「報連相」とは報告・連絡・相談の頭文字をとった略語であり、ビジネスでの情報共有に欠かせない手法です。報連相が行き届いていれば、社内の情報共有がスムーズになるだけでなく、適材適所でタスクの割り振りも円滑に進みます。
しかし、相手が社外にいて報連相を直接伝えることが難しい状況もあります。そんな時、「アナログの報連相から脱却して、間接的に報連相を行う手段はないのか」と悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、報連相を効率化させるおすすめのツール4選と選び方を中心にご紹介します。
- 報連相ツールの選定ポイントを把握し、ツール選びに失敗したくない
- 自社のニーズに適した報連相ツールを今すぐに必要としている
- 非IT企業だがシンプルな報連相ツールで情報共有を効率化させたい
という担当者の方は今回の記事を参考にすると、自社にあった報連相ツールを選定するヒントを得られ、円滑な情報共有が実現可能です。
目次
【これだけは押さえたい】報連相ツールの選び方3選
報連相を効率化させるツールは数多くありますが、「有名なツールだから」などの定性的な判断で導入してしまうと、ツールが浸透せずに放置されてしまいます。
したがって、社内へ確実に浸透させるためにも、以下3つのポイントを押さえてツールを選定しましょう。
(1)機能に過不足はないか
まずは、ツールを選定するときは、用途に対して機能に過不足がないかを重視しましょう。
選定したツールの機能に不足があれば、自社の課題解決に結びつかないのはもちろん、機能が多すぎても社員が使いこなせないからです。
また、ツールを選定する担当者が求めている機能と、現場が求めている機能が異なるケースもあるため、担当者の一存だけでツール選定を進めるのは控える必要があるのです。
そして、報連相に必須の「情報共有に関する機能」を中心に、自社のITリテラシーでどこまでの機能を活用可能かを考慮すると、必要な機能が絞られた過不足のないツール選定ができます。
(2)マルチデバイス対応か
次に、マルチデバイスに対応しているかというのも選定ポイントになります。
マルチデバイスに対応していればパソコンやタブレット、スマートフォンの媒体を問わず報連相ができます。したがって、リモートワークや外出中であっても、場所や時間に縛られないスムーズな情報共有・管理が可能となるのです。
とくに、スマホやタブレットで閲覧できても、ブラウザ表示(インターネットで表示するWebページ)の場合、パソコンと比較して見づらいツールもあります。そのため、導入を検討しているツールにスマホやタブレットの「アプリ」があるかもチェックしましょう。
(3)全社で使える操作性か
最後に、社内の誰もが使える操作性を備えていることもツール選定では必須の条件です。
仮に、複雑なツールを導入すると、社員が使いこなせずストレスが発生したり、現場の混乱を招いたりして報連相が滞ってしまいます。結果、必要な情報がメンバー間で共有されないだけでなく、仕事の効率が落ちる事態にもつながってしまうのです。
したがって、ツールの知名度で判断するのではなく、無料トライアルを活用して使い勝手を試してみたり、まずはスモールチームで運用を始めたりするのもおすすめです。
【おすすめ4選】社内での報連相に貢献するツール
以下では、無料でも使える社内の報連相に役立つツールを4つご紹介します。
社内の報連相を効率化させるITツールの導入は、運用面を最も考慮する必要があります。とくに、中小企業の場合は「業務のマルチタスク」を求められるため、大手企業よりも教育コストがかけられません。
したがって、導入するツールは「全社で使えるか」が大前提となるのです。また、報連相で共有した”情報”はチャットツールやメールを使うと、流れたり話題が錯綜して管理が煩雑になったりするため、「ストック情報」として正しく蓄積できるかも重要です。
結論、報連相の効率化に最適なツールは、非IT企業における65歳以上のメンバーでも、即日で情報共有・管理が可能なほどシンプルな「Stock」一択です。
Stockの「ノート」に報連相で伝えるべき情報を確実に残して共有しつつ、「フォルダ」を分けて管理すれば、煩雑な管理体制も解決します。また、ノートに紐づく「メッセージ」で話題が混ざることなく報連相できる点も、ほかのツールにはない特徴です。
【Stock】情報共有・蓄積が最も簡単な報連相ツール
「Stock」|最もシンプルな情報ストックツール
Stockは、社内のあらゆる情報を、最も簡単に「ストック」できるツールです。「社内の情報を、簡単にストックする方法がない」という問題を解消します。
Stockを使えば、「ノート」の機能を利用して、要件などのテキスト情報や、画像やファイルなどのあらゆる情報を誰でも簡単に残せます。
また、「タスク」や「メッセージ」の機能を利用すると、ノートに記載したテーマごとにコミュニケーションを取ることができるため、あちこちに情報が分散せず、常に整理された状態で業務を遂行できます。
<Stockをおすすめするポイント>
- ITに詳しくない数人~数千人の企業向け
ITの専門知識がなくても問題なく、あらゆる企業が簡単に始められます。
- とにかくシンプルで、誰でも使える
余計な機能は一切なくシンプルなツールなので、誰でも簡単に情報を残せます。
