総務省が発表した令和二年度通信利用動向調査によると、建設企業の約8割がクラウドサービスを利用しておりクラウドの普及がうかがえます。
クラウドの導入にはコスト削減などのメリットがあるため、政府も補助金の整備などを通して企業のクラウド活用を推進しています。しかし、「クラウドが具体的にはどのようなメリットをもたらすのか分からない」と感じている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、建設業でクラウドを活用するメリットとおすすめのツールを紹介します。
- クラウドを導入するメリットが自社の課題を解決するか見極めたい
- 建設業のクラウド導入事例から自社のニーズに合ったツールを選択したい
- 面倒な業務を効率できるツールを導入し、スタッフの業務負担を減らしたい
という方はこの記事を参考にすれば、建設業にクラウドを活用するメリットが分かり、業務負担を軽減するヒントも得られます。
目次
クラウドとは
クラウドとは「自社で設備を用意せずにインターネットを通じて、サービスを利用できる仕組みのこと」です。
以前は、システムを利用する際には自社でサーバーを構築したり、PCにソフトウェアをインストールしたりといった一手間が必要でした。一方、クラウドを活用すればわざわざ環境を一から整備する必要がないので、経営資源の少ない企業でもすぐに始められます。
また、クラウドは大きく2種類に分けられます。
- パブリッククラウド
- プライベートクラウド
不特定多数の企業・個人に向けて提供されており、導入コストが低く始めやすい。
企業が社内にクラウドを構築するものであり、ニーズに合わせて柔軟に設計できる。
建設業界ではパブリッククラウドの普及が進んでいます。導入コストが低く手軽に始められるパブリッククラウドを導入し、日々の業務の負担を軽減させましょう。
建設業でクラウドを活用するメリット
クラウドの導入にあたっては、設計図の共有手段を紙からクラウドにするなど、業務フローを大きく変更しなければなりません。その結果、現場には負担や混乱を招くことになるので、従業員からの反発も予想されます。
そのため、以下のメリットを従業員に伝え、理解を得たうえでクラウド導入を進めていきましょう。
消耗品のコストを削減できる
クラウドを活用すると、消耗品のコスト削減が期待できます。
建設業の業務では現場の写真や設計図が必要になります。また、それらの資料は同じ現場に関わるすべての従業員に必要なので、紙やインクなどのコストがかさむのです。
しかし、クラウドを導入すれば「資料共有のたびにコストがかかる」という問題は解消できます。たとえば、現場にタブレットを配布すれば、写真や設計図をタブレット上で共有できるので書類を印刷する必要がなく、消耗品のコストが大幅に削減されるのです。
このように、クラウドを導入すれば書類をタブレット上で共有できるようになり、備品の使用量を大幅に削減可能です。また、タブレットを導入するためにもコストがかかりますが、長期的にみるとムダな経費が減りプラスになります。
資料の管理が簡単になる
資料の管理はクラウドの活用によって簡単になります。
フォルダ機能の付いたクラウドを使えば、案件ごとに情報を管理できます。設計図をフォルダに入れておけば、必要になった際にすぐに閲覧できるようになり、目的の資料を探す手間が発生しないのです。
ファイルに保存されたが資料が増えてしまっても検索機能があるクラウドを使えば、必要な情報を素早く見つけられます。このように、クラウドを活用すれば資料の管理が簡単になり、目的の情報をすぐに入手できるようになります。
情報共有がしやすい
クラウドには情報共有がしやすくなるというメリットがあります。
クラウドへ保存した情報は、リアルタイムで従業員に共有されます。したがって、上司のもとへ進捗報告をしに行く手間をかけずに、すぐに伝達できるのです。
情報共有がスムーズになることで作業も迅速に進み、業務全体のスピードが向上します。そのため、現場の業務の効率化には、リアルタイムで情報を共有できる「Stock」などのクラウドツールがおすすめです。
建設業でクラウドを活用した事例
以下では、建設業でクラウドを活用し、成功した事例を紹介します。成功事例から自社でクラウドを活用するイメージを掴みましょう。
仁淀建設有限会社
高知県の企業である仁淀建設有限会社は、クラウドを導入し業務効率化を実現しました。
仁淀建設有限会社は、発注者とのコミュニケーションを仕組み化するために、クラウドツールを導入しました。具体的には、発注者への書類の提出がクラウドツール内で完結するように業務フローを変化させたのです。
クラウドを活用した結果、同社の「発注者に書類を提出する業務」にかかる時間が約8割削減されました。このように、仁淀建設有限会社はクラウドツール上で書類を提出する仕組みをつくったことで、業務にかかる時間の短縮を実現しました。
株式会社楓工務店
奈良県の企業である株式会社楓工務店は、クラウドを導入し情報の伝達ミスが発生しない環境をつくりました。
株式会社楓工務店は業務連絡の手段が口頭や電話であり、伝達ミスや情報の把握漏れが起こってしまうことが課題でした。そこで、「正確に情報が伝わらない」という課題を解消するためにクラウドツールを導入しました。
クラウドツールの導入に伴い、業務連絡はすべてツール上で行うことを全社員に通達しました。その結果、情報はすべて文面で伝達され、伝達ミスの発生を未然に防げるようになったのです。さらに、電話での連絡がなくなり、社員の負担が大幅に減少しました。
このように、株式会社楓工務店は情報共有にクラウドツールを活用したことで、社員の業務負担を減らしつつ、情報が正確に伝わる環境を整備できました。
建設業で活用すべきクラウドツール
以下では、建設業で活用すべきクラウドツールを紹介します。建設業の仕事にクラウドを活用するメリットは、以下の3点です。
- 消耗品のコストを削減できる
- 資料の管理が簡単になる
- 情報共有がしやすい
クラウドには上記のメリットがある一方で、現場にはデジタル端末を苦手とする従業員もいるので、導入しても活用されないという懸念もあります。闇雲にクラウドを導入しても従業員が活用できなければ、投資したコストが無駄となってしまうのです。
そのため、建設業で導入すべきツールは「使いやすさ」に特化したツールが最適です。たとえば、デジタルに不慣れな従業員でもすぐに使いこなせるほどシンプルな情報共有ツール「Stock」は、従業員の業務負担を素早く軽減します。
Stockに案件ごとの「フォルダ」をつくり情報を書き込めば、情報が整理されるので簡単に目的の資料を見つけられます。また、設計図などの画像も貼り付けられるので、建設現場の情報共有が「Stock」ひとつで完結するのです。
正確な情報共有がスムーズにできる【Stock】

