今日ではAI技術の台頭により、文書や画像が効率的に作れるようになりました。SaaS業界においても、情報の検索スピードを高めたり、資料を自動要約したりできるAI技術をツールに汲み込む動きが増えています。
 
2023年6月22日には、オンラインストレージのDropboxが「Dropbox Dash」「Dropbox AI」を発表しました。そのため、なかには、どのようなことができるのか、最新情報を知りたい方も多いのではないでしょうか。
 
そこで今回は、Dropbox Dashの概要や基本的な使い方を中心に解説します。
 
という方は本記事を参考にすると、Dropbox DashとDropbox AIの概要が分かるうえ、効率的な情報管理の方法も実践できるようになります。

Dropbox Dashとは

Dropbox Dashのトップページ
 
 
Dropbox Dashとは「Dropboxアカウントを使った、ブラウザ拡張機能として使える検索ツール」です。
 
具体的には、Dropboxと連携できるアプリであれば、アプリを横断して、連携したアプリ内の情報をDropboxアカウントから探せるようになります。そのため、複数ツールを併用する場合でも、Dropboxから欲しい情報へアクセスしたり編集したりできるのです。
 
また、Dropbox AIも利用可能で、検索するほどAIが学習するので、使うほどに各個人・組織に最適化された検索結果が改善されます。
 
ただし、2025年11月時点では、英語版のみの発表となっており、今後日本での提供が予定されています。
 

Dropbox Dashの機能と使い方とは

Dropbox Dashのイメージ画面
 
以下ではDropbox Dashの機能や「何ができるのか」を解説します。

「Stack」機能

Dropbox DashのStack機能の画面
 
Stack機能は、Dropbox Dash内で上記画像のように「あるプロジェクトに関連、かつ複数のツールに散在する情報」を一元管理できる機能です。
 
具体的には、必要な情報へのURLをプロジェクトごとに紐づけることができます。そのため、「必要な情報が見つからない」というストレスがありません。
 
また、社外メンバーと進めるプロジェクトであっても、Dropboxアカウントを持っていれば、Stack情報の共有も可能です。

「Start Page」機能

Dropbox DashのStart Page機能の画面
 
Start Page機能は、Dropboxアカウント内にて「直近のタスクやスケジュール、Dropbox Dashへのアクセス、会議の開始」が一覧で管理できるダッシュボードです。
 
そのため、やるべきことやスケジュールを確認するのに、都度専用のアプリを開かなくても、Start Pageさえあれば確認できるのです。
 
また、Dropbox Dash内のAIが、使用者の属性や会社情報を自動学習してくれるので、AIに質問を投げかけるだけで簡単に情報が手に入ることもポイントです。
 
画像引用および参照:Dropbox|プレスリリース

「Deeplinking」機能

Dropbox DashのDeeplinking機能の画面
 
Deeplinkingは、Dropbox Dash内で「特定のファイルや情報を、直接対応するアプリケーションで即座に開くことができる機能」です。
 
具体的には、Dropbox Dashで検索したファイルや情報をクリックすると、そのままWordやZoom、Excelなどのデスクトップアプリやウェブアプリが自動的に起動し、該当ファイルや会議に直接アクセスできるのです。
 
そのため、「どのアプリ内で情報を管理しているか分からない」といったストレスがありません。
 
画像引用および参照:Dropbox Dash|使い方ガイド

「People Search」機能

Dropbox DashのPeople Search機能の画面
 
人物検索(People Search)は、Dropbox Dash内で「組織内の担当者・専門家を横断的に検索し、誰がどの資料やプロジェクトに関わっているかを即座に特定できる機能」です。
 
具体的には、Dropbox Dashで「ブランドメッセージを書いたのは誰?」や「このプロジェクトの担当者は?」というように検索すると、関連するファイルや会話履歴、各種クラウドサービスの情報をもとに、該当する人物や担当者が提示されます。
 
