ビジネスではしばしば、業務に関連する資料をPDF変換して、チームで共有することがあります。しかし、PDFファイルを開いたり共有したりしたときに、正しくテキストデータが読み込まれず、文字化けしてしまうケースも少なくありません。
そんなとき、「どうやったら文字化けを解消できるのか分からない」と悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、PDFが文字化けする原因と解決法を中心にご紹介します。
- PDFが文字化けする原因と具体的な解決法を知りたい
- 今の状況にあった対処法を探している
- 文字化けのストレスなくファイルを共有できる手段を探している
という方はこの記事を参考にすると、PDFファイルの文字化けの原因と対処法がわかるほか、よりスムーズに情報共有できる手段が見つかります。
目次
PDFの文字化けとは
PDFの文字化けとは、PDF内の文字が別の文字に置き換わったり、上手く表示されなかったりする現象を指します。
文字化けは、コンピュータが文字を読み込んだときに、文字コードの違いから別の文字に変わったり、表示されなくなったりして起こります。そのため、PDFファイルはファイルを開いた時や印刷した時など、さまざまな状況で文字化けが起こる可能性があるのです。
文字化けすると、ファイルの正しい内容がわからず、解消するまで業務が滞ってしまいます。したがって、PDFファイルの文字化けが起こってしまったら、原因を突き止めて適切に対処しましょう。
PDFの文字化けの種類
PDFでの文字化けには、主に「文字が□で表示される」「文字が記号で表示される」「一部の文字が抜ける」といった症状が挙げられます。

文字化けに気が付いたら、原因を特定し冷静に対処しましょう。
PDFの文字化けの原因
PDFの文字化けの原因には主に以下の3つが考えられます。
- 文字コードの違い
- PDFファイルの破損
- 機種依存文字の使用
文字コードとは、コンピュータに文字を生じさせるために文字の種類ごとに割り振られた番号のことです。PDFファイルを保存したときの文字コードと表示するときの文字コードが異なると、文字化けが起こります。
PDFファイル自体が破損してしまうと、文字を正しく表示することができません。多くの場合、ファイルの作成時やダウンロード時に「ファイルのアップロードやダウンロードを中断してしまった」等のことが原因で発生します。
機種依存文字とは、パソコンやスマホの種類や環境(OS)に依存しているため、異なる環境で表示させると文字化けする危険があります。一般的に丸囲みの数字やローマ数字、特殊な記号などが機種依存文字にあたります。
以上のようなことが原因で文字化けしてしまうケースが多々見られます。そのため、文字化けしてしまったときは上記の原因を疑い、速やかに対処することが求められます。
【Windows/Mac】PDFの文字化けの状況別の直し方
以下では、PDFが文字化けしてしまった状況別に直し方をご紹介します。以下の6つの状況の中から、自身がPDFファイルの文字化けを発見したときの状況に近いものを探し、参考にしましょう。
状況1|PDFを開くと文字化けする
PDFファイルが文字化けしている場合、「Windows」と「MAC」によって対処方法が異なります。以下で、それぞれの対処方法を確認し、原因の解消に努めましょう。
Windowsの場合
「Adobe Acrobat Reader」というPDFファイルの閲覧・印刷に特化したアプリを使う方法があります。
しかし、Windows10・11は「Microsoft Edge」でPDFファイルを開く設定がされているため、「Adobe Acrobat Reader」を使うにはソフトウェアのインストールが必要です。
「Adobe Acrobat Reader」は無料でインストールできるうえ、最も簡単にPDFファイルを文字化けのない状態で開ける可能性が高いです。そのため、文字化けに悩んだらまずは「Adobe Acrobat Reader」を使用してみましょう。
MACの場合
PDFを開くと文字化けする要因として、ファイルの閲覧者側の端末に、対応するフォントがインストールされていないことが原因の可能性が高いです。この場合、ファイルの作成者がフォントの埋め込みをすることで、解消できます。
フォントの埋め込みをするには、まずPDFを開いてメニューバーのファイルから[書き出す]を選択します。

