個人でも会社でも使うことが多くなった「オンラインストレージ」ですが、みなさんはどのようなツールを使っていますか?
オンラインストレージといっても様々な種類のサービスがあり、「どれを選んだらいいか分からない」と困ってしまうこともあるかと思います。
そこで今回の記事では、
■オンラインストレージのメリット・デメリット
■選ぶポイント
■おすすめツール29選
を解説したいと思います。
「どのようなオンラインストレージツールを選べばいいか分からない」、「オンラインストレージを乗り換えたい」と悩んでいる方は是非参考にしてみてください。
目次
オンラインストレージについて
オンラインストレージとは?
オンラインストレージとは、インターネット上でデータを保管できるサービスのことです。
別名、「クラウドストレージ」、「クラウドサービス」などと呼ばれることもあります。
従来、データの保存はUSBメモリやハードストレージで行っていましたが、オンラインストレージでは機器を持ち運びする必要がなく、比較的安価に利用することができます。
ほとんどのオンラインストレージは登録制をとっており、インターネット上でメールアドレスやIDなどを登録することで使えるようになります。
オンラインストレージが浸透した背景
オンラインストレージが浸透した背景には、インターネットの発達があります。
インターネット回線が発達したことによって、オンライン上での大量のファイルのやりとりや、ファイルのアップロードがすぐにできるようになりました。
個人は例えばスマホのバックアップのため、法人は働き方改革によるテレワークの促進のため、オンラインストレージの使用がどんどん広がっています。
オンラインストレージの利用方法
オンラインストレージの利用方法は多岐に渡ります。
どのように利用できるか、具体的に見ていきましょう。
写真や動画、ファイルのバックアップ
オンラインストレージの最も代表的な利用方法として、写真や動画、ファイルなどのデータの保存場所にすることが挙げられます。
データをオンラインストレージに保存しバックアップをとっておくことで、万が一端末を紛失したり破損したりしてしまった時に備えることができます。
ファイルの共有
オンラインストレージでは、大容量のファイルの共有もスムーズにできます。
以前は、メールにファイルを添付し送信する手間がかかっていましたが、オンラインストレージではデータをアップロードするだけで瞬時に共有できるようになります。
また、フォルダやファイルごとにアクセスできる人を制限できるので、セキュリティの面でも安心して利用することができます。
共同作業
オンラインストレージには、複数のデバイスから同時にアクセスすることができます。
この機能を活用して、チームで同じファイルを開いて同時に閲覧・編集することができます。
タイムラグを感じずることなく複数人で作業できるため、非常に便利です。
オンラインストレージのメリット
ファイルを一元管理できる
オンラインストレージには、どんな容量のファイルやデータも保存することができます。
つまり、今まで違う端末やサーバーを利用し管理していたデータを、一元管理できるようになるということです。
「どこにファイルを保存したか忘れてしまった」「データが見つからない」といった悩みをなくすことができます。
ファイルの共有・共同作業がしやすい
インターネットに接続すれば、複数人が同じデータにアクセスすることができます。
チーム内での共有はアクセス権限を変更することで出来、チーム外の人へもURLを送ることで簡単に共有することができます。
また、共同作業する場合も、いちいち保存する必要なく即座に変更が反映されるため、手軽に利用できます。
どこからでもアクセス可能
オンラインストレージは、インターネットに接続できるところであれば、どこからでもどんな時間でもアクセスできます。
USBメモリや外付けディスクを持ち運ぶ必要もなく、パソコン・スマホ・タブレット端末からアクセスすることができます。
そのため、出先やテレワーク時においてデータが必要になった時もすぐに用意することができます。
自動で同期・バックアップしてくれる
オンラインストレージには、アップロードしたデータを自動でバックアップ・同期してくれる機能があります。
手動でこまめにバックアップをとる必要がなくなるため、バックアップを忘れることによってデータが消えてしまうリスクを下げることができます。
また、自動的にファイルの更新や同期がされるため、どこからでも常に新しいデータにアクセスすることができます。
低コストで導入できる
オンラインストレージには導入費用がかからないことが多く、ほとんどの場合、月々の利用料金だけで済みます。
そのため、導入費や人件費が必要だった従来のデータ保存方法に比べ、比較的低コストで利用できます。
社内ファイル用サーバーの管理業務がいらない
オンラインストレージの管理を行うのはサービスを提供する企業なので、社内のサーバーを使わなくなると、管理に必要だった時間や人件費が不要になり、コストを削減することができます。
オンラインストレージのデメリット
情報漏洩の危険性がある
インターネット上でデータのやりとりをするので、情報漏洩のセキュリティリスクを完全になくすことはできません。
※ただし、USBメモリやハードストレージにはまた別のセキュリティリスクがあり、どちらが優れているというものではありません。
被害を受けないようにするためにも、機密度の高い情報はオンラインストレージに保管しないことや、ID・パスワードを慎重に保管するといった対策が必要です。
インターネットに接続する必要がある
