプレートです。
マーケットやニーズの現状分析を記入できるため、顧客に納得してもらえる企画書の作成に役立ちます。
(2)講演会・セミナーの企画書テンプレート
こちらは、「テンプレートの無料ダウンロード」が提供している講演会・セミナーの企画書テンプレートです。
講師名や日程の欄があるため、講演会やセミナーで使用できます。より分かりやすくするには、別紙で講演内容の資料を作成しましょう。
(3)業務改善の企画書テンプレート
こちらは、「テンプレートの無料ダウンロード」が提供している業務改善の企画書テンプレートです。
問題点や解決策の欄だけでなく、必要経費や時間などの定量的な情報を示せるので、より具体的な企画書を作成できます。
<Excel>おすすめの企画書無料テンプレート・フォーマット3選
以下では、企画書作成を効率化させるテンプレート・フォーマットをご紹介します。すべてExcel版でダウンロードできるため、枠の大きさやビジュアルを柔軟に変えられます。
(1)シンプルな企画書テンプレート
こちらは、「テンプレートの無料ダウンロード」が提供しているシンプルな企画書テンプレートです。
項目や記載する枠が細かすぎないので、汎用性が高く使いやすいテンプレートです。
(2)イベントの企画書テンプレート
こちらは、「テンプレートの無料ダウンロード」が提供しているイベントの企画書テンプレートです。
イベント内容や経費を具体的に記載できるので、実現性の可否が判断しやすい点が特徴です。
(3)事業の企画書テンプレート
こちらは、「テンプレートの無料ダウンロード」が提供している、事業の企画書テンプレートです。
“事業内容”や”資金調達”、”事業後の見通し”を入力する欄があるので、起業に必要な情報を漏れなく記載できます。
<Power Point>おすすめの企画書無料テンプレート・フォーマット3選
以下では、企画書作成を効率化させるテンプレート・フォーマットをご紹介します。すべてPower Point版でダウンロードできるため、おしゃれなプレゼン資料作りに便利です。
(1)解説付きの企画書テンプレート
こちらは、「Microsoftのテンプレート」が提供している、『日経ビジネスオンライン』の社内企画書テンプレートです。
資料作りのポイント解説付きなので、スムーズなプレゼン資料に役立つ点が魅力です。
(2)見やすいビジネス企画書テンプレート
こちらは、「Microsoftのテンプレート」が提供している『越川氏監修: 相手を動かす企画書』テンプレートです。
グラフや表、スマートアートを簡単に挿入できるので、見やすいビジネス企画書を作成するのに役立ちます。
(3)おしゃれな事業企画書テンプレート
こちらは、「Microsoftのテンプレート」が提供している、発表用スライド (スタイリッシュ)テンプレートです。
必要に合わせて、コピー&ペーストで挿入できるおしゃれなサンプルチャートがあるので、視覚的に分かりやすいスライド作成に便利です。
【必見】企画書の管理に役立つおすすめのツール
以下では、企画書の管理に役立つおすすめツールをご紹介します。
テンプレートを使うと企画書を作成する手間が省けます。しかし、WordやExcelは「ファイルが増えすぎてどこに企画書を保存したか分からない」「ファイル内の必要な情報が埋もれてしまう」といった問題が生じかねません。
そこで、「ナレッジ管理ツール」を利用すると、必要な情報が1か所にまとまり、管理しやすくなります。また、検索性に優れたツールを選べば、仮に情報が埋もれてしまっても、即座に取り出すことが可能です。
したがって、企画書の保管には、社内の資料を一元管理し、目的の情報に即アクセスできるツール「ナレカン」が最適です。
ナレカンにはヒット率100%の「超高精度検索」が備わっているため、ファイル内の文言も対象に情報を絞り込めます。また、質問するように使える「自然言語検索」を用いれば、AIがナレカン内のデータをすべて横断して回答してくれるので、企画について調べるときの検索ストレスが低減します。
あらゆる書類を一元管理できるツール「ナレカン」
「ナレカン」|社内のナレッジに即アクセスできるツール
https://www.stock-app.info/narekan_document_request.html
「ナレカン」は、社内のナレッジに、即アクセスできるツールです。
「社内のあらゆる場所からナレッジが一元化」され、しかも、そのナレッジを「超高精度検索」できます。
