従来のホワイトボードは、ペンで直接ボードに文字や図を書き込んで使うのが一般的でした。しかし、昨今はリモートワークの普及に伴い、遠隔でも利用できる「オンラインホワイトボード」が広まっています。
なかには、オンラインホワイトボードの導入を検討しているものの、利用のメリットや選定ポイントが分からず悩む方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、リモートワークに使える、オンラインホワイトボードアプリ5選を中心にご紹介します。
- オンラインホワイトボードアプリとはどのようなものか知りたい
- ポイントを踏まえて、自社で使うオンラインホワイトボードアプリを検討したい
- リモートワーク中でも仕事の情報が残しやすいアプリを探している
という方はこの記事を参考にすると、オンラインホワイトボードアプリの概要が分かるうえ、リモートワーク中でも業務の情報が記録しやすい最適なアプリが選べます。
目次
オンラインホワイトボードアプリとは?
オンラインホワイトボードアプリとは、インターネット経由で画面内のボードに文字や図、付箋を残せるアプリケーションを指します。
従来のホワイトボードは対面での活用が一般的でした。しかし、オンラインホワイトボードアプリがリリースされ、離れた場所にいる複数人のメンバーがネット上で同一のホワイトボードを閲覧できるようになったのです。
オンラインホワイトボードアプリを使って作業や会議を進めれば、メンバー間で認識の齟齬が生まれません。また、アプリの機能を使ってホワイトボードの内容を保存すると、消してしまった情報も簡単に復元できます。
【ビジネス向け】オンラインホワイトボードアプリを選ぶポイント
ここでは、ビジネス向けのオンラインホワイトボードアプリを選ぶポイントを紹介します。自社に合ったオンラインホワイトボードアプリの導入に成功している企業は、以下3点を抑えて選定しているのです。
(1)全メンバーが使いこなせるか
1点目は「社内の全メンバーが使いこなせる設計のオンラインホワイトボードアプリになっているか」です。
オンラインホワイトボードアプリはさまざまな種類があり、機能を豊富に備えたサービスもあります。しかし、多機能なツールでは利用方法が覚えづらく、ITに不慣れなメンバーが使いこなせず放置してしまう恐れがあります。
アプリを利用しないメンバーがいれば、ホワイトボードに残した情報も正しく伝わりません。したがって、ITリテラシーに関係なく誰もが使える簡単なアプリを選びましょう。
(2)ホワイトボードの内容を素早く共有できるか
2点目は「ホワイトボードの内容を素早く共有できるか」です。
オンラインでやりとりする場合、情報がすぐに共有されなければ確認に手間がかかり、業務進行に遅れが出てしまいます。そのため、リモートワーク導入中の企業は、ホワイトボードに書いた内容を素早く共有可能なサービスを選ぶべきなのです。
そこで、たとえば「Stock」のようにリアルタイムで書き込んだ情報が任意のメンバーに共有されるアプリを使うと、対面でホワイトボードを使うように複数人が同時に情報を閲覧できるので、仕事が円滑化します。
(3)記録した情報の管理がしやすいか
3点目は「記録したホワイトボードの情報を管理しやすいか」です。
物理的なホワイトボードに比べ、オンラインホワイトボードアプリを使えば情報がデータとして残ります。しかし、適切に整理されていなければホワイトボードのデータが増えたときに管理が煩雑になり、必要な情報がすぐに見つけられません。
とくに、ビジネスでオンラインホワイトボードアプリを利用すれば、作業や会議のたびにホワイトボードのデータが増えていきます。したがって、データを見やすく整理可能なアプリの選定が不可欠なのです。
【リモートワークに使える】オンラインホワイトボードアプリ5選!
以下では、リモートワークに使えるオンラインホワイトボードアプリ5選を紹介します。
オンラインホワイトボードアプリを活用すれば、メンバー同士が離れていても同時に情報を閲覧できるので、作業や会議が進めやすくなります。したがって、リモート下での業務にはオンラインホワイトボードアプリが欠かせません。
しかし、多機能なアプリを導入すると「社員が使いこなせない」「データの共有手順が煩雑で手間がかかる」といった問題が発生し、運用が円滑に回らない恐れがあるのです。そこで、機能に過不足がないアプリを選べば、誰でもストレスなく使えます。
結論、オンラインホワイトボードとして活用するべきなのは、非IT企業の65歳以上のメンバーでも直感的に操作可能なアプリ:「Stock」一択です。
Stockの「ノート」に書き残した情報は、瞬時に任意のメンバーへ共有されます。また、ノートに紐づいた「メッセージ」「タスク」を使えば、関連情報をやりとりしても話題が混ざらないので、リモートワーク中の情報共有に最適です。
【Stock】ITに不慣れでも簡単に情報を残せるシンプルなアプリ