オンラインストレージを利用するためには、インターネットに接続する必要があります。
インターネット接続がないとファイルを確認したりアップロードすることもできず、全ての機能を利用することができません。
インターネットに接続できない時は、「データを端末にダウンロードしておく」といった方法を用いる必要があります。
障害が起きた時に直せない
運用・保守する必要がないのはメリットですが、障害が起こった際に自社では対応することができません。
障害時に、「どのようなサポートがあるのか」等を事前にサービス提供企業に問い合わせておくと安心です。
自社用にカスタマイズしにくい
オンラインストレージは、サービスとして機能やシステムが決まっていることが多いです。
そのため、社内サーバーのようにカスタマイズすることができず、自社に合わせた形での運用ができないこともあります。
導入前に、口コミを参考にしたりお試し利用したりすることで、自社への導入に適しているか検討しましょう。
オンラインストレージを選ぶポイント
最近は多くのオンラインストレージサービスがあり、どのオンラインストレージがいいか分からないことも多いのでここでは選ぶポイントを紹介します。
複数のポイントから、それぞれのツールが自社に合っているか議論し、導入前に見極めましょう。
データの容量
オンラインストレージの1番の目的である、保存できるデータの容量をチェックしましょう。
使用していて容量が上限に達してしまうと、ツールの乗り換えや、容量の購入が必要となってしまいます。
保存できるデータの容量以外にも、一回でアップロード・ダウンロードできる最大容量の制限がある場合もあるので、事前に確認しましょう。
料金
「導入費用」は必要か、「月々の利用料金」はどのくらいか、などの試算をして、継続利用できる料金か確認しましょう。
同じサービスでも、データの容量や利用人数で料金が変わることもあります。
また、多機能であればあるほど料金が高くなる傾向があるので、自社で必要な機能と予算をすり合わせて検討する必要があります。
セキュリティ対策
オンラインストレージはインターネットを使いデータのやりとりをするサービスなので、「オンラインストレージのデメリット」で挙げたように、USBメモリやハードストレージとは違った種類の情報漏洩のリスクがあります。
安心して利用するためにも、「データの暗号化」や「二段階認証」、「IPアドレス制限」などに対応しているか、確認するといいでしょう。
対応デバイス
パソコン・スマホ(iPhone・Android)・タブレット端末での操作にも対応しているかという点も重要なポイントです。
スマホやタブレット端末にも対応していると、手軽にアクセスできるようになるので便利です。
使いやすさ
実際の「操作性」や「機能」が使いやすいかも大切なポイントです。
直感的に使えるのか、それとも複雑な操作だと感じるかは人それぞれ違うので、フリープランなどをお試し利用して把握しましょう。
機能
アクセスできるアカウントを制限する「管理者機能」や、他のツールとの「連携機能」などもあるオンラインストレージがあります。
本当に必要なのはどんな機能か、ということをイメージしてオンラインストレージ選びをするのがいいでしょう。
サポート体制
オンラインストレージで問題が発生すると、提供している企業に対応してもらう必要があります。
サポートに関しては、「電話・メール・お問い合わせフォーム・対面」などで対応してもらえることが多いです。
また、オンラインストレージの中には、海外発で英語でのサポートしか対応していないということもあります。
操作が不安な場合には、手厚いサポートがある日本語に対応しているサービスだと安心です。
法人向けオンラインストレージの選び方
個人向けとの違い
オンラインストレージには「個人向け」と「法人向け」によって、提供しているサービスが違うことがあります。
会社で複数人が利用するのを想定して作られているため、「データ容量が多い」、「ファイル送受信の制限がない」、「セキュリティが強化されている」ことが多いです。
会社でオンラインストレージを導入する場合には、様々な面を考慮して法人向けのオンラインストレージを選ぶと安心です。
セキュリティ
法人向けオンラインストレージで提供されているセキュリティは強化されていることが多いです。
例えば、以下のようなセキュリティに関する機能があります。
- ファイル・フォルダへのアクセス制限
- アクセスログの取得
- 情報漏洩を防ぐための二段階認証や不正アクセス防止機能
会社のセキュリティ要件もそれぞれ異なると思うので、検討するツールと照らし合わせてみましょう。
費用
個人向けのオンラインストレージに比べて、機能が充実していることが多いので比較的費用が高いことがあります。
利用するアカウント数や容量によって料金が違うケースが多いですが、データ・ユーザー数無制限というタイプもあります。
どのような費用体系が適しているのか、問い合わせをするなどして導入前に検討が必要です。
導入までのスケジュール
個人利用とは違い、法人利用では導入のための環境を整える必要があります。
具体的には以下のような方法が考えられます。
- 自社で必要な機能を考える
- 導入するオンラインツールの選定
- 一部のチームでお試しで利用
- お試し利用者からのフィードバックを受けて、運用ルールを決める
- 既存のデータを移行
- ID・パスワード発行
- 全体での利用開始
- 説明が必要な人に対してレクチャー
一度に導入すると混乱する恐れもあるのでプロセスを踏んで導入しましょう。
おすすめのオンラインストレージツール
チームの情報を最も簡単に残せるツール「Stock」

