クラウド型の電子カルテツールのひとつに「CLIUS(クリアス)」があります。CLIUSは、昨今広まりつつあるオンライン診療に役立つ機能が備わった電子カルテツールです。
しかし、なかには「利用を考えているが合うツールなのか、判断できない」と悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、CLIUS(クリアス)の特徴や料金、評判を網羅的にご紹介します。
- CLIUSの機能や料金プランを知りたい
- 実際に利用した人の口コミや評判を参考に導入を検討したい
- 誰でも使いこなせるシンプルなツールを探している
という方はこの記事を参考にすると、CLIUSの概要が分かり、運用のイメージを掴みやすくなります。
目次
CLIUS(クリアス)とは
CLIUSとは、株式会社DONUTSが運営する医療向け電子カルテツールです。以下では、CLIUSとほかの電子化ツールとの違いや基本機能を紹介します。
CLIUSとほかの医療向け電子カルテツールの違い
引用:CLIUSのトップページ
CLIUSの特徴は、訪問診療やグループ医院など幅広い診察に役立つ点です。
同ツールを利用すれば、追加料金なしで訪問医療に必要な機能を使えます。さらに、有料オプションとして、グループクリニック内で患者のカルテデータを共有する機能も備わっています。
したがって、CLIUSはカルテの作成だけでなく、医療従事者の業務を円滑化する機能が充実していると言えます。
CLIUSの機能
CLIUSのおもな機能は以下の通りです。
機能詳細 | |
---|---|
薬用量機能 |
おもに小児科を対象にした機能で、患者の年齢や体重に応じた薬用量を確かめられます。 |
バックアップ |
患者に関する情報をローカルサーバーにバックアップする機能です。利用すればサーバーが停止したときにデータが参照できず診療が滞る事態を防げます。 |
WEB問診 |
WEB上で患者が問診票を記載できる機能です。記載項目はカスタマイズ可能で、記載方法も「リンクから記載」「QRコードからアクセス」「クリニックに訪問してタブレットから記録」とさまざまな方法があります。 |
オーダーチェック |
オーダーをもとに傷病名と医薬品を参照し、危険性があったときに警告を通知できる機能です。 |
在宅機能 |
在宅患者の情報管理や、訪問スケジュールを日別や週別で一覧管理する機能です。 |
経営分析 |
診療時間や診察料金を分析する機能です。また、傷病名別の患者の割合や患者の属性を調べることもできます。 |
予約 |
WEB予約や電話予約を管理する機能です。患者側はWEB上で24時間予約が入れられるうえ、クリニック側は医師と診察室を併せて確保できるので、診療におけるトラブル防止に役立ちます。 |
オンライン診療 |
パソコン・スマートフォンいずれからもオンライン診療ができる機能です。 |
このように、CLIUSには電子カルテをはじめとした幅広い機能が備わっています。
参考:CLIUSの機能
CLIUSを導入すべき病院の特徴
以下の要件に当てはまる場合は、CLIUSを導入すべき病院であると言えます。
- 電子カルテに移行したい
- オンライン診療を取り入れたい
CLIUSには、カルテの作成に加えて、グループクリニック内で患者のデータを共有する機能も搭載しており、電子カルテの作成・共有を効率化できます。
CLIUSには、WEB予約とセットで利用できるオプション機能として「オンライン診療機能」があります。本機能を利用することで、医師と患者が顔を合わせながら診療を行うことができます。
以上の要件に当てはまる病院は、一度CLIUSの導入を検討してみましょう。
CLIUS(クリアス)のメリット
ここでは、CLIUSを利用するメリットを紹介します。導入に迷っている方は、以下の内容を踏まえて利用を検討しましょう。
AIでの自動並べ替え機能が備わっている
CLIUSには、AIによる情報の並べ替え機能が含まれている点がメリットです。
オーダー自動学習機能では、用法や容量・薬の情報をAIが学習して、よく使う項目をランキング形式で表示します。そのため、日ごろよく使っている項目がひと目で明らかになるのです。
したがって、業務の時間短縮を目的にツールの導入を検討している場合は、CLIUSの利用が適していると言えます。
外部ツールとの連携が可能
さまざまな外部ツールとの連携に対応している点も、CLIUSのメリットのひとつです。
110社以上の企業と連携可能であり、予約・受付システムや決済システム等、幅広い種類のツールが連携対象になっています。連携機能を使うと、「オーダーの情報を院内の機器に登録」「検査結果を自動的にカルテへ記録」といったことが可能になります。
