近年、自然言語処理や機械学習を活用して、より的確な情報を提供する「AI検索エンジン」が注目を集めています。具体的なAI検索エンジンとしては、“Perplexity AI”や“Genspark”などが挙げられます。
しかし、AI検索エンジンの導入を検討しているが「どれが自社に合っているのか分からない」と悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、無料で使えるおすすめのAI検索エンジン3選を中心にご紹介します。
- 機能や口コミを把握して、自社に最適なAI検索エンジンを検討したい
- おすすめのAI検索エンジンを一覧で比較したい
- AI検索エンジンより確実に社内情報を検索できる方法を探している
という方はこの記事を参考にすると、AI検索エンジンの特徴や注意点を比較しつつ、自社に最適なサービスを検討できます。
目次
AI検索エンジンとは
「AI検索エンジン」とは、人工知能(AI)を使って、より的確な検索結果を提供するツールを指します。
GoogleやYahoo!といった従来の検索エンジンでは、ユーザーが入力したキーワードと関連性が高いWebページを表示していました。一方、AI検索エンジンでは、自然言語処理を使って、ユーザーの質問の意図を理解し、より関連性が高い情報を提供します。
また、AI検索エンジンは、機械学習の技術が備わっている点も特徴です。機械学習によって、過去の検索履歴を学習するので、使えば使うほど検索精度が向上し、よりユーザーに合わせた情報を提供するように最適化されていきます。
<無料で使える>おすすめのAI検索エンジン3選
ここでは、無料で使えるおすすめのAI検索エンジン3選についてご紹介します。実際に利用しているユーザーの口コミも紹介しているので、AI検索エンジンの導入を検討している担当者の方は必見です。
【Perplexity AI】画像生成もできるAI検索エンジン
Perplexity AIの特徴
- 画像生成ができる
- 検索内容を記事化できる
ユーザーが入力したキーワードから、画像を自動生成して、プレゼンテーション資料やブログ記事の挿入画像として活用できます。生成する画像には、絵画・写真・イラスト・図表という4種類の画風を選択可能です。
Pages機能を使うと、生成された回答を記事形式でまとめて、外部共有したりWeb上に公開したりできます。
Perplexity AIの機能・使用感
- 内部ナレッジ検索
- Spaces機能
2024年10月17日にPerplexity社が発表した「内部ナレッジ検索」では、“アップロードした自社の内部ファイル”と“外部のWeb情報”を同時に検索できます。
社内の調査資料・商談記録と、Web上の最新情報を組み合わせて検索できるので、「金融業界で投資やリスクを調査したい」「営業で提案依頼書を作成したい」といった場面で役立ちます。
ただし、内部ナレッジ検索を利用するには、有料プランへの加入が必須です。
2024年10月17日にPerplexity社が発表した「Spaces」は、AI搭載のコラボレーションハブ(情報を複数人で共有する機能)です。作成した「スペース」の参加メンバー同士で社内ファイルを共有できるので、チームで共同作業したい場合に役立ちます。
Perplexity AIの注意点
- 無料プランの利用には制限がある
- 日本語での検索に不具合がある
無料プランでは、ファイルのアップデートは1日3回までです。
利用しているユーザーからは「日本語で質問して回答を得たり、漢字変換を確定したりするときに不具合が生じる」という声があります。(参考:App Store)
Perplexity AIの料金体系
- 無料版:無料
- Perplexity Pro:$20/月
- Perplexity Enterprise Proのセルフサービスプラン:$40/シート/月(社員数250人未満の企業向け)
- Perplexity Enterprise Proのカスタムプラン:要問い合わせ(社員数250人以上の企業向け)
【Genspark】質問に応じてWebページを作るAI検索エンジン
Gensparkの特徴
- AI Parallel Search機能(AI並列検索機能)が備わっている
- 情報に公平性がある
