EC店舗の売り上げを拡大していくためには、自社のサイトだけでなく、モールへ複数の店舗を出店する必要があります。複数の店舗を展開すれば、より多くの消費者へアプローチでき、認知度の向上にも繋がるからです。
とはいえ、ECの多店舗展開により出店するモールごとに受発注業務が発生するため、管理体制が煩雑になっている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、EC店舗を一元管理できるおすすめのシステム6選と、選定ポイントを中心にご紹介します。
- EC店舗を複数運営しており、煩雑な管理体制となっている
- モールの管理画面ごとに在庫情報を確認しなければならず、情報を瞬時に探せない
- EC店舗の一元管理システムを選定するにあたり、意識すべき点を把握したい
という方はこの記事を参考にすると、EC店舗の一元管理に最適なシステムを見つけられ、煩雑な管理業務から脱却できます。
目次
EC店舗を一元管理するメリットとは
ここでは、EC店舗を一元管理するメリットをご紹介します。情報が一元管理できていない場合は、EC店舗の管理によるストレスを解消する以下のメリットを得るためにも、情報を集約させる対策が必要です
作業スピードが向上する
EC店舗を一元管理するメリットでまず挙げられるのが、作業スピードの向上です。
EC店舗を一元管理すればモールごとに管理画面を開かなくても、商品登録や注文発送、在庫の確認をひとつの画面で行えます。そのため、画面を移動する工数が生じません。
また、作業工数が削減されれば人員コストも抑えられるため、モールごとに割り振っていた社員一人当たりの負担も解消できます。このように、EC店舗の一元管理によって、スピーディーな作業と人的負担の軽減が両立されるのです。
在庫の状況を簡単に確認できる
在庫の状況を簡単に確認できるのも、EC店舗を一元管理するメリットです。
店舗情報を一元管理すると、運営するすべてのモールの売れ行きや在庫状況を簡単に確認でき、在庫や商品情報の更新が滞る心配もありません。また、商品の販売数やリピート率から、店舗ごとに適切な在庫数を割り当てることも可能です。
このように、簡単に在庫状況を確認できるため、より有効な販売方法を検討可能になるだけでなく、在庫に過不足が生じるリスクも防げるのです。
問い合わせメールの対応ミスを防げる
さらに、問い合わせメールの対応ミスを防げるというメリットもあります。
受注や在庫だけでなく、問い合わせメールも一元管理できなければ、数あるモールに寄せられたメールに見落としが発生し、対応漏れや二重対応といったミスを招きかねません。
しかし、EC店舗を一元管理すれば、各モールに紐づいたメッセージ機能によって情報の錯綜を防げるため、問い合わせメールへの対応ミスを回避しやすくなるのです。
EC店舗の一元管理システムにおける選定ポイントとは
ここでは、EC店舗の一元管理システムにおける選定ポイントを3つご紹介します。導入後のトラブルを避けるためにも、以下のポイントを確実に押さえましょう。
無料トライアルによるテスト運用ができるか
まず、無料トライアルによるテスト運用ができるかどうかを意識しましょう。
システムの導入後に「思っていた機能がなかった」「満足に店舗情報を管理できなかった」という状態では意味がありません。しかし、無料トライアル期間内であれば、余分なコストをかけずに実際の使い勝手を確かめられます。
このように、無料トライアルによるテスト運用が可能であれば、コストをかけずに使用感を確認したり、ほかのシステムと比較したりできるのです。
充実したサポートを得られるか
充実したサポートを得られるかどうかも、重要な選定ポイントです。
システムの導入・運用時には、使い方がわからなくなったり、何らかのトラブルが発生したりするケースも起こり得ます。そのような場合にも、充実したサポートが得られればスムーズに問題解決へ繋げられるのです。
また、このようなサポート体制そのものの充実度に加えて、「操作マニュアルがわかりやすいか」「問い合わせからサポートまでがスピーディーか」も同時に意識しましょう。
誰でも簡単に操作できるか
システムの運用時を考慮すると、誰でも簡単に操作できる点も必ず意識すべきです。
システムの操作が複雑であれば、ITに不慣れな社員の理解が及ばず、管理に不備が生じるリスクもあります。その結果、店舗の重要情報が漏洩するような事態も招きかねません。
このような事態を防ぐためにも、社員全員が簡単に操作できるシステムを選定すべきです。たとえば、非IT企業の社員でもストレスなく操作できる「Stock」であれば、誰でも店舗情報の一元管理ができます。
【非IT企業向け】あらゆる情報を簡単に一元管理できるツール
ここでは、あらゆる情報を簡単に一元管理できるツールをご紹介します。
EC店舗を複数展開していくと、顧客情報や在庫情報なども多く扱うようになります。その際、煩雑な管理体制であれば、必要な店舗情報をすぐに探し出せない恐れもあるので、「いかに管理のストレスを解消するか」が重要なポイントになるのです。
そのためには、「情報の一元管理に適したツール」が必須です。ただし、「多機能だから」という定性的な判断でツールを選定してしまうと、非IT企業であれば操作の複雑さによって、店舗の管理がかえって煩雑になる懸念もあります。
したがって、顧客管理や在庫管理といった「情報」のみを一元管理するのであれば、「Stock」のように、シンプルな操作性によって65歳以上の社員でもストレスなく店舗情報を管理できるツールを使うべきです。
Stockの「ノート」に店舗の情報を記載・蓄積すると、任意のメンバーへ共有可能です。また、「フォルダ」で案件ごとに振り分けて管理できるため、商品や顧客の情報が混在する心配もありません。
最も効率よくEC店舗の情報を一元管理できる【Stock】

