工務店では施主の要望に応える必要があり、顧客管理から施工管理まで多岐にわたる管理業務を担当します。しかし、管理すべき情報が多いため「クラウドツール」を導入する工務店も増えているのです。
とはいえ、工務店で活用できるクラウドツールの種類は豊富にあるため、「どのクラウドツールが自社の業務効率化に役立つか分からない」と悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、工務店の業務効率化を実現するクラウドツール6選を中心に紹介します。
- クラウドツールを導入し、従業員の業務負担を削減したい
- ツール選びに失敗したくないので、選ぶコツを教えて欲しい
- とにかく簡単に業務を効率化させる方法があれば、すぐに取り入れたい
という担当者の方はこの記事を参考にすれば、工務店の業務効率化に最適なクラウドツールを比較検討できます。
目次
工務店の業務効率化を実現するクラウドツール6選
以下では、工務店の業務効率化を実現するクラウドツール6選を紹介します。
工務店には「顧客管理」「施工管理」「入出金管理」などの、取引開始から完了まで一貫した対応が求められます。しかし、工務店向けのツールでは、これらの管理方法が分けられていることが多く、すべてを確認するのに手間と時間がかかります。
そこで、お客様ごとに「基本情報」「進捗管理」「入出金履歴」と分けてノートを作成し、そのノートを1つのフォルダにまとめれば、情報を一元的に整理できます。項目ごとではなく、お客様ごとに情報を管理することで、情報を迅速に手に入れられるのです。
結論、顧客管理や進捗管理だけをしたいのであれば、情報を記録した「ノート」を「フォルダ」を分けて管理でき、低コストで始められる「Stock」が最適です。
Stockには「1フォルダゲスト権限」という機能があり、1つのフォルダに取引先や職人など何人でも無料で招待できます。さらに、ノートには「メッセージ」が紐づいているため、進捗報告や作業指示にも使えて、適切な指示が出しやすいです。
【Stock】顧客や取引先ごとに情報を管理できるツール
「Stock」|最もシンプルな情報ストックツール
Stockは、社内のあらゆる情報を、最も簡単に「ストック」できるツールです。「社内の情報を、簡単にストックする方法がない」という問題を解消します。
Stockを使えば、「ノート」の機能を利用して、要件などのテキスト情報や、画像やファイルなどのあらゆる情報を誰でも簡単に残せます。
また、「タスク」や「メッセージ」の機能を利用すると、ノートに記載したテーマごとにコミュニケーションを取ることができるため、あちこちに情報が分散せず、常に整理された状態で業務を遂行できます。
<Stockをおすすめするポイント>
- ITに詳しくない数人~数千人の企業向け
ITの専門知識がなくても問題なく、あらゆる企業が簡単に始められます。
- とにかくシンプルで、誰でも使える
余計な機能は一切なくシンプルなツールなので、誰でも簡単に情報を残せます。
- 驚くほど簡単に「情報ストック」と「タスク管理」ができる
社内の共有情報等の「情報ストック」が驚くほどしやすく、さらに直感的な「タスク管理」も可能です。
<Stockの口コミ・評判>
塩出 祐貴さん
松山ヤクルト販売株式会社 |
「強烈な『ITアレルギー』がある弊社にも、Stockならば、一切混乱なく導入できました」 ★★★★★ 5.0 弊社の宅配部門のスタッフの半分近くは50代以上と高齢で、キーボード入力が苦手なスタッフもいるほど、ITツールへの強い抵抗感がありました。しかし、Stockは他ツールに比べて圧倒的にシンプルで、直感的に使えるため、予想通り非常にスムーズに使い始めることができました。 |
加井 夕子 さん、海野 紘子 さん
SBIビジネス・イノベーター株式会社 |
「SBIグループの厳格なセキュリティ基準をも満たす、誰にでもお勧めの情報ストックツールです」 ★★★★★ 5.0 当社が導入するシステムには非常に厳格なセキュリティ基準を満たすことが要求されていますが、Stockのシステムは極めて高度なセキュリティ基準で開発・運営されているため、SBIグループのセキュリティ基準でも全く問題なく導入することができました。 |