- 驚くほど簡単に「情報ストック」と「タスク管理」ができる
社内の共有情報等の「情報ストック」が驚くほどしやすく、さらに直感的な「タスク管理」も可能です。
<Stockの口コミ・評判>
塩出 祐貴さん
松山ヤクルト販売株式会社 |
「強烈な『ITアレルギー』がある弊社にも、Stockならば、一切混乱なく導入できました」 ★★★★★ 5.0 弊社の宅配部門のスタッフの半分近くは50代以上と高齢で、キーボード入力が苦手なスタッフもいるほど、ITツールへの強い抵抗感がありました。しかし、Stockは他ツールに比べて圧倒的にシンプルで、直感的に使えるため、予想通り非常にスムーズに使い始めることができました。 |
加井 夕子 さん、海野 紘子 さん
SBIビジネス・イノベーター株式会社 |
「SBIグループの厳格なセキュリティ基準をも満たす、誰にでもお勧めの情報ストックツールです」 ★★★★★ 5.0 当社が導入するシステムには非常に厳格なセキュリティ基準を満たすことが要求されていますが、Stockのシステムは極めて高度なセキュリティ基準で開発・運営されているため、SBIグループのセキュリティ基準でも全く問題なく導入することができました。 |
江藤 美帆さん
栃木サッカークラブ(栃木SC) |
「ナレッジが属人化しやすいプロスポーツクラブには、Stockを非常に強くお勧めします!」 ★★★★★ 5.0 元々悩んでいた『ナレッジがブラックボックス化してしまう』という問題が、驚くほどうまく解消されました。 『Stockさえ見れば、すぐに必要な情報を把握できる』という状況を作り出すことに成功し、明らかに生産性が向上しました。 |
<Stockの料金>
- フリープラン :無料
- ビジネスプラン :500円/ユーザー/月
- エンタープライズプラン :1,000円/ユーザー/月
【Chatwork】国産のビジネスチャットツール
<Chatworkの特徴>
- ビジネスに適した4つの機能
- 手軽なコミュニケーション
チャット機能、ファイル管理、音声通話・ビデオ通話、タスク管理の4つの機能が備わっています。また、チャットとファイル・タスク管理は同じ画面上で行えます。
メールのようなかしこまった定型文が必要ないため、情報共有が簡単になります。さらに、絵文字機能などが豊富なので気軽なコミュニケーションが促進されます。
<Chatworkの機能・使用感>
- チャット機能
- タスク機能
直感的な操作で使用でき、社内外のユーザーとプロジェクトや部署ごとでやりとりしたい場合に役立ちます。
タスクを作成・編集できるので、自分のタスクを漏れなく把握したい場合やタスクを任意のメンバーに依頼したい場合に便利です。
<Chatworkの注意点>
- メッセージの閲覧に制限がある
- チャットの管理が面倒
- ファイルが削除される
無料プランの場合、直近40日以内に投稿された最新5,000件のメッセージのみしか閲覧できません。そのため、長期のプロジェクト管理などには無料プランのままでの利用が難しくなります。
利用しているユーザーからは「人数が増えるとスレッド管理が面倒になる」という声があります。情報が流れていき、探すのに手間がかかるので注意が必要です。(参考:ITreview)
フリープランではチーム内でアカウントがグループチャットから退室した場合、対象者がアップロードしたファイルがメッセージ上からは削除されてしまうので注意が必要です。
<Chatworkの料金体系>
- フリー:0円
- ビジネス:840円/ユーザー/月(月払い)
- エンタープライズ:1,440円/ユーザー/月(月払い)
【Slack】全世界で利用実績のあるチャットツール
<Slackの特徴>
- 豊富なチャット機能
- 優れた検索機能
「チャンネル」機能で会社全体のグループや、特定のメンバーのグループを作成して情報共有が可能です。
検索の絞り込み機能に優れており、すべてのメッセージを検索できます。また日付やリアクションからも絞り込めます。
<Slackの機能・使用感>
- チャンネル機能
- ハドルミーティング機能
- メンバーの追加機能
「チャンネル」という話題ごとのグループチャットを作成でき、社内外のメンバーとコミュニケーションをとりたい場合に便利です。
下部のヘッドホンマークを押すだけで音声通話ができるので、早急に確認をとりたいときなどに役立ちます。
メンバーを追加したい場合には、「一緒に仕事したい人を追加する」をクリックすると上記の画像と同じ入力画面が表示されるので、手間なくメンバーを追加することができます。
<Slackの注意点>
- ITリテラシーが高い人向け
- チャンネルが乱立する
アメリカで作られたITリテラシーがある人向けのツールのため、ITに不慣れな人では操作に慣れるまでに時間がかかります。
利用しているユーザーからは「多数のチャンネルに参加していると、乱立してしまい探すのが難しい」という声があります。チャンネルの検索機能はないため注意が必要です。(参考:ITreview)
<Slackの料金体系>
- フリー:0円
- プロ:525円/ユーザー/月(月払い)
- ビジネスプラス:1,600/ユーザー/月(月払い)
- Enterprise Grid:営業担当者に問い合わせが必要です。
