Chatworkでは2023年7月3日に、一部プランの価格改定がされたことで、1ユーザーあたりの月額料金が値上がりしました。また、以前には「無料プランの履歴閲覧に日数制限がつく」などの変更も加えられ、Chatworkの利用を見直す企業も少なくありません。
しかし、なかにはChatworkの代わりとなるツールを探しているものの、自社に合うツールが分からないと悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、Chatworkの代わりになるビジネス向けツール5選や選定ポイントを中心にご紹介します。
- 自社に合ったChatworkの代替ツールを見つけたい
- ChatWorkの代わりとなるツールはいくつもあるため、選定ポイントを把握したうえで選択したい
- 簡単に社内情報を共有・管理できるツールを探している
という方はこの記事を参考にすると、Chatworkに代わるビジネス向けツールの選び方が分かり、自社に合ったサービスを判断できます。
目次
Chatworkの注意点とは?
Chatworkは多くの企業で使われているツールですが、2023年に料金の値上げ、2022年にフリープランの制限変更をおこなっています。はじめに、「Chatworkが使いづらくなった」と言われる理由を確認しましょう。
【2023年7月3日】Chatworkの料金変更
Chatworkで、2023年7月3日に実施された、料金プラン変更の概要は以下の通りです。
- ビジネス・エンタープライズプランが値上げ
- 現在契約中のユーザーは契約更新日に新料金が適用
今後のサービス品質向上のために、ビジネス・エンタープライズプランを対象として、ユーザーひとりあたりの月額料金を値上げすると発表しました。
ビジネス・エンタープライズプランを契約中のユーザーには、改定日以降の契約更新日から改定後の料金が適用されます。
ただし、ビジネス・エンタープライズプランからフリープランに変更することはできない仕様になっています。したがって、新料金が高いと感じる場合はほかのツールの利用を検討しましょう。
【2022年10月6日】フリープランの制限変更
2022年10月には、フリープランの制限に大幅な変更がありました。それ以前は「参加できるグループチャットの数」に制限がありましたが、変更後はグループチャット数の制限が撤廃される代わりに、「閲覧できるメッセージの範囲」に制限が課されたのです。
- 変更前
- 変更後
参加できるグループチャットは累計7個まで
閲覧できるメッセージは、直近40日以内に投稿された最新5,000件のみ
この変更により、「多数のグループに参加する必要はないが、半年~1年前のメッセージ履歴を参考に業務を進めたい中小企業」や、「日々やり取りするメッセージ数が多く、すぐに5,000件に達してしまう大企業」などで無料版Chatworkが使いづらくなったのです。
Chatworkの代替ツールに必要な機能
代替ツールに必要な機能は以下の3つです。Chatworkの代替ツールを探す前に押さえておきましょう。
<機能> | <内容> |
---|---|
メッセージ |
Chatworkの主機能です。社内外のメンバーと業務に関するスピーディーなやりとりをするために必要となります。 |
タスク管理 |
Chatworkに備えられている機能の1つです。タスクの期限を設定したり、自分以外のメンバーにタスクを依頼したりできるツールが最適と言えます。 |
情報共有 |
Chatworkではファイル形式の情報を管理できますが、ファイルは都度開封して中身を確認する手間がかかります。そのため、「ノート」のように情報をすぐに確認できて、情報を流さずストックできる機能が必要です。 |
Chatworkの代替アプリには、以上の機能が必要です。そのため、「メッセージ」「タスク」「情報共有」3つの機能をすべて備えていて、1フォルダゲストで社外のメンバーとも簡単にやり取りができる「Stock」のようなツールを選びましょう。
Chatworkの代替ツールを選定する2つのポイント
ここでは、Chatworkの代替ツールを選定するポイントを紹介します。値上げや制限変更を踏まえて、ツールの乗り換えを検討する方は、以下のポイントを踏まえて検討すると自社に合ったツールを導入できます。
(1)ツールのジャンルが自社の用途に合っているか
Chatworkから乗り換えるツールを検討する際は、ツールの主機能(ツールのジャンル)が自社の用途に合っているかを確かめましょう。
たとえば、リアルタイムでのメッセージのやり取りを最優先したい企業は、代替ツールも「チャットツール」を選ぶべきです。一方で、情報を蓄積して振り返ることを優先する場合は、チャットツールではなく「情報共有ツール」の利用が適しています。