「Stock」|チームの情報を最も簡単に残せるツール
Stockは、チームの情報を最も簡単に残せるツールです。
「チャットツールだと情報が流れていき、ファイル共有だと面倒」という問題を解消します。
Stockを使えば、「ノート機能」を利用して、要件などのテキスト情報や、画像やファイルなどのあらゆる情報を誰でも簡単に残すことが可能です。
また、「タスク」や「メッセージ」の機能を利用することで、ノートに記載したテーマごとにコミュニケーションを取ることができるため、あちこちに情報が分散したり混同することなく、常に整理された状態で仕事をすることができます。
<Stockをおすすめするポイント>
- ITに詳しくないチーム向けのツール
ITの専門知識がなくても大丈夫。詳しくなくても簡単に始めることができます
- とにかくシンプルで、誰でも使える
余計な機能は一切なくシンプルなツールなので、誰でも簡単に情報を残すことができます
- 驚くほど簡単に「情報ストック」と「タスク管理」ができる
社内の共有情報等の「情報ストック」が驚くほどしやすく、また「タスク管理」も直観的に行うことができます
<Stockの料金>

https://www.stock-app.info/pricing.html
40ノートまでは無料で利用することができます。
有料プランにすることで、ノート数が無制限になる他、「誤削除防止機能」や「編集履歴機能」などのビジネスに必須の機能が利用でき、大容量のファイルもアップロードできるようになります。
有料プランでも1人あたり月額500円程度という非常に手頃な価格で利用することができます。
個人向けオンラインストレージ3選
iCloud Drive

iCloud Driveは、Apple社が提供しているオンラインストレージサービスです。
Apple社の製品ですが、iPhoneやMacパソコンはもちろん、Windowsパソコンでも利用することができます。
<iCloud Driveのポイント>
- Apple IDがあれば簡単にアクセスできる
Apple IDに紐付けてアカウントが作成でき、無料でも5GBの容量を使うことができます。容量の追加も50GBから用意があり、その場合月額130円とリーズナブルです。
- Apple製品との相性がいい
Pages、Keynote、NumbersといったApple製品と相性がよく、共同制作機能を使ってどこからでも共同編集することが可能です。
<iCloud Driveを使う上で気をつけたい点>
- Android端末からは利用できない
Mac製品・Windowsには対応していますが、Android端末には対応していないので注意が必要です。
- 個人利用が想定されている
基本的には個人での利用が多く、ファイルの共有も細かなアクセスの設定などはできないため、ビジネス利用には物足りないです。