次に[PDF/Aを作成]にチェックを入れて完了です。

埋め込みができているか確かめるには、まずAcrobat ReaderでPDFを開き、ファイルから[文書のプロパティ]を選択します。

フォントタブを選択し、「埋め込みサブセット」と表示されていれば正しく埋め込みできています。

フォントの埋め込みをすると、閲覧者側の環境に対応していないフォントを使っていても文字化けを防ぐことができます。一方、埋め込みによって、容量が大きくなるデメリットがあるため注意しましょう。
状況2|WordやExcelに変換したときに文字化けする
PDF形式で閲覧すると、正常に表示されるのに、WordやExcelに変換すると、文字化けしてしまう場合があります。
そもそも、MicrosoftサポートはPDFを「ファイルの最終バージョンを共有するための共通の書式設定」としています。編集の際は、元のOfficeファイルから作業することが想定されており、PDFからOffice文書へ変換した場合の内容の再現性は保証されていません。
どうしても変換したい場合は、サードパーティのPDFコンバーターツールを使って、PDFをOfficeファイル形式にインポートしましょう。
状況3|DWGからPDFに変換したときに文字化けする
代表的なCADソフト(図面作成ソフト)である「AutoCAD」において、ファイルをDWGからPDFに変換したときに文字化けすることがあります。
DWGとは、2D画像と3D画像を保存するために作成され、汎用性が高いため、CADソフトウェア(図面作成ソフト)で一般的に利用されるファイル形式です。「AutoCAD」で起こった文字化けを直すには以下の方法が有効です。
Windows/Macの場合
ここでは、PDF化すると特定のフォントだけ文字化けしてしまう場合の対処法を説明します。
- PLOTコマンドを実行します。
- [プリンタ/プロッタ]>[名前]>[DWG To PDF.pc3]を選び、[プロパティ]ボタンを押します。
- [プロッタ環境設定エディタ]ダイアログボックス>[デバイスとドキュメントの設定]タブをクリックします。
- [DWGからPDFのプロパティ]ダイアログボック>[フォントの取り扱い] 項目で、[すべてキャプチャ]を選び、[ジオメトリとしてキャプチャ]にチェックを入れます。
- すべてのダイアログを[OK]で閉じると、PDFファイルの出力をします。
上記の操作を経ても依然として文字化けが治らない場合は、DWG To PDF.pc3を再作成しましょう。
状況4|コピペした時に文字化けする
PDFを閲覧するだけなら正常に表示されるのに、コピー&ペーストすると文字化けすることがあります。
Windows/Macの場合
文字化けを解消する方法として、PDFをGoogleドキュメントに変換することが挙げられます。
Googleドキュメントへ変換するには、まずGoogleのマイドライブを開き、[新規]から[ファイルをアップロード]をクリックして、読み取りたいPDFファイルをアップロードします。