「Stock」|チームの情報を最も簡単に残せるツール
Stockは、チームの情報を最も簡単に残せるツールです。「チャットツールだと情報が流れていき、ファイル共有だと面倒」という問題を解消します。
Stockを使えば、「ノート機能」を利用して、要件などのテキスト情報や、画像やファイルなどのあらゆる情報を誰でも簡単に残せます。
また、「タスク」や「メッセージ」の機能を利用すると、ノートに記載したテーマごとにコミュニケーションを取ることができるため、あちこちに情報が分散せず、常に整理された状態で業務を遂行できます。
<Stockをおすすめするポイント>
- ITに詳しくないチーム向けのツールITの専門知識がなくても問題なく、簡単に始められます。
- とにかくシンプルで、誰でも使える余計な機能は一切なくシンプルなツールなので、誰でも簡単に情報を残せます。
- 驚くほど簡単に「情報ストック」と「タスク管理」ができる社内の共有情報等の「情報ストック」が驚くほどしやすく、さらに直感的な「タスク管理」も可能です。
<Stockの口コミ・評判>
![]() 池本 健太郎さん きずな綜合会計事務所 |
「会計事務所内の『情報ストック』と『タスク管理』が、すべてStock上で完結しています」 ★★★★★ 5.0 少なくとも会計事務所であれば、どこの事務所であっても大幅に業務効率を改善できると思います。しかし会計事務所に限らず、フォルダ階層形式でサクサクと情報共有したり、または簡単にタスク管理したいチームであれば、どこにも強くオススメできます。 |
![]() 塩出 祐貴さん 松山ヤクルト販売株式会社 |
「強烈な『ITアレルギー』があるチームでも、Stockならば、一切混乱なく導入できました」 ★★★★★ 5.0 弊社の宅配部門のスタッフの半分近くは50代以上と高齢で、キーボード入力が苦手なスタッフもいるほど、ITツールへの強い抵抗感がありました。しかし、Stockは他ツールに比べて圧倒的にシンプルで、直感的に使えるため、予想通り非常にスムーズに使い始めることができました。 |
![]() 西尾 太初さん 株式会社ハピネス |
「LINEだと情報が流れていってしまう問題が、一気に解消されました!」 ★★★★★ 5.0 従来使っていた『LINE』だと、情報が流れていってしまうので、後から過去の『営業の打ち合わせ記録』を振り返ることはできませんでした。しかし、Stock(ストック)を導入した後は、すべての『営業の打ち合わせ記録』が『ノート単位』で整然と管理されており、過去の営業記録にも即座にアクセスできます。過去に『いつ・誰と・何を』話したかが明確に分かるようになったので、2回目、3回目の営業戦略を立てられるようになりました。 |
<Stockの料金>