「Stock」|チームの情報を最も簡単に残せるツール
Stockは、チームの情報を最も簡単に残せるツールです。「チャットツールだと情報が流れていき、ファイル共有だと面倒」という問題を解消します。
Stockを使えば、「ノート機能」を利用して、要件などのテキスト情報や、画像やファイルなどのあらゆる情報を誰でも簡単に残せます。
また、「タスク」や「メッセージ」の機能を利用すると、ノートに記載したテーマごとにコミュニケーションを取ることができるため、あちこちに情報が分散せず、常に整理された状態で業務を遂行できます。
<Stockをおすすめするポイント>
- ITに詳しくないチーム向けのツール
ITの専門知識がなくても問題なく、簡単に始められます。
- とにかくシンプルで、誰でも使える
余計な機能は一切なくシンプルなツールなので、誰でも簡単に情報を残せます。
- 驚くほど簡単に「情報ストック」と「タスク管理」ができる
社内の共有情報等の「情報ストック」が驚くほどしやすく、さらに直感的な「タスク管理」も可能です。
<Stockの口コミ・評判>
![]() 池本 健太郎さん
きずな綜合会計事務所 |
「会計事務所内の『情報ストック』と『タスク管理』が、すべてStock上で完結しています」 ★★★★★ 5.0 少なくとも会計事務所であれば、どこの事務所であっても大幅に業務効率を改善できると思います。しかし会計事務所に限らず、フォルダ階層形式でサクサクと情報共有したり、または簡単にタスク管理したいチームであれば、どこにも強くオススメできます。 |
![]() 塩出 祐貴さん
松山ヤクルト販売株式会社 |
「強烈な『ITアレルギー』があるチームでも、Stockならば、一切混乱なく導入できました」 ★★★★★ 5.0 弊社の宅配部門のスタッフの半分近くは50代以上と高齢で、キーボード入力が苦手なスタッフもいるほど、ITツールへの強い抵抗感がありました。しかし、Stockは他ツールに比べて圧倒的にシンプルで、直感的に使えるため、予想通り非常にスムーズに使い始めることができました。 |
![]() 西尾 太初さん
株式会社ハピネス |
「LINEだと情報が流れていってしまう問題が、一気に解消されました!」 ★★★★★ 5.0 従来使っていた『LINE』だと、情報が流れていってしまうので、後から過去の『営業の打ち合わせ記録』を振り返ることはできませんでした。しかし、Stock(ストック)を導入した後は、すべての『営業の打ち合わせ記録』が『ノート単位』で整然と管理されており、過去の営業記録にも即座にアクセスできます。過去に『いつ・誰と・何を』話したかが明確に分かるようになったので、2回目、3回目の営業戦略を立てられるようになりました。 |
<Stockの料金>
- フリープラン :無料
- ビジネスプラン :5人で1,980円/月〜
- エンタープライズプラン :5人で4,800円/月〜
【Microsoft Whiteboard】Microsoft社のホワイトボードアプリ

Microsoft Whiteboardの特徴
- Microsoft製品との連携が可能
- 手書きと文字入力に対応している
たとえば、Microsoft Teamsで開催したWeb会議画面からMicrosoft Whiteboardを共有したり、OneNoteに保存したりできます。
タッチペンを使って手書きで情報を書き残せます。また、キーボードでの文字入力にも対応しています。
Microsoft Whiteboardの機能・使用感

- ページの要素を自由に追加できる
- 操作が簡単で使いやすい
手書き入力に対応しているので、イラストや細かなメモなどを自由に残したい場合に便利です。
画面がシンプルなので、誰でも簡単に操作できます。
Microsoft Whiteboardの注意点
- 動作が重いことがある
- Microsoftアカウントがないと共有できない
豊富なテンプレートが用意されていますが、一画面で複数のテンプレートを使うと動作が重くなる可能性があります。
利用しているユーザーからは「Microsoftアカウントがないと共有できないので、チーム外のメンバーとの共有には適していない」という声があります。(参考:ITreview)
<Microsoft Whiteboardの料金体系>
Microsoft Whiteboardは、無料で利用できます。また、有料のMicrosoft 365にも含まれています。
- Microsoft 365 Business Basic:750円/ユーザー/月
- Microsoft 365 Business Standard:1,560円/ユーザー/月
- Microsoft 365 Business Premium:2,750円/ユーザー/月
- Microsoft 365 Apps for business:1,030円/ユーザー/月
【Strap】ボードを無限に広げられるアプリ

Strapの特徴
- ボードを広げられる
- フローチャートが作りやすい
物理的なホワイトボードとは異なり、ボードの大きさを広げられる点が特徴です。また、リアルタイムで誰がどの部分を見ているか確認できます。
図形と矢印を選択するだけでフローチャートが作成可能な「スマートアド機能」が備わっています。
Strapの機能・使用感

参考:Strapでできること
- 同時編集機能でスムーズに作業を進められる
- ボードに情報を集約する
リアルタイムでの同時編集に対応しているので、複数人で同時に作業したい場合に役立ちます。
ボードを自由に広げられるので、一つのボードに情報を集約して管理することもできます。
Strapの注意点
- アップロード可能な画像の種別に制限がある
- 動作が重くなることがある
アップロード可能な画像は png・gif・jpegの3種類のみです。
利用しているユーザーからは「スペース上のオブジェクトが多くなると動作が重くなる」という声があります。(参考:ITreview)
Strapの料金体系
- 通常プラン:1,000円/ユーザー/月
- プロフェッショナルプラン:料金は要問い合わせ
【Canva】Web会議に対応したテンプレートが使えるアプリ