「Stock」|チームの情報を最も簡単に残せるツール
Stockは、チームの情報を最も簡単に残せるツールです。「チャットツールだと情報が流れていき、ファイル共有だと面倒」という問題を解消します。
Stockを使えば、「ノート機能」を利用して、要件などのテキスト情報や、画像やファイルなどのあらゆる情報を誰でも簡単に残せます。
また、「タスク」や「メッセージ」の機能を利用すると、ノートに記載したテーマごとにコミュニケーションを取ることができるため、あちこちに情報が分散せず、常に整理された状態で業務を遂行できます。
<Stockをおすすめするポイント>
- ITに詳しくないチーム向けのツールITの専門知識がなくても問題なく、簡単に始められます。
- とにかくシンプルで、誰でも使える余計な機能は一切なくシンプルなツールなので、誰でも簡単に情報を残せます。
- 驚くほど簡単に「情報ストック」と「タスク管理」ができる社内の共有情報等の「情報ストック」が驚くほどしやすく、さらに直感的な「タスク管理」も可能です。
<Stockの口コミ・評判>
![]() 池本 健太郎さん きずな綜合会計事務所 |
「会計事務所内の『情報ストック』と『タスク管理』が、すべてStock上で完結しています」 ★★★★★ 5.0 少なくとも会計事務所であれば、どこの事務所であっても大幅に業務効率を改善できると思います。しかし会計事務所に限らず、フォルダ階層形式でサクサクと情報共有したり、または簡単にタスク管理したいチームであれば、どこにも強くオススメできます。 |
![]() 塩出 祐貴さん 松山ヤクルト販売株式会社 |
「強烈な『ITアレルギー』があるチームでも、Stockならば、一切混乱なく導入できました」 ★★★★★ 5.0 弊社の宅配部門のスタッフの半分近くは50代以上と高齢で、キーボード入力が苦手なスタッフもいるほど、ITツールへの強い抵抗感がありました。しかし、Stockは他ツールに比べて圧倒的にシンプルで、直感的に使えるため、予想通り非常にスムーズに使い始めることができました。 |
![]() 西尾 太初さん 株式会社ハピネス |
「LINEだと情報が流れていってしまう問題が、一気に解消されました!」 ★★★★★ 5.0 従来使っていた『LINE』だと、情報が流れていってしまうので、後から過去の『営業の打ち合わせ記録』を振り返ることはできませんでした。しかし、Stock(ストック)を導入した後は、すべての『営業の打ち合わせ記録』が『ノート単位』で整然と管理されており、過去の営業記録にも即座にアクセスできます。過去に『いつ・誰と・何を』話したかが明確に分かるようになったので、2回目、3回目の営業戦略を立てられるようになりました。 |
<Stockの料金>

https://www.stock-app.info/pricing.html
登録から30日間は、全ての機能を無料で試すことができます。
また、トライアル期間終了後も、累計20ノートまでは永年無料で利用できます。
無料トライアル終了後に有料プランに申し込むことで、そのままノートを制限なく作成できる他、「誤削除防止機能」や「編集履歴機能」などのビジネスに必須の機能も継続して利用できます。そして、大容量のファイルも引き続きアップロード可能です。
有料プランでも1人あたり月額300〜400円程度からという非常に手頃な価格で利用できます。
建設業にクラウドを活用するメリットまとめ
ここまで建設業でクラウドを活用するメリットと事例、おすすめツールを紹介しました。
クラウドを導入すれば「資料管理・情報共有がしやすくなる」という現場のメリットに加えて、「消耗品のコストが削減される」という経理面のメリットも得られます。すなわち、企業全体の環境をより良くするために、クラウド未導入の企業は早急に整備するべきだと言えます。
しかし、導入するクラウドには注意が必要です。紙での情報管理が主流となっている現場には、タブレットなどのデジタル端末の扱いに慣れていない従業員も多くなっています。そのため、ITを苦手とする従業員でも利用できるクラウドを選びましょう。
たとえば、デジタルが苦手な65歳の従業員が説明いらずですぐに使いこなせる「Stock」のようなツールを導入すれば、失敗することなくスムーズにクラウドのメリットを得られるのです。
無料登録は1分で完了するので、ぜひ「Stock」で現場の資料管理・情報共有を効率化させ、社員・従業員の業務負担をスムーズに軽減させましょう。

1986年生まれ。早稲田大学法学部卒。
新卒で、野村総合研究所(NRI)に、経営コンサルタントとして入社。
その後、株式会社リンクライブ(現:株式会社Stock)を設立。代表取締役に就任。
2018年、「世界中の『非IT企業』から、情報共有のストレスを取り除く」ことをミッションに、チームの情報を最も簡単に残せるツール「Stock」を正式ローンチ。
2020年、ベンチャーキャピタル(VC)から、総額1億円の資金調達を実施。
2021年、東洋経済「すごいベンチャー100」に選出。