江藤 美帆さん
栃木サッカークラブ(栃木SC) |
「ナレッジが属人化しやすいプロスポーツクラブには、Stockを非常に強くお勧めします!」 ★★★★★ 5.0 元々悩んでいた『ナレッジがブラックボックス化してしまう』という問題が、驚くほどうまく解消されました。 『Stockさえ見れば、すぐに必要な情報を把握できる』という状況を作り出すことに成功し、明らかに生産性が向上しました。 |
<Stockの料金>
- フリープラン :無料
- ビジネスプラン :500円/ユーザー/月
- エンタープライズプラン :1,000円/ユーザー/月
【工務店クラウドEX】工務店向けの多機能ツール
工務店クラウドEXは工務店に特化したツールで、顧客管理から商談、工程管理までを一元的に管理します。
<工務店クラウドEXの特徴>
- 見積書を作成できる
- 工程表が自動で作成される
見積書の自動作成にも対応しているので、書類を簡単に準備できます。新旧2つの見積書を作成できるため、差分を比較するのに役立ちます。
あらかじめ標準工程と工期を指定しておけば、工程表が自動で作成されます。工程表には現場写真も表示できるため、進捗が確認しやすいです。
<工務店クラウドEXの機能・使用感>
- 複数の工程表を一覧表示できる
- 写真や図面の保存も簡単
複数の工程表を一覧表示することで、仕事の重複を防ぎ、他の作業状況と照らし合わせながら作業を進められて便利です。
撮影した写真はスマホを使ってすぐにアップロード・共有できるため、多くの現場写真を保存する工務店において、写真を即時保存・共有できるかは必須です。
<工務店クラウドEXの注意点>
- 多機能ゆえに使いこなすが難しい
メニュー画面にさまざまな項目が並んでいるので、ITに詳しくない従業員が直感的に操作するのは難しい可能性があります。
<工務店クラウドEXの料金体系>
料金の詳細はお問い合わせくだい。
【AnyONE】スマートフォンからも使える工務店向けシステム
AnyONEは継続率の高さに定評のある工務店向けシステムです。「第一回長期優良住宅先導的モデル事業」に採択されており、国交省公認のシステムとなっています。
<AnyONEの特徴>
- 建材企業が監修している
- 運用までのサポート体制が充実している
工務店の主要取引先である建材企業が監修しているので、需要の高い機能が揃っています。
AnyONEが社内に定着するまで、専任スタッフがサポートをします。
<AnyONEの機能・使用感>
- 作業時間の短縮につながる
- 最新情報をリアルタイムで共有できる
連携可能な見積もりソフトであれば、見積もりテンプレートを簡単に作成できるため、作業時間を短縮し、他の業務に集中することができます。
工事を進める中で、アクシデントにより作業が遅れることがあります。そのとき、進捗をすぐに把握できれば、日程や工程を調整でき、早めに軌道修正が可能です。
<AnyONEの注意点>
- 従業員のITリテラシーによっては使いこなせない場合がある
- 月額費用が高い
AnyONEは多機能なシステムのため、ITに苦手意識のある従業員は使いこなせない可能性があります。
利用しているユーザーからは「今でも凄い沢山の機能がありますが月額費用が少し高く、もう少しその月額費用を安くして欲しい」という声があります。(参考:ITトレンド)
<AnyONEの料金体系>
料金の詳細はお問い合わせください。
【ANDPAD】建設業界に特化した多機能ツール
ANDPADは、現場効率化~経営改善までワンストップで対応できる施工管理アプリです。
<ANDPADの特徴>
- チャット機能で情報共有が可能
- 図表の共有・書き込みが可能
案件ごとにチャットルームを分けられるため、目的に応じてリアルタイムでやり取りできます。
建設資料である図表を迅速に共有可能なだけでなく、ペン機能で書き込めます。
<ANDPADの機能・使用感>
- 移動時間の削減に役立つ
- 見積作成の属人化を防ぐ