自身の頭の中にあるナレッジを残すときは「記事」を作成でき、誰かにナレッジを尋ねたいときは、知恵袋のような感覚で「質問」することが可能です。また、ファイルを添付するだけで、AIが貴社のファイルの中身を全自動で、続々とナレッジ化していきます。
また、ナレカンを使えば、欲しい情報が即見つかります。
Google検索のように使える「キーワード検索」や生成AIを活用した「自然言語検索」によって、メンバーの検索スキルに依存することなく、誰でも簡単に情報を探し出せます。
更に、「初期導入支援サポート」と「ご利用中サポート」もあり、支援も充実しています。「すぐに使える状態にセットアップ」「月に1度のオンラインミーティング」など、実際に、社内のナレッジが動き出す仕組みを整えます。
<ナレカンをおすすめするポイント>
- 【ナレッジの一元化】 ナレッジ管理に特化した、これ以上なくシンプルなツール。
記事形式で書ける「社内版wiki機能」、質問形式で聞き出せる「社内版知恵袋」、メールやチャット内のやりとりは「転送機能」を使って、ナレッジを残していくだけなので、誰でも迷わず使えます。
- 【超高精度な検索機能】 誰もが簡単に欲しい情報を見つけられる検索性。
「複数キーワード検索」「添付ファイル内検索」「ゆらぎ検索」など、思い通りの検索が可能です。
- 【サポート】 圧倒的なクオリティの「初期導入支援」と「ご利用中」サポート。
初期導入支援だけでなく、ナレカンが定着するように、ご利用中も最大限サポートするので、貴社担当者様のお手を煩わせません。
<ナレカンの料金>
- ビジネスプラン:標準的な機能でナレカンを導入したい企業様
- エンタープライズプラン:管理・セキュリティを強化して導入したい企業様
- プレミアムプラン:「AI自然言語検索」も含めて導入したい企業様
各プランの詳細や金額は、下記「ナレカン資料の無料ダウンロード」ボタンより、資料をダウンロードしてご確認ください。
【例文あり】ナレカンで使える企画書テンプレート
以下では、ナレカンで使える企画書のテンプレートを紹介します。
No.○○
令和〇年×月△日
企画名
○○部署 ○○
以下の通り提案します。
- 企画概要
- 提案内容
- 期待できる効果・目標
- 必要経費・期間
- 添付資料
現状として、製品Aは市場にあまり出回っていないという課題がある。そこで、製品Aの知名度向上を図るための展覧会に参加することを提案する。
・製品Aの競合製品が集まる展覧会イベント(イベントURL)に参加する。
・実際に簡易版の製品Aを使っていただきながら、対面での説明を行う。
・利用した感想をアンケート調査で聞きこむ。(アンケート回答者にはノベルティをプレゼントする)
認知度の向上・新規顧客の獲得(1時間当たり3人を目安)
令和〇年×月△日~△△日
・ブース設置費(○○円)
・アンケート用紙作成費(○○円)
・ビラ作成費(○○円)
・人件費(○○円)
・ノベルティ準備費(○○円)
展覧会に関する情報ファイル
ナレカンにはテンプレート機能も備わっており、あらかじめこのフォーマットをコピー&ペーストして登録しておけば、直接ナレカン上で企画書を作ることも可能です。
WordやExcelで企画書を作るデメリットとは
以下では、WordやExcelで企画書を作るデメリットを2つご紹介します。すでにWordやExcelで企画書を作成している企業は、以下の内容をもとに運用を見直しましょう。
(1)ファイルが乱立する
WordやExcelのデメリットとして、ファイルが乱立することが挙げられます。
企画書を作る度にファイルが増えていくと、中身を確認するために都度ファイルを開く手間がかかります。また、テンプレートも指定の場所で保管しないと、素早く見つけることができません。
そこで、企画書作成において「過去の企画書を参照したい」「下書きした企画書を編集したい」場合は、「ナレカン」のような検索性に優れたツールを使うことで、すぐに必要な情報にアクセスできるようになります。
(2)共有に手間がかかる
次に、共有に手間がかかる点もデメリットです。
実現可能な企画書を作成するためには、他の社員と共同編集し、客観的な視点を取りいれるのが効果的です。しかし、ExcelやWordには、作成した文書をメンバーと共有する機能はついていません。
