思わぬ損害賠償を請求されるなどのリスクを回避するためには、契約書のレビューが必須となります。一方、レビュー業務には時間と作業コストがかかるので、負担軽減を目的として「AI契約書レビューサービス」を導入する企業も増えているのです。
しかし、「AI契約書レビューサービスはいくつもあるので、結局どれを導入すれば良いか分からない」と悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、おすすめのAI契約書レビューサービスと比較ポイントを中心に紹介します。
- 面倒なレビュー業務にかける時間を減らしたい
- 以前、契約書の抜け漏れがあったのでミスをなくしたい
- レビューだけでなく契約書を簡単に管理する方法も知りたい
という担当者の方はこの記事を参考にすれば、自社に最適な契約書レビューサービスが見つかるだけでなく、どのように管理すれば効率的になるのかまで分かります。
目次
契約書レビューサービスとは
以下では、企業が契約書レビューサービスを利用する目的と基本機能を紹介します。契約書レビューサービスの概要を知りたい方は必見です。
契約書レビューサービスの目的
契約書レビューサービスを利用する目的は以下の2つです。
- 契約内容をはっきりとさせる
- 未来の損害を回避する
曖昧な表現を残してしまうと、後々に契約者間のトラブルになりかねません。そのため、誰が読んでも同じ解釈になるような契約内容にする必要があるのです。
自社に不利となる項目がないかをチェックして、将来的に被る損害を回避します。
人間が見落としてしまう部分を契約書レビューサービスでカバーすることで、トラブルに巻き込まれたり大きな損害を受けたりするのを防ぎます。
AI契約書レビューサービスの機能
契約書レビューサービスのなかでも、AIが含まれている契約書レビューサービスには、おもに以下の3つの機能が共通して備わっています。
- 自動チェック機能
- 修正サポート機能
- 条項リサーチ機能
人間の目では拾いきれない細かなミスだけでなく、形式上のミスや損害につながるミスなどをAIが確認する機能です。
ミスや漏れを指摘するだけでなく、修正後の文言や条項などを提案する機能です。
契約書をデータ化して一元管理することで、条項を簡単に検索できる機能です。
以上のように、契約書の作成における確認や修正をAIがサポートすることで、作業効率を高めることが可能になります。
AI契約書レビューサービスのメリット
AI契約書レビューサービスには以下の2つのメリットがあります。具体的にどのようなメリットかを理解しておけば、さらに上手く運用で活かせるため必見です。
（1）レビューにかける時間を短縮できる
はじめに、一連の業務がスムーズになります。
契約書のレビューでは内容調査や事実確認、それらを踏まえた修正などの業務が次々と発生します。そこで、AI契約書レビューサービスがあれば、チェックするのに時間がかかっていた状況が解消されます。
このように、これまで手間だった調査やレビューを効率化できるため、ほかの業務にリソースを割けられるようになるのです。
（2）弁護士に依頼するコストを削減できる
次に、弁護士に契約書のレビューを依頼する費用を抑えられます。
契約書のレビューを外部の弁護士に委託する場合、大きな料金コストがかかってしまいます。また、一方、契約書レビューサービスであれば社内で業務が完結するため、外部に委託したり人材を確保したりする必要がなくなるのです。
また、AIであれば時間帯を問わずレビューを進められるメリットもあります。
AI契約書レビューサービスのデメリット
契約書レビューサービスには負担軽減やコスト削減のメリットがある一方で、以下の2つのデメリットがあります。デメリットをまったく理解せずに導入した場合、思わぬ問題に発展しかねないのでチェックしましょう。
（1）対応していない契約書もある
AI契約書レビューサービスでは対応する契約類型が限定されてしまいます。
AI契約書レビューサービスは、膨大な数の契約データをAIが学習することで自動的にレビューができるものです。そのため、AIが学習していない契約書に対してはレビューができません。
すなわち、特殊な契約や日本語・英語以外を取り扱っている場合には対象外となってしまう可能性が高いので注意しましょう。
（2）契約書外の状況は考慮されない
AI契約書レビューサービスは、あくまで契約書面だけを判断する点に注意が必要です。
契約書レビューサービスでは、企業間で契約が締結された背景などの「記載がない要素」を汲み取れません。つまり、定性的な情報を管理することはできないため、包括的に契約書を確認するには弁護士に依頼する必要があります。
このように、契約書レビューサービスは便利な機能が豊富ですが、人間の代替になることは不可能なので注意が必要です。
【これで解決】契約書の管理にストレスがかからないツールとは
以下では、長期的な契約書の管理に最適なツールをご紹介します。
AIで契約書の作成や修正を効率化しても、契約書自体を見やすく管理できなければ、どこに保存されているのか分からなくなってしまいます。そこで、契約書を簡単にまとめられるツールを導入すれば、目的の情報が見つかりやすくなり管理が煩雑になりません。