https://www.stock-app.info/pricing.html
登録から30日間は、全ての機能を無料で試すことができます。
無料トライアル終了後に有料プランに申し込むことで、そのままノートを制限なく作成できる他、「誤削除防止機能」や「編集履歴機能」などのビジネスに必須の機能も継続して利用できます。そして、大容量のファイルも引き続きアップロード可能です。
有料プランでも1人あたり月額300〜400円程度からという非常に手頃な価格で利用できます。
EC店舗を一元管理できるシステム6選
以下では、EC店舗を一元管理できるシステムを6つご紹介します。システムごとの特徴や注意点を押さえ、自社に最適なシステムを選定しましょう。
【ネクストエンジン】無料で登録店舗を追加できる

ネクストエンジンは、登録店舗の追加に費用がかからないシステムです。
ネクストエンジンの特徴
- 注文が自動で取り込まれる
- サンクスメールを自動送信できる
- 登録店舗へ商品を一括登録できる
各店舗での注文が自動で取り込まれるため、システム上で出荷できる状態へ処理されます。
出荷が終わった後、サンクスメール(注文を受けたことによる感謝のメール)を自動送信できます。
登録しているすべての店舗へ商品を一括登録できるため、登録作業を軽減します。
ネクストエンジンの注意点
- サポート対応に時間がかかる
時間帯によって、問い合わせなどのサポート対応に時間かかるというユーザーの意見もあるため、注意が必要です。
ネクストエンジンの料金体系
- 初期費用は無料です。
- 月額10,000円で、400件まで登録できます。
【アシスト店長】外部システムとの連携が充実

アシスト店長は、外部システムと充実した連携がとれるシステムです。
アシスト店長の特徴
- 登録しているモール・カートと自動連携できる
- 受注ステータスを確認できる
- モールをまたいだ購入回数もカウントできる
登録した各モール・カートなどの外部システムととAPIで自動連携できるため、CSVを入出力する必要もありません。
受注ステータスを確認可能なため、不正注文のチェックも簡単にできます。
名前と電話番号が同じである場合は同一の顧客と見なされ、複数のモールをまたいだ購入回数もカウントできます。
アシスト店長の注意点
- 管理機能ごとに料金が異なる
「顧客管理」や「受注管理」など、管理機能ごとに料金が異なるため、機能を追加する際は予算オーバーとならないように注意しましょう。
アシスト店長の料金体系
【タテンポガイド】独自のカスタマイズが可能

タテンポガイドは、独自のカスタマイズが可能なため、モールの仕様変更にも対応できるシステムです。
タテンポガイドの特徴
- 在庫状況をリアルタイムで確認できる
- アクセス権限を設定できる
- 複数の商品ページを一括作成できる
在庫状況をリアルタイムで確認できるため、在庫に変動があった場合でも把握が遅れる心配がありません。
ログインユーザーやECサイトの担当者ごとにアクセス権限を設定できます。
CSV取り込みによって複数の商品ページを一括作成できるほか、商品データも各ECサイトへ一括で反映可能です。
タテンポガイドの注意点
- カスタマイズには別途費用が発生する
モールの仕様変更は無料ですが、カスタマイズには別途費用が発生します。
タテンポガイドの料金体系
- 最大3か月間無料で利用できます。
- 初期費用は無料で、受注件数300件まで11,000円/月(税込)~での利用ができます。
【LOGILESS】受注から出荷を自動化