Amazon Cloud Drive

Amazon Cloud Driveは、Amazon社が提供するオンラインストレージサービスで、Amazonのアカウントで利用することができます。
<Amazon Cloud Driveのポイント>
- Amazonに登録すれば無料で5GB使える
Amazonの会員は無料で登録することができ、会員登録すると無料で5GBの容量が使えるようになります。
- プライム会員であれば無制限で写真を保存できる
Amazonのプライム会員であれば、上記の5GBの制限に関係なく、写真を無制限で保存できます。
<Amazon Cloud Driveを使う上で気をつけたい点>
- プライム会員の写真無制限保存には動画は含まれない
プライム会員は写真に限って無制限に無料で保存できますが、動画は上記の5GBの制限対象です。
- アップロードに失敗することがある
動画が長すぎる時や、ファイル名が長い時など、データが正常にアップロードされない事象が発生することがあります。

firestorage

firestorageは、会員登録せずとも無料で使うことができるオンラインストレージサービスです。
無料の会員登録をすれば無制限で写真の保存が可能です。
<firestorageのポイント>
- URLでデータの共有できる
アップロードしたデータのURLを相手に送るだけで共有できます。大容量のファイルを送りたい時に便利です。
- 保存期間を設定できる
アップロードの際に保存期間を設定でき、その期間内であればいつでも確認・変更できます。保存期間が過ぎれば共有されたURLも無効になります。
<firestorageを使う上で気をつけたい点>
- 無料プランでアップロードできるデータに制限がある
無料プランでアップロードできる1ファイルあたりの最大容量は2GiBまでと制限があります。
- 広告が表示される
完全無料で利用できることから、広告が表示されています。

法人向けオンラインストレージ9選
One Drive for Business

One Drive for Businessは、Microsoft社が提供するオンラインストレージサービスです。
Office製品との連携ができるため業務効率化が期待できます。
<One Drive for Businessのポイント>
- Officeとの連携ができる
Word・Excel・PowerPointなどのOffice製品と連携すると、共同編集ができるようになるので便利です。
- マルチデバイスに対応
パソコンからでも利用できますが、スマホのアプリをダウンロードすることでスマホでもデータを確認することができます。
<One Drive for Businessを使う上で気をつけたい点>
- 同期エラーが発生する
ファイル名が長すぎる場合や、ファイル名に使用できない文字が入っている場合は、同期が止まってしまうとのレビューがあります。

box

boxは、法人に人気のあるオンラインストレージサービスです。
ビジネス用のプランではストレージ容量は無制限なので、大量のファイルを保存することができます。
<boxのポイント>
- セキュリティの高さ
利用者のログを追うことができ情報漏洩のリスクを下げることができます。今までに大規模なセキュリティ事故が発生していないことからも高セキュリティであることが分かります。
- 細かく権限設定できる
複雑ではありますが、管理者はメンバーそれぞれに、「プレビューのみ」「アップロードのみ」などと7段階に渡って権限の設定ができます。
<boxを使う上で気をつけたい点>
- 大企業向けサービスである
権限設定機能や極めて厳格なセキュリティは、大企業には必須の機能ですが、中小企業には機能過多と感じることもあります。
- 法人利用の場合は有料プランのみ
法人利用は最低3名からの有料プランしかないため、導入前にお試しができません。

Fleekdrive

Fleekdriveは、法人向けのオンラインストレージサービスです。
データの保存以外にも機能が充実しており、セキュリティもしっかりしているため安心して利用できます。
<Fleekdriveのポイント>
- チャットでコミュニケーションができる
チャット機能があるため、保管されたファイルに関することをやりとりできます。
- 他サービスと連携できる
Salesforceと連携し、アップロードされたファイルの管理がまとめてできます。
<Fleekdriveを使う上で気をつけたい点>
- 初期ストレージは100GBと少ない
初期ストレージ100GBで、他ツールと比べて少ないと言えます。追加でストレージを購入できますが、どれくらの容量が必要か導入前に計算する必要があります。
- 小規模チームには導入しにくい
2つあるプランはどちらも最低利用人数が10人であるため、小規模の人数には導入しにくいです。