とくに、直感的に使いこなせるシンプルな機能のツールだと、教育コストがかからないメリットが得られます。
したがって、契約書管理には非IT企業の65歳でもマニュアルなしで使えるほど簡単なツール「Stock」一択です。
Stockの「ノート」には直接テキストやファイルを保管できるうえ、「フォルダ」で見やすく管理可能です。さらに、ノートには「タスク」と「メッセージ」が紐づくため、レビューを依頼したり、修正箇所についてやりとりをしたりできます。
ITに詳しくない65歳でも簡単に使える「Stock」
「Stock」｜最もシンプルな情報ストックツール
Stockは、社内のあらゆる情報を、最も簡単に「ストック」できるツールです。「社内の情報を、簡単にストックする方法がない」という問題を解消します。
Stockを使えば、「ノート」の機能を利用して、要件などのテキスト情報や、画像やファイルなどのあらゆる情報を誰でも簡単に残せます。
また、「タスク」や「メッセージ」の機能を利用すると、ノートに記載したテーマごとにコミュニケーションを取ることができるため、あちこちに情報が分散せず、常に整理された状態で業務を遂行できます。
＜Stockをおすすめするポイント＞
- ＩＴに詳しくない数人～数千人の企業向け
ITの専門知識がなくても問題なく、あらゆる企業が簡単に始められます。
- とにかくシンプルで、誰でも使える
余計な機能は一切なくシンプルなツールなので、誰でも簡単に情報を残せます。
- 驚くほど簡単に「情報ストック」と「タスク管理」ができる
社内の共有情報等の「情報ストック」が驚くほどしやすく、さらに直感的な「タスク管理」も可能です。
＜Stockの口コミ・評判＞
塩出 祐貴さん
松山ヤクルト販売株式会社 |
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「強烈な『ITアレルギー』がある弊社にも、Stockならば、一切混乱なく導入できました」 ★★★★★ 5.0 弊社の宅配部門のスタッフの半分近くは50代以上と高齢で、キーボード入力が苦手なスタッフもいるほど、ITツールへの強い抵抗感がありました。しかし、Stockは他ツールに比べて圧倒的にシンプルで、直感的に使えるため、予想通り非常にスムーズに使い始めることができました。 |
加井 夕子 さん、海野 紘子 さん
SBIビジネス・イノベーター株式会社 |
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「SBIグループの厳格なセキュリティ基準をも満たす、誰にでもお勧めの情報ストックツールです」 ★★★★★ 5.0 当社が導入するシステムには非常に厳格なセキュリティ基準を満たすことが要求されていますが、Stockのシステムは極めて高度なセキュリティ基準で開発・運営されているため、SBIグループのセキュリティ基準でも全く問題なく導入することができました。 |
江藤 美帆さん
栃木サッカークラブ（栃木SC） |
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「ナレッジが属人化しやすいプロスポーツクラブには、Stockを非常に強くお勧めします！」 ★★★★★ 5.0 元々悩んでいた『ナレッジがブラックボックス化してしまう』という問題が、驚くほどうまく解消されました。 『Stockさえ見れば、すぐに必要な情報を把握できる』という状況を作り出すことに成功し、明らかに生産性が向上しました。 |
おすすめのAI契約書レビューサービス3選
以下では、業務を効率化するおすすめのAI契約書レビューサービスをご紹介します。それぞれ特徴が異なるため、必要な機能を見極めて検討しましょう。
AIが記載漏れや見落としを防止する「LegalForce」
＜LegalForceの特徴＞
- AIによる自動レビュー機能
- あらゆる形式の書類に対応する
契約書をアップロードするだけですぐに見落としを検知します。
Word、PDF、画像PDFで作成された書類をレビューできます。
＜LegalForceの機能・使用感＞
- 契約リスクの洗い出し
- Wordでの編集機能
legalforceとは、契約業務を円滑に進めるための機能が備わっています。そのため、たとえば契約リスクの洗い出し機能を使うと、契約書における必要条文の抜け漏れが確かめられるので、修正時間の短縮に効果的です。
WordとLegalForceを併用する編集機能があり、「作成した契約書をWord化する」「LegalForceからWoedを立ち上げる」ことが可能です。
＜LegalForceの注意点＞
- 多機能ゆえに使いこなすのが難しい
- 読み取りに時間がかかる
LegalForceは豊富な機能を備えていますが、ITに詳しくない場合には使いこなせない可能性があります。
利用しているユーザーからは「読み取りの精度は高いが、少し時間がかかる」という声があります。（参考：ITトレンド）
＜LegalForceの料金体系＞
- 要問い合わせ
英文の契約書に対応する「LeCHECK」
＜LeCHECKの特徴＞
- 弁護士が監修している