そのため、メールやチャットツールなどの別のツールで共有する必要があり、他の話題に埋もれてしまうことが多く、情報の抜け漏れが起きやすいです。そこで、文書の作成から共有までを一元化できるツールを導入することで、共有の手間が省けます。
分かりやすい企画書を作成する3つのコツ
ここからは、分かりやすい企画書の書き方のコツを3点ご紹介します。担当者の考えを適切に伝えるために、作成時に気をつけるべき点を押さえましょう。
コツ1|フレームワークを使う
顧客のニーズを把握するためには、フレームワークを活用するのが効果的です。以下3つのフレームワークを利用すると、分かりやすい企画書を作れます。
<6W2H>
6W2Hとは以下の8要素を指します。
- When(いつ)
- Who(誰が)
- Whom(誰に対して)
- Where(どこに)
- What(何を)
- Why(なぜ)
- How(どのように)
- How much(いくらで)
上記の要素が具体化されていない企画書では、担当者以外は企画の詳細を把握できません。その結果、企画書を受け取った人は担当者の意図が分からず、何度も質問する手間がかかるのです。
<3C分析>
3Cとは、企業を取り巻く環境を分析するためのビジネスフレームワークで、以下の3要素を指します。
- Customer(顧客):顧客のニーズや市場環境
- Competitor(競合):競合他社の強さ、市場シェア率などの現状
- Company(自社):自社の強みやブランドイメージなどの現状
上記の視点から自社の立ち位置を分析することで、自社の強みを分析します。その結果、競合他社と差別化した企画書の立案が出来るようになるのです。
<SWOT分析>
SWOT分析(スウォット分析)とは、競合や市場などの”外部環境”と、自社の強みやブランド力などの”内部環境”を、プラス要因とマイナス要因に分けて分析する手法です。
- Strength(強み):内部環境のプラス要素となる自社の強み
- Weakness(弱み):内部環境のマイナス要素となる自社の弱み
- Opportunity(機会):自社に好影響を与える外部環境のプラス要素
- Threat(脅威):自社に悪影響を及ぼす外部環境のマイナス要素
上記の各要素によって分析され、既存事業の改善点を見つけられるフレームワークとして、戦力策定やマーケティングの意思決定、経営資源の最適化に役立ちます。そのため、企画書の作成にも有効活用できるのです。
コツ2|メリットや解決策を明示する
企画書には、現状の解決策やメリットを組み込みましょう。
たとえば、既存の問題に対する企画書を作成する場合、問題の現状を述べるだけでは単なる結果報告となってしまいます。したがって、生じている問題の原因を突き止めるだけでなく、解決策まで提示することが重要です。
また、企画によって得られるメリットが伝わらなければ、企画は採用されません。そのため、「提示した施策を実行することで、どのような効果が期待できるのか」をデータや資料を使って定量的に示しましょう。
コツ3|提案内容が実現可能か確かめる
最後に、提案内容が実現可能か確かめましょう。
企画書の内容がデータに基づいていなかったり、予算やスケジュールが明記されていなかったりすると、先方に不安を与えてしまいます。
そのため、予算やスケジュールについての「具体的な数値」や「過去の実績」を示すなどして、実現性の高い企画書を作成しましょう。また、同僚や上司に共有し、無理のない内容かどうかチェックしてもらいながら作成を進めることも重要です。
企画書におすすめのテンプレート・フォーマットまとめ
これまで、企画書におすすめのテンプレート・フォーマットを中心にご紹介しました。
分かりやすい企画書を作成するコツとして、「6W2Hを具体化させる」「メリットや解決策が一目で分かるように記載する」の2つが挙げられます。また、テンプレートを使うと構成を考える手間が省けるうえ、社内で書式を統一できるのです。
しかし、WordやExcelのテンプレートを活用して楽に企画書を作成したとしても、作成後の「共有と管理の非効率さ」は変わりません。そこで、企画書を共有・管理するだけでなく、ナレッジとして活用できるツールを導入しましょう。
結論、自社に最適なナレッジ管理ツールは、社内に散らばった企画書を一元管理し、目的の情報に即アクセスできる「ナレカン」一択です。ナレカンでは、参考資料もまとめて管理できるうえ、優れた検索機能によって、欲しい情報をすぐに取り出せます。
ぜひ「ナレカン」を導入して、ストレスフリーの企画書管理を実現しましょう。