このように、自社で優先したい利用目的に合ったツールを選ぶことが、乗り換え後のストレスのない運用につながります。利用用途が不明確な場合は、以下の画像を参考に検討しましょう。
また、メッセージのやり取りと情報の蓄積のいずれもひとつのツールで完結させたい方には、「Stock」のようにメッセージと業務の記録を紐づけてストックできるツールが適しています。
(2)操作に困らないか
操作に困る仕様になっていないことも、代替のツールを選ぶうえで重要です。
自社の利用用途に合ったツールでも、操作性が複雑だとメンバーが上手く使いこなせず放置されるリスクが高まります。そのため、無料トライアルなどを活用して実際の使用感を確かめましょう。
とくに、ITに不慣れなメンバーが多い場合は、「シンプルかつ機能に過不足のないツール」を選ぶと関係者全員が利用できるので、運用に載せやすくなります。
【無料あり】Chatworkの代わりになるビジネス向けツール5選
以下では、Chatworkの代わりになるビジネス向けツール5選をご紹介します。
Chatworkからほかのツールに乗り換えるときは、「自社の用途に合わせてツールの種別を決める」ことが欠かせません。メッセージのリアルタイム性を重視する場合はチャットツールが使いやすいですが、メッセージやタスクなどのあらゆる情報を残したい企業には「情報共有ツール」が適しています。
ただし、機能が過剰だと持て余し、機能が限定的すぎると使いたい用途に上手く生かせなくなるので、費用対効果が低くなる可能性が高いのです。したがって、「情報共有に過不足のないツール」を選びましょう。
結論、業務の情報の記録・共有には、メッセージ・タスクを管理できるシンプルなノート型の情報共有ツールの「Stock」一択です。
Stockは「ノート」には文章や画像・ファイルを残しつつ、メンバーへリアルタイムで共有できます。また、ノートには「メッセージ」「タスク」を紐づけられるので、ノートの情報と関連するやりとり・タスクをまとめて管理でき、業務を進めやすくなるのです。
【情報共有】記録を簡単にストックできるツール「Stock」
「Stock」|最もシンプルな情報ストックツール
Stockは、社内のあらゆる情報を、最も簡単に「ストック」できるツールです。「社内の情報を、簡単にストックする方法がない」という問題を解消します。
Stockを使えば、「ノート」の機能を利用して、要件などのテキスト情報や、画像やファイルなどのあらゆる情報を誰でも簡単に残せます。
また、「タスク」や「メッセージ」の機能を利用すると、ノートに記載したテーマごとにコミュニケーションを取ることができるため、あちこちに情報が分散せず、常に整理された状態で業務を遂行できます。
<Stockをおすすめするポイント>
- ITに詳しくない数人~数千人の企業向け
ITの専門知識がなくても問題なく、あらゆる企業が簡単に始められます。
- とにかくシンプルで、誰でも使える
余計な機能は一切なくシンプルなツールなので、誰でも簡単に情報を残せます。
- 驚くほど簡単に「情報ストック」と「タスク管理」ができる
社内の共有情報等の「情報ストック」が驚くほどしやすく、さらに直感的な「タスク管理」も可能です。
<Stockの口コミ・評判>
塩出 祐貴さん
松山ヤクルト販売株式会社 |
「強烈な『ITアレルギー』がある弊社にも、Stockならば、一切混乱なく導入できました」 ★★★★★ 5.0 弊社の宅配部門のスタッフの半分近くは50代以上と高齢で、キーボード入力が苦手なスタッフもいるほど、ITツールへの強い抵抗感がありました。しかし、Stockは他ツールに比べて圧倒的にシンプルで、直感的に使えるため、予想通り非常にスムーズに使い始めることができました。 |
加井 夕子 さん、海野 紘子 さん
SBIビジネス・イノベーター株式会社 |
「SBIグループの厳格なセキュリティ基準をも満たす、誰にでもお勧めの情報ストックツールです」 ★★★★★ 5.0 当社が導入するシステムには非常に厳格なセキュリティ基準を満たすことが要求されていますが、Stockのシステムは極めて高度なセキュリティ基準で開発・運営されているため、SBIグループのセキュリティ基準でも全く問題なく導入することができました。 |
江藤 美帆さん
栃木サッカークラブ(栃木SC) |
「ナレッジが属人化しやすいプロスポーツクラブには、Stockを非常に強くお勧めします!」 ★★★★★ 5.0 元々悩んでいた『ナレッジがブラックボックス化してしまう』という問題が、驚くほどうまく解消されました。 『Stockさえ見れば、すぐに必要な情報を把握できる』という状況を作り出すことに成功し、明らかに生産性が向上しました。 |
<Stockの料金>
- フリープラン :無料
- ビジネスプラン :500円/ユーザー/月
- エンタープライズプラン :1,000円/ユーザー/月