ただし、連携を実施すると別途料金が発生する場合があるため、詳細は問い合わせが必要です。
参考:CLIUSの連携
CLIUSの基本料金プラン
CLIUSの料金プランには、「CLIUS 通常プラン」「CLIUS Pro」「CLIUS Direct」の3種類があります。それぞれの違いは以下の通りです。
CLIUS 通常プラン | CLIUS Pro | CLIUS Direct | |
---|---|---|---|
初期導入費用 |
200,000円~ |
650,000円~ |
0円~ |
利用料金 |
12,000円/月 |
27,800円/月 |
19,800円/月 |
電子カルテ |
○ |
○ |
○ |
レセコン |
専門の協力会社から提供する。 |
CLIUSがカルテとともにワンストップで提供する。 |
CLIUSがカルテとともにワンストップで提供する |
訪問サポート |
○ |
○ |
× |
概要 |
電子カルテはCLIUS、レセコンは専門の協力会社から提供するスタンダードなプラン。 |
カルテとレセコンをCLIUSにてワンストップで提供+複数回の操作説明や現地立会い複数回を含んだ手厚いサポートプラン。 |
基本的な設定は医療機関側が行うことで「業界最低水準価格」「最短導入」が可能なプラン。
※訪問サポートが必要な場合は、CLIUS Proの導入がおすすめ。 |
以上が、各料金プランの違いとなります。なお、どのプランでもユーザーID数、連携数、利用規模などによっては別途費用が発生する場合があるため、注意しましょう。
参考:CLIUSの料金
CLIUS(クリアス)の評判
ここでは、CLIUSを利用するユーザーからの評判を紹介します。たとえば、一部ユーザーからは以下の口コミが寄せられています。
※ご紹介する口コミは、ITトレンド > CLIUSより引用しています。
<良い点に関する口コミ>
非公開のユーザー、投稿日:2023/05/11他社の電子カルテを利用していたが、スタッフからの強い要望があり、クリアスの電子カルテに変更した。スタッフや医師の入れ替わりのタイミングもあり、短期間での導入を希望したところ、営業担当者が迅速に対応してくれた。予約や問診については、他社サービスとの連携を検討していたが、スタッフからも「クリアスに付帯されている機能で十分」との意見があり、現在はそちらを利用中。今のところ不便さはない。
非公開のユーザー、投稿日:2022/04/12シンプルに使用することができるので、煩わしい操作はあまり無いと思います。 併せて、予約システムも使えます。在宅機能もあります。 使っていませんが、問診機能もあります。
<改善点に関する口コミ>
非公開のユーザー、投稿日:2023/05/11レセコンオルカと分離しているので、初めのうちは多少慣れが必要。 後払い機能まで搭載されるとより便利に使えるでは。また、経営分析機能について、条件設定によっては出したい帳票が出ないので、クリアスが売りにしている「開発力」に今後期待したい。
非公開のユーザー、投稿日:2022/04/12診療時間のダウンが多く、カルテが全く使えなくなります。おおよそ半年間で10回程度サーバーダウンを経験しました。こうなると診療が全くできなくなります。よく停止することを、了解のうえご契約されるのがいいと思います。ipadのブラウザには完全対応していませんので、タブレット端末での使い勝手はかなり落ちます。 処方の方法がちょっと変わっているので慣れるのに時間がかかります。 ORCAと別のため、手間が二重にあります。
このように、機能面が充実している一方で、安定的に動作しない可能性があるという声も寄せられています。
CLIUS(クリアス)の注意点
CLIUSの導入を検討するときには、以下の点に注意が必要です。
- 歯科・鍼灸院・接骨院は利用できない
- カルテは削除できない
- アプリはない
- 多機能で持て余す可能性がある
CLIUSの医事会計は、日本医師会が提供しているORCAを利用しています。そのため、日本医師会の管理外である歯科・鍼灸院・接骨院では利用できません。
改ざんの観点から、一度作成したカルテは完全に削除できない仕様となっているので、運用面での工夫が必要です。
専用アプリはないため、ブラウザでの利用が前提となります。
CLIUSは機能が豊富な一方で、電子カルテの作成のみツールに求めている場合は持て余してしまう可能性があります。