Canvaの特徴
- Web会議で使えるテンプレートが豊富
- プレゼンテーションのスライドをホワイトボードに変更できる
Web会議で役立つ、ブレインストーミングやフローチャート作成に対応したテンプレートが多数公開されています。
プレゼンテーション用に作成したスライドをホワイトボードに変更すれば、ページが広く表示されます。
Canvaの機能・使用感

- 手書きにも対応
- 豊富な素材を使える
キーボード入力だけでなく手書きにも対応しているので、抽象的なイメージを書き残したい場合に便利です。
テンプレートだけでなく、動画やグラフィックなどの素材も多数用意されています。
Canvaの注意点
- 多機能で使いこなせない恐れがある
- テンプレートのカスタマイズが難しい
多機能なため、ITに不慣れな場合は使いこなせないリスクを伴います。シンプルなサービスを求めている場合は合わない可能性があるので注意しましょう。
利用しているユーザーからは「テンプレートが豊富に用意されているが、自社仕様にカスタマイズするのは難しい」という声があります。(参考:ITreview)
Canvaの料金体系
- Canva Free:無料
- Canva Pro:1,500円/月(利用は1名まで)
- Canva for Teams:3,000円/月~
【Lucidspark】プレゼンやプロジェクト管理にも役立つアプリ

Lucidsparkの特徴
- プレゼンテーションやプロジェクト管理に使える
- 連携可能なサービスが多い
プレゼンで役立つ図表のテンプレートやプロジェクトの進捗管理に使えるひな型が備わっており、会議以外の業務にも利用できます。
GoogleドライブやTeams、SlackやNotionなどを含む数多くの外部サービスとの連携が可能です。
Lucidsparkの機能・使用感

- 操作が簡単
- アンケート欄やタイマーも配置できる
要素を簡単に追加できるので、ITに不慣れなメンバーが多い場合に適しています。
有料の投票機能やタイマー機能があるので、会議をよりスムーズに進められます。
Lucidsparkの注意点
- フリープランでは編集可能なボードは3件まで
フリープランでは、編集可能なボードは3件までと制限が設けられています。そのため、やりとりする情報量が多い企業は有料プランの契約が前提になります。
Lucidsparkの料金体系
- フリー:0円
- 個人:1,000円/月(月払い)
- チーム:3,600円/月(月払い)
- 大企業:5,900円/月(月払い)
【比較表】リモートワークに使えるオンラインホワイトボードアプリ5選
以下は、リモートワークに使えるオンラインホワイトボードアプリ5選の比較表です。(表は左右にスクロール可能)
Stock【一番おすすめ】 | Microsoft Whiteboard | Strap | Canva | Lucidspark | |
---|---|---|---|---|---|
特徴 |
ITに不慣れでも簡単に情報を残せる |
Microsoft社のホワイトボードアプリ |
ボードを無限に広げられるアプリ |
Web会議に対応したテンプレートが使える |
|
注意点 |
同時編集には対応していない |
動作が重いことがある |
アップロードできる画像の種別に制限がある |
多機能で使いこなせない可能性がある |
フリープランの制限が厳しい |
料金 |
・無料
・有料プランでも1人あたり324円/月〜 |
・無料プランあり
・有料プラン:750円/ユーザー/月~ |
・無料プランあり
・有料プラン:1,000円/ユーザー/月~ |
・無料プランあり
・有料プラン:1,500円/月~ |
・無料プランあり
・有料プラン:1,000円/月~ |
公式サイト |
「Stock」の詳細はこちら |
「Microsoft Whiteboard」の詳細はこちら |
「Strap」の詳細はこちら |
「Canva」の詳細はこちら |
「Lucidspark」の詳細はこちら |
リモートワークに役立つオンラインホワイトボードアプリまとめ
これまで、リモートワークに役立つオンラインホワイトボードアプリを中心にご紹介しました。
オンラインホワイトボードアプリを活用すると、メンバーが離れた場所にいてもインターネット経由で同一のホワイトボードを閲覧できます。そのため、リモートワーク中でも対面時に近い状態になり、会議や作業が進めやすくなるのです。
また、選定時には「全メンバーが使いやすい」「メンバーに共有しやすい」「データを整理する機能が備わっている」オンラインホワイトボードアプリを検討することが重要です。運用が難しい複雑なサービスを導入しても、運用が難しく形骸化してしまいます。
そこで、ITに不慣れでも簡単に情報を残せて、フォルダで見やすく情報を管理できる「Stock」をオンラインホワイトボードとして活用すると、社内の誰もが利用時にストレスを感じません。
無料登録は1分で完了するので、ぜひ「Stock」を導入し、リモートワーク中も情報を適切にメンバーへ共有しましょう。