LOGILESSは、受注から出荷までのプロセスを自動化するシステムです。
LOGILESSの特徴
- 全注文の9割以上を自動で受注・出荷できる
- システム上でマーケティング施策も自動化できる
- 初期費用がが不要
注文データが倉庫側と連携するため、自動で受注・出荷指示を出せます。
売上の拡大や、顧客満足度の向上といったマーケティング施策も、システム上で条件を設定すればすべて自動化できます。
初期費用がかからないため、導入時の金銭的コストを抑えられます。
LOGILESSの注意点
- 商品情報は変更できない
1度確定した商品情報は変更不可のため、データの入力時には細心の注意が必要です。
LOGILESSの料金体系
- 22,000円(税込)で月間出荷数が500件まで登録でき、501件からは従量課金となります。
【CROSS MALL】複数アカウントでの利用ができる

CROSS MALLは、複数のアカウントを持つ場合でも利用できるシステムです。
CROSS MALLの特徴
- 受注管理がひとつの画面上で行える
- 多角的な注文分析ができる
- サポート体制が充実している
ステータス管理から送り状の発行まで、ひとつの画面上で受注管理が行えます。
複数のモールを、商品別・サイト別に多角的な注文分析ができます。
サポート体制が充実しているため、システムの導入から稼働までの指導も受けられます。
CROSS MALLの注意点
- システムを使いこなすのに時間がかかる場合がある
比較的システムの操作が複雑なため、使いこなすまでに時間がかかる場合があります。
CROSS MALLの料金体系
- 初期費用は無料です。
- スーパーライトプラン:5,000円/月で、1,000点までの商品を登録できます。
- プラン1000:9,000円/月で、1,000点までの商品を登録できます。
- プラン3000:14,000円/月で、3,000点までの商品を登録できます。
- プラン5000:18,000円/月で、5,000点までの商品を登録できます。
- プラン15000:23,000円/月で、15,000点までの商品を登録できます。
【TEMPOSTAR】多店舗展開にも対応可能

TEMPOSTARは、多店舗展開にも柔軟に対応できるシステムです。
TEMPOSTARの特徴
- 店舗の拡大に合わせたバージョンアップが可能
- 情報がスムーズに反映される
- 多様な外部サービスと連携している
店舗が拡大してもシステムリプレイスは不要で、バージョンアップも自動で行われます。
イベントやセールなどがある場合でも、顧客に情報をスムーズに反映できます。
物流や伝票、決済をはじめ、顧客のニーズに応じて多様な外部サービスと連携しています。
TEMPOSTARの注意点
- 更新に時間がかかる
TEMPOSTAR内の情報の更新に時間がかかるというユーザーの声もあります。
TEMPOSTARの料金体系
- 初期費用は無料で、基本料金11,000円/月(税込)~での利用ができます。
EC店舗を一元管理できるシステム6選と選定ポイントまとめ
これまで、EC店舗を一元管理できるおすすめのシステム6選と、選定ポイントを中心にご紹介してきました。
複数のEC店舗をストレスなく管理していくためには、充実したサポート体制が得られることはもちろん、誰でも簡単に使いこなせる一元管理システムの導入・運用が不可欠です。
ただし、EC店舗ごとの管理だけではなく、各店舗で扱う「情報」の管理も重要になります。情報の蓄積ができなければ、「必要なデータの管理場所が探し出せない」といった事態も招きかねません。
このような事態を防ぐには「非IT企業の社員でも店舗の情報を確実に管理できるツール」が求められます。たとえば、今回ご紹介したStockのように、操作はシンプルかつEC店舗のあらゆる情報を蓄積・一元管理できるツールが必須です。
無料登録は1分で完了するので、ぜひ「Stock」を導入し、EC店舗の情報管理におけるストレスを解消しましょう。

1986年生まれ。早稲田大学法学部卒。
新卒で、野村総合研究所(NRI)に、経営コンサルタントとして入社。
その後、株式会社リンクライブ(現:株式会社Stock)を設立。代表取締役に就任。
2018年、「世界中の『非IT企業』から、情報共有のストレスを取り除く」ことをミッションに、チームの情報を最も簡単に残せるツール「Stock」を正式ローンチ。
2020年、ベンチャーキャピタル(VC)から、総額1億円の資金調達を実施。
2021年、東洋経済「すごいベンチャー100」に選出。