- 英文の契約書に対応する
弁護士が監修しているため、AIレビューとしては質の高いものが提供されています。
英文に対応しているので、国際的な取引をしている企業に向いています。
＜LeCHECKの機能・使用感＞
- 契約書作成支援機能
- 契約書チェック機能
テンプレートから自社に合った契約書を作成することができるので、効率的に契約書の作成を進めたいときに便利です。
AIによる契約書チェックで、問題がある箇所の理由が確かめられます。また、AIのチェックは英文契約書にも対応しています。
＜LeCHECKの注意点＞
- 少人数での利用が前提
- 契約書レビューは1種類ずつ
無料お試しは3名、有料プランは5名とユーザー数が決められており、少人数での利用が前提の料金プランとなっています。
1種類ずつ契約書をレビューする仕様になっているため、ユーザーからは「複数の契約書が連動している場合は事前に内容の把握が必要」との感想が寄せられています。（参考：ITreview）
＜LeCHECKの料金体系＞
- 無料トライアル：0円（ユーザー数3名）
- 和文：40,000円/月（ユーザー数5名）
- 英文（和文含む）：55,000円/月（ユーザー数5名）
契約書の直しや仕上げも効率化する「GVA assist」
＜GVA assistの特徴＞
- リスクがある単語をすぐに検知する
- 400種類以上のひな型がある
AIによる単語の検知に優れており、「リスクのある単語の抽出」「不足している単語の確認」が可能になっています。
GVA assistでは400種類以上のひな型が用意されています。
＜GVA assistの機能・使用感＞
- 推奨条文の提案
- 表記ゆれの修正
契約書に対し、推奨条文の提案を受けたり、解説を確認したりすることが可能です。また、Wordで開いた契約書の横で推奨条文をチェックできるので、元の契約書の文章と見比べられる点がメリットです。
言葉の表記ゆれや条文の追加・削除による条番号の修正ができるので、契約書の最終チェックにかける作業の効率化に適してます。
＜GVA assistの注意点＞
- 1年単位の契約が必要
- 表形式だとAIが動かないことがある
契約は1年単位での契約となるため、短期間での利用には不向きです。
「表が含まれているとAIが上手く動かないことがある」というユーザーの声があります。（参考：ITreview）
＜GVA assistの料金体系＞
- 要問合せ（初期費用+アカウント費用/月）
おすすめのAI契約書レビューサービス3選の比較表
| LegalForce | LeCHECK | GVA assist | |
|---|---|---|---|
| 特徴 |
AIが記載漏れや見落としを防止する |
英文の契約書に対応する |
契約書の直しや仕上げも効率化する |
| 注意点 |
多機能ゆえに使いこなすのが難しい |
少人数での利用が前提 |
1年単位の契約が必要 |
| 料金 |
・要問合せ |
・無料プランなし（ただし無料トライアルは可能）
・有料プランは40,000円/月～ |
・要問合せ（初期費用+アカウント費用/月） |
| 公式サイト |
「LegalForce」の詳細はこちら |
「LeCHECK」の詳細はこちら |
「GVA assist」の詳細はこちら |
失敗しない！AI契約書レビューサービスの比較ポイント
以下は、AI契約書レビューサービスの導入で失敗しないためにチェックすべき比較ポイントです。
- 対応できる契約書が多いか
- 英文にも対応できるか
- サポートが充実しているか
サービスによって対応している契約書が異なります。そのため、自社が頻繁に利用する契約類型や準拠法に対応できるかをチェックしましょう。
和文だけでなく英文にも対応しているかを確認します。現状は必要がない場合であっても、海外企業との契約が急に発生した場合に困りません。
AIによるレビューチェックでは契約者間のパワーバランスなどは考慮されません。そのため、社内に専門的な知識を持つメンバーがいない場合には、サポート体制が充実しているサービスを選びましょう。
また、必要以上の機能を備えているサービスでは使いこなすのが難しいだけでなく、機能が多い分コストもかかるため注意しましょう。
契約書のレビューにおすすめのサービスまとめ
ここまで、おすすめのAI契約書レビューサービスや比較ポイント、導入のデメリットなどを紹介しました。
契約書を目視でチェックするのは時間がかかるだけでなく、抜け漏れなどのミスが起こる可能性が高くなります。したがって、契約書のレビュー業務に課題を感じている企業には、AI契約書レビューサービスの利用が役立ちます。
ただし、契約書は長期的に管理しなければならない書類であるため、案件ごとにまとめておく必要があります。それゆえに、契約書はレビューだけでなく、管理も効率化する必要があるのです。
結論、レビューサービスと並行して導入すべきなのは、契約書と関連資料をまとめて管理できる「ノート」があり、誰でも直感的に使いこなせる「Stock」一択です。目的の書類は高性能な検索機能ですぐに見つけられます。
無料登録は1分で完了するので、ぜひ「Stock」を導入し、契約書管理の煩雑さを解消しましょう。