ANDPADでは、写真付きで進捗報告できるうえ、送られてきた写真に指示を書き込めば、現場にいなくても具体的な指示が出せます。そのため、事務所と現場を行き来する期間が減り、移動時間の削減につながります。
テンプレート化された”見積フォーマット”と”過去の見積データ”を活用すれば、誰でも簡単に精度の高い見積作成が可能です。
<ANDPADの注意点>
- オフラインでは使用できない
- 容量制限がある
オフラインでは使用できないので、通信環境を確認する必要があります。
利用しているユーザーからは「承認機能を使用する際に資料の容量制限があり、50MB以上の資料については承認をかけることができず、資料を分割する必要がある。」という声があります。(引用:ITトレンド)
<ANDPADの料金体系>
料金の詳細はお問い合わせください。
【SITE】3つの機能で情報共有できるツール
SITEは短工期の工事や、小規模組織向けの情報共有ツールです。
<SITEの特徴>
- シンプルな機能
- 無料ユーザーも参加できる
「案件管理」「チャット」「スケジュール」の3機能のみに機能を絞っています。
現場でアプリをダウンロードした人にも、案件情報をスムーズに共有できます。
<SITEの機能・使用感>
- GoogleMapと連携している
- タスク管理が可能
GoogleMapと連携しているので、現場近くの駐車場を把握しやすいのが便利です。
スケジュール上にタスクを設定できるだけでなく、チャット機能とも連携できるため、急な予定の変更などがあっても忘れずに対応できます。
<SITEの注意点>
- 機能が不足する可能性がある
SITEはグループウェアですが、社内情報の一元管理やユーザー数の増加など情報量が増えると、機能不足に感じる恐れがあります。そのため、自社で「何の機能が必要か」を洗い出す必要があります。
<SITEの料金体系>
プランは、基本・現場強化・組織強化・フル強化のなかから1パック選択できます。
料金の詳細はお問い合わせください。
【建て役者】建築業界に特化した業務管理ツール
建て役者は、顧客情報を中心に住宅業界に必要な情報管理を効率化するツールです。
<建て役者の特徴>
- 柔軟なカスタマイズ
- 100%自社開発・保守体制
業務内容や経営方針の変化に沿って、クラウドツールをカスタマイズできます。
建築業界に特化したノウハウを基に、100%開発・保守体制を整えています。
<建て役者の機能・使用感>
- グラフでデータを可視化
新規顧客の流入数や工事依頼集計など、営業から工事現場で役立つ情報をリアルタイムに集計してグラフにし、分かりやすく情報を可視化します。
<建て役者の注意点>
- 機能が豊富なので使わない機能が出る可能性がある
3つのプランが用意されていますが、それぞれ料金と機能に差があります。そのため、自社で解決したい目的を明確にしなければ、導入後に自社で使わない機能が生じる可能性があります。
<建て役者の料金体系>
- ライト:初期費用:¥30,000~+¥4,000~/月額(5ライセンス~)
- スタンダード:初期費用:¥350,000~+¥40,000~/月額(5ライセンス~)
- プレミアム:初期費用:¥580,000~+¥80,000~/月額(5ライセンス~)
<忙しい方必見>工務店におすすめのクラウドツール比較表
以下は、工務店の業務効率化を実現するクラウドツール6選の比較表です。(表は右にスクロールできます。)
Stock【一番おすすめ】 | 工務店クラウドEX | AnyONE | ANDPAD | SITE | 建て役者 | |
---|---|---|---|---|---|---|
特徴 |
顧客や取引先ごとに情報を管理できるツール |
工務店向けの多機能ツール |
スマートフォンからも使える工務店向けシステム |
建設業界に特化した多機能ツール |
3つの機能で情報共有できるツール |
建築業界に特化した業務管理ツール |
注意点 |
カスタマイズ機能は搭載されていない |
多機能ゆえに使いこなすが難しい |
月額費用が高い |
オフラインでは使用できない |
機能が不足する可能性がある |
機能が豊富なので使わない機能が出る可能性がある |
料金 |
・無料