複数のAIシステムが、様々な視点から情報を収集し、一つのまとまった形に整理して提供します。
商業的なバイアスを排除して、特定の企業の利益に左右されない、偏りのない情報を提供することを目指しています。
Gensparkの機能・使用感
- Sparkpage
- Genspark Autopilot Agent
Sparkpage機能を使うと、ユーザーが入力した指示や質問に応じて情報をまとめて、上の画像のように1つのWebページを生成します。包括的な情報をスピーディーに得たいという場面で、複数のWebサイトを巡る手間が省ける点がメリットです。
各Sparkpageには、「Genspark Autopilot Agent」というAIアシスタントが組み込まれています。ユーザーの指示に基づいて“検索結果の要約”や“提供されたリンクのクロスチェック”を実行するので、手間をかけずに正確な情報を得たい場合に便利です。
Gensparkの注意点
- キーワードだけでWebページを作成するのは難しい
- 検索に時間がかかる
ユーザーからは「検索から入ると、かなり使える記事を書いてくれるが、いきなり「Sparkpageを生成」ボタンを押して記事を生成すると、あまり使えない。それもあって、生成後の編集が使いづらいところが欠点」という声があります。(参考:X)
利用しているユーザーからは「結果が出るまでに時間がかかる。用途によっては情報過多になることもある」という声があります。(参考:X)
Gensparkの料金体系
Gensparkは無料ですべての機能を利用できます。
【AI Overviews】Googleが提供するAI検索エンジン
AI Overviewsの特徴
- 検索結果ページに表示される
- 計画を作成できる
「AI Overviews」は、Googleが提供するAI検索エンジンです。Googleの検索結果ページの最上部に、AIに生成された回答が表示されます。
AI Overviewsでは、情報検索だけでなく、ユーザーが入力した条件に応じて、旅行などのプランを作成できます。
AI Overviewsの機能・使用感
- 動画検索
- ブレインストーミング
システムの動作について修理方法を検索したいという場面では、動画を撮影して検索できる機能が使いやすいです。
アイデアのヒントを得たいというケースであれば、様々な視点から情報を収集しつつ、内容ごとに見出しを生成して整理するブレインストーミングの機能が役立ちます。
AI Overviewsの注意点
- 検索できるキーワードが限られている
- 回答に誤りがある恐れがある
検索キーワードによってはAI Overviewsが表示されない場合もあるので注意しましょう。
利用しているユーザーからは「ジョークや予測も情報として収集しているから間違った回答をしている」という声があります。(参考:X)
AI Overviewsの料金体系
AI Overviewsは無料ですべての機能を利用できます。
<比較表>おすすめのAI検索エンジン一覧
以下は、おすすめのAI検索エンジン一覧の比較表です。
Perplexity AI | Genspark | AI Overviews | |
---|---|---|---|
特徴 |
画像生成もできるAI検索エンジン |
質問に応じてWebページを作るAI検索エンジン |
Googleが提供するAI検索エンジン |
シンプルで簡単or多機能 |
多機能 |
多機能 |
多機能 |
スマホアプリ対応 |
【〇】 |
【×】 |
【〇】 |
画像生成 |
【〇】 |
【×】 |
【〇】 |
注意点 |
無料プランでは、ファイルのアップデートは1日3回まで |
検索に時間がかかる |
検索できるキーワードが限られている |
料金 |
・無料プランあり
・有料プランは$20/月~ |
・すべての機能を無料で利用できます |
・すべての機能を無料で利用できます |
公式サイト |
「Perplexity AI」の詳細はこちら |
「Genspark」の詳細はこちら |
「AI Overviews」の詳細はこちら |
以上のように、ツールによって特徴や注意点は異なるので、慎重に比較検討して自社に最適なものを選定しましょう。
<社内向け>AI検索で確実に社内情報を検索する方法