とくに、使わない機能が多いとツールを導入しても無駄な料金コストが発生してしまいます。そこで、電子カルテの作成に特化したツールを探している場合は、「ナレカン」のようにシンプルなツールで記録・管理する方法がおすすめです。
【必見】電子カルテを管理するときのポイントとは
以下では、電子カルテを管理するときのポイントをご紹介します。
電子カルテをスムーズに運用するには「検索性の高いツール」が求められます。しかし、CLIUSは医療現場に役立つ機能が豊富である一方、情報管理に特化したツールではない点に注意しなければなりません。
そこで、情報管理に特化したツールと併用すれば、より効率よく業務を進めることができるのです。ただし、これまで紙カルテを使用していたクリニックでも定着するために「個人の検索スキルに依存せず、欲しい情報にたどり着けるツール」を選びましょう。
したがって、CLIUSと併用すべきツールは、情報の管理、検索性に優れており、誰でも迷わず使いこなせる「ナレカン」が最適です。
ナレカンは「記事」に書き込んだ情報を任意のメンバーに共有可能なので、病院全体や複数拠点のクリニックでの利用に適しています。また、生成AIを活用した「自然言語検索(ゆらぎ検索対応)」が備わっており、目的の情報を素早く見つけられるのです。
ITの知識に関係なく電子カルテを作りやすいツール「ナレカン」
「ナレカン」|社内のナレッジに即アクセスできるツール
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「ナレカン」は、社内のナレッジに、即アクセスできるツールです。
「社内のあらゆる場所からナレッジが一元化」され、しかも、そのナレッジを「超高精度検索」できます。
自身の頭の中にあるナレッジを残すときは「記事」を作成でき、誰かにナレッジを尋ねたいときは、知恵袋のような感覚で「質問」することが可能です。また、ファイルを添付するだけで、AIが貴社のファイルの中身を全自動で、続々とナレッジ化していきます。
また、ナレカンを使えば、欲しい情報が即見つかります。
Google検索のように使える「キーワード検索」や生成AIを活用した「自然言語検索」によって、メンバーの検索スキルに依存することなく、誰でも簡単に情報を探し出せます。
更に、「初期導入支援サポート」と「ご利用中サポート」もあり、支援も充実しています。「すぐに使える状態にセットアップ」「月に1度のオンラインミーティング」など、実際に、社内のナレッジが動き出す仕組みを整えます。
<ナレカンをおすすめするポイント>
- 【ナレッジの一元化】 ナレッジ管理に特化した、これ以上なくシンプルなツール。
記事形式で書ける「社内版wiki機能」、質問形式で聞き出せる「社内版知恵袋」、メールやチャット内のやりとりは「転送機能」を使って、ナレッジを残していくだけなので、誰でも迷わず使えます。
- 【超高精度な検索機能】 誰もが簡単に欲しい情報を見つけられる検索性。
「複数キーワード検索」「添付ファイル内検索」「ゆらぎ検索」など、思い通りの検索が可能です。
- 【サポート】 圧倒的なクオリティの「初期導入支援」と「ご利用中」サポート。
初期導入支援だけでなく、ナレカンが定着するように、ご利用中も最大限サポートするので、貴社担当者様のお手を煩わせません。
<ナレカンの料金>
- ビジネスプラン:標準的な機能でナレカンを導入したい企業様
- エンタープライズプラン:管理・セキュリティを強化して導入したい企業様
- プレミアムプラン:「AI自然言語検索」も含めて導入したい企業様
各プランの詳細や金額は、下記「ナレカン資料の無料ダウンロード」ボタンより、資料をダウンロードしてご確認ください。
CLIUS(クリアス)の特徴や口コミ・評判まとめ
これまで、CLIUSの特徴や口コミ・評判を網羅的にご紹介しました。
CLIUSは、医療に役立つ機能が豊富な電子カルテツールです。オンライン診療に便利なサービスが備わっている一方で「導入時に初期費用がかかる」「作成したカルテは削除不可」といった注意点もあるので、導入は慎重に判断しましょう。
また、CLIUSは電子カルテの作成に役立つ一方、作成したカルテの管理には特化していない点も無視できません。電子カルテの運用まで効果的に行うためには、情報管理に特化したツールとの併用を検討しましょう。
結論、情報管理に強みを持ち、欲しい情報にサクサクたどり着けるツール「ナレカン」で電子カルテを管理すると、カルテの作成から運用までストレスフリーで行えます。
ぜひ「ナレカン」を導入して、効果的にカルテを運用できる体制を整えましょう。
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