次に、アップロードしたファイル上にカーソルをあてて右クリックし、[アプリで開く]を選択し、[Googleドキュメント]を選んで完了です。

PDFファイルをGoogleドキュメントで開くことで、コピー&ペーストがうまくいく場合があります。
状況5|印刷した時に文字化けする
画面上の表示は正常なのに、Adobe Acrobat または Acrobat Reader からPDF文書を印刷すると、テキストの一部が正しく表示されず、文字化けが起きる場合があります。
Windowsの場合
考えられる原因としては、プリンタドライバー(プリンタの動きをコントロールするソフトウェア)に問題があるということです。そのため、製造会社のウェブサイトなどから、最新版がリリースされていないか確認し、インストールしましょう。
また、PDFファイルにフォントが埋め込まれていないという可能性もあります。フォントの埋め込みをするには以下の手順を踏みましょう。
- Adobe Acrobat ReaderでPDFファイルを開き、[ファイル]>[印刷]から印刷ダイアログボックスを開きます。
- [プリンター]>[Adobe PDF]を選択し、[プロパティ]をタップします。
- [Adobe PDF設定]タブの[PDF設定]の横にある[編集]を選択します。
- [フォント]をクリックし、[すべてのフォントを埋め込む]にチェックを入れます。このとき、[常に埋め込まないフォント]のリストをすべて選択し、削除を押します。
- リストが空になったことを確認し、名前をつけて保存します。
- [Adobe PDF設定]タブの[PDF設定]が新しく名前をつけた設定になっているかを見ます。
- [システムフォントのみ使用し、文書のフォントを使用しない]のチェックを外して、[OK]を押します。
上記の手順より、フォントの埋め込み設定が完了します。
Macの場合
MacもWindowsと同様に、プリンタドライバーを最新版にインストールしたり、フォントを埋め込んだりすることが有効です。
さらに、Macの場合、PDFを画像として印刷する方法もあります。ただし、「テキスト情報が失われるため、文書の編集はできなくなる」「フォントが他の書体に置き換わる可能性がある」ので、注意が必要です。
Macで「画像として印刷」する方法は、まずAcrobat ReaderでPDFを開き、ファイルから[プリント]を選択します。

次に詳細設定から[画像として印刷]を選択すれば、完了です。

状況6|ファイル名が文字化けする
zipファイルを解凍した際に、ファイル名が文字化けする場合があります。
Windows/Macの場合
その場合は、ファイルをエクスプローラーから開くことで解消される可能性が高いです。
ダウンロードしたファイルを右クリックし、「プログラムから開く」を選択します。

次に「別のプログラムを選択」をクリックし、エクスプローラーを選択すれば完了です。
※「別のプログラムを選択」を選択しなくてもエクスプローラーが表示される場合は、直接エクスプローラーを選択することもできます。


上記のように、さまざまな原因から文字化けする可能性があるため、「Stock」のような文字化けすることなく確実にファイルを共有できるツールを導入しましょう。
【Microsoft Edgeで文字化け?!】原因と直し方
Microsoft Edgeでは、バージョン131にアップデート後、「PDFをプレビュー表示すると、一部文字化けしている」という事象が多発しています。
上記の解決策として「Edge以外(chromeなど)のアプリでPDFを開き直す」、もしくは「Edgeで『New PDF Viewer』を有効にする」の2択があります。
なお、New PDF Viewerを有効にする手順は、以下のとおりです。
- PCでMicrosoft Edgeを起動し、アドレスバーに「edge://flags」と入力し、Enterキーを押します。
-
次に「New PDF Viewer」をCtrl+Fで検索して、[Default → Enabled]にします。
-
すると、画面下部に「変更はMicrosoft Edge の再起動後に有効になります。」と表示されるので、右側にある[再起動]をクリックしましょう。
PCが立ち上がったら、文字化けしていたPDFを確認しましょう。
【必見】テキストファイルを簡単に共有できるおすすめツール
以下では、テキストファイルを簡単に共有・保管できるツールをご紹介します。
社内の重要な書類をPDF形式で管理していると、破損や文字コードの違いによって文字化けが起こるリスクがあります。また、共有のときにメールやチャットなどの他のツールを介さなくてはならず、手間や時間がかかります。
そこで、そもそもPDF化するのではなく「書き込んだ情報をそのまま共有できるツール」を使えば、文字化けや共有の時にかかるストレスが解消されます。また、徹底したセキュリティ対策がされていれば、安全面の心配も要りません。
したがって、自社が導入すべきは、安全に情報を管理しリアルタイムで共有できるツール「Stock」一択です。
Stockの「ノート」に書き込まれた情報は、任意のメンバーに即座に共有されます。また、メンバー別に細かいアクセス権限を設定できるほか、国際レベルのセキュリティ基準を満たしているため、安全なファイル管理が実現できます。
文字化けのストレスなく情報共有ができる「Stock」