以下では、AI検索で確実に社内情報を検索する方法をご紹介します。
AI検索エンジンは、自然言語処理や機械学習を活用して、ユーザーの質問の意図を理解し、より精度の高い回答を生成します。しかし、AIによる検索の精度は製品によってばらつきがあるので、社内情報の検索には不向きです。
そこで、「高精度な検索機能が備わったITツール」を使って社内情報を管理しましょう。ただし、操作が難しいとツールの利用がストレスになるので、機能がシンプルで使いやすいものを選ぶべきです。
結論、自社が導入すべきは、誰でも直感的に検索でき、社内情報を“ナレッジ”として活用できる「ナレカン」一択です。
ナレカンの「記事」にテキスト・画像・ファイルといったあらゆる情報を保存・共有できます。また、生成AIを活用した超高精度の「自然言語検索」はあいまい検索にも対応しているので、上司に質問するように情報を探し出して、業務に役立てられるのです。
検索スキルに依存せず情報に即アクセスできる「ナレカン」
「ナレカン」|社内のナレッジに即アクセスできるツール
https://www.stock-app.info/narekan_document_request.html
「ナレカン」は、社内のナレッジに、即アクセスできるツールです。
「社内のあらゆる場所からナレッジが一元化」され、しかも、そのナレッジを「超高精度検索」できます。
自身の頭の中にあるナレッジを残すときは「記事」を作成でき、誰かにナレッジを尋ねたいときは、知恵袋のような感覚で「質問」することが可能です。また、ファイルを添付するだけで、AIが貴社のファイルの中身を全自動で、続々とナレッジ化していきます。
また、ナレカンを使えば、欲しい情報が即見つかります。
Google検索のように使える「キーワード検索」や生成AIを活用した「自然言語検索」によって、メンバーの検索スキルに依存することなく、誰でも簡単に情報を探し出せます。
更に、「初期導入支援サポート」と「ご利用中サポート」もあり、支援も充実しています。「すぐに使える状態にセットアップ」「月に1度のオンラインミーティング」など、実際に、社内のナレッジが動き出す仕組みを整えます。
<ナレカンをおすすめするポイント>
- 【ナレッジの一元化】 ナレッジ管理に特化した、これ以上なくシンプルなツール。
記事形式で書ける「社内版wiki機能」、質問形式で聞き出せる「社内版知恵袋」、メールやチャット内のやりとりは「転送機能」を使って、ナレッジを残していくだけなので、誰でも迷わず使えます。
- 【超高精度な検索機能】 誰もが簡単に欲しい情報を見つけられる検索性。
「複数キーワード検索」「添付ファイル内検索」「ゆらぎ検索」など、思い通りの検索が可能です。
- 【サポート】 圧倒的なクオリティの「初期導入支援」と「ご利用中」サポート。
初期導入支援だけでなく、ナレカンが定着するように、ご利用中も最大限サポートするので、貴社担当者様のお手を煩わせません。
<ナレカンの料金>
- ビジネスプラン:標準的な機能でナレカンを導入したい企業様
- エンタープライズプラン:管理・セキュリティを強化して導入したい企業様
- プレミアムプラン:「AI自然言語検索」も含めて導入したい企業様
各プランの詳細や金額は、下記「ナレカン資料の無料ダウンロード」ボタンより、資料をダウンロードしてご確認ください。
AI検索エンジン3選まとめ
これまで、無料で使えるおすすめのAI検索エンジン3選を中心にご紹介しました。
AI検索エンジンは、従来の検索エンジンより的確な回答を生成する一方、製品によって精度にばらつきがある点に注意が必要です。また、AI検索エンジンは入力された内容を学習するため、社内情報に関する質問をしていると、会社の情報が流失する恐れもあります。
そのため、社内で情報検索したい場合は「高精度に検索でき、かつ入力された質問内容や社内情報を学習しないITツール」を使うべきです。
したがって、自社の情報検索には、超高精度の検索機能が備わっており、内部データのみを情報源とする「ナレカン」が最適です。ナレカンは、情報セキュリティの国際規格認証を取得しているうえ、2段階認証によって情報を確実に保護します。
ぜひ「ナレカン」を導入して、自社の情報検索を円滑化しましょう。