KDDI ファイルストレージ

KDDI ファイルストレージは、KDDIが提供するオンラインストレージサービスで、大容量のストレージを低価格で利用することができます。
<KDDI ファイルストレージのポイント>
- 大容量なのに低価格で利用できる
1人あたり、10GBの容量を月額300円で利用することができます。初期費用は無料で、容量の追加も簡単にできるので、利用容量に合わせた形で使えます。
- 充実したセキュリティ対策
ウイルスチェック機能や、IPアドレス制限、操作ログの取得など充実したセキュリティ機能があるため、安心して使うことができます。
<KDDI ファイルストレージを使う上で気をつけたい点>
- 端末の種類によっては使えない
端末の種類によっては使えない機能もあるので、利用の際には注意が必要です。

Fileforce

Fileforceは、あらゆるデバイスで企業が求めている高セキュアなストレージサービスにアクセスができるツールです。
<Fileforceのポイント>
- フォルダをすっきりと整理できる
ファイルをドラッグ&ドロップで整理することができます。また、モバイル機能を活用してどこからでもファイルの共有が可能となっています。
- 充実した管理者機能
ハードウェア、データセンターも自社独自のもので運営されており、データにアクセスできるのはアカウント名とそのパスワードを知っている人しかできません。
<Fileforceを使う上で気をつけたい点>
- 無料で使えるプランがない
30日間無料でお試しすることはできますが、その後は有料プランとなります。導入の際には、お問い合わせをして料金を確認する方がいいでしょう。

Bizストレージ ファイルシェア

Bizストレージ ファイルシェアは、NTTコミュニケーションズが提供する、オンラインファイル転送・ストレージサービスです。メールでは送れない大容量のファイルの共有ができます。
<Bizストレージ ファイルシェアのポイント>
- ファイルの送受信・共有ができる
Webブラウザ上で、2GBまでのファイルを10個まで同時に、ドラッグ&ドロップの操作で簡単に送ることができます。
- 安心のセキュリティ
ウイルスチェックやデータの暗号化、不正アクセスの検知などといったセキュリティ対策でデータを守っています。機密情報のやりとりも安心して行えます。
<Bizストレージ ファイルシェアを使う上で気をつけたい点>
- スマホ用アプリはない
Webブラウザーにアクセスすることでしかサービスを使うことができず、スマホアプリからデータを確認することはできません。
- 無料プランはない
2週間無料でお試しすることはできますが、完全無料のプランはありません。月額料金はデータ容量とユーザー数で料金が変わるのでお問い合わせをして確認しましょう。

PrimeDrive

PrimeDriveは、ソフトバンク社が法人向けに特化して提供しているオンラインストレージサービスです。
クラウド上での大容量ファイルの共有を高セキュリティで行うことができます。
<PrimeDriveのポイント>
- 管理者機能が充実
アクセスできるデバイスや機能を細かく制限することができるほか、ユーザーの操作ログのデータは5年間保管されます。
- 外部とのファイル共有も簡単
受取キー、送付キーを発行することで、外部とのファイル共有も安心した環境で行うことが可能です。
<PrimeDriveを使う上で気をつけたい点>
- 費用が高額
初期費用30,000円に月額12,000円(1GB〜)、69,800円(10GB〜)となるので、導入の際には慎重に検討する必要があります。

Smooth File

Smooth Fileは法人向けのオンラインストレージサービスで、ユーザー数無制限の形態を取っているため、人数が多くても料金が複雑になることなく導入できます。
<Smooth Fileのポイント>
- 多言語に対応
日本語、英語、中国語、韓国語に対応しているため、多国籍の社員がいても利用しやすいです。
- ファイル転送ができる
大容量のファイルや、ユーザー間のファイル転送もでき、閲覧の設定もできるため、社外とのデータの送受信も可能です。
<Smooth Fileを使う上で気をつけたい点>
- お試し・無料プランがない
無料でお試しできる期間や無料プランがないため、導入する際にはしっかり検討する必要があります。

GigaCC

GigaCCは、企業のファイル転送・共有ができるオンラインストレージサービスです。企業に特化しているため、セキュリティも高いです。
<GigaCCのポイント>
- 純国産サービス
- 充実した管理者機能
ログ管理やファイルへのアクセス制限などを細かく設定することができます
<GigaCCを使う上で気をつけたい点>
- 初期費用がかかる
どのプランでも初期費用として5万円以上かかるため、大企業での導入がメインとなります。