【チャット】LINEと操作感が似ているチャットアプリ「LINE WORKS」
LINE WORKSの特徴
- LINEに近い形式でメッセージが送れる
- カレンダーが備わっている
メッセージアプリの「LINE」と同様の方法でメッセージのやりとりができます。そのため、一から使い方を学ぶ必要がありません。
「予定」機能では、カレンダー形式でチームのスケジュールを管理できます。
LINE WORKSの機能・使用感
- 掲示板機能
- アンケート機能
チャットでは見逃しがちな情報は掲示板に記載すると、大事な情報の周知・共有ができるため便利です。ただし、掲示板に投稿した情報も時系列順に蓄積されていくので、投稿が増えると過去の情報を探しづらくなります。
様々なシーンに対応した豊富なアンケートテンプレートがあり、意識調査や社内イベントの出席確認をしたい場合に適しています。
LINE WORKSの注意点
- メッセージを見ると既読が付く
- 動画の送信には時間がかかる
- ワークフロー機能がない
メッセージを閲覧すると既読が付くため、グループチャットで誰がメッセージを見たのか確かめられます。一方で、返信をプレッシャーに感じるメンバーが出る恐れがある点に注意しましょう。
利用しているユーザーからは「動画の送信に時間がかかることがあります。通信環境にもよりますが、アップロード、ダウンロードに時間がかることがあります」という声があります。(引用:ITreview)
利用しているユーザーからは「ワークフロー機能がない。他社のサービスとの連携は可能であるが、ワークフローメインの利用であればちょっと注意が必要です」という声があります。(引用:ITreview)
LINE WORKSの料金体系
- フリー:0円
- スタンダード:540円/ユーザー/月(月払い)
- アドバンスト:960円/ユーザー/月(月払い)
【チャット】大手企業で活用されるビジネスチャットツール「Slack」
Slackの特徴
- スレッドで関連する会話をまとめられる
- 外部のツールと連携できる
スレッド機能を活用すると、メッセージに連なる形で返信を残せるので、関連する会話の内容をまとめられます。
外部のツールと連携すれば、連携したツールの通知をSlackに表示するといった対応が可能です。
Slackの機能・使用感
- チャンネル機能
- ハドルミーティング機能
- Slack AI
トピックやプロジェクト、チームごとに専用のチャンネルを作成すれば、話題が整理された状態でそれぞれの会話に集中できます。ただし、チャンネルが増えすぎると管理が煩雑になる点には注意が必要です。
ワンクリックでメンバー同士が簡単な音声会話が出来る機能です。早急に確認を取りたいときなどに便利だと言えます。
新たに追加されたSlack AI を使えば、チャンネル・スレッドを要約できます。会話の要点を素早く把握できるのです。
Slackの注意点
- 無料利用では閲覧できるメッセージが限られる
- 慣れるまでに時間がかかる
- チャンネル表示が分かりづらい
無料利用では、確認できるメッセージは「直近90日分」となっており、長期間のプロジェクトでの利用には不向きです。
利用しているユーザーからは「操作や機能が多いため慣れるまでに時間がかかるかと思います」という声があります。(引用:ITreview)
利用しているユーザーからは「どうしてもチャンネル数が多くなりますので、チャンネル表示がもっと分かり易く整理できるようになると良いと思います」という声があります。(引用:ITreview)
Slackの料金体系
- フリー:0円
- プロ:1,050円/ユーザー/月(月払い)
- ビジネスプラス:1,800円/ユーザー/月(月払い)
- Enterprise Grid:要問い合せ
【タスク管理】メモ感覚のタスク管理ツール「Google Keep」
Google Keepの特徴
- Googleアカウントがあれば利用できる
- メモ感覚でタスク管理できる
Googleアカウントがあれば特別な準備なしで利用を始められます。
付箋にメモを残すような仕様になっており、気軽にタスクを記録管理できます。
Google Keepの機能・使用感
- ラベル機能
- 色分け機能
メモをカテゴリごとに分けられるので、膨大なメモを高いアクセス性でストレスなく管理でき便利です。
メモ自体のカラーを変更して、視覚的にメモを分類できます。重要度ごとに色を決めておけば、重要なタスクが一目で分かるのです。
Google Keepの注意点
- メモを整理しづらい
- フォルダで整理できない
- 動画は保存できない
作成したメモは任意の順番に並べ替えたりフォルダで整理することができません。そのため、メモに残したタスクが埋もれないように運用を工夫する必要があります。