【houren.so】写真をメインに情報共有できるツール
<houren.soの特徴>
- 現場での報連相に適した機能
- GPS機能で写真の管理が可能
写真を活用することで現場の報告・確認の業務を効率化させます。また日報作成も簡単にできます。
写真をGPS機能によって自動的に振り分けられるため、エリアの把握がしやすくなり、写真を管理する手間を取り除けます。
<houren.soの機能・使用感>
- 写真の検索機能
- マニュアル作成機能
過去の写真は、ファイル名だけでなく日付やコメントから検索可能で、情報のアクセス性が高く便利です。
写真とテキストをまとめた資料が作成でき、マニュアルやナレッジをチームで共有したい場合に役立ちます。
<houren.soの注意点>
- 検索機能が乏しい
- 通話機能が一切ない
検索機能はあるものの、写真を検索する機能には限りがあるため、蓄積した情報から探したいデータにスムーズにアクセスできない点が不便だと言えます。
各社員とコンタクトしたい場合、テレビ電話をはじめとした通話機能がないため、ほかの手段を使わなければなりません。情報共有がhouren.soのみで完結できない点がデメリットです。
<houren.soの料金体系>
- フリープラン:0円
- ビジネスプラン:2,500円/5ユーザー/月(1名追加ごとにプラス500円)
報連相ツールのおすすめ4選の比較表
以下は、報連相ツールのおすすめ4選の比較表です。それぞれのツールの特徴や注意点、料金を見比べたうえで、社内の報連相を最適化するツールを選びましょう。
Stock【一番おすすめ】 | Chatwork | Slack | houren.so | |
---|---|---|---|---|
特徴 |
情報共有・蓄積が最も簡単な報連相ツール |
国産のビジネスチャットツール |
全世界で利用実績のあるチャットツール |
写真をメインに情報共有できるツール |
メッセージ機能 |
【〇】 |
【〇】 |
【〇】 |
【×】 |
PC以外のデバイス対応 |
【〇】 |
【〇】 |
【〇】 |
【〇】 |
注意点 |
チャットに特化しているわけではない |
情報が流れてしまう |
ITに不慣れな場合操作が難しい |
写真の共有に特化しており検索機能は乏しい |
料金 |
・無料
・有料プランでも1人あたり500円/月〜 |
・無料プランあり
・有料プランは1ユーザーあたり840円/月(月払い)~ |
・無料プランあり
・有料プランは1ユーザーあたり525円/月(月払い)~ |
・無料プランあり
・有料プランは5ユーザーで2,500円/月~ |
公式サイト |
「Stock」の詳細はこちら |
「Chatwork」の詳細はこちら |
「Slack」の詳細はこちら |
「houren.so」の詳細はこちら |
【分かりやすい】報連相をツールで行うことのメリットとは
ここでは、報連相をツールを用いて行うことのメリットを解説します。ツールを用いて報連相の効率化に積極的に取り組んでいる企業は、以下のメリットを常に得ながら業務を進めているのです。
(1)簡単に情報共有ができる
ツールの活用によって、報連相がメールや口頭と比較して簡単かつ確実になります。
報連相ツールはメールと違い、定型文や結びの言葉なども必要ないため、スピーディにやりとりができます。また、テキストで情報共有するので、口頭で発生する「情報が残らない心配」がありません。
ただし、Slackなどをはじめとするチャットツールはコミュニケーションが早くなるものの、共有した情報はタイムラインの下へと流れてしまうのです。
そのため、「Stock」のように、円滑なやりとりをしつつも確実に情報を残せるツールを使うと「共有した情報が見つからない」事態がなくなります。
(2)情報を一元管理できる
報連相ツールを活用すると、社内におけるすべての情報を一元管理できます。
非IT企業でよくみられるのが、社内情報をまとめて蓄積する場所がなく、属人的に管理しなければならない環境です。弊害として、ベテランのノウハウが共有されず業務負荷が偏ったり、教育の度に必要以上のコストがかかったりしています。
また、紙などの書類では、情報が増えるにつれて保管するスペースも必要になるうえ、電話や口頭では情報が残りません。そのため、残すべき情報は報連相ツール内で管理しておく方法が、業界業種問わず求められるのです。
社内の報連相を効率化するおすすめツールまとめ
ここまで、社内の報連相を効率化するおすすめツールと選定ポイントを中心にご紹介しました。報連相ツールの選定時に押さえておくべきポイントは以下の通りです。
- 自社が必要としているツールの機能に過不足はないか
- 時間や場所を問わず使えるマルチデバイス対応か
- 社内の誰もが使える操作性か
とはいえ、報連相で共有した情報がメッセージで流れてしまったり、大量のデータから探す時間がかかったりしてしまうので注意しましょう。そのため、「情報が流れることなくストックできるツール」を使いましょう。
結論、「情報に関わるストレス」を取り除くには、誰でも簡単に報連相が可能で、情報を流さずわかりやすく蓄積できるツール「Stock」が一択です。
無料登録は1分で完了するので、ぜひ「Stock」で大切な情報を残しつつ、報連相を活性化させましょう。