個人でも法人でも利用できるオンラインストレージ3選
Google Drive

Google Driveは、Google社が提供する個人向け・法人向けオンラインストレージサービスです。法人向けサービスはグループウェアである「G Suite」に含まれています。
<Google Driveのポイント>
- ビジネスプランのG Suiteがお得
G Suiteでは1人あたり680円で30GBのデータ容量と、Googleドキュメントやスプレッドシート、メール機能を使うことができるので、とてもお得です。
- 利用規模に応じた料金体系
個人での利用が15GBまで無料のプランや、法人向けも30GBまで利用できるプラン、データ容量が無制限と、様々な利用体系に合わせた料金体験となっています。
<Google Driveを使う上で気をつけたい点>
- 間違えて削除してしまう可能性も
全ての端末で自動同期の設定をしていると、ローカル端末から削除するとGoogle Driveからも削除されてしまうので慎重に消す必要があります。

Dropbox

Dropboxは、世界的なシェアを誇るオンラインストレージサービスです。
ITに慣れていない人でも使えるようなシンプルで分かりやすいデザインとなっています。
<Dropboxのポイント>
- マルチデバイスに対応
Windows・Macパソコン、iPhoneやAndroid向けのアプリも提供されているので、インターネットに接続できればどのデバイスからでも利用できます。
- 間違えて消去しても大丈夫
間違えて消去してしまったデータもいつでも元に戻すことができるため、安心して使うことができます。
<Dropboxを使う上で気をつけたい点>
- 無料版は2GBまでしか使えない
無料プランで保存できる容量は2GBと少なめです。
- ファイル以外の保管が不便
ファイル形式での保存に適しているので、例えばメモの情報などは一度ファイル形式にしないといけません。

SugarSync

SugarSync
<SugarSyncのポイント>
- マルチデバイスに対応している
Windows、Mac、iPhone、Androidと、様々なデバイスに対応しているので、出先などでも簡単にファイルにアクセスできます。
- 細かい権限設定が可能
ファイルを参照できる人、編集できる人、制限なし、などファイルごとに細かいアクセスの権限設定ができます。
<SugarSyncを使う上で気をつけたい点>
- 無料プランはない
全てのプランで30日間無料でお試しできますが、その後は有料プランに契約する必要があります。利用人数と容量で最適のプランを見つけましょう。

高セキュリティのオンラインストレージ5選
Box over VPN

Box over VPNは、オンラインストレージサービスのBoxをNTTコミュニケーションズ社のVPN経由で利用できるサービスです。接続がVPNになることでより安心して使うことができます。
<Box over VPNのポイント>
- さらに高いセキュリティ
高セキュリティの特徴があるBoxをVPN接続で利用できるので、情報漏洩などのセキュリティリスクをさらに低減させることができます。
- 安心のサポート
万が一トラブルが発生してもNTTコミュニケーションズが24時間365日の一元保守を行ってくれるので、トラブル時に備えることができます。
<Box over VPNを使う上で気をつけたい点>
- 20ID以上でないと利用できない
最低利用ID数が20IDであるため、小規模のチームには向いていません。

セキュアSAMBA

セキュアSAMBAは、セキュリティに関する機能が標準搭載されている、国産オンラインストレージサービスです。
<セキュアSAMBAのポイント>
- 優れた操作性
Windowsエクスプローラーを操作しているような感覚で使え、ドラッグ&ドロップでファイルのやりとりができるため、初めての方でも迷うことなく利用できます。
- 安心のサポート体制
専任の担当者が、導入前・お申し込み・導入後の運用のサポートをしてくれるので、分からないことがあってもすぐに聞くことができます。
<セキュアSAMBAを使う上で気をつけたい点>
- 最低利用期間は1年から
最低利用期間は1年からとなるので、最初は無料プランを使いお試しをして検討する必要があります。