・有料プランでも1人あたり500円/月〜 |
・無料プランなし
・有料プランは問い合わせが必要 |
・無料プランなし
・有料プランは問い合わせが必要 |
・無料プランなし
・有料プランは問い合わせが必要 |
・無料プランなし
・有料プランは問い合わせが必要 |
・無料プランなし
・有料プランは¥4,000~/月額(5ライセンス~)+初期費用:¥30,000~ |
公式サイト |
「Stock」の詳細はこちら |
「工務店クラウドEX」の詳細はこちら |
「AnyONE」の詳細はこちら |
「ANDPAD」の詳細はこちら |
「SITE」の詳細はこちら |
「建て役者」の詳細はこちら |
「多機能で便利そうだから」という理由でツールを導入すると、操作が複雑で従業員が使いこなせない恐れがあるので注意が必要です。そのため、「必要な機能に過不足がなく、誰でも簡単に使えるか」を軸に選定しましょう。
クラウド化で負担を軽減できる工務店の仕事内容とは
以下では、工務店でクラウド化すべき3つの業務をご紹介します。クラウド化とは、”社内情報をデジタル化して、インターネット上で情報を管理すること”で、以下の情報管理に役立てられます。
(1)顧客管理
手間をかけずに顧客情報を管理できるのがクラウドツールのメリットです。
顧客管理をすれば、顧客の年齢や性別、過去の商談記録などの情報が整理され、ニーズをより把握しやすくなるため、売上の向上にもつながります。一方、顧客情報は来場記録からお客様アンケートの結果まで多岐にわたるので、紙やExcelでの管理は面倒です。
そこで、情報共有に特化したクラウドツールを使用すれば、スムーズな情報管理が可能です。とくに、「検索機能」や「タグ機能」が搭載されたツールであれば、顧客単位ではなくタグごとの横断的な検索となり、保存した顧客情報へすぐにアクセスできます。
(2)施工管理
工務店の大きな負担となる施工管理も、クラウドツールで業務負担の軽減が可能です。
施工管理には作業が予定通り進んでいるか、点検が滞りなくされているかなど、現場の状況把握が必須となります。現場の責任者は頻繁に現場に向かい、各業務をくまなくチェックする必要があるので、アナログな管理では負担がかかるのです。
しかし、クラウドツールを導入し、現場の従業員に作業進捗などを入力させれば、責任者はツールを閲覧するだけで必要な情報を得られます。その結果、責任者は「現場へ出向いていた時間」をほかの業務に割けるのです。
このように、「Stock」などのクラウドツールを導入すれば、時間や場所を問わず施工管理ができるようになり、さらには記録として残すこともできるのです。
(3)入出金管理
工務店の入出金業務は、クラウドツールによって厳格に管理できるようになります。
工務店で発生しやすいのが「請求・入金の漏れ」です。請求書の発行や取引先への入金でミスをすると、顧客や取引先企業からの信頼を失う要因となるので、入出金業務を管理する体制を徹底する必要があります。
そこで、「タスク機能」があるツールを使えば、入出金の業務が完了しているかを瞬時に把握できます。未完了の業務に対しては、従業員同士で催促をしたり原因を調査したり即座に対応できるので、金銭に関わる重大なミスを未然に防げるようになるのです。
工務店におすすめのクラウドツールまとめ
ここまで、工務店の業務効率化を実現するクラウドツール6選を紹介しました。
日々の管理業務の負担を軽減できれば、従業員はほかの仕事に割く時間を得られるようになります。すなわち、工務店全体の業務効率を向上させるためにも、管理業務を容易にするクラウドツールは必須です。
しかし、導入するクラウドツールの操作が複雑では、ITに不慣れな現場の従業員がすぐに使いこなせません。つまり、「責任者だけでなく従業員も簡単に使えるクラウドツール」でなければ、本来着手すべき実務の作業効率も下げてしまうのです。
そこで、工務店の業務効率を高めるには、あらゆる情報を簡単に管理・共有でき、ツールをはじめて使う65歳以上の従業員でも使いこなせる「Stock」が最適です。
無料登録は1分で完了するので、ぜひ「Stock」で工務店の業務を一元管理して、全体の業務負担を軽減させましょう。