/ 情報ストック、タスク管理、メッセージ機能 /
チームの情報を、最も簡単に管理できるツール「Stock」
Stockは、社内のあらゆる情報を、最も簡単に「管理」できるツールです。「社内の情報を、簡単に管理する方法がない」という問題を解消します。
Stockを使えば、「ノート」の機能を利用して、要件などのテキスト情報や、画像やファイルなどのあらゆる情報を誰でも簡単に残せます。
また、「タスク」や「メッセージ」の機能を利用すると、ノートに記載したテーマごとにコミュニケーションを取ることができるため、あちこちに情報が分散せず、常に整理された状態で業務を遂行できます。
<Stockをおすすめするポイント>
- ITの専門知識がなくてもすぐに使える
「ITに詳しくない65歳の方でも、何の説明もなく使える」程シンプルです。
- 社内のあらゆる情報を、最も簡単に「ストック」できる
作業依頼、議事録・問い合わせ管理など、あらゆる情報を一元管理可能です。
- 驚くほど簡単に、「タスク管理」「メッセージ」もできる
直感的な操作で、「タスクの担当者・期日の設定」と「メッセージでのやりとり」が可能です。
<Stockの口コミ・評判>
![]() 塩出 祐貴さん
松山ヤクルト販売株式会社 |
「強烈な『ITアレルギー』がある弊社にも、Stockならば、一切混乱なく導入できました」 ★★★★★ 5.0 弊社の宅配部門のスタッフの半分近くは50代以上と高齢で、キーボード入力が苦手なスタッフもいるほど、ITツールへの強い抵抗感がありました。しかし、Stockは他ツールに比べて圧倒的にシンプルで、直感的に使えるため、予想通り非常にスムーズに使い始めることができました。 |
![]() 竹原陽子さん、國吉千恵美さん
リハビリデイサービスエール |
「会社全体が、『Stock(ストック)さえ見ればOK』という認識に180度変わった」 ★★★★★ 5.0 特に介護業界では顕著かもしれませんが、『パソコンやアプリに関する新しい取り組みをする』ということに対して少なからず懸念や不安の声はありました。しかしその後、実際にStock(ストック)を使ってみると、紙のノートに書く作業と比べて負担は変わらず、『Stock(ストック)さえ見れば大半のことが解決する』という共通の認識がなされるようになりました。 |
![]() 江藤 美帆さん
栃木サッカークラブ(栃木SC) |
「ナレッジが属人化しやすいプロスポーツクラブには、Stockを非常に強くお勧めします!」 ★★★★★ 5.0 元々悩んでいた『ナレッジがブラックボックス化してしまう』という問題が、驚くほどうまく解消されました。 『Stockさえ見れば、すぐに必要な情報を把握できる』という状況を作り出すことに成功し、明らかに生産性が向上しました。 |
<Stockの料金>
- フリープラン :無料
- ビジネスプラン :500円/ユーザー/月
- エンタープライズプラン :1,000円/ユーザー/月
※最低ご利用人数:5ユーザーから
PDFファイルが文字化けする原因と解決法まとめ
これまで、PDFファイルのテキストが文字化けしてしまう原因や、解決法を中心にご紹介しました。
PDFファイルの文字化けを解消するためには、フォントを埋め込んだり、プリンタードライバーのアップデートをしたりなど手間がかかります。また、原因究明にも時間がかかるため、PDFの文字化け解消のために業務の時間が大幅に削られる可能性もあります。
そのため、PDF化するよりも「文字化けの心配がない、ノート形式で情報をまとめられるITツール」を利用してファイル管理する方が効率的だと言えます。さらに、細かい編集権限や高いセキュリティ対策で、安全性も担保されています。
したがって、自社のファイル管理には、安全に情報を管理し、円滑な業務の進行をサポートできるツール『Stock』一択です。
ぜひ「Stock」を導入して、社内の情報共有をスムーズにしましょう。