DirectCloud-BOX

DirectCloud-BOXは、オンラインファイル送受信・共有・ストレージができる法人向けサービスです。強固なセキュリティがどのプランでも保証されています。
<DirectCloud-BOXのポイント>
- 利用人数の制限がない
どのプランでもユーザー数は無制限で、チームの人数が増えたりといったユーザー数の増加に対応できます。
- 安心のセキュリティ
ファイルの暗号化やIPアドレス制限、アクセス権限の設定やログの監視といったセキュリティに関する機能が充実しています。
<DirectCloud-BOXを使う上で気をつけたい点>
- ウェブとアプリで見え方と使える機能が違う
ウェブで利用する場合とアプリを使って利用する場合で、画面の見え方や機能が少し違うので利用の際には注意が必要です。
- 最低契約期間は1年から
最低契約期間は1年からとなっており、無料プランもないので導入の際にはしっかり見極める必要があります。

ownCloud

ownCloudは、自社専用のサーバーで使うことができるオープンソースのパッケージソフトウェアのオンラインストレージサービスです。
<ownCloudのポイント>
- ほぼ無料で利用でき、人数制限もない
オープンソフトウェアのため、基本的に無料で利用することができ、無制限にユーザーを追加できます。
- 自由度が高い設計
自社独自のセキュリティ要件で構築することができたり、外部からでも社内ファイルサーバーを閲覧することもできます
<ownCloudを使う上で気をつけたい点>
- 導入には専門的な知識が必要
導入する際には、サーバーへインストールする必要があり、自社で管理やサーバ環境構築をしないといけないため、専門的な知識が必要です。

クリプト便

クリプト便は、野村総研系の情報セキュリティ会社が提供する、ファイル転送・共有サービスです。契約の半分が金融業界の企業ということから分かるように、セキュリティ対策に強みを持っています。
<クリプト便のポイント>
- 国内最高のセキュリティレベル
厳しいセキュリティが求められる金融業界からも支持を得ており、様々な国際規格を取得し、セキュリティチェックシートに適合できます。
- 人的要因による情報漏洩を防ぐ
やりとりができる宛先を絞り込む機能や、権限の設定、承認機能によって、ファイル送受信・共有時の情報漏洩を防ぎます。
<クリプト便を使う上で気をつけたい点>
- 無料プランはない
30日間無料でお試しをすることはできますが、完全無料で使えるプランはないので、お試し期間中に見極める必要があります。
- ファイルストレージ はオプション
オプションでboxを利用することができますが、標準搭載ではないので注意が必要です。

無料で使えるオンラインストレージ3選
MEGA

MEGAは、アカウントを作るだけで50GB容量のストレージを利用することができます。
<MEGAのポイント>
- 大容量プランが多い
無料で50GBまで使えるプランから、有料プランの一番安いプランで400GB、次に安いプランでは2TBのストレージと大容量プランなのが特徴です。
- マルチデバイスに対応
Windows・Mac・Linuxに対応したデスクトップアプリから、iPhone・Android用のアプリもあるので、デバイスを選ばず利用することができます。
<MEGAを使う上で気をつけたい点>
- 無料プランは3ヶ月アクセスしないとアカウントが削除
無料プランでは、3ヶ月間アクセスがないとアカウントが削除されてしまうのでこまめにログインする必要があります。
- 完全に日本語には対応していない
ニュージーランド生まれのサービスのため、所々日本語の表現が分かりにくい部分があります。

TeraCLOUD

TeraCLOUDは、1年使うごとに100GBの容量が増えていくオンラインストレージサービスです。無料でも10GB使うことができます。
<TeraCLOUDのポイント>
- 長く使えば使うほどお得
有料プランに契約すると、継続利用期間が1年を過ぎると1年ごとに無料で100GBずつ容量がプレゼントされるので、データが多くなっても対応できます。
- 国内のデータセンターを使用
選定基準をクリアした国内のデータセンターを使用しているため、物理的なセキュリティの高さを表しています。
<TeraCLOUDを使う上で気をつけたい点>
- 無料プランでは100GBの容量のプレゼントはされない
無料プランを1年使っていても100GBの容量の追加はされないので注意が必要です。

4Sync

4Syncは、海外生まれのサービスですが日本語化されており、セキュリティが優先されたオンラインストレージサービスです。
<4Syncのポイント>
- 無料でも20GBまで使える
メールアドレスの登録をすると、5GB追加されるため無料で合計20GBまで使えます。
- セキュリティが重視されている
暗号化サービスでデータのセキュリティが最優先されています。
<4Syncを使う上で気をつけたい点>
- データが180日間後に削除される
セキュリティに配慮されているせいか、保存したデータは180日間後に削除されるため、データの保管庫として使うには向いていません
- 有料プランは1TBから
有料プランは1TBとなるので小容量の利用には向いていません。