これにより、「誰に聞けばよいかわからない」「回答を得るまでに時間がかかってしまう」などのストレスが発生しません。
 
また、Dropbox Dashは、Google WorkspaceやMicrosoft 365、Slack、Notionなどの外部サービスと連携できるため、各ツールに分散した人物情報もDashから一括で検索・特定できます。
 
画像引用および参照:Dropbox Dash|Company Directory

ビジネスシーンでの活用例

Dropboxは、ビジネスシーンで広く活用できます。以下では職種ごとに活用例をご紹介します。

マーケティング

Dropboxを活用できる職種として、マーケティングが挙げられます。
 
AIや過去の情報を利用して、メールや投稿をすぐに作成でき、予算や事業目標なども簡単に整理可能です。チャットに予算に関する資料をアップロードすれば、要約を作成してくれるほか、質問にも答えてくれるため便利です。
 
このように、マーケティング業務でDropbox Dashを活用すれば、さらに情報の分析や共有が簡単になり、課題解決にコミットできるようになります。

HR(人事部や総務部)

人的資源に関わる業務においても、Dropbox Dashを活用できます。
 
会社の情報が散在していると、欲しい情報をすぐに取り出せず不便です。そこで、Dropbox Dashで情報を一元化すれば、情報が探しやすくなりムダを削減できます。
 
さらにAIチャットを利用すれば、従業員が質問を入力するだけで回答を得られるため、従業員との接点が多い人事部や総務部のような場面で重宝されます。

【2025年8月最新】新たに更新された機能

以下では、2025年8月に新たに更新された機能についてご紹介します。最新の情報を確認して、フルに活用しましょう。

ExcelやCSVのファイルがチャットに対応

チャット機能を使えば、ユーザーがファイルをアップロードして、ファイルに関する質問ができます。
 
従来のチャット機能では、アップロードできるファイルはPDFやドキュメントのファイルに限られていましたが、8月のアップデートによりExcelやCSV形式にも対応可能となりました。
 
幅広いデータを読み込めるようになったため、分析がより速く簡単になります。

管理者向けのレポート機能

8月のアップデートで、管理者はセキュリティ向上の観点から自社のレポートを参照できるようになりました。
 
レポートでは、自社が持っているコンテンツがどのように共有・維持されているかを確認できます。セキュリティの向上につながるほか、リスクの特定に役立ちます。
 
また、過去のアクセス履歴も確認できるため、ビジネスシーンにおいても安全な情報共有を実現可能です。

プッシュ通知

ブラウザ拡張機能でプッシュ通知が新たに追加されました。
 
拡張機能をインストールしている場合、Stackがシェアされたときにプッシュ通知を受け取れます。そのため、スタックが共有される度に通知を受け取ってすぐに確認でき、迅速な対応が可能になります。
 
ただし、端末がおやすみモードを設定している場合、Dropbox Dashの通知も来なくなってしまう点に注意しましょう。

Dropbox AIの機能

Dropbox AIとは「Dropbox Dash」で利用できる、DropboxオリジナルのAIです。2025年11月時点では、Dropbox AIの提供は一部プランに制限されていますが、今後対象者の拡大が予定されています。

文書生成・要約・分析機能

Dropbox AIの文書生成・要約・分析機能の画面
 
Dropbox AIによって、さまざまなクラウドサービスやアプリに散在する情報をもとに、自動で文書作成・要約・分析をすることが可能です。
 
具体的には、「第3四半期のマーケティング計画を作成して」といった指示を入力すると、AIがDropboxやSlack、Google Driveなどに保存されたレポート、議事録、会話履歴、関連資料から必要な情報を抽出し、数秒で要約や下書きを自動生成します。
 
さらに、テンプレートや文章のトーン指定にも対応しており、戦略資料や議事録、プロジェクト計画など多様なビジネス文書の作成を効率化できます。
 
AIは複数のデータソースを横断して情報を集約・分析するため、「どこに何の情報があるかわからない」といったストレスが解消されます。これにより、情報収集や下書き作成にかかる時間を短縮し、業務効率を向上できるのです。
 
