製品の品質を一定に保つために、品質管理は欠かせません。それゆえに、原材料の受入から完成品の出荷までの各工程における管理方法を示した「QC工程表」が作成されます。
しかし、「品質改善につながるQC工程表の作り方が分からない」「QC工程表とほかの資料との区別が曖昧で、整理できていない」と悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、QC工程表とコントロールプランや手順書との違い、QC工程表の作り方を中心にご紹介します。
- 作業工程の品質管理を図式化して、品質改善につなげたい
- 品質管理をチェックするためにQC工程表を作りたいが、やり方が分からない
- 工程表や手順書など、資料が多すぎて混乱する
という担当者の方はこの記事を参考にすると、簡単に分かりやすいQC工程表を作成でき、品質改善に役立てられます。
目次
QC工程表とは
以下では、QC工程表の概要をご紹介します。QC工程表が必要な理由やほかの資料との違いを理解することで、書くべき内容が明確になるため担当者の方は必見です。
QC工程表の概要
QC工程表とは”Quality Control Chart”の略で、原材料の受入から完成品の出荷までのプロセスと、各工程における管理方法を示したものです。
QC工程表を作成することで、製品がどのような品質管理を経て生産されるかが明確になります。逆に、QC工程表を準備しなければ、生産不良が発生した工程を特定できないため、品質低下の原因が放置されてしまう可能性があるのです。
以上のように、QC工程表とは「各工程における管理方法や管理項目を可視化し、品質改善をする」ために作成するものだと言えます。
QC工程表とコントロールプランの違い
コントロールプランとは、製品の製造プロセスにおける管理方法を示したものです。
したがって、コントロールプランとQC工程表は、各工程の管理方法を示すという点ではほとんど同じものだと言えます。ただし、とくに自動車産業では、IATF16949の規定に沿ったコントロールプランの作成が求められています。
一方、QC工程表の作成方法は企業に委ねられるため、コントロールプランの方がより詳細な規定に従って作成される場合があるのです。
QC工程表と作業標準書・手順書の違い
作業標準書や作業手順書とは、誰でも高品質な製品を効率的に生産できるようにするための具体的な手順を示した資料です。
作業標準書・手順書は、QC工程表のように製造プロセス全体を対象とするのではなく、各工程や各作業が対象となります。また、作業標準書・手順書に記載する手順は、QC工程表の品質管理の条件を満たしたものでなければなりません。
したがって、QC工程表はさまざまな作業標準書・手順書を品質管理の面から統括する資料だと言えます。
QC工程表の作り方
以下では、QC工程表の作り方を解説します。QC工程表は複数の工程をまとめて1枚の表にしたものなので、闇雲に作成すると混乱する可能性があります。したがって、以下のポイントを押さえて情報を整理しましょう。
(1)工程と作業を整理する
まずは、原材料の受入から完成品の出荷までに必要な工程と作業を整理しましょう。
具体的には、原材料や部品に課される一連のプロセスを「受入」「加工」「運搬」などの工程に分割して、各工程で社員が行う作業を洗い出します。
工程や作業を整理する際は、単に書き並べるのではなく記号や矢印を使って「フローチャート」にすると、製造の流れが分かりやすくなるのでおすすめです。
(2)管理点を示す
工程と作業を整理できたら、次に管理点を示します。管理点とは、各工程における管理のポイントのことです。
管理点は「品質特性」と「管理特性」に分けられます。品質特性とは、製品の形状や成分など、管理すべき品質の特性を指します。一方、管理特性とは、加熱時間や加圧過重など品質を左右する特性のことです。
QC工程表は「製品がどのような品質管理を経て生産されるか」を一覧で表すものなので、管理点は一目見ただけで分かるように簡潔に示しましょう。
(3)管理方法を示す
最後に管理方法を示しましょう。管理方法とは、品質を保証するために実施される測定や検査の条件のことです。具体的には、各工程において以下の5項目を記載します。
<管理方法の5M>
- 担当者(Man)…誰が測定して記録するのか
- 作業方法(Method)…どのように測定するのか
- 検査(Measure)…どれほどの頻度で測定するのか
- 設備(Machine)…何の設備や機器を用いるのか
- 材料(Material)…材料や部品にどのような規格を設けるか
以上の5項目は、製品にばらつきが出る要因となります。したがって、QC工程表で管理方法の5Mを適切に管理し、不良品の発生を防止しましょう。
QC工程表のサンプル

こちらは、Excel形式のQC工程表のサンプルです。
画像のように、QC工程表には工程名・管理点(管理項目)・管理方法を簡潔かつ抜け漏れなく記載しましょう。また、関連文書として各工程で参照すべき作業標準書・手順書も示しておくと、より作業を進めやすくなります。
ただし、サンプルのようにQC工程表をExcelで作成すると、工程表や手順書が必要なたびにファイルを探す必要があり面倒です。
したがって、業務に必要な工程表や手順書がすぐに探し出せる環境を整えなければなりません。たとえば、あらゆる情報を1か所に集めて管理でき、さらに検索機能が搭載されていて情報へのアクセス性が高い「Stock」のようなツールが最適です。
QC工程表や作業手順書を簡単に作成・管理する方法
以下では、QC工程表や作業手順書を簡単に作成・管理する方法をご紹介します。
QC工程表や作業手順書の作成方法には、紙やExcelが挙げられます。
しかし、紙だと「必要な情報がどこに書いてあるか分からなくて読むのが面倒」になり、Excelでは「メールやチャットツールで共有するのが面倒」です。その結果、工程表や手順書が読まれなくなり、品質管理に支障が生じてしまいます。
したがって、「工程表や手順書を手間なく運用でき、いつでも参照可能なツール」を導入して、工程表や手順書を確実に品質改善につなげなければなりません。
結論、QC工程表や作業手順書の作成・管理に最適なツールは、65歳の社員でも簡単に工程表や手順書を作成・共有・管理でき、かつ必要な時に素早くアクセス可能な「Stock」一択です。
Stockの「表機能」を活用して、工程表や手順書を「ノート」へ簡単に作成しましょう。作成したノートはタイトルやタグから「検索」できるので、必要な工程表や手順書を探すストレスからも解消されます。
QC工程表から作業手順書まで一元管理できるツール「Stock」