その他に特徴のあるオンラインストレージ5選
NotePM

NotePMは、ドキュメント専用の情報共有サービスです。
会議の議事録や、マニュアルなどのドキュメントをオンラインストレージに保存することができます。
<NotePMのポイント>
- フォルダで階層化し、情報を整理
フォルダで階層構造化することと、キーワードを入力してファイルの中身を全文検索することができるので、欲しい情報をすぐに得ることができます。
- 柔軟なアクセス権限設定
ファイルへの権限は、閲覧・編集というように柔軟に設定することができます。
<NotePMを使う上で気をつけておきたい点>
- インポート機能はない
インポート機能がないため、バックアップをする際は少し不便と感じることがあります。。
- フリープランがない
30日間無料でお試しすることはできますが、そのあとは最も安くて3ユーザーで1000円/月のプランへの契約が必要です。
Evernote

Evernoteは、クラウドメモとして使われているツールです。
ノート単位で情報を残し、メモ以外にも写真や音声などのデータも保存しておくことができます。
<Evernoteのポイント>
- 様々な種類のデータを保存できる
ノート内にテキストだけではなく、写真や音声、様々な形のファイルをまとめて保存することが可能です。
- 多機能
ノートを残すのみだけではなく、パスワード保護・名刺のスキャン・タスク管理など、様々な機能が搭載されています。
<Evernoteを使う上で気をつけたい点>
- オンラインストレージ機能だけではない
多機能なため、オンラインストレージ機能をシンプルに使いたい人には向いていません。
- 無料プランでは2台までしか同期できない
無料プランでは、同時に同期できる端末が2台までなので、様々なデバイスからアクセスするには不便です。

JECTOR

JECTORは、クリエイターのために開発されたオンラインストレージサービスです。
容量の大きい動画などをスムーズに保存しておくことができます。
<JECTORのポイント>
- どんなファイルでも保存できる
写真・動画だけでなくVRなどの様々なファイルを保存することができます。また、1ファイルあたりのアップロード容量制限がないのでどんなファイルでも保存できます。
- クリエイターに嬉しい機能
ファイルをダウンロードしなくてもプレビューで確認でき、コメントやマーカーで意見交換することができます。
<JECTORを使う上で気をつけたい点>
- 費用が高い
1人あたりの料金は月額3,000円となるので、他のオンラインストレージサービスに比べて費用が高いです。

COREDRIVE

COREDRIVEは、ログインするとファイルがプレビューされた状態で確認することができるオンラインストレージサービスです。
<COREDRIVEのポイント>
- ファイルの内容を手間なく確認できる
WordやExcelだけでなく、Photoshopなどのファイルも一覧でプレビューすることができます。
- ファイルに関するやりとりができる
ファイルが共有された時に、確認した旨をスタンプで伝えたり、コメント機能を使ってコミュニケーションしたりすることができます。
<COREDRIVEを使う上で気をつけたい点>
- クリエイター以外の方にとっては機能過多
「ログインするとファイルがプレビューされた状態で確認することができる機能」は、クリエイターの方には便利な機能ですが、それ以外の職種の方には通常のプレビュー機能で十分かもしれません。

IMAGE WORKS

IMAGE WORKSは、ファイルの検索・管理に特徴を持つオンラインストレージサービスです。
AIを使った機能が特徴です。
<IMAGE WORKSのポイント>
- AIソリューション
AIを使って類似画像を探したり、AIが自動でタグ付けを行ったりして、素早い検索が可能となっています。
- 大容量ファイルでもスムーズに共有できる
大容量のデータファイルでも、高速で送受信・共有する機能が備わっています。
<IMAGE WORKSを使う上で気をつけたい点>
- 料金を問い合わせる必要がある
無料プランはなく、料金は初期費用15,000円、月額15,000円からとされています。詳しくはホームページに載っていないので、問い合わせる必要があります。

まとめ
いかがでしたでしょうか。
オンラインストレージについて、メリット・デメリットからおすすめツールなど徹底的に解説させていただきました。
一口にオンラインストレージといっても、セキュリティが強化されたものから大容量のファイル送受信が特徴なものまで、多くの種類があることが分かりました。
この記事がオンラインストレージを導入するきっかけとなれば幸いです。