利用しているユーザーからは「手軽に使えるが、フォルダに整理するなどができないので、ひたすらメモが増えてしまうのが使い勝手がよろしくない」という声があります。(引用:ITreview)
利用しているユーザーからは「できれば、動画ファイルも保存で切るようにしていただければより便利になると思います」という声があります。(引用:ITreview)
Google Keepの料金体系
無料で利用できます。
【タスク管理】エンジニア向けのタスク管理ツール「Backlog」
Backlogの特徴
- タスク管理をはじめとしたプロジェクト管理に役立つ機能が備わっている
- エンジニア向けの機能が充実している
タスク管理だけでなく、プロジェクトの進捗を帯状に表示する「ガントチャート」や、作業の対応状況を管理する機能が備わっています。
開発におけるバグやソースコードの記録を管理する機能が備わっており、エンジニアが使いやすい仕様になっています。
Backlogの機能・使用感
- ガントチャート機能
- カンバンボード機能
課題に開始日、期限日、マイルストーンを設定して利用できます。長期プロジェクトの全体スケジュールを直感的に把握したい場合に便利です。
課題のカードをドラッグ&ドロップすることで、「完了」「対応中」など直感的に課題の状態を変更できます。課題の進捗を見える化するのに適しています。
Backlogの注意点
- 非エンジニアには使いづらい恐れがある
- チケット内の表記が分かりにくい
エンジニア向けのツールとなっているため、開発に関わっていないメンバーにとっては上手く使いこなせない恐れがあるので注意が必要です。
利用しているユーザーからは「チケット内の表記が若干わかりにくいです。テキスト整形のルール (Backlog記法)というものが公式のHPにありますがここを見ながら書くのが正直しんどいです」という声があります。(引用:ITreview)
Backlogの料金体系
- スターター:2,970円/月(月払い)
- スタンダード:17,600円/月(月払い)
- プレミアム:29,700円/月(月払い)
- プラチナ:82,500円/月(月払い)
<比較表>Chatworkに似ているおすすめの代替ツール
以下は、これまでご紹介したおすすめのChatworkの代わりになるビジネス向けツール5選の比較表です。(左右にスクロールできます)
Stock【一番おすすめ】 | LINE WORKS | Slack | Google Keep | Backlog | |
---|---|---|---|---|---|
特徴 |
記録を簡単にストックできる情報共有ツール |
LINEと同様に操作可能なチャットツール |
大手企業で活用されるチャットツール |
メモ感覚のタスク管理ツール |
エンジニア向けのタスク管理ツール |
メッセージ機能 |
【〇】 |
【〇】 |
【〇】 |
【×】 |
【×】 |
タスク絞り込み |
【〇】 |
【〇】 |
【×】 |
【×】 |
【〇】※ラベルによる絞り込みは可能 |
注意点 |
音声・ビデオ通話機能はない |
ワークフロー機能がない |
チャンネル管理が煩雑になる |
メモをフォルダで整理できない |
非エンジニアには使いづらい恐れがある |
料金 |
・無料
・有料プランでも1人あたり500円/月〜 |
・無料プランあり
・有料プランは540円/ユーザー/月(月払い)~ |
・無料プランあり
・有料プランは1,050円/ユーザー/月(月払い)~ |
・無料 |
・無料プランなし
・有料プランは2,970円/月(月払い)~ |
公式サイト |
「Stock」の詳細はこちら |
「LINE WORKS」の詳細はこちら |
「Slack」の詳細はこちら |
「Google Keep」の詳細はこちら |
「Backlog」の詳細はこちら |
多機能なツールでは費用対効果が高くなる場合があるので、自社に必要な機能が過不足なく備わったツールを導入するのがおすすめです。上記の表を参考にして、自社に適切なツールを選定しましょう。
Chatworkの代わりになる法人向けツールまとめ
これまで、Chatworkの代わりになるビジネス向けツール5選や選定ポイントを中心にご紹介しました。
Chatworkのビジネス・エンタープライズプランは、2023年7月3日に料金改定されました。ユーザーひとりあたりの月額料金が値上がりしたため、新料金が高いと感じる場合はほかのツールへの乗り換えを検討しましょう。
ただし、新たに利用するツールを選ぶときは「用途に合ったジャンルのツールを選ぶ」ことが重要です。とくに、「チャットではメッセージが流れてしまい遡るのに手間がかかる」「話題が入り混じりやすい」と感じている方には、情報を蓄積できるツールの利用がおすすめです。
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