「Stock」|チームの情報を最も簡単に残せるツール
Stockは、チームの情報を最も簡単に残せるツールです。「チャットツールだと情報が流れていき、ファイル共有だと面倒」という問題を解消します。
Stockを使えば、「ノート機能」を利用して、要件などのテキスト情報や、画像やファイルなどのあらゆる情報を誰でも簡単に残せます。
また、「タスク」や「メッセージ」の機能を利用すると、ノートに記載したテーマごとにコミュニケーションを取ることができるため、あちこちに情報が分散せず、常に整理された状態で業務を遂行できます。
<Stockをおすすめするポイント>
- ITに詳しくないチーム向けのツールITの専門知識がなくても問題なく、簡単に始められます。
- とにかくシンプルで、誰でも使える余計な機能は一切なくシンプルなツールなので、誰でも簡単に情報を残せます。
- 驚くほど簡単に「情報ストック」と「タスク管理」ができる社内の共有情報等の「情報ストック」が驚くほどしやすく、さらに直感的な「タスク管理」も可能です。
<Stockの口コミ・評判>
![]() 池本 健太郎さん きずな綜合会計事務所 |
「会計事務所内の『情報ストック』と『タスク管理』が、すべてStock上で完結しています」 ★★★★★ 5.0 少なくとも会計事務所であれば、どこの事務所であっても大幅に業務効率を改善できると思います。しかし会計事務所に限らず、フォルダ階層形式でサクサクと情報共有したり、または簡単にタスク管理したいチームであれば、どこにも強くオススメできます。 |
![]() 塩出 祐貴さん 松山ヤクルト販売株式会社 |
「強烈な『ITアレルギー』があるチームでも、Stockならば、一切混乱なく導入できました」 ★★★★★ 5.0 弊社の宅配部門のスタッフの半分近くは50代以上と高齢で、キーボード入力が苦手なスタッフもいるほど、ITツールへの強い抵抗感がありました。しかし、Stockは他ツールに比べて圧倒的にシンプルで、直感的に使えるため、予想通り非常にスムーズに使い始めることができました。 |
![]() 西尾 太初さん 株式会社ハピネス |
「LINEだと情報が流れていってしまう問題が、一気に解消されました!」 ★★★★★ 5.0 従来使っていた『LINE』だと、情報が流れていってしまうので、後から過去の『営業の打ち合わせ記録』を振り返ることはできませんでした。しかし、Stock(ストック)を導入した後は、すべての『営業の打ち合わせ記録』が『ノート単位』で整然と管理されており、過去の営業記録にも即座にアクセスできます。過去に『いつ・誰と・何を』話したかが明確に分かるようになったので、2回目、3回目の営業戦略を立てられるようになりました。 |
<Stockの料金>

https://www.stock-app.info/pricing.html
登録から30日間は、全ての機能を無料で試すことができます。
また、トライアル期間終了後も、累計20ノートまでは永年無料で利用できます。
無料トライアル終了後に有料プランに申し込むことで、そのままノートを制限なく作成できる他、「誤削除防止機能」や「編集履歴機能」などのビジネスに必須の機能も継続して利用できます。そして、大容量のファイルも引き続きアップロード可能です。
有料プランでも1人あたり月額300〜400円程度からという非常に手頃な価格で利用できます。
QC工程表と手順書との違いまとめ
ここまで、QC工程表と手順書との違いやQC工程表の作り方を中心にご紹介しました。
QC工程表は各工程における管理方法を製造プロセス全体にわたって表したもので、品質管理の状況を一覧で把握するために作成されます。一方、手順書は各工程の具体的な手順を示したものです。
そのため、製造業務ではQC工程表を作成したうえで、各工程に対応する手順書を作成しなければなりません。しかし、一枚ずつ紙やファイルで作成すると、共有したり探したりするときに手間がかかります。
したがって、工程表や手順書をまとめて管理できるツールの導入が必須です。たとえば、今回ご紹介したStockは、QC工程表や手順書をはじめとした文書を簡単に作成し、まとめて共有・管理できるツールです。
利用は無料からでき、登録も1分で完了します。ぜひ「Stock」を導入してQC工程表や手順書を作成・共有・管理し、適切な品質改善につなげましょう。

1986年生まれ。早稲田大学法学部卒。
新卒で、野村総合研究所(NRI)に、経営コンサルタントとして入社。
その後、株式会社リンクライブ(現:株式会社Stock)を設立。代表取締役に就任。
2018年、「世界中の『非IT企業』から、情報共有のストレスを取り除く」ことをミッションに、チームの情報を最も簡単に残せるツール「Stock」を正式ローンチ。
2020年、ベンチャーキャピタル(VC)から、総額1億円の資金調達を実施。
2021年、東洋経済「すごいベンチャー100」に選出。