画像引用および参照:Dropbox Dash|Chat

動画・画像・音声検索機能

Dropbox Dashの動画・画像・音声検索機能の画面
 
動画・画像・音声検索機能を利用すると、Dropbox Dash内でさまざまなファイル形式のメディアコンテンツを横断的かつ直感的に検索できます。
 
たとえば、Dropbox AIは、ファイル名を覚えていなくても「東京駅で撮影した春のキャンペーンの写真」や「カスタマーイベントで使った同意書のスキャン」と入力するだけで、画像・動画・音声ファイルなどの多様なメディアから検索できます。
 
AIがコンテンツの内容も解析するため、従来のキーワード検索では見つけにくかったファイルも、目的や状況を入力するだけですばやく見つけ出せるのです。
 
画像引用および参照:Dropbox Dash|Universal Search

2025年秋以降のアップデート情報

ここでは、2025年秋以降にアップデートされたDropbox AIの情報をご紹介します。
 
  • AI機能のDropbox本体への統合
  • Dropboxの環境にDashのAI機能の一部(スマートな検索、整理機能、要約機能など)が搭載され、Dropbox内でもDash体験が可能になりました(Dash for TeamsとDash for Businessプランのみ)。
     
  • 文脈理解の強化
  • Dashにコンテキスト・インテリジェンスが搭載され、日常業務で扱う多種多様なコンテンツやツールに幅広く対応し、「文脈」を認識して必要な情報を提供できるようになりました。
     
  • 会話形式の検索と回答取得の強化
  • まるで会話するように自然な言葉で検索が可能になり、質問に対して文脈に沿った回答や要約を取得できるようになりました。
     
  • MCP(Model Context Protocol)サーバーの導入
  • DashのAI機能をClaude、Cursor、GooseなどのMCP対応アプリ内で動作させるためのサーバーが導入され、タブの切り替えなしでコンテンツを安全に検索できるようになりました。
今回のDropbox AIのアップデートを通じて、より使いやすく、高度な検索が可能となり、情報検索の効率が向上したと言えます。
 

各種ツールとの連携

Dropbox Dashは、たとえば以下のような外部アプリと連携できます。これらのアプリを連携すると、Dropbox Dashのスタートページから、欲しい情報へとすぐにアクセスできます。
 
<Dropbox Dashと連携できる主なアプリ>
 
  • Google Workspace:Googleのコラボレーションツール
  • Asana:プロジェクト管理もできるチームマネジメントツール
  • Microsoft Outlook:Microsoft社がリリースするメールソフト
  • Zendesk:デンマーク発の顧客管理ツール
  • Slack:世界的に使われているチャットツール
  • Evernote:主に個人向けのノート型ツール
  • Salesforce:全世界で使われているSFAツール
  • Hubspot:顧客管理ツールとしても使えるSFAツール
  • Zoom:オンライン商談ツール
  • Spotify:音楽ストリーミングサービス
  • Notion:メモやノート、タスク管理から社内wikiまで作れるクラウドツール
  • Trello:オーストラリア発のプロジェクト管理ツール
 
このほかにも、Dropbox Dashは60以上のアプリと連携可能なため、すでに利用している外部アプリがある場合は有用です。

Dropbox Dashの概要や使い方まとめ

ここまで、Dropbox Dashの概要から使い方、機能を解説しました。
 
Dropbox DashはDropboxのアカウントがあれば使える情報検索ツールです。Dropboxと連携できるアプリがあれば、連携したアプリを開かずともDropbox Dashから欲しい情報へアクセスできます。
 
また、Dropbox AIに関しても、検索機能や文書の要約・作成機能などは業務効率化に貢献するため、今後の展開に注目です。しかし、いずれも複数ツールの併用が前提の機能であるため、ITに詳しくない方にとっては使いづらさを感じる恐れがあります。
 
そこで、情報を一元管理できるツールで、併用することなく、業務効率化を図りましょう。結論として、社内の業務効率化には、社内のナレッジを一元管理できるナレッジ管理ツール「ナレカン」が必須です。
 
無料の導入支援も受けられるので、ぜひ「ナレカン」を使って、業務効率化を実現しましょう。
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